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婿がやってきた
さんぞくねこおうに ぼくはなる!【?】
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第一話の続きではありません。
群雄割拠のガゼル山団地、格付け争いに大きな動きがあったので。
・ガゼル山団地にやってきたぼく様(2023年2月)
・ぼく様のさんぞくねこデビュー(2023年5月)
・ぼく様、初めてのピンチ! ~敵はまさかの太陽~(2023年5月)
・月ちゃん大激怒 ~実家に帰らせて頂きます~(2023年6月)
・ぼく様、怪我をする(2023年7月)
・ぼく様のリベンジマッチ
・ぼく様、虹の橋を渡りかける(2023年9月)
・ぼく様はさんぞくねこおうをあきらめた(2023年10月)
・月ちゃんの育児放棄 ~悪いのはぼく様だとしても~ (2023年10月)
・ぼく様は未勝利猫を卒業したい
・ぼく様、キツネコと引き分ける (2024年2月)
・ぼく様の不戦勝 ~よし勝った~ (2024年2月)
・ぼく様、よそにゃこを追い払う ~フーテンまさかの助太刀~(2024年3月)
・ガゼル山団地2023年度MVPは、ぼく様!? ~いいえ、月ちゃんです~
・下剋上 ~帰ってきた魔皇~ (2024年6月)
・魔皇の静かなるデビュー戦 ~まさかのボス猫返り討ち~
・ガゼル山団地2024年度MVPも頂きだ ~月ちゃん最強伝説~
・ガゼル山団地の夜の支配者
を、すべてぶっ飛ばしまして。
子猫(0歳)のうちにガゼル山団地のボス猫フーテンを撃破したとみられるサイファ様とナンバー2だった茶トラの抗争が激しさを増す中、ついに両者の鳴き合いをカメラに収めました!(`・∀・)9
この前日には、鳴き合いで終わらず戦闘に突入した現場も目撃したのですが、飼い主に爪を切られたばかりのサイファ様に、過酷なハンデ戦はさせられません。仲裁を優先して、撮影はできませんでした。(爪さえ切られてなければ、撮影したかったなぁ(ノД`)・゜・。)
フーテンと茶トラはやたら強いので、父猫のガゼルはとっくに諦めて、この2頭が外のメス猫を争う現場においては、『低みの見物』を決め込んでいたものですが。
ガゼル山団地のボス猫争いに、サイファ様がまさかのリーチ。
連日のように茶トラとバトルしているということは、引き分けが続いているということ。
見てこの写真。
激しいガンの飛ばし合い、鳴き合い。
茶トラの狙いは家の中の月ちゃんですが、茶トラが現れると月ちゃんとサイファ様が激怒してすっ飛んで行くのに対し、ぶっちは知らん顔(入ってこられない猫に興奮しなさんなって、と言いたげなおばあちゃん)で居眠りを続け、パステルちゃんはダッシュで引き出しに隠れ、ガゼルはそそくさと奥に引っ込んでおとなしくしています。
写真は一見、サイファ様が劣勢に見えますが、劣勢だから守りに入っているわけではなく、究極のテリトリー『自宅前』だから、家族を守る体勢でバチバチしている構図です。
以上が現状(写真)の概要ですが、それぞれの猫たちの一幕をのぞいてみましょう。
**――*――**
怪我をしたフーテンを塀の上から眺めた茶トラが、茶化して笑う。
「ヤキが回ったもんだな、フーテンの旦那。元ボス猫ともあろうあんたが、あんな子猫ちゃんにやられてリベンジもしないなんてなぁ!」
「バッカだな、おまえは。若いのがいたから、いっちょもんでやろうと思ってじゃれたら、意外と攻撃が鋭くて掠り傷負わされただけだよ。負けたなんて思っちゃいねーが、あいつとケガせずに闘ろうと思ったら、本気出さなきゃなんねーだろが。オンナも絡んでないのに、子猫ちゃん相手に本気なんて出せるかよ」
「ダッセー! 子猫ちゃんに負けた上に、負け惜しみかよ! あのガキのシマにはオンナがいるから手ぇ出すんじゃねーか!」
いねぇよ、とフーテンはため息をつく。
完全室内飼いのメス猫なんてのはいないのと同じだ。
あの女神を手に入れるためには、子猫ちゃんでも、婿として迎えられたガゼるんぼうやでもなく、飼い主(人間)に勝たねばならない。
人間を敵に回すのは愚かだぞ、なんて説教したって、オンナに飢えてギラギラした茶トラは納得しないだろうし、どうせ、骨折り損のくたびれ儲けをするのは茶トラなのだ。放っておけばいい、構やしない。
――このオレに一太刀浴びせた子猫ちゃんだぜ、放っといたって、茶トラなんかに負けやしないだろ。
子猫ちゃんもガゼるんぼうやも、しょせんは飼い猫。
このフーテン様が本気を出しても勝てない相手じゃないし、本気を出す必要もない。
本気を出さねばならなかったのは――
なぁ、おまえじゃねぇのかよ?
現場を押さえたら、その時には容赦しない。
この春、オンナを手に入れて、子猫を儲けた。
イクメンなんてカッコ悪い真似できるかと思って、放っておいたら、子猫はすぐに、どこかのオス猫に食い殺された。
――何が「イクメンなんてカッコ悪い」だ。てめぇのガキを守れなかったオレが一番、カッコ悪いんだよ。チクショウめが!
子猫ちゃん相手に本気を出す、美学のないオス猫になら、心当たりがある。
なぁ、おまえじゃねぇのかよ?
