44 / 65
Ⅳ Farvel―決別―
43 「着いた……」
しおりを挟む
今は何時だろう。
夜空に出ていた赤いオーロラはいつの間にか消えていた。今は頭に降り積もった雪を払う気にもなれずただ林に居た。
1日前の自分なら「戻って下さい!」とアストリッドを止めに行っている。しかしあの少女は、自分がした事に気付いたのだ。
咄嗟に自分が着いていけなかったのは、確かに拒絶されたから。
どんな顔をしていいかも分からない自分が、あんなに錯乱した少女に着いていく資格はない。
――その時。
すぐ隣の草むらがカサカサと小さな音を立てて揺れた。なんだろう、と思って顔を上げる。
「……あ」
視線の先、銀世界の中で微かに色を持っている枯れた草むら。そこに、1匹の白いウサギが居たのだ。
多くの敵が冬眠している事を知っているのだろう。キョロキョロと周囲を見渡しては居るものの、その表情は夏よりもずっとくつろいでいる。
「……」
自分が動いては驚かせてしまう。自然と息を潜めていた。
数秒後。
ひょこり、と。草むらの陰からもう1匹白いウサギが顔を出した。どうやら連れが居たらしい。
2匹の兎は雪上に小さな足跡を残しながら、ぴょこぴょこと林の奥に消えていく。
小動物を見ていると山奥で過ごしていた時を思い出す。あの時は彼らを見つけるのもちょっとした遊びだった。ほんの少し前までは山奥でひっそりと暮らしていたのに、今では慣れ親しんだ光景が懐かしい。
ふと、山奥に居た時の気持ちを思い出した。
小屋でひっそりと暮らしていた時は、ただアストリッドの力になりたかった。どうせ自分の事は覚えていないのだし、と少女の隣に誰が居ようとも、陰から支えられるだけで十分だった。
それなのにどうして、あの時の気持ちを忘れてしまったのだろう。
実際また会って、話して、名前を呼ばれて。
もっと一緒に居たい、役に立ちたい、とすっかり欲が出てしまった。
「…………そっか」
自分はアストリッドに気持ちを押し付けすぎたのだ。
側で守らせて欲しい、と。守りたいんだ、と。
だから理由を付けてレオンの事で嘘をついた。彼女の気持ちも聞かずに。
――謝りたい。
貴女の気持ちも聞けば良かった、と言いたかった。その上で、自分はもう一度彼女に寄り添うべきなのだろう。彼女の気持ちを汲むべきなのだろう。
だったら自分がすべき事は1つしかない。
「レオンを、アストリッドを助けないと……!」
アストリッドに拒絶されたのは前が見えなくなる程怖かったが、でもおかげで自分の間違いに気付けた。
「レオンは……無事か」
以前アストリッドには「スウェーデンまで飛ばせるような魔法はない」と言ったのだが、自分1人だったら少し話は変わってくる。
魔法で補助しつつ雪山や水を滑れば、ものの数時間でカウトケイノからトロムソに行けるのだ。
屋敷に忍び込みレオンを治した後が大変だ。人体魔法の影響で眠くなっても、意識がある内に地下牢まで戻って森に出ないといけないのだから。だがそれも自傷すれば少しは睡魔から逃げられるだろう。
そうと決まれば早速行動だ。
即席のスキー板を作り、風を切りながら暗い山を滑った。入り組んだ場所にあるトロムソが近くなる頃には空腹を覚えたが、それは後回しだ。
トロムソに来るのは3回目。
おかげで多少土地勘がある。海をまた渡って早朝のトロムソ本島に行くのは、刺繍をするよりも楽だった。アストリッドの屋敷に行くのに人目を避けるように森の中を動く。
「っと、ここだ……」
三角屋根の赤い屋敷を見上げながら、今はその裏に広がる森に居た。厨房と思しき所から微かな明かりが漏れていて、既に人が起きている事を教えてくれた。
