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第2章 リースへ
対魔物
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千花が気絶していた時間が長かったのか、薬草を摘んでから今まで歩いてきた時間が長かったのか、はたまた両方かはわからないが、半分しか顔を出していなかった太陽も頭上の遥か彼方へ昇っていた。
「暑い……」
太陽を遮るものは側には何もない。
薬草畑には鬱陶しいほど木々があったというのに今は干ばつが起きたように草一本生えていない。
千花が額に浮き出た玉のような汗を腕で拭っていると、不意に頭に布が覆いかぶさった。
「シモンさん?」
「このまま洞窟に入る。だがしばらく日除けとして頭に被っとけ。直射日光は遮れるだろ」
上着を脱いだシモンは千花に被せながら話す。
「でもシモンさんが」
「ガキがいっちょ前に心配すんな。俺は魔法があるからどうとでもなるんだよ」
そういうものかと若干不安になりかける千花だが、シモンはお構いなしに歩き続ける。
これ以上口を出すのも野暮なので、千花は日陰を作りながら後をついていった。
「シモンさん、洞窟ってなんですか」
先程からずっと崖を左に沿わせながら進んでいる2人だが、見た目は断崖絶壁と変わらない。
千花が何となく疑問に思ったことを聞くとシモンも間髪入れずに答えてきた。
「昔、トロイメアと国交を築こうとこの崖を繋げた種族がいたんだ。七大国以外の国は貿易経路を使ってはいけない制度があったから、無理矢理にでも通ろうとしたんだろ。その名残として洞窟があるんだ」
シモンが説明している間に、洞穴らしき場所へとやってきた。
中は薄暗く、目を凝らしても何があるか見えない。
更に気温も下がっているのか肌寒い。
「ちょうどいい。チカ、そのまま羽織っとけ」
「シモンさんは」
「いらん」
これだけ気を遣われると逆に心配になってくる千花を引き連れてシモンは魔法の道標を頼りに足を進めていく。
千花には見えないが発動者には糸のような光が見えるらしい。
暗い洞窟を歩いていくと、徐々に青白い光が視界を捉えつつあった。
「これは?」
「魔石だな。こんなに開拓されてないものも珍しい」
シモンが魔石と答えたものはどちらかというと形を整えられていない大きな宝石だった。
青白いものもあれば紫、緑と様々だ。
「何に使われるものですか」
「生活用品だな。電気、水道、炎なんかはこれの力を借りてる」
「人が自分達で魔法を使うんじゃないんですか」
「お前らだって火打石で一から火を起こさないだろ。同じことだ」
いまいちピンと来ていない千花だが、とりあえず頷いた。
魔石は先程の猛獣と同じくらい大きく、掘り起こすのにも一苦労しそうだ。
「それにしてもこれはいいな。アイリーンに知らせておけば依頼書として手配してくれる」
「掘れるんですかこれ」
「1人じゃ無理だ。精々男が5人いて持ち運べるくらいだな。だから俺はやらない」
話を聞きながら千花は恐る恐る魔石の1つを手で触れてみる。
魔力があるから弾かれてしまうかもと考えたが、魔石に反応はなく、ただ仄かに光るだけだ。
「時間もねえからさっさと行くぞ」
「はい」
千花は魔石をしばらく見てからシモンに続いた。
やはり落ちた距離が長かったのか、洞窟の滞在時間も既に10分を超えた。
更に霧が出始めたのか、足下が覚束なくなる。
周りが見えなくなった千花は不安定な地面につまづき転びかけてしまう。
その体をシモンが支える。
「……っ。おい、ちゃんと周りを見ろ」
「す、すみません。こんなに視界が悪いのは初めてで」
千花は体勢を直しながらシモンと顔を合わせる。
「あれ?」
「あ?」
千花が不意に出した声にシモンが問い返す。
