キミトナリ

七星

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第2話 保健室

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目が覚めると馴染み深い天井が見えた。
どうやらここは保健室らしい。
よく授業をサボって昼寝しに来るからすぐに分かった。

意識がはっきりしてくると突然後頭部の激痛に襲われた。

「いってぇ…派手にやったなこれは…」

触って確かめてみようとしたが右手が何かでふさがっていて使えない。

この感触は…誰かの…手?。

思わず起き上がって隣を見るとそこには

女の子が眠っていた。


「は?」

状況が理解できない。
なぜこの子は俺の横でしかも手を握って寝てるんだ。

あ、そうか俺の彼女か。
いやまてよ、俺彼女いたっけ…?。

悲しい現実を自分に突きつけて少し冷静になる。

とりあえず手は放しておいた方がいいよな、たぶんこの子寝ぼけてるだけだろーし。

そう思って手を放そうとする。
だが予想以上にその女の子は力が強いのか全然ほどけない。
無理に振りほどくのも気が引けるしな…女の子が起きるのを待つしかないか。

その時、保健室のドアが開いた。

「あら、白兎ちゃん起きたのね」

純白の白衣に身を包んだその人はふわっと微笑むと、棚にある箱から消毒液を取り出して俺の後ろに回った。

「あら~やっぱりすごい腫れてるわねぇ。完治するまで三週間ってとこかしら」

そう言いつつ消毒液を湿らせた脱脂綿で俺の後頭部に触れた。

「痛い!痛いっすよ先生!」

「我慢しなさい、玉付いてんでしょ」

「先生も付いてるじゃないですか」

と、後頭部に圧力がかかる。

「のぉぉぉぉぉ?!」

「あら?ごめんなさい、つい力んじゃって」

「わざとですよね…」

「乙女はね、怒らせると恐いのよ」

この人は鎌崎権助かまさきごんすけ先生、通称カマ先生。
学校の近所の病院で働くベテランの医者だ。

だが、田舎の病院なので患者も少なく、時間を持て余しているのかこの学校の保健の先生も受け持っている。

一見、背の高い美人に見えるが中身は三十路を過ぎたおっさんである。
本人は自称二十歳の乙女を貫いているけども。

「最近よく学校にいますね、病院の方は大丈夫なんですか?」

「あーダイジョブダイジョブ!優秀な助手たちが頑張ってくれてるし、それに今はこっちの方に大事な仕事があるから…」

先生が俺から視線を外す。
俺もつられてそっちを見た。 


女の子が目を開けていた。

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