野犬に遭遇しない事を祈りながら、レオンが屋敷の2階の一室に居る事に当たりをつける。自分なら魔法で2階の部屋に侵入するより、地下室から屋敷に侵入し隙を見てレオンの部屋に入った方が良いだろう。
外は雪が降っているのでその痕跡を持ち込まぬよう注意しながら埃臭い地下牢に侵入する。
「……」
住人に見付かったら即座に騒ぎになるだろう。今この家には女中とロヴィーサしか居ないようだが、途中誰かに遭遇してはレオンを助けるどころではなくなる。
息を殺し人の気配に敏感になりながらレオンの部屋に向かった。暗い廊下の中、厨房から漂ってくるパンを焼いている匂いに、忘れていた空腹を思い出す。
「ねえ、私の編み棒どこにあるか知らなくて? パンが焼き上がるまでやっていたいのだけど」
「っ!」
その時。廊下の奥から女性の声が聞こえてきて、慌てて棚の影に隠れた。
精霊魔法越しに何度も聞いた、ロヴィーサの声。
台所にいる女中に質問しているようだ。厨房にしか明かりがなかったのでロヴィーサはまだ寝ていると思っていたが、どうも違ったらしい。
「あ、お早う御座います。それでしたら居間に――」
すぐそこで聞こえるやり取り。自然と肩に力が入る。
少しして廊下を歩く音が聞こえ、遠ざかっていく。この隙に誰も居ない2階に上がり、少し余裕が生まれたと息を吐いた。
「着いた……」
音を立てぬよう部屋に入り火の玉を出す。
1番に視界に飛び込んできたのは壁沿いにある簡素な寝台だった。
その上に紫色の顔をした茶髪の幼子がぐったりとしていた。隣には白い枕が置かれており、自然と口端が下がる。
レオンの病状は急を要する。早速取り掛かるしかない。
「っ!」
精霊魔法を展開し、風の力で革靴を裂き己の足に穴を開ける。
「っつぅ……!」
痛い。涙が出る。思わず声が漏れた。
しかしこれで人体魔法の眠気もマシになる。意識を失う事なく外まで逃げ出せるだろう。すぐに止血もしたので床に痕跡も残らない。
夜空に出ていた赤いオーロラはいつの間にか消えていた。今は頭に降り積もった雪を払う気にもなれずただ林に居た。
1日前の自分なら「戻って下さい!」とアストリッドを止めに行っている。しかしあの少女は、自分がした事に気付いたのだ。
咄嗟に自分が着いていけなかったのは、確かに拒絶されたから。
どんな顔をしていいかも分からない自分が、あんなに錯乱した少女に着いていく資格はない。
――その時。
すぐ隣の草むらがカサカサと小さな音を立てて揺れた。なんだろう、と思って顔を上げる。
「……あ」
視線の先、銀世界の中で微かに色を持っている枯れた草むら。そこに、1匹の白いウサギが居たのだ。
多くの敵が冬眠している事を知っているのだろう。キョロキョロと周囲を見渡しては居るものの、その表情は夏よりもずっとくつろいでいる。
「……」
自分が動いては驚かせてしまう。自然と息を潜めていた。
数秒後。
ひょこり、と。草むらの陰からもう1匹白いウサギが顔を出した。どうやら連れが居たらしい。
2匹の兎は雪上に小さな足跡を残しながら、ぴょこぴょこと林の奥に消えていく。
小動物を見ていると山奥で過ごしていた時を思い出す。あの時は彼らを見つけるのもちょっとした遊びだった。ほんの少し前までは山奥でひっそりと暮らしていたのに、今では慣れ親しんだ光景が懐かしい。
ふと、山奥に居た時の気持ちを思い出した。
小屋でひっそりと暮らしていた時は、ただアストリッドの力になりたかった。どうせ自分の事は覚えていないのだし、と少女の隣に誰が居ようとも、陰から支えられるだけで十分だった。
それなのにどうして、あの時の気持ちを忘れてしまったのだろう。
実際また会って、話して、名前を呼ばれて。
もっと一緒に居たい、役に立ちたい、とすっかり欲が出てしまった。
「…………そっか」
自分はアストリッドに気持ちを押し付けすぎたのだ。
