百色学園高等部

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体育祭イベント

クラス対抗リレー

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クラス対抗リレー


さっきの時間の話し合いで、
なんと俺はその代表選手に選ばれてしまった。



名誉なんだけども、緊張する~






体育祭ってまず、楽しむか、勝ちに行くか、どっちか目標を決めると思うんだよね



例えばさ、
勝ちに行くって決めたら、足が速い人って絶対といっていいほどリレーに選ばれるじゃん。毎回毎回リレーって、飽きるじゃん。もし他の競技がやりたいとしても、やらなきゃじゃん。

公平に好きな競技を選んだとして、足が遅い人はリレーとかはあまり出たくないと思うんだよね。色んな競技負けたら、全体的にテンション下がるじゃん。

逆に自分の好きな競技じゃなかったとしても、適材適所で勝ったらテンションあがるじゃん。

っていうわけで、俺らのクラスは勝ちにいった方が楽しいって結論を出して、リレーは速い人が選ばれることになった。



それで、学校始まってすぐの体力測定みたいなやつで、50m走が速かった俺は、選ばれてしまったのだ!

ちなみに、三藤くんも一緒♪


あとはあまり話したことがない人たちばっかりだったけど、それもいいでしょう!!

体育祭は学校始まって1ヶ月たたないうちに始まるイベント。ここで皆と協力して、皆と仲良くなれるように努力するぞ~!!お~



ーーーーーーーーー



ってことで放課後体育祭練習なんだけども。

校庭に6人集まって準備体操。





俺と三藤くんは顔馴染みだけど、他の四人はあんまり知らない。一人背が低くて可愛い雰囲気の子がいらっしゃる。
三藤くんとかは背が高いのに比例して足コンパスがでかくて足が速いのはわかるけど、この小さい子も結構速い。

前髪を目が隠れるくらいに伸ばしちゃってよく前が見れるなって感じだけど……片目だけ前髪から出てるから見えてるんだろうな~。なんとなく前髪で顔を隠したい気持ちはわかる。なんか、自分が隠れて見ないで欲しいっていう心境というか………

なんて思いながらその小さい子をジーッと見てたら、視線に気づかれてしまった。一応にこって笑っておく。そしたら下をむいてしまった……。そりゃ、一度も話したことがないひとに笑顔見せられたら、怖いだろうな………ちょっと反省


それにしても、何を練習するんだ?走るのって結局個人の努力次第じゃん。あ、バトンパスとか??

「そうだな、まず走る順番決めようか。」

確かに、それは戦略として必要だな。

「足早い人と遅い人は交互になった方がいいかな。バトンを交換する場所で有利になる」

確かに。

遅い人が短い距離を走って、早い人がそのぶん長く走ればタイムが短くなるか。


「あとは最初と最後の人を早くした方がいいと思うー」


お。さっきの小さい子。
下を向きなが手をおずおずとあげて話てる。みんなの視線を感じたからか、最後の方自信なさげに声が小さくなってったけど。


「いいと思う~。最初に差をつけておいて、最後はさらに引き伸ばすって感じ~??抜かされるより抜かす方が難しくなるから、はじめから差をつけておいた方がいいよねー」

なんか間違えたこと言ったかなって感じがちょっと弱々しく見えたから、フォローしちゃった笑
そしたら皆も、

「もし抜かされても、最後の人が抜かせるように早い人がの方がいいねー」

って。いい感じ!!







    
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