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時をかける想い
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一週間後の金曜日、山崎知子から葉書が届き、結婚することになったので是非とも洋介と由香里に結婚式に出席して欲しいと書いてあった。
そしてその夜、洋介は体調を整える意味もあり、元彼女の望美の家へ映画観賞会をしに訪れ、洋介がその事を話すと望美は興味深そうに質問した。
「それでお姉さんと行くことにしたの?」
(以前の事件、火の錬金術師との戦いで望美と姉由香里は洋介に協力して大の仲良しなっている。)
「また決めてないけど、姉は喜んでいたよ」
「でも洋介、葬式と結婚式って苦手なんでしょ?」
洋介はデリケートな材質で作られていて、時々メンテナンスしないと不具合が生じる少々面倒な人間である。冠婚葬祭にはゴシップが多く、花が騒ぎ出すから耳を塞ぎたくなるのだ。
「ごめん。そんな話より映画にしようか?時をかける少女でいいよね」
いつもならホラー映画を見続けるのだが、今夜は最初だけ1983年に公開された「時をかける少女」を観る事にしてあった。(筒井康隆のSF小説を映画化した作品で、ラベンダーの香りを嗅いだ少女がタイムトラベルをする不思議な物語。)
洋介はその映画を観ながら、子供の頃、蓮の池で溺れて姉に助けられた時のシーンを思い出した。
『愛している。だから、死なないで』
これは水の中で蓮の花が姉の想いを読み取って、死の淵を彷徨っていた洋介が聴いた声である。
今回の依頼で、「バツイチじゃ、その奇跡っての起きないかね?」と姉が洋介に呟いたが、それを聞きたいのは僕の方だと心の中で囁いた。
[第四話、ラベンダーの香水。完了]
そしてその夜、洋介は体調を整える意味もあり、元彼女の望美の家へ映画観賞会をしに訪れ、洋介がその事を話すと望美は興味深そうに質問した。
「それでお姉さんと行くことにしたの?」
(以前の事件、火の錬金術師との戦いで望美と姉由香里は洋介に協力して大の仲良しなっている。)
「また決めてないけど、姉は喜んでいたよ」
「でも洋介、葬式と結婚式って苦手なんでしょ?」
洋介はデリケートな材質で作られていて、時々メンテナンスしないと不具合が生じる少々面倒な人間である。冠婚葬祭にはゴシップが多く、花が騒ぎ出すから耳を塞ぎたくなるのだ。
「ごめん。そんな話より映画にしようか?時をかける少女でいいよね」
いつもならホラー映画を見続けるのだが、今夜は最初だけ1983年に公開された「時をかける少女」を観る事にしてあった。(筒井康隆のSF小説を映画化した作品で、ラベンダーの香りを嗅いだ少女がタイムトラベルをする不思議な物語。)
洋介はその映画を観ながら、子供の頃、蓮の池で溺れて姉に助けられた時のシーンを思い出した。
『愛している。だから、死なないで』
これは水の中で蓮の花が姉の想いを読み取って、死の淵を彷徨っていた洋介が聴いた声である。
今回の依頼で、「バツイチじゃ、その奇跡っての起きないかね?」と姉が洋介に呟いたが、それを聞きたいのは僕の方だと心の中で囁いた。
[第四話、ラベンダーの香水。完了]
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