百色学園高等部

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夏イベ

夏イベ開始

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テスト返し期間中、

生徒会の仕事はいっぱいあった。

まあ、テスト期間中は活動ができなかったから、その分たまってて、まぁ~こうなるよね。そりゃ。


蓮先輩や明海先輩含めたメンバーでバタバタとしながらやっとこさ仕事を仕上げて、



やったー明日から夏休みか~って感じの、


夏休み前、最後の生徒会活動日。


生徒会長が言った。


「夏休み、生徒会合宿するか」





その声を引き金に、

(っていう、日本語、これで使い方あってるかな??)


「行く~」
「する~」

「お、いいな」

「楽しみですね~」


「…………ん!」

っていう、それぞれの意見…………っていうか、同意の声を出す


けど、

「がっしゅ………??ってなんですか~?」

俺、それ、初めて聞いた。


なに?それ??

がっしょうじゃないの?手を合わせるやつ。


俺だけおいてけぼりにされながら疑問を投げかけてみると、


皆顔見合わせて、



「合宿…技術向上や知識向上などの目的で、寝食を共にして、練習したり学びあうすることを一般的に合宿というが…」





「まあ、実際は技術向上といいながら、俺らは特に技術あげるものないし、どっちかっていうと旅行しに行くみたいなもんだがな。笑」


「要するに、皆でお泊まり会するっていう感じですかね…」

って一所懸命に説明してくれる。

みんな優しいぃ~!!





そんでもって、

「ん…………英語だと………Training campトレーニングキャンプ…」


「フランス語にすると~キャンプ…でんとら…??」
「違うよ、それは英語読みだから、フランス語読みにすると、こも、とれぬ…………??」


スマホみたりして、
英語や、フランス語っぽく翻訳家してくれる。


ほんと、優しい~

この人達大好き❤️




そのお陰で理解しました!


「へぇ~Camp d'entraînementコモトレヌモかなぁ~??俺も行きたい~!!」




ちなみに、国際学校っていうかこの学校あるあるなんだけど、日本語で説明して、もしそれでも通じない言葉があったら英語とか違う言語で説明しちゃうっていうのアルアルなんだよ。

例えば、
科学と化学の説明って、日本語でするの難しいでしょ?
でも、Scienceサイエンスと、Chemistryケミストリーっていっちゃえば、通じるの!!
英語なら、誰でもだいたい知ってたりするからさ!



頭いい発想だよね~


やっぱりこの学校の人頭いいなぁ~





「赤点とかなかったよな?早めにスケジュール決めておくか」


あー。赤点だったら、補習講座があるからねー


皆ならないでしょ!


生徒会メンバー皆頭いいし!!!

てか、あんなに勉強会してたんだから赤点になるわけがないよ笑

俺もなかった!
ほぼ満点だったけど、いっこ80点代とっちゃったのショック…日本史…まじであれ、宇宙語だよね、人の名前の漢字とかわけわかんない読み方するし、ていうか▲◆■だし、まじ★▼●ってかんじで、●◆★▼…………





まあ、俺のテストの結果はおいといて。



皆でわいわいやりながら、いつ行くか決めて、


「じゃあ、私達はこれで」
「楽しみにしてるからな~」

解散。




…………したのは、蓮先輩と明海先輩だけ。






どうしたの?って感じに俺と累くんで生徒会長と双子先輩見たら、


「合宿中どこ行くかとかの計画や予算は下級生の俺らが決めておくのが恒例になってるんだ」

「そうそう。先輩達は勉強とかで忙しいからね~」
「毎年後輩が計画して、先輩に伝えるんだ~」



あー。へー。なるほど。

そうだよね。
先輩達は受験生だもんね。

本来もう生徒会の役目は引退だから、残りの生徒会業務は俺ら下級生がやるってかんじか。

どこ行くかとか時間かかりそうな計画するのは俺らがやるんだね。

先輩には夏休み中は勉強に集中してもらって、
勉強の合間に合宿で息抜きしてもらう感じかな?



