百色学園高等部

shine

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夏イベ

部屋がえ

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夏休み初日。

ぐっす~り寝た俺。





昼ちょい前くらいまで布団で粘ったけど、やることなくなった。



同室の天音君は昨日中に家に帰っちゃったみたいでいない。ゴールデンウィーク休みの時は家に帰らなかったけど、今回はすぐに帰郷。ちょっと寂しい…

んんん、じゃあ、せっかくだから四階の役員用の部屋に荷物移動しちゃうか?

キャリーケースに荷物を入れて、


四階から一回までエレベーター使って往復する。


ん~、行ったりきたりって疲れるな…………


俺、体力落ちたかな?

こんぐらいで息切れって恥ずかし…………


そんなことをしていたら、


なんか偶然蓮先輩にあって、部屋の片付けを手伝ってくれた。


「制服ここにかけとくなー」


兄貴みたいな先輩。俺をよくからかってくる面倒な先輩だけど、こういう時は普通に助かる



「あー。ありがとうございまーす」




まあ、たいして荷物がある訳じゃないし、すぐに終わったんだけど、

さすがに先輩の時間をそんなにたくさんとっちゃ申し訳ない。


「蓮先輩、俺荷物少ないし、後は俺が片付けておきますよ?」



そういってバイバイしようと思ったら、



「じゃあ、一緒に昼飯食うか。ちょうど12:00くらいだし」

確かに…



これについては断る理由がない。



一緒に寮の学食へ行く。


「先輩、なんで俺の肩に腕をまわしてるんですか」

「いや~腕を置くのにちょうどいいんだよね~」

「蓮先輩…………それって、俺の背がちっちゃいって言いたいんですかっ!?」

「いやいや~、そんなことはなくもない」

「二重否定したっ!?もうっ!!離れてくださいって!」


「いいじゃーん」


って、蓮先輩に俺の身長についてバカにされてるところ、







「お二人さん。こんにちわ」

って、声が聞こえる。





振り返ったら、





明海先輩がいる



「あっ。明海先輩」


そして、



「明海っ、急にいなくなったんで、どこに行ったのかと思いましたよ。」


明海先輩の後ろに現れた人物、


白蓮寮の王子こと寮長だった。

いつもながらに思うが、

二人揃うとすっげー。目が、まぶしい………… 

イケメンだぁ…………

寮長と副寮長のツーショット写真集が出回ってるらしいけど、うん。買いたくなるのわかる気がする。


二人で支えあってる感じの、なんか神聖な空気感というか、尊い。



そして、隣の蓮先輩が二人をみて親しげに話しかける。

「おっ。今日も二人で昼飯~??」




この二人に蓮先輩も加わることによって、さらに違う尊い雰囲気が生まれる


イケメン3人のスリーショット。めっちゃ豪華…………

(周囲にとっては、唯利含めた4人で尊い雰囲気があるように見えるのだが。)

俺、この輪の中に入れんわ。


「ええ、まぁ。お二人も??」

「まあな~」





確かに同学年だし、実際なかいいんだろう。


なんかちょっと俺だけ場違いな…………

一人だけ一年生…………。


寂しい……



それを気づかってくれるのか、俺に話しかけてくれる明海先輩



「蓮と唯利くんの組み合わせって、なかなか珍しいですね」






「えっと、さっき蓮先輩に俺の部屋変え……あ、四階に移るの、手伝ってもらったから………さっき偶然あったから…ついでにお昼も一緒に食べようってなって……」

なのに、たどたどしく話す俺。

なんでだろ、じーっと見つめられると、なんか緊張する……。


「ふーん……そうだったんですね…………」

俺のへんな日本語を理解するのに時間がかかったのか、ちょっと間をあけて話す先輩。


そのまんま、俺の肩の上をじーっと見…………



「蓮先輩っ!?まだ俺の肩に手をおいてたんですかっ!?」



「すまんすまん笑笑」




あわてて振りほどく俺



笑笑じゃねえわ!




「………二人とも仲が良いですね(小声)……」


「えっ!?」


「いえ、なんでもないですよ」



なんか明海先輩が言った気がするけど、うまく聞こえなかった。


そして、その明海先輩を微妙な顔で見る寮長…………



えっ!?どういう状況??






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