百色学園高等部

shine

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夏イベ

文通

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最後の生徒会合宿の日。





(まー、リュカという生徒会に関係ないメンバーがいるんだけども)



最後の日は、前から予定が決まってた。



うちうちの、
引き継ぎ会の日。




この日は、生徒会メンバーで行われる、時期生徒会メンバーに引き継がれる会が行われるんだ。





連先輩から、双子先輩に。


双子先輩から、累くんに。


明美先輩から、俺に


頑張ってね、って言う言葉と、腕章を、つけてもらう。



そして、俺らから、生徒会を引退する先輩方への感謝の言葉を伝える。



この夏合宿が終ったら、3年生の先輩方とはなかなか会えなくなってしまう。

生徒会室でも会えなくなって、

会えるのは、すれ違ったときぐらい……


もう、ほとんど他人みたいになっちゃうのかな……。




寂しいなぁ…………



そんな声が漏れてたのか、



「メールとかくれよ。特に用事がなくてもいいからさ」



蓮先輩が明るい声で励ましてくれる。


「いいんですか……?」

受験勉強のお邪魔になっちゃうんじゃ……?

恐る恐る顔色を伺うと、



「おう!!俺も急に皆と会えなくなるの寂しいからな。近況報告とかあったら欲しいな」


にこにこ笑顔の蓮先輩が。


やった、寂しいって思ってたの、俺だけじゃなかったんだね、

「じゃあ、します!」

俺、感極まって?連先輩に抱きつく。


わーい、先輩やさしぃ~


そしたら、


「私にも送ってくださいね」


ええ、明美先輩からも!




「送ります、送ります!先輩は返事しなくてもいいですけど、俺は絶対送ります!」


なに送ろう?へへ、恥ずかしいけど、楽しみだなー


「もぅ…………私も送りたいですよ、唯利君だけ送るのは不公平じゃないですか」




あ、拗ねた先輩の顔もかわい……

あ、じゃなくて、

えっと、その、そういう意味じゃなくて、




「先輩、勉強で忙しいなら、返信しなくても、すぐじゃなくてもいいっていう意味で…………」

だって俺、明美先輩に毎日LIN○送っちゃいそうだもん。
そんなことしたら絶対迷惑だから控えめにするけど……それでも煩わしいくらいにメールしちゃうと思うんだよね、俺なんかの事全然無視していいから、勉強に集中して欲しい。

あ、でも待って、無視され過ぎたら、俺悲しい……


あ、でも送りすぎたら嫌われちゃうから、控えめに……





しかしここで、
「俺からも、送りますね。生徒会関係は絶対連絡しますので」



生徒会チョーの言葉に、ハッとする俺






ん??
待って、これは、先輩方は生徒会としての連絡を待ってるってこと?


それとも、友達として……ってこと?




俺は夏休み中とかも、たわいもないことをL○NEして繋がりたかったんだけど、俺の思ってたイメージとは違うのか?


待てよ?俺と先輩との関係ってなんだ?


先輩後輩の仲……?


いや、でも、ただの先輩後輩じゃない気がするが……


友達ではないと思う。年齢違うし。
先輩は先輩。


すごく仲がいい先輩後輩……

いや、違うな?


友達みたいな仲がいいっていう関係じゃなくて……


え~っと……


なんて言い表せば……






って考え込むことになってしまった唯利でした。










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