のんちゃんシリーズ 【のんちゃんのおるすばん】【のんちゃんのふしぎなぼうけん】

零兆

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のんちゃんVSしゃべる冷蔵庫

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「ママ、いってらっしゃ~い!」

ドアが閉まった瞬間、のんちゃんの目がギラッと光る。

「今日こそケリをつけてやるんだから……冷蔵庫ォォ!!」

冷蔵庫――それは、のんちゃんが最も恐れ、そして最も尊敬する家電ライバル。

なぜなら、しゃべるから。

「ドアをしっかりしめてください」

「ほらあああああああああ!!!しゃべったーっ!!」

いつもママがいないときだけ話しかけてくる、謎すぎる冷蔵庫。

「きょうは絶対にまけないんだからっ!」


---

第一ラウンド:にらめっこ!

「にーらめっこしーましょ、あっぷっぷ!!」

じーっ……じーっ……

冷蔵庫、無表情。というか顔がない。

「ううっ……か、顔がないのに……なんでこんなにプレッシャーが……っ!!」

のんちゃん、敗北。


---

第二ラウンド:お手紙作戦!

のんちゃん、紙に書いて冷蔵庫に貼りつけた。

『れいぞうこさんへ
いつもありがと。でもしゃべるとこわいです。
おくちにチャックしてね! のん』

「ふふふ、これでしゃべれないでしょ~?」

『ドアをしっかりしめてください』

「お手紙、読んでなーーーーいっ!!!」


---

第三ラウンド:パーティ攻撃!

ぬいぐるみ総出で冷蔵庫前に集合。

「いくぞみんな!“しゃべる冷蔵庫さん感しゃパーティ”スタート!!」

ぬいぐるみA「うまれてきてくれてありがとう!」

ぬいぐるみB「いつもひえひえ、ありがとう!」

のんちゃん「さぁ、おうたをどうぞっ!!」

その瞬間――

『ドアをしっかりしめてください』

「パーティ中くらい黙っててぇぇぇええ!!」


---

最終戦:静かな攻防

のんちゃん、冷蔵庫の前に正座。

「もうね、わかったの。君はしゃべる。でもね、うちがさみしいときにしゃべってくれるの、ちょっぴりうれしいよ」

しーん。

ぽすんと、冷蔵庫にもたれて目をとじるのんちゃん。

……その瞬間。

『ドアをしっかりしめてください』

「いや!タイミングォオオ!!!」


---

その日、冷蔵庫には「おしゃべりきんし」って書いたメモが貼られた。
それでも次の日も――冷蔵庫は、しゃべった。

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