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第1章〜旅立ち…そして出会い
18話〜何処かが軽い
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ここはティールの街の転職の神殿。ガルド達は自分達の職業を調べてもらう為、ここに来ていた。
「ねぇ、ところでガルドにユリィナ。何で、転職の神殿に来たのかなぁ?」
「それは、自分達の職業が、何なのかを知りたくてね」
「ふ~ん、そうなのかぁ。私も暇だし面白そうだし、調べて貰おうかなぁ」
「そういえば、ビスカ。お前の母親が魔族の賢者で父親が……えっと、確か……」
「さっきの話だと、かの有名な大賢者ドルマノフ様なのよね?」
「ん?そうだけど……。それが、どうしたのかなぁ?」
「いやなぁ。親がそんなにすげぇのに、何でビスカは、そんな風に見えねぇのかと思ってな」
「そういえば、確かに、見えないわね」
「それって、どういう意味かなぁ。ん~、それだけ私が可愛いって事かな?」
「あっ、いや。それは、はぁ、まぁいいか……」
「ん~、そうね。可愛いというか、ドルマノフ様のお子様にしては、何処かが軽そうに見えるのよね」
「え、えっと、ユリィナ。ちょと聞いていいかな?何処かが軽いって、もしかして、ここの事を言ってるのかなぁ?」
ビスカは自分の頭を指差しながらそう言った。
「さあ、何処だろうね……。フフフ……」
「ん~まぁいいか。どちらかというと、父様や母様と比べられるのは嫌だけど、もうそれを言われるのは慣れちゃったからね」
「ビスカ……。やっぱりお前、見た目だけじゃなくノリもかなり軽いな」
「ガルド。なるほど、ふぅ~ん。まぁいいか……。じゃ、行こう~」
そう言うとガルドとユリィナは頷き3人は受付へと向かった。
場所は移り、ここは神秘の都スカイネーブルのスカイサージュ。ドルマノフは書斎で本を読んでいた。
するといきなり目の前にイリスが現れ、ドルマノフは驚き本を落とした。
「ヒッ!?イ、イリス、何故お前がここに……」
「あらあら、そこまで驚かなくてもいいのでは?」
そう言うとイリスは本を拾いドルマノフに渡した。
「あ、すまんな。だが、相変わらずじゃのぉ。お前は何故、ドアから入ってこんのだ。はぁ……」
「クスクス、そうですね。ですが、前にも言いましたが、魔族の賢者の私がこの街の門やドアから堂々と入れるとお思いですか?即追い出されてしまうと思いますが」
「確かにそうだな。それで何の用なのじゃ。まぁだいたい検討は付いてはいる。恐らく、お前の目的はガルド=フレイという男の事で来たのじゃろうがのぉ」
「流石察しがいいですね。それでなのですが、先程ティールの街の中で、偶然にも彼に会うことが出来ました」
「なんと!?それでどんな奴じゃった?」
「はい、思っていたよりも感じのいい男でしたが。ただ、少し気になる事が……」
「ん?気になる事とは何じゃ」
「それは、ガルドは自分では気づいてはいないようなのですが、かなり女にモテる体質と思いました」
「ほぉ、なるほど。まさかとは思うが、お前もガルドを好きになったわけではないだろうな」
「はぁ?貴方は何を言っているのですか。私がこの歳であんな年下の男を好きになるわけがないでしょう!」
「ふむ、確かにそうじゃな。それでお前は何が言いたいのじゃ?」
「それは、ビスカの事です。何故あの子をガルドの元に行かせたのですか?」
「ほお、ビスカはちゃんとたどり着いたようじゃな。あれをガルドの元に行かせたのは、いい加減いつまでも、ここに置いておく訳にもいかんと思ったからじゃ」
「そうかも知れませんが。しかし、私としては心配なのです。男と一緒に旅など」
「はぁ、イリス。あれはいくつになったと思っておるのじゃ。まぁいい、だがとりあえずは何とかなるじゃろう。ああ、そうじゃった!ワシもお前に話があったのだ。だが、ここでは誰が来るか分からん、別の部屋で話をしようかのぉ」
