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第一章
どうしましょう……好きなのに……
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ここが冒険者ギルドらしい。建物の中には色んな人がいる。
ガラの悪い男の人や男っぽい女性、私よりも年齢が低そうな男女もいて驚いた。
そう思っていたよりも雰囲気が良かったからである。
私とグランは受付のカウンターへ向かって歩いていた。
その間グランは年配の冒険者さんたちに色々言われている。
それを聞き私は顔から湯気が出そうになった。
私とグランが恋人同士なんて言うのですもの。でも私は、それを否定するつもりなんてない。
でもグランに否定された。途中で知り合って困っていたから冒険者ギルドに連れて来ただけだって……確かに逢ったばかりだけど……複雑だなぁ。
そうこう思っていると、いつの間にかグランは受付のカウンターに居て私を呼んでいる。
私は慌ててグランの居る受付カウンターへ向かった。
「ボーっとしてどうしたんだ?」
受付のカウンターまでくるとグランにそう言われる。
「あーうん、なんかイメージと違ってたから……色々考えてたの」
「そうか……まあ仕事が商業よりも庶民寄りだから請け負う者は曰く付きのヤツなんかもいる」
「じゃあ……誰でも登録できるのですか?」
そう問うとグランは首を横に振った。
「登録は十歳からだ。まあ偽名でも登録できるがな」
「そうなのですね……誰でも仕事ができるのはいいことだと思いますわ」
「そうだな。商業ギルドは色々制限があるみたいだが」
そう言いグランは無作為に一点をみつめている。
「それだけ信用を大事にしているという事なのでしょうけど」
「それだけじゃないだろうな。まぁこれは、あとで話す」
そう言われ私は、コクッと頷いた。
「クスッ、話は終わったかしら?」
その声を聞き私はカウンターの反対側に居る女性をみる。
グランも慌てて、その女性をみた。
「あっ、サリュアさん……いつからそこに居たんだ?」
「グランが来てから、ずっと居るんだけど」
そう言われグランは焦っているみたいだ。
「まあいいわ。それよりも今日は彼女をみせびらかしに来た訳じゃないわよね」
「…………彼女……いや、メルナとはそんな関係じゃない」
「そう? それで今日は、なんの用なの?」
サリュアさんはそう言い私をみて睨んでいる。
私……何かしたの? 全然……記憶にないのだけど……。
「用があるのは、メルナだ。冒険者登録をしたいらしい」
「そういう事なのね。じゃあ待ってて書類を持ってくるわ」
それを聞き私は頷いた。
グランにまた否定された。でも、いつでも逢える。逢えなくなるよりはいいよね。
そう思いグランに視線を向ける。
「どうした? トイレか?」
「ハッ!? 違いますわ!」
私は恥ずかしくなりグランの頬を、パシッと平手打ちした。
グランは、よろけて床に尻餅をつく。そして痛かったらしく頬を摩っている。
「ツウ……いきなり叩くことないだろ」
「あっ、ごめんなさい。でも……」
やってしまった……でも、そんな恥ずかしいことを公衆の面前で言うんですもの。
「今のは、グランが悪いわよ。女性に対して配慮が足りなすぎます」
そう言いサリュアは、グランを睨んでいる。
「ん? もしかしてトイレって言ったことで叩かれたのか?」
グランはそう言いながら立ち上がり私をみた。
「そ、そうね。でも……グランは悪気がなかったのですもの。それに……これから、なるべくグランの発言に慣れていきますわ」
「悪い……オレも気をつける」
そう言うとグランは、なぜか私から目を逸らし俯いている。
もしかして……嫌われたの? どうしましょう……でも、まだ分かりませんわよね。
「ゴホンッ! イチャイチャは、そのくらいにしてもらえます?」
「い、イチャイチャって……別にしてない。それよりもメルナの登録だろ!」