「あ、いえ。やっぱり何でもないです」
「チッ。道草食ってる暇はないんだからな」
機嫌を損ねながらシモンはまた足を進める。
千花はその姿を見て違和感を覚える。
(シモンさん、少し顔色が悪かったような)
霧のせいでそう見えているだけか、千花は首を傾げた。
それからも歩き続けて7分。
それまで黙っていたシモンが口を開いた。
「そろそろ出口だな」
「わかるんですか」
「魔法の軌道が変わった」
ようやく戻れるのかと一安心した千花だが、それも束の間、急に突風が洞窟内から吹き荒れ始めた。
「な、何!?」
「この気配は、まさか」
千花が驚いている中、シモンが嫌な予感がするとでも言うように小さく呟く。
その瞬間、先程まで歩いてきた地面が割れ、中から巨大なミミズのような化け物が現れた。
「これも猛獣ですか!?」
「違う。額に魔石が埋め込まれてる。これは魔物だ」
「猛獣と魔物の違いがわかりません!」
「説明は後だ。逃げるぞ」
慌てふためいている千花の手を掴むとシモンは出口に向かって走り始めた。
魔物は2人の後を追うように地面に潜る。
「あいつらは人間を見つけたら手当たり次第襲ってくる。ランクが高ければ一発で仕留められるが、手強い相手に違いはない」
「でも、このままだとずっと追いかけてくるんじゃ」
「あいつらは基本的に湿った暗い場所を好む。だから洞窟さえ出れば……っ!」
走りながら説明していたシモンだが、不意に顔をしかめて壁に手をつき立ち止まる。
千花も同じように止まるが、シモンの表情に驚愕する。
「どうしたんですか!? 顔色がすごく悪い」
やはり千花が覚えた違和感は間違いではなかった。
シモンの顔からは血の気が引き、苦しそうに息をしている。
「なんでも、ない」
「なんでもないわけないでしょう! 一体どこが悪くて」
千花は壁に背をつけているシモンの全身を見回す。
その視線が下に向かった時、正体に気づいた。
「足首が……っ」
ズボンと靴の隙間から見えたシモンの足首を見て千花は愕然とした。
捻ったのか傷ついたのか、赤と青、黒が混じった色の足首が見えた。
よく見ると片方の足首よりも腫れあがっている。
千花が落とされた時、シモンは咄嗟に彼女を抱きかかえて攻撃を庇っていた。
その時に足を捻っていた可能性もある。
そう考えるとこの30分間、シモンは足首の痛みに耐えながら千花を守っていたことになる。
「ご、ごめんなさいシモンさん。私気づかなくて」
罪悪感と恐怖に顔色を悪くする千花にシモンは痛みを抱えたまま口を開く。
「これくらいどうとでもなる。お前は自分のことだけ優先してろ」
シモンの突き放すような言葉に更に千花は言及しようとする。
しかしその直前で地鳴りが起きた。
「チッ。追いついたか」
シモンが忌々しそうに舌打ちをしながら千花から視線を外す。
その視線の方向へ千花も顔を向けると、地中から先程のミミズのような魔物が上がってきた。
「逃げましょうシモンさん! 私が担ぐから」
「体格差をナメるなよ。ここで逃げたらどっちもあいつに喰われて終わりだ」
千花が腕を引こうとするのをシモンは払う。
このまま真っ直ぐに行けば外に出られる。
千花もそれは知っているだろう。
だからこそシモンはさっさと千花に逃げてほしいのだ。
「じゃあ魔法で連絡を……」
「ウギィィィィィ!!」
千花が口を開こうとすると、魔物が金切り声を洞窟に轟かせる。
「伏せろ!」
千花がその声に驚いている間にシモンは彼女の頭に腕を被せ、攻撃を庇う。
シモンの右腕が魔物に切りかかられ、目の前に赤く深い血の筋が1本浮き上がる。
「──っ」
千花の顔から更に血の気が引いていく。
魔物の一撃だけでシモンは傷ついた。
戦闘もままならない今、千花にできることは何もない。
シモンは千花の恐怖に覆われる顔を見て奥歯を噛みしめる。