そう言うとドルマノフはイリスと別の部屋に向かった。
「ねぇ、ところでガルドにユリィナ。何で、転職の神殿に来たのかなぁ?」
「それは、自分達の職業が、何なのかを知りたくてね」
「ふ~ん、そうなのかぁ。私も暇だし面白そうだし、調べて貰おうかなぁ」
「そういえば、ビスカ。お前の母親が魔族の賢者で父親が……えっと、確か……」
「さっきの話だと、かの有名な大賢者ドルマノフ様なのよね?」
「ん?そうだけど……。それが、どうしたのかなぁ?」
「いやなぁ。親がそんなにすげぇのに、何でビスカは、そんな風に見えねぇのかと思ってな」
「そういえば、確かに、見えないわね」
「それって、どういう意味かなぁ。ん~、それだけ私が可愛いって事かな?」
「あっ、いや。それは、はぁ、まぁいいか……」
「ん~、そうね。可愛いというか、ドルマノフ様のお子様にしては、何処かが軽そうに見えるのよね」
「え、えっと、ユリィナ。ちょと聞いていいかな?何処かが軽いって、もしかして、ここの事を言ってるのかなぁ?」
ビスカは自分の頭を指差しながらそう言った。
「さあ、何処だろうね……。フフフ……」
「ん~まぁいいか。どちらかというと、父様や母様と比べられるのは嫌だけど、もうそれを言われるのは慣れちゃったからね」
「ビスカ……。やっぱりお前、見た目だけじゃなくノリもかなり軽いな」
「ガルド。なるほど、ふぅ~ん。まぁいいか……。じゃ、行こう~」
そう言うとガルドとユリィナは頷き3人は受付へと向かった。
場所は移り、ここは神秘の都スカイネーブルのスカイサージュ。ドルマノフは書斎で本を読んでいた。
するといきなり目の前にイリスが現れ、ドルマノフは驚き本を落とした。
「ヒッ!?イ、イリス、何故お前がここに……」
「あらあら、そこまで驚かなくてもいいのでは?」
そう言うとイリスは本を拾いドルマノフに渡した。
「あ、すまんな。だが、相変わらずじゃのぉ。お前は何故、ドアから入ってこんのだ。はぁ……」
「クスクス、そうですね。ですが、前にも言いましたが、魔族の賢者の私がこの街の門やドアから堂々と入れるとお思いですか?即追い出されてしまうと思いますが」
「確かにそうだな。それで何の用なのじゃ。まぁだいたい検討は付いてはいる。恐らく、お前の目的はガルド=フレイという男の事で来たのじゃろうがのぉ」
「流石察しがいいですね。それでなのですが、先程ティールの街の中で、偶然にも彼に会うことが出来ました」
「なんと!?それでどんな奴じゃった?」
「はい、思っていたよりも感じのいい男でしたが。ただ、少し気になる事が……」
「ん?気になる事とは何じゃ」
「それは、ガルドは自分では気づいてはいないようなのですが、かなり女にモテる体質と思いました」
「ほぉ、なるほど。まさかとは思うが、お前もガルドを好きになったわけではないだろうな」
「はぁ?貴方は何を言っているのですか。私がこの歳であんな年下の男を好きになるわけがないでしょう!」
「ふむ、確かにそうじゃな。それでお前は何が言いたいのじゃ?」
「それは、ビスカの事です。何故あの子をガルドの元に行かせたのですか?」
「ほお、ビスカはちゃんとたどり着いたようじゃな。あれをガルドの元に行かせたのは、いい加減いつまでも、ここに置いておく訳にもいかんと思ったからじゃ」
「そうかも知れませんが。しかし、私としては心配なのです。男と一緒に旅など」
「はぁ、イリス。あれはいくつになったと思っておるのじゃ。まぁいい、だがとりあえずは何とかなるじゃろう。ああ、そうじゃった!ワシもお前に話があったのだ。だが、ここでは誰が来るか分からん、別の部屋で話をしようかのぉ」
そう言うとドルマノフはイリスと別の部屋に向かった。
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