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最近更新したお話
3年と3ヶ月と3週間
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今朝未明、享年20歳で、ユキが虹の橋を渡りました。
やってきたあの日から、あっという間の、3年と3ヶ月と3週間。
ユキがやってきたのが昨日のようだよ。
このエッセイ、書いててよかった。
思い出がたくさん、残ってた。
亡くなる前日。
ユキは寂しがり屋だったから、上の写真なんて子猫にタカられて迷惑そうにも見えるけど、
子猫がいなくなると、「ばーちゃんを置いてどこへゆく」と、わざわざ追いかけて寝てました。
ユキの生前はユキにべったりだった子猫たち。
ユキが亡くなったら、なぜか飼い主にべったりに。
猫は天使だから、
昨日までは、老衰でよろよろだったユキに寄り添ってくれてたのかな。
今日は、悲しんでる飼い主に寄り添ってくれてるのかな。
一昨日までは、この光景が、
「孫子に囲まれて、ひなたぼっこポカポカ、眠るように」
私がしてあげられる、最後の贈り物。
そんな風に見えていました。
でも昨日、別の景色に見えました。
ユキは、叶わないと諦めていた夢を叶えて、満足して虹の橋を渡ったのかも。
「孫子に囲まれて幸せな構図」じゃなくて
「安全で安心でひとりぼっちじゃない、無条件で愛されて、ごはんの心配もいらない、子猫気分で幸せな構図」に見えました。
父がユキを拾ってきた時、まだ2~3ヶ月の子猫だったのに、天井まで届く三角跳びで襲い掛かってきたユキ。
Gをひょいぱくしてたユキ。
過酷な北海道の戸外、
母猫は狩りに出たまま戻らなかったのか、
子猫だけ飼い主に捨てられたのか。
置き去りにされて、寒くてひもじくて、死ぬ思いで虫を獲って食いつないだ子猫時代。
そんな過酷な体験をしたからこそ、二丁目のスケバンとして10年、甘ちゃんどもを蹴散らして君臨した誇りもあったはずだけど。
本当は、ユキだって安全で安心でぬくぬくの子猫時代を過ごしたかったように見えました。
月ちゃんの子猫たちと一緒になって、手に入らないと諦めてた、夢にまでみたぬくぬくの幸せを噛み締めて、満足して逝ったように。
子猫を獲って食う、キツネもカラスもオス猫も入ってこられない安全な場所。
いなくならないママンがいる、安心な場所。
おこたとホットカーペットとおしくらまんじゅうで、真冬だってぬくぬくニャ。
二度と、ひとりぼっちにはならないニャ。
ずっと、欲しかった居場所。
やってきたあの日から、あっという間の、3年と3ヶ月と3週間。
ユキがやってきたのが昨日のようだよ。
このエッセイ、書いててよかった。
思い出がたくさん、残ってた。
亡くなる前日。
ユキは寂しがり屋だったから、上の写真なんて子猫にタカられて迷惑そうにも見えるけど、
子猫がいなくなると、「ばーちゃんを置いてどこへゆく」と、わざわざ追いかけて寝てました。
ユキの生前はユキにべったりだった子猫たち。
ユキが亡くなったら、なぜか飼い主にべったりに。
猫は天使だから、
昨日までは、老衰でよろよろだったユキに寄り添ってくれてたのかな。
今日は、悲しんでる飼い主に寄り添ってくれてるのかな。
一昨日までは、この光景が、
「孫子に囲まれて、ひなたぼっこポカポカ、眠るように」
私がしてあげられる、最後の贈り物。
そんな風に見えていました。
でも昨日、別の景色に見えました。
ユキは、叶わないと諦めていた夢を叶えて、満足して虹の橋を渡ったのかも。
「孫子に囲まれて幸せな構図」じゃなくて
「安全で安心でひとりぼっちじゃない、無条件で愛されて、ごはんの心配もいらない、子猫気分で幸せな構図」に見えました。
父がユキを拾ってきた時、まだ2~3ヶ月の子猫だったのに、天井まで届く三角跳びで襲い掛かってきたユキ。
Gをひょいぱくしてたユキ。
過酷な北海道の戸外、
母猫は狩りに出たまま戻らなかったのか、
子猫だけ飼い主に捨てられたのか。
置き去りにされて、寒くてひもじくて、死ぬ思いで虫を獲って食いつないだ子猫時代。
そんな過酷な体験をしたからこそ、二丁目のスケバンとして10年、甘ちゃんどもを蹴散らして君臨した誇りもあったはずだけど。
本当は、ユキだって安全で安心でぬくぬくの子猫時代を過ごしたかったように見えました。
月ちゃんの子猫たちと一緒になって、手に入らないと諦めてた、夢にまでみたぬくぬくの幸せを噛み締めて、満足して逝ったように。
子猫を獲って食う、キツネもカラスもオス猫も入ってこられない安全な場所。
いなくならないママンがいる、安心な場所。
おこたとホットカーペットとおしくらまんじゅうで、真冬だってぬくぬくニャ。
二度と、ひとりぼっちにはならないニャ。
ずっと、欲しかった居場所。
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