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第七章・腐食術の解明
高尾山で薬草採り
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府中市の郊外にある小さなビルにワゴン車が到着し、一階のガレージに入れて中山教授を四階に運んでベッドに寝かせ、アリダリが以前ナースから教わった傷の縫合手術をし、ジェンダ王子とエリアンとトーマは手分けして二階と三階の掃除と整理をした。
「へー、上手いもんだな。錬金術師はこんな事もできるのか?」
中山教授は痛み止めにウイスキーを飲まされ、チーネとソングが血と汗をタオルで拭いて手術を手伝った。
「ああ、人間界の元カノがナースでな。この傷、縫ってもらって教わったんじゃ」
脇腹の傷痕を見せてアルダリが自慢したが、朦朧とした中山教授はアルダリの夜遊びを思い出して小声で呻いて気絶した。
「アキバ……コンカフェ……」
「マジか?コスプレ女子じゃねーか?」
ソングが聞き耳を立ててアルダリを睨むが、クールな表情でチーネとソングを労ってはぐらかす。
「そんな事より、チーネとソングは明日早起きして、高尾山へ薬草採りに出発してくれるか?駅には温泉もあるから、ゆっくりして来るといい」
アリダルはファラとの戦いで活躍したチーネとソングにご褒美のつもりで休暇を与えたのだが、この道中でランス・マンダーに居場所がバレてしまう。
数時間前、ランス邸のガレージにフォルクスワーゲンを入れたウルガンはジーンズとパーカーに着替え、ファラはウルガンから借りたジャージを羽織ってランスへ報告に向かった。
「お姉さま。お帰りなさい」
エナが玄関のドアを開けて笑顔で挨拶し、すぐ後ろにいたウィンとアンがファラに歩み寄ってハグをして迎え入れる。
「大変だったみたいね」
「ご無事でよかったです」
「ありがとう。それで父はどこ?」
「地下室に居ますわ。ヤズベルが来てるのです」
ウルガンはその名前を聞いて嫌な予感がしたが、ファラに連れられて階段を降り、地下室のドアを開けて中に入ると、ランスはヤズベルとテーブル席で談笑していた。
「ランスマンダー様。戦いの最中に水晶玉が壊れたので、その後についてファラさまとご一緒に報告に参りました」
ファラはウルガンの横に立ち、ロングスカートの切れ目から鉄の下着をチラつかせ、ヤズベルが笑みを浮かべて覗き込む。
「戦士チームはファラさまの爆破能力に気付き、攻撃を諦めて逃げ出したのです。もちろんファラさまは再攻撃を仕掛けましたが、私の判断でファラさまの守護を優先して撤退しました」
「すいません。お父様。期待に応える事はできませんでしたわ」
ファラとウルガンが頭を下げ、厳しく叱責されると覚悟していたが、ランスは「ご苦労だった」と言って下がらせた。
「意外でしたね?」
「何か企んでいるんだろ。ウルガン、後で塗り薬を持っていってやる。私は軽症だが、お前はかなりの怪我だぞ」
「いえ、これくらい平気ですよ」
ファラの優しさにウルガンが苦笑いし、差し出された手を取って階段を上がり、エナとウィンとアナが心配そうに待つフロアで別れた。
「それでは失礼します」
ウルガンは玄関を出てガレージの別棟へ、ファラは妹たちと一緒に一階の奥のバスルームへ向かう。
ヤズベルはランスから連絡があり、すぐにランス邸を訪れて地下室で会談し、「ファラとウルガンが戦士チームと戦い劣勢だ」と聴くが、朗報を伝えて主導権を握った。
「ファラさまが負けても問題ありません。寧ろ、戦いを長引かせた方が得策でしょう」
「ヤズベル。ふざけた戯言を言うと、お前でも許さんぞ」
ランスは壁を叩き、床を踏み鳴らして怒り狂ったが、倒れた椅子を直してヤズベルが座って嫌らしい笑みを浮かべると、強張った顔を愉悦に浸らせて席に着く。
「エッダ王女への罠が順調に進んでいるのか?」
「はい。女王は何も気付いてません。王が愛人と無様な姿で亡くなり、一人寝のベッドが寂しのでしょう」
「なるほど。最後に苦汁を飲ませた方が面白いか?」
