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「昨日はしっかりと用意できなかったからな。今日はシェフも腕によりをかけたそうだ」
昨日、リウム様と初めて対面した広場のテーブル。
今はその上に所狭しと彩り様々な料理が並べられている。
「当然無理はしなくていいが……よければ遠慮もしないでくれ」
先に席についていたリウム様が、そう言って私を促した。
(……誰かと一緒に食事をするなんて、いつぶりかな)
ここに来てから震えっぱなしの感情を抑えながら、湯気を立てる温かいスープをひと掬いする。
「……っ」
ゆっくりと全身に広がっていく温かさに感情はさらに極まって。
その感情を沈めさせるように、また涙がぽろぽろと落ちてしまった。
「な、何か苦手なものでも……」
「いいんだ、シェフ。そういう事じゃない」
突然のことに驚き慌てるシェフへ、リウム様が一言添える。
「私たちの事は気にせず、ゆっくり味わうといい」
一心不乱に食を進め、目の前の皿を空にして。
やっと一段落したところで、私は顔を上げてリウム様の方を見る。
「……えと、その」
こういう時、謝罪以外ならどんな言葉が適切なのだろう。
どうしてよいかわからずもじもじする私を見てリウム様は、
「こういうのが日常に感じられるようになっていくといいな」
そう言いながらスープに口を付け、シェフにウィンクする。
「うん、美味いぞ」
「……はい、美味しいです」
その言葉に重ねて私も感想を述べると、シェフはやっと安堵の表情を浮かべて頭を下げた。
「ほらリリ、こっちもオススメだぞ。私の好物の……」
「……はい、いただきます」
こんな幸せな状況が突然訪れるなんて、それこそ童話のようなお話で。
もしかしたら、これは私が見ている夢だったりするのかもしれない。
もしも、もしもそうなら。
このままずっと、覚めないで欲しい。
「……あ、リウム様。そういえば」
「うん?」
「……ユウリ様のお姿が、ないですが」
食事も一段落し、給仕人たちが食器を片付け始めたタイミングで私はリウム様へ質問をする。
「あぁ、あの子は先に食事を済ませたよ」
私の言葉にリウム様はほんの少しだけ残念そうな顔をしながら言葉を返してきた。
「そろそろ私たちも準備をしないとね」
リウム様がそう言ってぱんっと手を叩くと、給仕人たちの合間を縫って三人メイドが現れる。
それから私は再び三人メイドに抱えられ、昨日と同じ部屋へと連れ去られた。
しかし今回はどうやら前回とは目的が違うらしく、化粧台に座らされた私は鏡越しに私の囲む三人メイドの様子をうかがっていた。
昨日、リウム様と初めて対面した広場のテーブル。
今はその上に所狭しと彩り様々な料理が並べられている。
「当然無理はしなくていいが……よければ遠慮もしないでくれ」
先に席についていたリウム様が、そう言って私を促した。
(……誰かと一緒に食事をするなんて、いつぶりかな)
ここに来てから震えっぱなしの感情を抑えながら、湯気を立てる温かいスープをひと掬いする。
「……っ」
ゆっくりと全身に広がっていく温かさに感情はさらに極まって。
その感情を沈めさせるように、また涙がぽろぽろと落ちてしまった。
「な、何か苦手なものでも……」
「いいんだ、シェフ。そういう事じゃない」
突然のことに驚き慌てるシェフへ、リウム様が一言添える。
「私たちの事は気にせず、ゆっくり味わうといい」
一心不乱に食を進め、目の前の皿を空にして。
やっと一段落したところで、私は顔を上げてリウム様の方を見る。
「……えと、その」
こういう時、謝罪以外ならどんな言葉が適切なのだろう。
どうしてよいかわからずもじもじする私を見てリウム様は、
「こういうのが日常に感じられるようになっていくといいな」
そう言いながらスープに口を付け、シェフにウィンクする。
「うん、美味いぞ」
「……はい、美味しいです」
その言葉に重ねて私も感想を述べると、シェフはやっと安堵の表情を浮かべて頭を下げた。
「ほらリリ、こっちもオススメだぞ。私の好物の……」
「……はい、いただきます」
こんな幸せな状況が突然訪れるなんて、それこそ童話のようなお話で。
もしかしたら、これは私が見ている夢だったりするのかもしれない。
もしも、もしもそうなら。
このままずっと、覚めないで欲しい。
「……あ、リウム様。そういえば」
「うん?」
「……ユウリ様のお姿が、ないですが」
食事も一段落し、給仕人たちが食器を片付け始めたタイミングで私はリウム様へ質問をする。
「あぁ、あの子は先に食事を済ませたよ」
私の言葉にリウム様はほんの少しだけ残念そうな顔をしながら言葉を返してきた。
「そろそろ私たちも準備をしないとね」
リウム様がそう言ってぱんっと手を叩くと、給仕人たちの合間を縫って三人メイドが現れる。
それから私は再び三人メイドに抱えられ、昨日と同じ部屋へと連れ去られた。
しかし今回はどうやら前回とは目的が違うらしく、化粧台に座らされた私は鏡越しに私の囲む三人メイドの様子をうかがっていた。
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