婚約破棄されて自由だと思ったら、そうはいかなかったみたいです!!

みけ猫 ミイミ

文字の大きさ
2 / 29
第一章

これが一目惚れってヤツでしょうか?【挿絵】

 ここはフェルミゴの城下町の宿屋だ。
 あれから私は途中で食事を済ませたあと、この宿屋にきた。そして宿をとると部屋にくる。
 外は夜なので真っ暗だ。

 ふぅ~……明日、住む所を探さないとね。んー、よく考えたら仕事を先に探した方がいいのかな? 所持金もそれほどないし……屋敷の相場も知らないから。

 そう思い私はベッドの上に腰かける。

「まあいいかぁ……眠いし寝よう」

 私はベッドに横になると眠った。

 ★♡★♡★

「んー気持ちいい!」

 伸びをすると周囲を見回してみる。
 ここは宿屋の外だ。
 因みに翌日の昼間である。

 さて、どうしようかな? 仕事と屋敷さがし……そうだなぁ、どっちにしてもギルドに行かないとね。

 そう思い私は商業ギルドへ向かい歩き出した。
 歩きながら考えごとをしていると、ガラの悪そうな男たちが私の方に近づいてくる。

「よう、一人かい? 良かったらオレ達といいことしねえか」
「あーえっと……それって楽しいことでしょうか?」
「ああ、凄く楽しいことだ」

 いかにもスケベそうな男の顔に吐き気を模様しそうだ。

「そうねぇ……でも私は忙しいので、ごめんなさい」

 そう言い私は男たちから離れようとした。

「そう言うなって……なぁ、いいことしようぜ」

 男たちの一人はそう言い私の腕を掴んだ。

「な、何をするのですか?」

 そう言い私はその男の手を払おうとする。とその時、その男が宙に舞った。
 私は何が起きたのかとその男がいた場所へ視線を向ける。
 そこには青で短髪の男性が立っていた。左脇にみえる三つ編みが特徴的だ。

「大丈夫か?」

 青髪の男性はそう言うと周囲に居る男たちに睨みを効かせる。

「は、はい……ありがとうございます」

 私はその青髪の男性をみて、ドクンっと胸が鳴った。

 もしかして、これが一目惚れってヤツ?

 そう思い青髪の男性をみつめる。

「それなら良かった」

 そう言い青髪の男性は私を庇うように身構えた。

「おいっ、よくも仲間をやってくれたな!」

 ガラの悪い男たちの一人がそう言うと青髪の男性に殴りかかる。他の男たちも青髪の男性を殴りかかった。
 すると青髪の男性は華麗な身のこなしでガラの悪い男たちを投げ飛ばしたり殴る、蹴るで倒していく。
 それをみて私は更に胸の鼓動が速くなる。
 

 か、かっこいい~……まるでロマンス小説に出てくる王子様みたい。
 見た目は冒険者のよな服装だけど。でも今の私は平民、それなら釣り合うわよね?
 だけど彼の気持ちは、どうなのかな? それに……そもそも逢ったばかりで彼について何も知らない。……このあと聞こう。

 そう考えながら私は青髪の男性の戦闘をみていた。
 ガラの悪い男たちを全て倒した青髪の男性は息を整えながら私の方へ視線を向ける。

「どうした? 顔が赤いぞ」
「あっ、大丈夫ですわ。それよりも強いのですね」
「そうか? まあ一応、旅をしながら鍛えてるからな」

 そう言い青髪の男性は手のひらへ目線を向けた。

「そうなのですね……あーそうですわ。お礼をしたいのですが……どうしましょうか」
「お礼か……そんなつもりで助けた訳じゃない」

 そう言った直後、青髪の男性のお腹が鳴る。

「クスッ……そうね……食事などでは、どうでしょう?」
「……食事か。それならオレが出す……女性に出してもらうのは違うしな」
「そうなのですね……では、あとで何かしらのお礼をさせてください」

 そう私が言うと青髪の男性は、コクッと頷いた。

「本当は、このまま去ろうと思ったんだが……名乗っておいた方がよさそうだな。オレの名前はグランディオ・リアガットだ」
「私は……メルナセリア・ヒパティカと申します」

 そう私は挨拶をすると軽く頭を下げる。

「そうだなぁ……どうする? オレは行きつけの店に食べに行くが」
「そうなのですね。私も同行してもよろしいかしら?」
「ああ……構わない。一人で食べるよりもいいしな」

 そう言うとグランディオは歩き始めた。
 それを私は追いかける。
 その後、店に着くまでの間……私はグランディオと話をした。
感想 0

あなたにおすすめの小説

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

【完結】私が誰だか、分かってますか?

