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「至高……」
「最高……」
「パーフェクト……」
「うむ、うむ」
自分から進んでやったこととはいえ、自分に注目が集まってくると気恥ずかしくなってしまって。
私は体勢そのまま小さく縮こまると、上目遣いでユウリ様の表情だけをうかがう。
「母上……今すぐ披露宴を行うことは、できませんか?」
そんなユウリ様はというと視線は私の方から外さぬまま、言葉だけでリウム様にお伺いを立てていた。
「そうさせてやりたいのは山々だが、後々の事を考えればこういう所からおざなりにできん」
今にも動き出しそうなユウリ様をしっかりとした口調で静止しながら、ユウリ様は続ける。
「この子も引っ張りだこで疲れているだろうし、一旦休ませてあげたらどうだ」
「……あ、えと」
そんなことはないです、と否定しようと口を開きかけたところで、リウム様が『そういうことにしておいてくれ』と言うかのようにこちらへ目配せしているのが見えたので、
「……お心遣い、ありがとうございます」
と合わせるように言葉を変えてお辞儀を返した。
「ふむ、確かに……こちらの都合でリリを振り回してしまった。すまない」
またそんなことはないです、と言いたい所だったが。
口を開く前に私の身体がふわりと浮き上がったのに驚いて、それが声になることはなかった。
「……ユ、ユウリ様?」
「疲れているのなら、この方が速いだろう」
ここへ連れてこられたときと同じようにユウリ様に抱えられてくる視界の端で、呆れたような表情で笑うリウム様と一瞬だけで目が合った。
「今日はゆっくり休むといい。何かあったら、そこにある呼び鈴を鳴らせばすぐに使用人が飛んでくる」
運び込まれた見たこともない大きさの個室で、一人で使うにはあまりにも大きなベッドに寝かせられて。
それによって脱力してしまったせいなのか、
「……っ」
呼び鈴を指差しながら説明してくれたユウリ様の言葉を遮るように、くぅと小さな音がなった。
「おっと、気が利かなくてすまない。すぐに食事を運ばせよう」
「……すいま」
反射で謝罪を口にしかけたところで、リウム様から言われた言葉をハッと思い出し、
「……ありがとう、ございます」
すんでの所で言葉を変えた。
「なんでも遠慮なく言ってくれ。そのほうが私も、母上も嬉しい」
それだけ言い残して去っていくユウリ様の背中を見つめながら、
(……こんなに幸せで、いいんだろうか)
なんて感情が不意に、ほんの少しだけ浮かんだ。
「最高……」
「パーフェクト……」
「うむ、うむ」
自分から進んでやったこととはいえ、自分に注目が集まってくると気恥ずかしくなってしまって。
私は体勢そのまま小さく縮こまると、上目遣いでユウリ様の表情だけをうかがう。
「母上……今すぐ披露宴を行うことは、できませんか?」
そんなユウリ様はというと視線は私の方から外さぬまま、言葉だけでリウム様にお伺いを立てていた。
「そうさせてやりたいのは山々だが、後々の事を考えればこういう所からおざなりにできん」
今にも動き出しそうなユウリ様をしっかりとした口調で静止しながら、ユウリ様は続ける。
「この子も引っ張りだこで疲れているだろうし、一旦休ませてあげたらどうだ」
「……あ、えと」
そんなことはないです、と否定しようと口を開きかけたところで、リウム様が『そういうことにしておいてくれ』と言うかのようにこちらへ目配せしているのが見えたので、
「……お心遣い、ありがとうございます」
と合わせるように言葉を変えてお辞儀を返した。
「ふむ、確かに……こちらの都合でリリを振り回してしまった。すまない」
またそんなことはないです、と言いたい所だったが。
口を開く前に私の身体がふわりと浮き上がったのに驚いて、それが声になることはなかった。
「……ユ、ユウリ様?」
「疲れているのなら、この方が速いだろう」
ここへ連れてこられたときと同じようにユウリ様に抱えられてくる視界の端で、呆れたような表情で笑うリウム様と一瞬だけで目が合った。
「今日はゆっくり休むといい。何かあったら、そこにある呼び鈴を鳴らせばすぐに使用人が飛んでくる」
運び込まれた見たこともない大きさの個室で、一人で使うにはあまりにも大きなベッドに寝かせられて。
それによって脱力してしまったせいなのか、
「……っ」
呼び鈴を指差しながら説明してくれたユウリ様の言葉を遮るように、くぅと小さな音がなった。
「おっと、気が利かなくてすまない。すぐに食事を運ばせよう」
「……すいま」
反射で謝罪を口にしかけたところで、リウム様から言われた言葉をハッと思い出し、
「……ありがとう、ございます」
すんでの所で言葉を変えた。
「なんでも遠慮なく言ってくれ。そのほうが私も、母上も嬉しい」
それだけ言い残して去っていくユウリ様の背中を見つめながら、
(……こんなに幸せで、いいんだろうか)
なんて感情が不意に、ほんの少しだけ浮かんだ。
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