(こいつも同じじゃねえか)
シモンも足首の痛みに耐えながら千花を無理矢理引っ張って立たせた。
「逃げろ」
「で、でもシモンさんが」
「さっさと逃げろ異世界人が!」
シモンの怒号に千花は肩を大きく震わせ、出口に向かって走り出した。
「暑い……」
太陽を遮るものは側には何もない。
薬草畑には鬱陶しいほど木々があったというのに今は干ばつが起きたように草一本生えていない。
千花が額に浮き出た玉のような汗を腕で拭っていると、不意に頭に布が覆いかぶさった。
「シモンさん?」
「このまま洞窟に入る。だがしばらく日除けとして頭に被っとけ。直射日光は遮れるだろ」
上着を脱いだシモンは千花に被せながら話す。
「でもシモンさんが」
「ガキがいっちょ前に心配すんな。俺は魔法があるからどうとでもなるんだよ」
そういうものかと若干不安になりかける千花だが、シモンはお構いなしに歩き続ける。
これ以上口を出すのも野暮なので、千花は日陰を作りながら後をついていった。
「シモンさん、洞窟ってなんですか」
先程からずっと崖を左に沿わせながら進んでいる2人だが、見た目は断崖絶壁と変わらない。
千花が何となく疑問に思ったことを聞くとシモンも間髪入れずに答えてきた。
「昔、トロイメアと国交を築こうとこの崖を繋げた種族がいたんだ。七大国以外の国は貿易経路を使ってはいけない制度があったから、無理矢理にでも通ろうとしたんだろ。その名残として洞窟があるんだ」
シモンが説明している間に、洞穴らしき場所へとやってきた。
中は薄暗く、目を凝らしても何があるか見えない。
更に気温も下がっているのか肌寒い。
「ちょうどいい。チカ、そのまま羽織っとけ」
「シモンさんは」
「いらん」
これだけ気を遣われると逆に心配になってくる千花を引き連れてシモンは魔法の道標を頼りに足を進めていく。
千花には見えないが発動者には糸のような光が見えるらしい。
暗い洞窟を歩いていくと、徐々に青白い光が視界を捉えつつあった。
「これは?」
「魔石だな。こんなに開拓されてないものも珍しい」
シモンが魔石と答えたものはどちらかというと形を整えられていない大きな宝石だった。
青白いものもあれば紫、緑と様々だ。
「何に使われるものですか」
「生活用品だな。電気、水道、炎なんかはこれの力を借りてる」
「人が自分達で魔法を使うんじゃないんですか」
「お前らだって火打石で一から火を起こさないだろ。同じことだ」
いまいちピンと来ていない千花だが、とりあえず頷いた。
魔石は先程の猛獣と同じくらい大きく、掘り起こすのにも一苦労しそうだ。
「それにしてもこれはいいな。アイリーンに知らせておけば依頼書として手配してくれる」
「掘れるんですかこれ」
「1人じゃ無理だ。精々男が5人いて持ち運べるくらいだな。だから俺はやらない」
話を聞きながら千花は恐る恐る魔石の1つを手で触れてみる。
魔力があるから弾かれてしまうかもと考えたが、魔石に反応はなく、ただ仄かに光るだけだ。
「時間もねえからさっさと行くぞ」
「はい」
千花は魔石をしばらく見てからシモンに続いた。
やはり落ちた距離が長かったのか、洞窟の滞在時間も既に10分を超えた。
更に霧が出始めたのか、足下が覚束なくなる。
周りが見えなくなった千花は不安定な地面につまづき転びかけてしまう。
その体をシモンが支える。
「……っ。おい、ちゃんと周りを見ろ」
「す、すみません。こんなに視界が悪いのは初めてで」
千花は体勢を直しながらシモンと顔を合わせる。
「あれ?」
「あ?」
千花が不意に出した声にシモンが問い返す。
「あ、いえ。やっぱり何でもないです」
「チッ。道草食ってる暇はないんだからな」
機嫌を損ねながらシモンはまた足を進める。
千花はその姿を見て違和感を覚える。
(シモンさん、少し顔色が悪かったような)