側で守らせて欲しい、と。守りたいんだ、と。
だから理由を付けてレオンの事で嘘をついた。彼女の気持ちも聞かずに。
――謝りたい。
貴女の気持ちも聞けば良かった、と言いたかった。その上で、自分はもう一度彼女に寄り添うべきなのだろう。彼女の気持ちを汲むべきなのだろう。
だったら自分がすべき事は1つしかない。
「レオンを、アストリッドを助けないと……!」
アストリッドに拒絶されたのは前が見えなくなる程怖かったが、でもおかげで自分の間違いに気付けた。
「レオンは……無事か」
以前アストリッドには「スウェーデンまで飛ばせるような魔法はない」と言ったのだが、自分1人だったら少し話は変わってくる。
魔法で補助しつつ雪山や水を滑れば、ものの数時間でカウトケイノからトロムソに行けるのだ。
屋敷に忍び込みレオンを治した後が大変だ。人体魔法の影響で眠くなっても、意識がある内に地下牢まで戻って森に出ないといけないのだから。だがそれも自傷すれば少しは睡魔から逃げられるだろう。
そうと決まれば早速行動だ。
即席のスキー板を作り、風を切りながら暗い山を滑った。入り組んだ場所にあるトロムソが近くなる頃には空腹を覚えたが、それは後回しだ。
トロムソに来るのは3回目。
おかげで多少土地勘がある。海をまた渡って早朝のトロムソ本島に行くのは、刺繍をするよりも楽だった。アストリッドの屋敷に行くのに人目を避けるように森の中を動く。
「っと、ここだ……」
三角屋根の赤い屋敷を見上げながら、今はその裏に広がる森に居た。厨房と思しき所から微かな明かりが漏れていて、既に人が起きている事を教えてくれた。
野犬に遭遇しない事を祈りながら、レオンが屋敷の2階の一室に居る事に当たりをつける。自分なら魔法で2階の部屋に侵入するより、地下室から屋敷に侵入し隙を見てレオンの部屋に入った方が良いだろう。
外は雪が降っているのでその痕跡を持ち込まぬよう注意しながら埃臭い地下牢に侵入する。
「……」
住人に見付かったら即座に騒ぎになるだろう。今この家には女中とロヴィーサしか居ないようだが、途中誰かに遭遇してはレオンを助けるどころではなくなる。
息を殺し人の気配に敏感になりながらレオンの部屋に向かった。暗い廊下の中、厨房から漂ってくるパンを焼いている匂いに、忘れていた空腹を思い出す。
「ねえ、私の編み棒どこにあるか知らなくて? パンが焼き上がるまでやっていたいのだけど」
「っ!」
その時。廊下の奥から女性の声が聞こえてきて、慌てて棚の影に隠れた。
精霊魔法越しに何度も聞いた、ロヴィーサの声。
台所にいる女中に質問しているようだ。厨房にしか明かりがなかったのでロヴィーサはまだ寝ていると思っていたが、どうも違ったらしい。
「あ、お早う御座います。それでしたら居間に――」
すぐそこで聞こえるやり取り。自然と肩に力が入る。
少しして廊下を歩く音が聞こえ、遠ざかっていく。この隙に誰も居ない2階に上がり、少し余裕が生まれたと息を吐いた。
「着いた……」
音を立てぬよう部屋に入り火の玉を出す。
1番に視界に飛び込んできたのは壁沿いにある簡素な寝台だった。
その上に紫色の顔をした茶髪の幼子がぐったりとしていた。隣には白い枕が置かれており、自然と口端が下がる。
レオンの病状は急を要する。早速取り掛かるしかない。
「っ!」
精霊魔法を展開し、風の力で革靴を裂き己の足に穴を開ける。
「っつぅ……!」
痛い。涙が出る。思わず声が漏れた。
しかしこれで人体魔法の眠気もマシになる。意識を失う事なく外まで逃げ出せるだろう。すぐに止血もしたので床に痕跡も残らない。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる