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七二〇
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俺はペダルを踏み込むと、ガーディアンを全速で前進させる。
飛び道具以外、何か無いか。
俺はガーディアンの装備を検索した。
アームと言うのがある。
何故かアームだけで四種類もあるが、名前から見てこの『ジャイアントアーム』と言うのが良さそうだな。
とにかく何でもやってやれ。
「ジャイアントアーム!」
俺はジャイアントアームを起動させると、ガーディアンと同時にアームを操った。
ガコンッ
ヴイイーン!
力強い音を発てて、ジャイアントアームが動き出す。
ガーディアンの天井部分に設置された一番巨大なアームが、見た目と違って素早く動き出した。
アームの先端は巨大なやっとこになっている。
なるほど、これで物を掴まえたりするのだな。
まるでガーディアンは巨大なザリガニみたいになっていた。
見た目など構う事は無い。
このままアスピドケロンの横っ面をぶん殴ってやる。
アスピドケロンとの接触まで、あと五、四、三、二、一。
今だ。
俺は素早く操縦桿を押し出す。
ヴヴーンッ!
ガーディアンの最大速度にジャイアントアームのパンチが乗る。
がごおおん!
衝撃でガーディアンが馬鹿みたいに揺れた。
もともとこう言う使い方では無い筈だが、今は言うまい。
ガーディアンが押し返されてキャタピラが空転する。
ギャギャギャギャアッ!
土埃を巻き上げて、それでもガーディアンは前進しようとキャタピラを回転させる。
アヴーンッ!
アスピドケロンが吼えた。
大地が、空気が、ビリビリと震える。
コイツが吼えただけで、もう天変地異だ。
今頃帝国や王国の国民は、生きた心地がしない事だろうな。
「くそ!もう一丁だ!」
俺は続けてもう一発アームを叩き付ける。
どがしぃ!
アスピドケロンの顔が左に向いた。
アスピドケロンに比べればガーディアンはまだまだ小さいが、パワーは見た目以上だ。
十分戦えている。
「バトルアンカー!」
続けざまにアンカーを発射する。
鎖を引いて巨大な錨が火を噴いて飛ぶ。
どかっ!どかどかっ!
アスピドケロンの頭と首に、バトルアンカーが巻き付くように飛んでいく。
鳥のように自在に飛ぶのが素晴らしい。
これなら絶対に対象を逃さない。
「逃がさないぜ、大人しくしてもらおうかっ!」
俺はアスピドケロンの動きを少しでも抑えたかった。
それはオオムカデンダルたちを守る為でもあり、これ以上被害を出さない為でもある。
この辺りに住んでいる人間は居ないだろうが、それでも何らかの事情で常に人は存在している。
旅人や、キャラバンや、それ以外にも、全くの無人と言う訳では無いのだ。
ましてや、こんなモンスターが荒らし回れば地形は変わるし、環境だって激変するだろう。
人が死なないから問題が無いと言うような、そんなレベルの巨大さでは無い。
ガオォーン!
アスピドケロンが吼えながらこっちを見た。
なんだ。
一瞬、目が合ったような気がして、嫌な予感がした。
飛び道具以外、何か無いか。
俺はガーディアンの装備を検索した。
アームと言うのがある。
何故かアームだけで四種類もあるが、名前から見てこの『ジャイアントアーム』と言うのが良さそうだな。
とにかく何でもやってやれ。
「ジャイアントアーム!」
俺はジャイアントアームを起動させると、ガーディアンと同時にアームを操った。
ガコンッ
ヴイイーン!
力強い音を発てて、ジャイアントアームが動き出す。
ガーディアンの天井部分に設置された一番巨大なアームが、見た目と違って素早く動き出した。
アームの先端は巨大なやっとこになっている。
なるほど、これで物を掴まえたりするのだな。
まるでガーディアンは巨大なザリガニみたいになっていた。
見た目など構う事は無い。
このままアスピドケロンの横っ面をぶん殴ってやる。
アスピドケロンとの接触まで、あと五、四、三、二、一。
今だ。
俺は素早く操縦桿を押し出す。
ヴヴーンッ!
ガーディアンの最大速度にジャイアントアームのパンチが乗る。
がごおおん!
衝撃でガーディアンが馬鹿みたいに揺れた。
もともとこう言う使い方では無い筈だが、今は言うまい。
ガーディアンが押し返されてキャタピラが空転する。
ギャギャギャギャアッ!
土埃を巻き上げて、それでもガーディアンは前進しようとキャタピラを回転させる。
アヴーンッ!
アスピドケロンが吼えた。
大地が、空気が、ビリビリと震える。
コイツが吼えただけで、もう天変地異だ。
今頃帝国や王国の国民は、生きた心地がしない事だろうな。
「くそ!もう一丁だ!」
俺は続けてもう一発アームを叩き付ける。
どがしぃ!
アスピドケロンの顔が左に向いた。
アスピドケロンに比べればガーディアンはまだまだ小さいが、パワーは見た目以上だ。
十分戦えている。
「バトルアンカー!」
続けざまにアンカーを発射する。
鎖を引いて巨大な錨が火を噴いて飛ぶ。
どかっ!どかどかっ!
アスピドケロンの頭と首に、バトルアンカーが巻き付くように飛んでいく。
鳥のように自在に飛ぶのが素晴らしい。
これなら絶対に対象を逃さない。
「逃がさないぜ、大人しくしてもらおうかっ!」
俺はアスピドケロンの動きを少しでも抑えたかった。
それはオオムカデンダルたちを守る為でもあり、これ以上被害を出さない為でもある。
この辺りに住んでいる人間は居ないだろうが、それでも何らかの事情で常に人は存在している。
旅人や、キャラバンや、それ以外にも、全くの無人と言う訳では無いのだ。
ましてや、こんなモンスターが荒らし回れば地形は変わるし、環境だって激変するだろう。
人が死なないから問題が無いと言うような、そんなレベルの巨大さでは無い。
ガオォーン!
アスピドケロンが吼えながらこっちを見た。
なんだ。
一瞬、目が合ったような気がして、嫌な予感がした。
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