霧のせいでそう見えているだけか、千花は首を傾げた。
それからも歩き続けて7分。
それまで黙っていたシモンが口を開いた。
「そろそろ出口だな」
「わかるんですか」
「魔法の軌道が変わった」
ようやく戻れるのかと一安心した千花だが、それも束の間、急に突風が洞窟内から吹き荒れ始めた。
「な、何!?」
「この気配は、まさか」
千花が驚いている中、シモンが嫌な予感がするとでも言うように小さく呟く。
その瞬間、先程まで歩いてきた地面が割れ、中から巨大なミミズのような化け物が現れた。
「これも猛獣ですか!?」
「違う。額に魔石が埋め込まれてる。これは魔物だ」
「猛獣と魔物の違いがわかりません!」
「説明は後だ。逃げるぞ」
慌てふためいている千花の手を掴むとシモンは出口に向かって走り始めた。
魔物は2人の後を追うように地面に潜る。
「あいつらは人間を見つけたら手当たり次第襲ってくる。ランクが高ければ一発で仕留められるが、手強い相手に違いはない」
「でも、このままだとずっと追いかけてくるんじゃ」
「あいつらは基本的に湿った暗い場所を好む。だから洞窟さえ出れば……っ!」
走りながら説明していたシモンだが、不意に顔をしかめて壁に手をつき立ち止まる。
千花も同じように止まるが、シモンの表情に驚愕する。
「どうしたんですか!? 顔色がすごく悪い」
やはり千花が覚えた違和感は間違いではなかった。
シモンの顔からは血の気が引き、苦しそうに息をしている。
「なんでも、ない」
「なんでもないわけないでしょう! 一体どこが悪くて」
千花は壁に背をつけているシモンの全身を見回す。
その視線が下に向かった時、正体に気づいた。
「足首が……っ」
ズボンと靴の隙間から見えたシモンの足首を見て千花は愕然とした。
捻ったのか傷ついたのか、赤と青、黒が混じった色の足首が見えた。
よく見ると片方の足首よりも腫れあがっている。
千花が落とされた時、シモンは咄嗟に彼女を抱きかかえて攻撃を庇っていた。
その時に足を捻っていた可能性もある。
そう考えるとこの30分間、シモンは足首の痛みに耐えながら千花を守っていたことになる。
「ご、ごめんなさいシモンさん。私気づかなくて」
罪悪感と恐怖に顔色を悪くする千花にシモンは痛みを抱えたまま口を開く。
「これくらいどうとでもなる。お前は自分のことだけ優先してろ」
シモンの突き放すような言葉に更に千花は言及しようとする。
しかしその直前で地鳴りが起きた。
「チッ。追いついたか」
シモンが忌々しそうに舌打ちをしながら千花から視線を外す。
その視線の方向へ千花も顔を向けると、地中から先程のミミズのような魔物が上がってきた。
「逃げましょうシモンさん! 私が担ぐから」
「体格差をナメるなよ。ここで逃げたらどっちもあいつに喰われて終わりだ」
千花が腕を引こうとするのをシモンは払う。
このまま真っ直ぐに行けば外に出られる。
千花もそれは知っているだろう。
だからこそシモンはさっさと千花に逃げてほしいのだ。
「じゃあ魔法で連絡を……」
「ウギィィィィィ!!」
千花が口を開こうとすると、魔物が金切り声を洞窟に轟かせる。
「伏せろ!」
千花がその声に驚いている間にシモンは彼女の頭に腕を被せ、攻撃を庇う。
シモンの右腕が魔物に切りかかられ、目の前に赤く深い血の筋が1本浮き上がる。
「──っ」
千花の顔から更に血の気が引いていく。
魔物の一撃だけでシモンは傷ついた。
戦闘もままならない今、千花にできることは何もない。
シモンは千花の恐怖に覆われる顔を見て奥歯を噛みしめる。
(こいつも同じじゃねえか)
シモンも足首の痛みに耐えながら千花を無理矢理引っ張って立たせた。
「逃げろ」
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