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七三九
ヴアアアアアァァァォムッ!
プニーフタールがフェンスに摑みかかる。
バチバチバチバチバチッ!
白い火花が散る。
白煙が上がりプニーフタールは一層叫び声を激しくした。
「さあ、ぶっつけ本番だ。鬼が出るか蛇が出るか」
オオムカデンダルが嬉しそうに言いながらレバーを押した。
がちゃん
ヴヴヴヴヴヴ……
センチピーダーインフィニティーの背中から何かがせり出して来る。
これはミサイルか。
大きなミサイルのように見える。
「邪神さまと言えど、これに耐えられるかな」
オオムカデンダルが不敵に笑う。
「インフィニティーミサイル!」
叫びながらオオムカデンダルがスイッチを入れる。
ゴゴオォッ!
爆音と共に巨大ミサイルが、インフィニティーの背中から発射された。
ドドドドドドドド……!
一直線に空へと上昇する。
上から落ちてくるのか。
なぜ正面に撃たないのか。
その分だけ時間が掛かってしまう。
「上からじゃないと入らんだろうが」
入らん?
「フェンスの中にだよ」
そこが判らない。
だったらフェンスの全面に穴を作れば、そこからミサイルを撃ち込めるだろう。
ネオジョルトならそのくらい出来そうなもんだが。
「穴が開いてちゃマズいんだよ」
オオムカデンダルが、呑み込みの悪い奴だとイライラし始めた。
少し黙っておくか。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
打ち上げられたミサイルが反転して戻ってきた。
真っ直ぐに落ちてくる。
いったい何が起こると言うのか。
ヴアアアアアァァァォムッ!
プニーフタールが何かを察知した。
真上から迫るインフィニティーミサイルに意識が向いている。
「アレが何だか気付いたのか。それとも気になるだけか?」
オオムカデンダルが興味深そうにモニターを食い入るように見つめた。
カッ!
一瞬、眩しく光が奔る。
ドドドドドドドドドオォーン!
何だ!何事だ!
かああああああああああっ
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
光と音と熱がごちゃ混ぜになって襲い掛かる。
ヴアアアアアァァァォムッ!
プニーフタールの叫びが遠くで聞こえたような気がする。
だが気のせいかもしれない。
それほどに爆発と爆風の音が凄まじい。
「これでも音と熱は九割以上カットされてるんだがな」
俺は上を見上げた。
フェンスはどこまでも高く続いている。
これを乗りこえる為に、あんなに高く打ち上げたのか。
フェンスの上まで光と炎が立ち上る。
フェンスが無ければ、アレが全部辺りに広がっていたのか。
俺は想像して身震いした。
壊滅だ。
そんな事になっていたなら、この辺りは壊滅だ。
王国も帝国も、もちろんミスリル銀山にあるアジトも、消し飛んでいたかもしれない。
炎はまだ収まらない。
紅蓮の炎がフェンスの中で、生き物のようにうねっていた。
俺の冒険者人生の中でも、初めて見る大爆発だった。
ウィザードどころかセイジであっても、この極大魔法レベルの大爆発は起こせないのではないか。
おとぎ話に聞く魔王が、魔法で街を焼き尽くしたとされるが、ひょっとしたらそれと同等かそれ以上に思えた。
だが、これでやれるのか。
強力な自己再生能力を持つプニーフタールだ。
これでやれないなら……
「ふふふ。お楽しみだな」
オオムカデンダルが声を弾ませた。
本気か。
どんな精神状態なんだよ。
俺は立ち上るキノコ型の雲を見上げながらそう思った。
プニーフタールがフェンスに摑みかかる。
バチバチバチバチバチッ!
白い火花が散る。
白煙が上がりプニーフタールは一層叫び声を激しくした。
「さあ、ぶっつけ本番だ。鬼が出るか蛇が出るか」
オオムカデンダルが嬉しそうに言いながらレバーを押した。
がちゃん
ヴヴヴヴヴヴ……
センチピーダーインフィニティーの背中から何かがせり出して来る。
これはミサイルか。
大きなミサイルのように見える。
「邪神さまと言えど、これに耐えられるかな」
オオムカデンダルが不敵に笑う。
「インフィニティーミサイル!」
叫びながらオオムカデンダルがスイッチを入れる。
ゴゴオォッ!
爆音と共に巨大ミサイルが、インフィニティーの背中から発射された。
ドドドドドドドド……!
一直線に空へと上昇する。
上から落ちてくるのか。
なぜ正面に撃たないのか。
その分だけ時間が掛かってしまう。
「上からじゃないと入らんだろうが」
入らん?
「フェンスの中にだよ」
そこが判らない。
だったらフェンスの全面に穴を作れば、そこからミサイルを撃ち込めるだろう。
ネオジョルトならそのくらい出来そうなもんだが。
「穴が開いてちゃマズいんだよ」
オオムカデンダルが、呑み込みの悪い奴だとイライラし始めた。
少し黙っておくか。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
打ち上げられたミサイルが反転して戻ってきた。
真っ直ぐに落ちてくる。
いったい何が起こると言うのか。
ヴアアアアアァァァォムッ!
プニーフタールが何かを察知した。
真上から迫るインフィニティーミサイルに意識が向いている。
「アレが何だか気付いたのか。それとも気になるだけか?」
オオムカデンダルが興味深そうにモニターを食い入るように見つめた。
カッ!
一瞬、眩しく光が奔る。
ドドドドドドドドドオォーン!
何だ!何事だ!
かああああああああああっ
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
光と音と熱がごちゃ混ぜになって襲い掛かる。
ヴアアアアアァァァォムッ!
プニーフタールの叫びが遠くで聞こえたような気がする。
だが気のせいかもしれない。
それほどに爆発と爆風の音が凄まじい。
「これでも音と熱は九割以上カットされてるんだがな」
俺は上を見上げた。
フェンスはどこまでも高く続いている。
これを乗りこえる為に、あんなに高く打ち上げたのか。
フェンスの上まで光と炎が立ち上る。
フェンスが無ければ、アレが全部辺りに広がっていたのか。
俺は想像して身震いした。
壊滅だ。
そんな事になっていたなら、この辺りは壊滅だ。
王国も帝国も、もちろんミスリル銀山にあるアジトも、消し飛んでいたかもしれない。
炎はまだ収まらない。
紅蓮の炎がフェンスの中で、生き物のようにうねっていた。
俺の冒険者人生の中でも、初めて見る大爆発だった。
ウィザードどころかセイジであっても、この極大魔法レベルの大爆発は起こせないのではないか。
おとぎ話に聞く魔王が、魔法で街を焼き尽くしたとされるが、ひょっとしたらそれと同等かそれ以上に思えた。
だが、これでやれるのか。
強力な自己再生能力を持つプニーフタールだ。
これでやれないなら……
「ふふふ。お楽しみだな」
オオムカデンダルが声を弾ませた。
本気か。
どんな精神状態なんだよ。
俺は立ち上るキノコ型の雲を見上げながらそう思った。
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