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三八三
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「とりあえず座れよ。話も聞きたい」
銀猫が向かいに座っていた。
優雅に茶なんか飲んでいやがる。
いや、飲んじゃいけないって法は無いんだが。
俺はとりあえず椅子に腰を下ろした。
さて、どうしたものか。
「俺を潰すとか何とか言って飛び出したな?どうなったんだ?」
「お前らを疑ったんだが違った。ファズの所だった」
「じゃあお前の勘違いだな?」
俺は銀猫を真っ直ぐ見る。
「そうだ」
「そうだって……お前堂々とし過ぎだろ」
銀猫がたじろぐ。
こんな事で下手に出る必要などない。
こいつらだって裏社会の人間だ。
いつでも弱味は突いてくる。
「スラッグに会いたい。お前知らんか?」
銀猫が肩をすくめる。
「知らないねぇ。アイツは組織のリーダーの中では一番用心深い。誰も居場所なんて知らないだろうよ」
「組織ってのは幾つあるんだ?リーダーてのは何人居るんだ?」
銀猫が腕組みをする。
「小さな組織まで合わせたら数えられない。と言うか把握すら出来ない。三人くらいの小さな組織……組織とも呼べないようなのが、たくさんあるからな」
「カスはこの際どうでも良い。お前から見て意識せざるを得ないとこだけ頼む」
「まあ、まずはマイヤード。それからスラッグだ。三番目にウチだな。とりあえずこの三つが大きな組織と言って良いだろう」
「他は無視して良いのか」
「そう言う訳でもないが、組織の規模としてはそうだ。新興勢力も居ると言えば居る。組織はまだ小さいがリーダーが力を持ってる所だな」
なるほどな。
だが、今はそこは良いだろう。
となれば、やはり次はスラッグだ。
同時にバッケスも捕まえて、最後にマイヤードって順番が良いだろう。
それ以外は途中で出会えば、その都度対処しよう。
「おい、レオ」
突然頭の中で声がした。
俺は驚いて声をあげそうになる。
「返事はしなくて良いからそのまま聞け」
オオムカデンダルだ。
毎回突然で驚く。
「こっちでも今までの流れは把握している。なかなか面白いじゃないか」
気楽なもんだ。
「その銀猫って女、怪しいと思わんか?」
そりゃ思っているさ。
色々不自然だし、隠している事もあるように見えるし。
だが戦闘以外に、俺一人で出来る事など知れている。
それに、コイツが何かを企てていようと、俺には関係ないのだ。
だったら捨て置くのも手だろう。
「その女を見張れ」
は?俺が?
冗談だろ。
俺はそんなに暇では無い。
「と、今お前が思っているだろう事は想像がつく」
俺は椅子からずり落ちそうになる。
あいかわらず嫌な野郎だ。
「だから監視用の便利なヤツをやる。あとでお前の下に届けよう」
オオムカデンダルはそう言って、一方的に会話を終了した。
銀猫が向かいに座っていた。
優雅に茶なんか飲んでいやがる。
いや、飲んじゃいけないって法は無いんだが。
俺はとりあえず椅子に腰を下ろした。
さて、どうしたものか。
「俺を潰すとか何とか言って飛び出したな?どうなったんだ?」
「お前らを疑ったんだが違った。ファズの所だった」
「じゃあお前の勘違いだな?」
俺は銀猫を真っ直ぐ見る。
「そうだ」
「そうだって……お前堂々とし過ぎだろ」
銀猫がたじろぐ。
こんな事で下手に出る必要などない。
こいつらだって裏社会の人間だ。
いつでも弱味は突いてくる。
「スラッグに会いたい。お前知らんか?」
銀猫が肩をすくめる。
「知らないねぇ。アイツは組織のリーダーの中では一番用心深い。誰も居場所なんて知らないだろうよ」
「組織ってのは幾つあるんだ?リーダーてのは何人居るんだ?」
銀猫が腕組みをする。
「小さな組織まで合わせたら数えられない。と言うか把握すら出来ない。三人くらいの小さな組織……組織とも呼べないようなのが、たくさんあるからな」
「カスはこの際どうでも良い。お前から見て意識せざるを得ないとこだけ頼む」
「まあ、まずはマイヤード。それからスラッグだ。三番目にウチだな。とりあえずこの三つが大きな組織と言って良いだろう」
「他は無視して良いのか」
「そう言う訳でもないが、組織の規模としてはそうだ。新興勢力も居ると言えば居る。組織はまだ小さいがリーダーが力を持ってる所だな」
なるほどな。
だが、今はそこは良いだろう。
となれば、やはり次はスラッグだ。
同時にバッケスも捕まえて、最後にマイヤードって順番が良いだろう。
それ以外は途中で出会えば、その都度対処しよう。
「おい、レオ」
突然頭の中で声がした。
俺は驚いて声をあげそうになる。
「返事はしなくて良いからそのまま聞け」
オオムカデンダルだ。
毎回突然で驚く。
「こっちでも今までの流れは把握している。なかなか面白いじゃないか」
気楽なもんだ。
「その銀猫って女、怪しいと思わんか?」
そりゃ思っているさ。
色々不自然だし、隠している事もあるように見えるし。
だが戦闘以外に、俺一人で出来る事など知れている。
それに、コイツが何かを企てていようと、俺には関係ないのだ。
だったら捨て置くのも手だろう。
「その女を見張れ」
は?俺が?
冗談だろ。
俺はそんなに暇では無い。
「と、今お前が思っているだろう事は想像がつく」
俺は椅子からずり落ちそうになる。
あいかわらず嫌な野郎だ。
「だから監視用の便利なヤツをやる。あとでお前の下に届けよう」
オオムカデンダルはそう言って、一方的に会話を終了した。
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