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第七章・腐食術の解明
中山教授の容態
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戦士チームと中山教授はワゴン車に乗り込み、マンダー家の長女ファラと戦った千鳥運河の倉庫から、アルダルが人間界に訪れていた頃に中山教授と共同で買い取った古いビルへ向かう。
「あそこなら、ランスも知らない筈だ。それに研究も進められるから、隠れ家にはもってこいだぞ」
迷彩柄の作業着を着たアルダリがサングラスをしてハンドルを握り、白いジャンバーを着て助手席に座ったジェンダ王子と相談している。
「研究する時間はありますかね?マンダー家は四姉妹だし、ランスはファラが失敗したと知れば怒り狂う」
「それはウルガンに期待するしかない。わしの見立てではあの狼族はファラに惚れてるな?」
「どうかなー。Mでしょうけどね?」
後部席で黒い作業着に着替えたエリアンが前に来て、ジェンダ王子の頭を撫でて笑顔で話に加わる。
「アルダリ、王子の意見を聞くとは少しは見直したのか?」
「王家の血を引く者だ。最初から尊重しておるわ」
「と言っても、僕は王の愛人の子ですよ。しかも王女からはXジェンダーだと嫌われている」
「別にいいだろ。オレは性的な差別はしないし、軟弱でも賢い王ってのもありだと思うぜ」
ジェンダ王子はエリアンにそう言われて、レズビアンの女戦士に肯定されてもと思ったが、「褒められたのかな?」と微笑む。
途中でワークマンとドラッグストアに寄って買い物をし、段ボールの中から選んだグレーの作業着を着たトーマが中程の席に座り、ジェンダ王子の活躍をエリアンに話す。
「王子がファラの股間に矢を放ったんだぜ」
「ふむ、あれでファラの精霊秘体の扉が開いた」
アルダリも頷いて微笑み、ジェンダ王子は「いえ、全員が力を合わせた勝利です」と首を振り、後ろの席に座ったエリアンに顔を寄せて耳元で囁く。
「エリアンは見てないだろ?ソングに跨ってファイトしてたからね」
三角の耳をピンと立てたエリアンが頬を紅くして王子の肩を思いっきり叩き、「痛いな。まったく」と王子が大袈裟に顔を顰める。
「それを言うな。頼むから忘れてくれ」
アルダリがその争いを横目で見て『山猫と犬が戯れあっている』と想像し、「意外と性の好みは合うか?」と呟き、王子とエリアンが顔を見合わせ、トーマが口を手で押さえて笑いを堪え、牙と爪を生やしたエリアンが暴れ出す。
最後部の席で中山教授の手当てをするソングとチーネが前の様子を見て微笑んだが、中山教授は寝転がってぐったりしている。
「なんか楽しそうだね」
「ああ、しかしふざけている場合じゃねーぞ。中山教授は俺らのような回復力はないからな」
ソングは青いジージャンを着て中山教授の傷を消毒し、チーネは赤いジャンバーで体中の傷を調べて絆創膏と包帯を巻くが、すぐに傷口から血が滲み、二人が手を上げるのをアリダリがバックミラーで見た。
「どうした?」
「中山教授は危険な状態だ」
「薬草があれば、なんとか治せると思うんだけどね」
「病院へ連れて行きたいが、ランスにバレそうじゃしな」
「あそこなら、ランスも知らない筈だ。それに研究も進められるから、隠れ家にはもってこいだぞ」
迷彩柄の作業着を着たアルダリがサングラスをしてハンドルを握り、白いジャンバーを着て助手席に座ったジェンダ王子と相談している。
「研究する時間はありますかね?マンダー家は四姉妹だし、ランスはファラが失敗したと知れば怒り狂う」
「それはウルガンに期待するしかない。わしの見立てではあの狼族はファラに惚れてるな?」
「どうかなー。Mでしょうけどね?」
後部席で黒い作業着に着替えたエリアンが前に来て、ジェンダ王子の頭を撫でて笑顔で話に加わる。
「アルダリ、王子の意見を聞くとは少しは見直したのか?」
「王家の血を引く者だ。最初から尊重しておるわ」
「と言っても、僕は王の愛人の子ですよ。しかも王女からはXジェンダーだと嫌われている」
「別にいいだろ。オレは性的な差別はしないし、軟弱でも賢い王ってのもありだと思うぜ」
ジェンダ王子はエリアンにそう言われて、レズビアンの女戦士に肯定されてもと思ったが、「褒められたのかな?」と微笑む。
途中でワークマンとドラッグストアに寄って買い物をし、段ボールの中から選んだグレーの作業着を着たトーマが中程の席に座り、ジェンダ王子の活躍をエリアンに話す。
「王子がファラの股間に矢を放ったんだぜ」
「ふむ、あれでファラの精霊秘体の扉が開いた」
アルダリも頷いて微笑み、ジェンダ王子は「いえ、全員が力を合わせた勝利です」と首を振り、後ろの席に座ったエリアンに顔を寄せて耳元で囁く。
「エリアンは見てないだろ?ソングに跨ってファイトしてたからね」
三角の耳をピンと立てたエリアンが頬を紅くして王子の肩を思いっきり叩き、「痛いな。まったく」と王子が大袈裟に顔を顰める。
「それを言うな。頼むから忘れてくれ」
アルダリがその争いを横目で見て『山猫と犬が戯れあっている』と想像し、「意外と性の好みは合うか?」と呟き、王子とエリアンが顔を見合わせ、トーマが口を手で押さえて笑いを堪え、牙と爪を生やしたエリアンが暴れ出す。
最後部の席で中山教授の手当てをするソングとチーネが前の様子を見て微笑んだが、中山教授は寝転がってぐったりしている。
「なんか楽しそうだね」
「ああ、しかしふざけている場合じゃねーぞ。中山教授は俺らのような回復力はないからな」
ソングは青いジージャンを着て中山教授の傷を消毒し、チーネは赤いジャンバーで体中の傷を調べて絆創膏と包帯を巻くが、すぐに傷口から血が滲み、二人が手を上げるのをアリダリがバックミラーで見た。
「どうした?」
「中山教授は危険な状態だ」
「薬草があれば、なんとか治せると思うんだけどね」
「病院へ連れて行きたいが、ランスにバレそうじゃしな」
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