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思い出話⑴
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今日はお暑い中、たくさんの方にお集まりいただき、誠にありがとうございます。ほんとうに暑いですなあ。私が生まれた昭和八年の夏も、とても暑かったそうですが。
今年、令和七年は昭和百年とも言われていますね。百年前も、今のように酷暑続きだったのでしょうか。実際、どうだったのか知りたいものですなあ。
さて、皆さんは、私のことをご存知ですよね? ははは、知ってて当然か。
長年、学校で内科検診をやらせてもらっておりましたし、町のお医者さんとして、そうだなぁ、今日来てくださってる皆さんの親御さんも、一度は私は診察したことがあるんじゃないかな?
最近は、少し足腰が弱りましたが、そのほかは健康で、この歳まで生きてこられた。神様や、ご先祖様に感謝です。
では、そろそろ本題に入りましょうか。退屈かもしれませんが、私の思い出話に、しばらくお付き合いください。
この町で生まれた私は、生後まもなく、父の仕事の関係で外地に行き、小学生の頃に再びここに戻って参りました。外地とは、日本以外の国で、日本が統治していた土地のことです。私が住んでいたのは、満州国という、今はもう存在しない国の中の一都市でした。
戦争が始まってすぐに、私達家族は外地から引き上げて、この町に居を構えました。
父の一族が、この地方で暮らしておりましたから、寝る場所も食べる物もあり、暮らしに困ることはありませんでした。
もちろん、戦時中ですから、今のように食べ物が潤沢にあるというわけではなかったし、色々不自由ではありましたよ。
小学校でも、軍人さんの見守る中、体操したり、行進させられたり……。緊張感で、よくお腹が痛くなったものです。
皆さんには、ちょっと想像できないと思うのですが、戦時中はまともに勉強することもできなかった。
私は、終戦を小学六年の歳に迎えたのですが、まだましだったかもしれないな。
私より少し上の世代、丁度皆さんくらいの学生さんは、工場に働きに行かされていたのですよ。まだまだ勉強しなくてはいけない年頃だというのにね……。
今年、令和七年は昭和百年とも言われていますね。百年前も、今のように酷暑続きだったのでしょうか。実際、どうだったのか知りたいものですなあ。
さて、皆さんは、私のことをご存知ですよね? ははは、知ってて当然か。
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最近は、少し足腰が弱りましたが、そのほかは健康で、この歳まで生きてこられた。神様や、ご先祖様に感謝です。
では、そろそろ本題に入りましょうか。退屈かもしれませんが、私の思い出話に、しばらくお付き合いください。
この町で生まれた私は、生後まもなく、父の仕事の関係で外地に行き、小学生の頃に再びここに戻って参りました。外地とは、日本以外の国で、日本が統治していた土地のことです。私が住んでいたのは、満州国という、今はもう存在しない国の中の一都市でした。
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