美麗
恋愛
アスターテ皇国 時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった 出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。 皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。 そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。 以降の子は妾妃との娘のみであった。 表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。 ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。 残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。 また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。 そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか… 17話完結予定です。 完結まで書き終わっております。 よろしくお願いいたします。

一夜限りの関係だったはずなのに、責任を取れと迫られてます。

甘寧
恋愛
魔女であるシャルロッテは、偉才と呼ばれる魔導師ルイースとひょんなことから身体の関係を持ってしまう。 だがそれはお互いに同意の上で一夜限りという約束だった。 それなのに、ルイースはシャルロッテの元を訪れ「責任を取ってもらう」と言い出した。 後腐れのない関係を好むシャルロッテは、何とかして逃げようと考える。しかし、逃げれば逃げるだけ愛が重くなっていくルイース… 身体から始まる恋愛模様◎ ※タイトル一部変更しました。

悪女として処刑されたはずが、処刑前に戻っていたので処刑を回避するために頑張ります!

ゆずこしょう
恋愛
「フランチェスカ。お前を処刑する。精々あの世で悔いるが良い。」 特に何かした記憶は無いのにいつの間にか悪女としてのレッテルを貼られ処刑されたフランチェスカ・アマレッティ侯爵令嬢(18) 最後に見た光景は自分の婚約者であったはずのオルテンシア・パネットーネ王太子(23)と親友だったはずのカルミア・パンナコッタ(19)が寄り添っている姿だった。 そしてカルミアの口が動く。 「サヨナラ。かわいそうなフランチェスカ。」 オルテンシア王太子に見えないように笑った顔はまさしく悪女のようだった。 「生まれ変わるなら、自由気ままな猫になりたいわ。」 この物語は猫になりたいと願ったフランチェスカが本当に猫になって戻ってきてしまった物語である。

もてあそんでくれたお礼に、貴方に最高の餞別を。婚約者さまと、どうかお幸せに。まぁ、幸せになれるものなら......ね?

当麻月菜
恋愛
次期当主になるべく、領地にて父親から仕事を学んでいた伯爵令息フレデリックは、ちょっとした出来心で領民の娘イルアに手を出した。 ただそれは、結婚するまでの繋ぎという、身体目的の軽い気持ちで。 対して領民の娘イルアは、本気だった。 もちろんイルアは、フレデリックとの間に身分差という越えられない壁があるのはわかっていた。そして、その時が来たら綺麗に幕を下ろそうと決めていた。 けれど、二人の関係の幕引きはあまりに酷いものだった。 誠意の欠片もないフレデリックの態度に、立ち直れないほど心に傷を受けたイルアは、彼に復讐することを誓った。 弄ばれた女が、捨てた男にとって最後で最高の女性でいられるための、本気の復讐劇。

私の婚約者でも無いのに、婚約破棄とか何事ですか?

狼狼3
恋愛
「お前のような冷たくて愛想の無い女などと結婚出来るものか。もうお前とは絶交……そして、婚約破棄だ。じゃあな、グラッセマロン。」 「いやいや。私もう結婚してますし、貴方誰ですか?」 「俺を知らないだと………?冗談はよしてくれ。お前の愛するカーナトリエだぞ?」 「知らないですよ。……もしかして、夫の友達ですか?夫が帰ってくるまで家使いますか?……」 「だから、お前の夫が俺だって──」 少しずつ日差しが強くなっている頃。 昼食を作ろうと材料を買いに行こうとしたら、婚約者と名乗る人が居ました。 ……誰コイツ。

片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた

来栖 蘭
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。 高校生くらいから何十回も告白した。 全て「好きなの」 「ごめん、断る」 その繰り返しだった。 だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。 紛らわしいと思う。 彼に好きな人がいるわけではない。 まだそれなら諦めがつく。 彼はカイル=クレシア23歳 イケメンでモテる。 私はアリア=ナターシャ20歳 普通で人には可愛い方だと言われた。 そんなある日 私が20歳になった時だった。 両親が見合い話を持ってきた。 最後の告白をしようと思った。 ダメなら見合いをすると言った。 その見合い相手に溺愛される。

ついで姫の本気

ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
国の間で二組の婚約が結ばれた。 一方は王太子と王女の婚約。 もう一方は王太子の親友の高位貴族と王女と仲の良い下位貴族の娘のもので……。 綺麗な話を書いていた反動でできたお話なので救いなし。 ハッピーな終わり方ではありません(多分)。 ※4/7 完結しました。 ざまぁのみの暗い話の予定でしたが、読者様に励まされ闇精神が復活。 救いのあるラストになっております。 短いです。全三話くらいの予定です。 ↑3/31 見通しが甘くてすみません。ちょっとだけのびます。 4/6 9話目 わかりにくいと思われる部分に少し文を加えました。