次の春まで――
嫁は、人間につかまらずにいられるだろうか。
つかまったらおしまいだ。子猫を産めないサクラミミにされる。
冬の今は、嫁が人間につかまらないことを祈るばかりだ。
群雄割拠のガゼル山団地、格付け争いに大きな動きがあったので。
・ガゼル山団地にやってきたぼく様(2023年2月)
・ぼく様のさんぞくねこデビュー(2023年5月)
・ぼく様、初めてのピンチ! ~敵はまさかの太陽~(2023年5月)
・月ちゃん大激怒 ~実家に帰らせて頂きます~(2023年6月)
・ぼく様、怪我をする(2023年7月)
・ぼく様のリベンジマッチ
・ぼく様、虹の橋を渡りかける(2023年9月)
・ぼく様はさんぞくねこおうをあきらめた(2023年10月)
・月ちゃんの育児放棄 ~悪いのはぼく様だとしても~ (2023年10月)
・ぼく様は未勝利猫を卒業したい
・ぼく様、キツネコと引き分ける (2024年2月)
・ぼく様の不戦勝 ~よし勝った~ (2024年2月)
・ぼく様、よそにゃこを追い払う ~フーテンまさかの助太刀~(2024年3月)
・ガゼル山団地2023年度MVPは、ぼく様!? ~いいえ、月ちゃんです~
・下剋上 ~帰ってきた魔皇~ (2024年6月)
・魔皇の静かなるデビュー戦 ~まさかのボス猫返り討ち~
・ガゼル山団地2024年度MVPも頂きだ ~月ちゃん最強伝説~
・ガゼル山団地の夜の支配者
を、すべてぶっ飛ばしまして。
子猫(0歳)のうちにガゼル山団地のボス猫フーテンを撃破したとみられるサイファ様とナンバー2だった茶トラの抗争が激しさを増す中、ついに両者の鳴き合いをカメラに収めました!(`・∀・)9
この前日には、鳴き合いで終わらず戦闘に突入した現場も目撃したのですが、飼い主に爪を切られたばかりのサイファ様に、過酷なハンデ戦はさせられません。仲裁を優先して、撮影はできませんでした。(爪さえ切られてなければ、撮影したかったなぁ(ノД`)・゜・。)
フーテンと茶トラはやたら強いので、父猫のガゼルはとっくに諦めて、この2頭が外のメス猫を争う現場においては、『低みの見物』を決め込んでいたものですが。
ガゼル山団地のボス猫争いに、サイファ様がまさかのリーチ。
連日のように茶トラとバトルしているということは、引き分けが続いているということ。
見てこの写真。
激しいガンの飛ばし合い、鳴き合い。
茶トラの狙いは家の中の月ちゃんですが、茶トラが現れると月ちゃんとサイファ様が激怒してすっ飛んで行くのに対し、ぶっちは知らん顔(入ってこられない猫に興奮しなさんなって、と言いたげなおばあちゃん)で居眠りを続け、パステルちゃんはダッシュで引き出しに隠れ、ガゼルはそそくさと奥に引っ込んでおとなしくしています。
写真は一見、サイファ様が劣勢に見えますが、劣勢だから守りに入っているわけではなく、究極のテリトリー『自宅前』だから、家族を守る体勢でバチバチしている構図です。
以上が現状(写真)の概要ですが、それぞれの猫たちの一幕をのぞいてみましょう。
**――*――**
怪我をしたフーテンを塀の上から眺めた茶トラが、茶化して笑う。
「ヤキが回ったもんだな、フーテンの旦那。元ボス猫ともあろうあんたが、あんな子猫ちゃんにやられてリベンジもしないなんてなぁ!」
「バッカだな、おまえは。若いのがいたから、いっちょもんでやろうと思ってじゃれたら、意外と攻撃が鋭くて掠り傷負わされただけだよ。負けたなんて思っちゃいねーが、あいつとケガせずに闘ろうと思ったら、本気出さなきゃなんねーだろが。オンナも絡んでないのに、子猫ちゃん相手に本気なんて出せるかよ」
「ダッセー! 子猫ちゃんに負けた上に、負け惜しみかよ! あのガキのシマにはオンナがいるから手ぇ出すんじゃねーか!」
いねぇよ、とフーテンはため息をつく。
完全室内飼いのメス猫なんてのはいないのと同じだ。
あの女神を手に入れるためには、子猫ちゃんでも、婿として迎えられたガゼるんぼうやでもなく、飼い主(人間)に勝たねばならない。
人間を敵に回すのは愚かだぞ、なんて説教したって、オンナに飢えてギラギラした茶トラは納得しないだろうし、どうせ、骨折り損のくたびれ儲けをするのは茶トラなのだ。放っておけばいい、構やしない。
――このオレに一太刀浴びせた子猫ちゃんだぜ、放っといたって、茶トラなんかに負けやしないだろ。
子猫ちゃんもガゼるんぼうやも、しょせんは飼い猫。
このフーテン様が本気を出しても勝てない相手じゃないし、本気を出す必要もない。
本気を出さねばならなかったのは――
なぁ、おまえじゃねぇのかよ?
現場を押さえたら、その時には容赦しない。
この春、オンナを手に入れて、子猫を儲けた。
イクメンなんてカッコ悪い真似できるかと思って、放っておいたら、子猫はすぐに、どこかのオス猫に食い殺された。
――何が「イクメンなんてカッコ悪い」だ。てめぇのガキを守れなかったオレが一番、カッコ悪いんだよ。チクショウめが!
子猫ちゃん相手に本気を出す、美学のないオス猫になら、心当たりがある。
なぁ、おまえじゃねぇのかよ?
次の春まで――
嫁は、人間につかまらずにいられるだろうか。
つかまったらおしまいだ。子猫を産めないサクラミミにされる。
冬の今は、嫁が人間につかまらないことを祈るばかりだ。
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