「そうね。じゃあ、この書類に記載してくれるかな」
そう言われ私はグランとサリュアさんに聞きながら書類に記載していった。
ガラの悪い男の人や男っぽい女性、私よりも年齢が低そうな男女もいて驚いた。
そう思っていたよりも雰囲気が良かったからである。
私とグランは受付のカウンターへ向かって歩いていた。
その間グランは年配の冒険者さんたちに色々言われている。
それを聞き私は顔から湯気が出そうになった。
私とグランが恋人同士なんて言うのですもの。でも私は、それを否定するつもりなんてない。
でもグランに否定された。途中で知り合って困っていたから冒険者ギルドに連れて来ただけだって……確かに逢ったばかりだけど……複雑だなぁ。
そうこう思っていると、いつの間にかグランは受付のカウンターに居て私を呼んでいる。
私は慌ててグランの居る受付カウンターへ向かった。
「ボーっとしてどうしたんだ?」
受付のカウンターまでくるとグランにそう言われる。
「あーうん、なんかイメージと違ってたから……色々考えてたの」
「そうか……まあ仕事が商業よりも庶民寄りだから請け負う者は曰く付きのヤツなんかもいる」
「じゃあ……誰でも登録できるのですか?」
そう問うとグランは首を横に振った。
「登録は十歳からだ。まあ偽名でも登録できるがな」
「そうなのですね……誰でも仕事ができるのはいいことだと思いますわ」
「そうだな。商業ギルドは色々制限があるみたいだが」
そう言いグランは無作為に一点をみつめている。
「それだけ信用を大事にしているという事なのでしょうけど」
「それだけじゃないだろうな。まぁこれは、あとで話す」
そう言われ私は、コクッと頷いた。
「クスッ、話は終わったかしら?」
その声を聞き私はカウンターの反対側に居る女性をみる。
グランも慌てて、その女性をみた。
「あっ、サリュアさん……いつからそこに居たんだ?」
「グランが来てから、ずっと居るんだけど」
そう言われグランは焦っているみたいだ。
「まあいいわ。それよりも今日は彼女をみせびらかしに来た訳じゃないわよね」
「…………彼女……いや、メルナとはそんな関係じゃない」
「そう? それで今日は、なんの用なの?」
サリュアさんはそう言い私をみて睨んでいる。
私……何かしたの? 全然……記憶にないのだけど……。
「用があるのは、メルナだ。冒険者登録をしたいらしい」
「そういう事なのね。じゃあ待ってて書類を持ってくるわ」
それを聞き私は頷いた。
グランにまた否定された。でも、いつでも逢える。逢えなくなるよりはいいよね。
そう思いグランに視線を向ける。
「どうした? トイレか?」
「ハッ!? 違いますわ!」
私は恥ずかしくなりグランの頬を、パシッと平手打ちした。
グランは、よろけて床に尻餅をつく。そして痛かったらしく頬を摩っている。
「ツウ……いきなり叩くことないだろ」
「あっ、ごめんなさい。でも……」
やってしまった……でも、そんな恥ずかしいことを公衆の面前で言うんですもの。
「今のは、グランが悪いわよ。女性に対して配慮が足りなすぎます」
そう言いサリュアは、グランを睨んでいる。
「ん? もしかしてトイレって言ったことで叩かれたのか?」
グランはそう言いながら立ち上がり私をみた。
「そ、そうね。でも……グランは悪気がなかったのですもの。それに……これから、なるべくグランの発言に慣れていきますわ」
「悪い……オレも気をつける」
そう言うとグランは、なぜか私から目を逸らし俯いている。
もしかして……嫌われたの? どうしましょう……でも、まだ分かりませんわよね。
「ゴホンッ! イチャイチャは、そのくらいにしてもらえます?」
「い、イチャイチャって……別にしてない。それよりもメルナの登録だろ!」
「そうね。じゃあ、この書類に記載してくれるかな」
そう言われ私はグランとサリュアさんに聞きながら書類に記載していった。
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