ランスはアルダリが嘆く顔と、ベッドで悶えるエッダ女王を想像してテーブルの下で股間を膨らませ、ヤズベルは流浪の商人から最上位の身分を夢見る。
「しかし逃げられたら、計画がバレる危険性があるぞ」
「知り合いの警察官に病院を調べさせましょう。それと伝書鴉を放てばすぐに見つかりますよ」
「へー、上手いもんだな。錬金術師はこんな事もできるのか?」
中山教授は痛み止めにウイスキーを飲まされ、チーネとソングが血と汗をタオルで拭いて手術を手伝った。
「ああ、人間界の元カノがナースでな。この傷、縫ってもらって教わったんじゃ」
脇腹の傷痕を見せてアルダリが自慢したが、朦朧とした中山教授はアルダリの夜遊びを思い出して小声で呻いて気絶した。
「アキバ……コンカフェ……」
「マジか?コスプレ女子じゃねーか?」
ソングが聞き耳を立ててアルダリを睨むが、クールな表情でチーネとソングを労ってはぐらかす。
「そんな事より、チーネとソングは明日早起きして、高尾山へ薬草採りに出発してくれるか?駅には温泉もあるから、ゆっくりして来るといい」
アリダルはファラとの戦いで活躍したチーネとソングにご褒美のつもりで休暇を与えたのだが、この道中でランス・マンダーに居場所がバレてしまう。
数時間前、ランス邸のガレージにフォルクスワーゲンを入れたウルガンはジーンズとパーカーに着替え、ファラはウルガンから借りたジャージを羽織ってランスへ報告に向かった。
「お姉さま。お帰りなさい」
エナが玄関のドアを開けて笑顔で挨拶し、すぐ後ろにいたウィンとアンがファラに歩み寄ってハグをして迎え入れる。
「大変だったみたいね」
「ご無事でよかったです」
「ありがとう。それで父はどこ?」
「地下室に居ますわ。ヤズベルが来てるのです」
ウルガンはその名前を聞いて嫌な予感がしたが、ファラに連れられて階段を降り、地下室のドアを開けて中に入ると、ランスはヤズベルとテーブル席で談笑していた。
「ランスマンダー様。戦いの最中に水晶玉が壊れたので、その後についてファラさまとご一緒に報告に参りました」
ファラはウルガンの横に立ち、ロングスカートの切れ目から鉄の下着をチラつかせ、ヤズベルが笑みを浮かべて覗き込む。
「戦士チームはファラさまの爆破能力に気付き、攻撃を諦めて逃げ出したのです。もちろんファラさまは再攻撃を仕掛けましたが、私の判断でファラさまの守護を優先して撤退しました」
「すいません。お父様。期待に応える事はできませんでしたわ」
ファラとウルガンが頭を下げ、厳しく叱責されると覚悟していたが、ランスは「ご苦労だった」と言って下がらせた。
「意外でしたね?」
「何か企んでいるんだろ。ウルガン、後で塗り薬を持っていってやる。私は軽症だが、お前はかなりの怪我だぞ」
「いえ、これくらい平気ですよ」
ファラの優しさにウルガンが苦笑いし、差し出された手を取って階段を上がり、エナとウィンとアナが心配そうに待つフロアで別れた。
「それでは失礼します」
ウルガンは玄関を出てガレージの別棟へ、ファラは妹たちと一緒に一階の奥のバスルームへ向かう。
ヤズベルはランスから連絡があり、すぐにランス邸を訪れて地下室で会談し、「ファラとウルガンが戦士チームと戦い劣勢だ」と聴くが、朗報を伝えて主導権を握った。
「ファラさまが負けても問題ありません。寧ろ、戦いを長引かせた方が得策でしょう」
「ヤズベル。ふざけた戯言を言うと、お前でも許さんぞ」
ランスは壁を叩き、床を踏み鳴らして怒り狂ったが、倒れた椅子を直してヤズベルが座って嫌らしい笑みを浮かべると、強張った顔を愉悦に浸らせて席に着く。
「エッダ王女への罠が順調に進んでいるのか?」
「はい。女王は何も気付いてません。王が愛人と無様な姿で亡くなり、一人寝のベッドが寂しのでしょう」
「なるほど。最後に苦汁を飲ませた方が面白いか?」
ランスはアルダリが嘆く顔と、ベッドで悶えるエッダ女王を想像してテーブルの下で股間を膨らませ、ヤズベルは流浪の商人から最上位の身分を夢見る。
「しかし逃げられたら、計画がバレる危険性があるぞ」
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