じゃあ、せっかくなら楽しいところに行って羽をのばしてもらおう。

どこがいいかなー


「夏って行ったら、海かなー」
「なに、空、よんだ~」
「よんでないよ~ちゅっ」
「もぅ~ちゅっ」


もう…………双子先輩方がいちゃこらしてる……。


こういうの、最初は戸惑ったけど、なれちゃった。

ま、そもそもフランスはビスとかバグとか、スキンシップが激しい感じの文化だから抵抗はないけどね。

でも全くおんなじ顔がイチャイチャしてると、なんか不思議な感じの感覚が…………



「海なら、俺の別荘に行くか?プライベートビーチもあるし近くに普通のビーチもあって海の家とかにも行けるしな」



すかさず、

「かいちょーすごい!!」
「プライベートビーチ持ってるんだ~」



って、驚きの声


そして、またもや
「海の家ってなに~海でつくられた家~??」
っていう、俺のポンコツ発言。

隣見ると、
house of seaハウスオブシー …………」

なぜか累君も首をひねってた。



「違うよ、海にある家……普通の家じゃないけど………」
「かき氷とかアイスとかも売ってたり、」


双子先輩がなんとか説明してくれる。


俺、ヤバいかな、日本語あんまり使えない俺が生徒会に入っちゃ不味いんじゃ……




「行ったことないなら、海の家に行ってみるか??テーマは日本学びにするか」

「いいね~俺、夏祭り行きたい~」
「いいね~俺、花火見たい~」

「…………ん!!」

お、楽しそ~!!


さすがに祭りとか花火は知ってるけど。


俺、誰かと出掛けたりしたことないから、観光スポットとか全然知らないし、
むしろ今時の高校生が何で皆と遊んでるか知らないし、

行きたい行きたい行きたい行きたい!!



「じゃあ、電車でお祭りに行くか」

「やったー!!」
「花火も見れる?」

「行ってみなきゃわかんないが、もしなかったら、代わりに次の日にコンビニで花火セット買ってやるか??」

「やったー!!」
「肝試しもやろうよ!」


「きもだめし???」


またもや、ここでわからない単語。


ちなみに隣見ると、またもや累君も首をひねってる。なんで?

首をかしげてると、やっぱり教えてくれる優しーい、双子先輩方。


にこにこ笑顔でそろりそろりと俺達に向かって歩きながら説明してくれる。


「きもだめしとは~」


「深夜に~」



深夜に??




「一人で~」
「歩いて~」

歩いて?



「「わぁ!!!!!!!!🎭️」」







「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!」
「…………………………!!!!!!!!」





ビックリした‼️


双子先輩が、急に般若みたいなお面かぶって脅してきたから‼️


つーか、どこにあったの、そのお面。


そして説明わかんなかったし…………。




横見ると、累くん、可哀想に涙ぐみながら、

ぶるぶると…………





ブルブルと…………



あれ、

なんか、

ちがくない、

顔が真っ赤になって、


Screw youざけんなー!!! Kiss my assクソが!!!! Don't scare me!!おどかしてんじゃねーよ F*ck you!!!●たばれ







…………Oh.......



Nice  pronunciationナイスプロナンシエーション..........
(イイ発音…)




じゃなくて、



…………じゃなくて、







双子先輩が手を取り合って震えてる。


かいちょーは固まってる、


俺は目を見開いてる、


累くんは●指を立てて、●指を下げて、
「.......Don't look at me.こっちみんなよ





…………うん。
やっぱりこの口からでてるね、

このすっごい流暢なイングリッシュ。


この、いつもたどたどしい、が、口をゆがませて目をギラギラさせて発した言葉とはなかなか信じ難い………!!!!!




だから、まだ俺ら固まってたんだけど、




「………/////」







ありゃ、


なんか皆が固まってるのを見て


それが自分きっかけだと意識して、

恥ずかしく思ったみたいで、

「ごめ…………な、さ…………」


逆の意味で顔が真っ赤になって、パーカーのフード深くかぶっちゃった…………。


すっごく可愛い。





なんかいつもの累くんに戻って先輩方も安心したのか、

「おいー。下級生をいじめんなよなー」


「ううう、ごめんねー涙」
「驚かしちゃってごめんねー涙」

って双子先輩方も謝ってる。

だから、さっき俺が思った…皆も思ってるだろう疑問を投げかけてみる

「累くんは、英語の方が得意なの……??」


「ん…イギリス、で、そだった………日本語…はなし…………なれ……な…」

「そうだったんだ~」
「英語めっちゃ流暢だった~」

「…でも、…………くち………わる…い」



そりゃそうだね。

さっきめっちゃびびったもん。

スラング使いまくりの英語で、内容がやばすぎた。

普段の累くんとのギャップが…………



つーか、顔もいつもと違ってたよね、いや、わんこみたいな可愛い顔なんだけど、なんか顔が般若みたいな…


でも、背丈ちっこいし、声もいつもよりは低いとはいえ、可愛い声してるから、顔と声と、声の内容が一致しなかった…



英語で話すと性格も変わるとか?

なんて恐ろしい子…………

累君を驚かすのはやめておこ…………




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