百色学園高等部

shine

文字の大きさ
50 / 101
夏イベ

部屋がえ

しおりを挟む
夏休み初日。

ぐっす~り寝た俺。





昼ちょい前くらいまで布団で粘ったけど、やることなくなった。



同室の天音君は昨日中に家に帰っちゃったみたいでいない。ゴールデンウィーク休みの時は家に帰らなかったけど、今回はすぐに帰郷。ちょっと寂しい…

んんん、じゃあ、せっかくだから四階の役員用の部屋に荷物移動しちゃうか?

キャリーケースに荷物を入れて、


四階から一回までエレベーター使って往復する。


ん~、行ったりきたりって疲れるな…………


俺、体力落ちたかな?

こんぐらいで息切れって恥ずかし…………


そんなことをしていたら、


なんか偶然蓮先輩にあって、部屋の片付けを手伝ってくれた。


「制服ここにかけとくなー」


兄貴みたいな先輩。俺をよくからかってくる面倒な先輩だけど、こういう時は普通に助かる



「あー。ありがとうございまーす」




まあ、たいして荷物がある訳じゃないし、すぐに終わったんだけど、

さすがに先輩の時間をそんなにたくさんとっちゃ申し訳ない。


「蓮先輩、俺荷物少ないし、後は俺が片付けておきますよ?」



そういってバイバイしようと思ったら、



「じゃあ、一緒に昼飯食うか。ちょうど12:00くらいだし」

確かに…



これについては断る理由がない。



一緒に寮の学食へ行く。


「先輩、なんで俺の肩に腕をまわしてるんですか」

「いや~腕を置くのにちょうどいいんだよね~」

「蓮先輩…………それって、俺の背がちっちゃいって言いたいんですかっ!?」

「いやいや~、そんなことはなくもない」

「二重否定したっ!?もうっ!!離れてくださいって!」


「いいじゃーん」


って、蓮先輩に俺の身長についてバカにされてるところ、







「お二人さん。こんにちわ」

って、声が聞こえる。





振り返ったら、





明海先輩がいる



「あっ。明海先輩」


そして、



「明海っ、急にいなくなったんで、どこに行ったのかと思いましたよ。」


明海先輩の後ろに現れた人物、


白蓮寮の王子こと寮長だった。

いつもながらに思うが、

二人揃うとすっげー。目が、まぶしい………… 

イケメンだぁ…………

寮長と副寮長のツーショット写真集が出回ってるらしいけど、うん。買いたくなるのわかる気がする。


二人で支えあってる感じの、なんか神聖な空気感というか、尊い。



そして、隣の蓮先輩が二人をみて親しげに話しかける。

「おっ。今日も二人で昼飯~??」




この二人に蓮先輩も加わることによって、さらに違う尊い雰囲気が生まれる


イケメン3人のスリーショット。めっちゃ豪華…………

(周囲にとっては、唯利含めた4人で尊い雰囲気があるように見えるのだが。)

俺、この輪の中に入れんわ。


「ええ、まぁ。お二人も??」

「まあな~」





確かに同学年だし、実際なかいいんだろう。


なんかちょっと俺だけ場違いな…………

一人だけ一年生…………。


寂しい……



それを気づかってくれるのか、俺に話しかけてくれる明海先輩



「蓮と唯利くんの組み合わせって、なかなか珍しいですね」






「えっと、さっき蓮先輩に俺の部屋変え……あ、四階に移るの、手伝ってもらったから………さっき偶然あったから…ついでにお昼も一緒に食べようってなって……」

なのに、たどたどしく話す俺。

なんでだろ、じーっと見つめられると、なんか緊張する……。


「ふーん……そうだったんですね…………」

俺のへんな日本語を理解するのに時間がかかったのか、ちょっと間をあけて話す先輩。


そのまんま、俺の肩の上をじーっと見…………



「蓮先輩っ!?まだ俺の肩に手をおいてたんですかっ!?」



「すまんすまん笑笑」




あわてて振りほどく俺



笑笑じゃねえわ!




「………二人とも仲が良いですね(小声)……」


「えっ!?」


「いえ、なんでもないですよ」



なんか明海先輩が言った気がするけど、うまく聞こえなかった。


そして、その明海先輩を微妙な顔で見る寮長…………



えっ!?どういう状況??






しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~

無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。 自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

ビッチです!誤解しないでください!

モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃 「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」 「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」 「大丈夫か?あんな噂気にするな」 「晃ほど清純な男はいないというのに」 「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」 噂じゃなくて事実ですけど!!!?? 俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生…… 魔性の男で申し訳ない笑 めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!

【完結済】俺のモノだと言わない彼氏

竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?! ■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

さがしもの

猫谷 一禾
BL
策士な風紀副委員長✕意地っ張り親衛隊員 (山岡 央歌)✕(森 里葉) 〖この気持ちに気づくまで〗のスピンオフ作品です 読んでいなくても大丈夫です。 家庭の事情でお金持ちに引き取られることになった少年時代。今までの環境と異なり困惑する日々…… そんな中で出会った彼…… 切なさを目指して書きたいです。 予定ではR18要素は少ないです。

俺の親友がモテ過ぎて困る

くるむ
BL
☆完結済みです☆ 番外編として短い話を追加しました。 男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ) 中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。 一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ) ……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。 て、お前何考えてんの? 何しようとしてんの? ……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。 美形策士×純情平凡♪

処理中です...