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家族旅行
いとこが学校に!?
しおりを挟む合宿終わり。
皆で学校に帰ってきた。
あー。実は、行きも皆で学校から行ったんだよねー。
生徒会長は家の用だかなんだかで現地集合、現地解散だったけど。あ、駅まで送ってくれたけどね。
そして
「うわぁお!!これがユイリーのかっよてる、学校です!!」
「リュカ、かよってる、でしょ!?通ってる。」
「かよ、てる??そうなの??」
…………うん。
リュカもいます笑笑
一緒に帰ってきたからね……。
さて、これからどうするんだか。
「リュカはフランスに帰らなくていいの?」
「なんで?」
「だって学校とかは…………??」
「新学期前の休み!!」
あー。そっか。
学校9月からだもんね。
リュカはフランスの学校に行ってるから、学校の開始時期が違うんだった。
「ゆいりー、ゴールデンウィーク中にも帰ってこなくって、寂しかったんだよ~」
うっ……
それは…………。
俺が悪いけど…………
でも、一応、ほら、俺がフランスに帰るとお邪魔虫になるっていうか……ゴニョゴニョ
なんて脳内で反論してたら、
「なに、俺に帰ってほしいの…………??」
急にシュンとするリュカ。
「いや、そうじゃなくて…………」
えっと、
だからさ、
「おじさんと、優希さんは??おいてきちゃ不味いんじゃない?」
リュカの両親だよ?
リュカのために休みとってるんじゃないの??
リュカがフランスの家にいないの知ったら、驚いちゃうと思うけど、いいの?
「二人が仕事でもうちょっと遅れるらしい!!だから俺が先に来たんだよ!」
「送れる……??なにが??!?」
「皆で、日本旅行!!」
「日本旅行…………??ごめん、話し見えないから、詳しく教えて?」
「だから~、ゆいりーが、日本旅行したいって言ってたでしょ~♪それでぇ…………ってわけぇ―」
つまり、
俺がLINEでリュカに日本旅行したいからって言ったから、
リュカ達の家族交えて皆で日本旅行するって話らしい。
え??
はい??
え、俺のあのLINEのメッセージで…………??
え……そんな……
申し訳ない…………。
いや、そんなに本気にしなくても……。
あれ??
じゃあ、
そしたら、
おじさん達がくるまで
リュカが寝るところ、どうしよ??
だってさ、昨日までは会長が別荘に泊まらせてくれたけど……
俺は寮にいてもいいし…………いなくてもいいけど…………
リュカは寮で寝てもいいのかなー
ん??
まてよ??
俺、寮の副寮長じゃん!!
そういえば、
うちの寮は規則があってないようなもんじゃん!
先生にばれなきゃ、友達つれてきてもいいかな~
明海先輩に聞…………
「先生にばれなきゃ大丈夫ですよ。普通だったら受付で身元確認をしっかりしますが、今回は来客表に書くだけでいいんじゃないですか??ただし、他の学生に会ったときは、留学生の寮見学に来たとでも言った方がいいでしょう」
なるほど~。
留学生候補っていう設定にすれば、
百色学園以外の生徒がいるって思われても、言い訳がつくってことか!!
先輩、頭切れるね!!
仕方ない、数日俺の部屋でリュカ一緒にいるか
よかった、部屋引っ越ししといて。
天音くんとの同室のまんまだったら狭いし天音くんに申し訳ないしで泊められなかったよ
「ここが白蓮寮で~す!!」
ウキウキにリュカへ寮の紹介をしちゃう♪
(あれ、ノリノリだったっけ?わくわくとも違う気が……)
寮のドアを
開けて共有スペース覗いたら、
学生少ない、
そりゃそうだよね、夏休みでほとんど実家に帰ったか、運動部が部活で残ってるとかそのくらいかな。
でも、さすが、
(俺を抜いた)生徒会みんなの人気さ。
すぐに人だかりができる。
あと、悲鳴も
「蓮様が帰ってらっしゃってる~!!!」
「神無月先輩も~!!!」
「お帰りなさい~」
ついでに、俺も生徒会の一員だから、
「皆お出迎えしてくれたの?ありがと~♪」
お礼を言っておく。
けど、
「(ユイリーン様の笑顔頂きました…)俺、死んでもいいかも……」
「ダメだ、(笑顔が眩しくて)直視できない……」
ぎゃ~
なんなの、俺と、先輩達の反応の差!!!
俺を見て死にたいとか、
俺の事直視したくないとか、
そんなに俺の事嫌いなの!?
それと、さすがリュカのイケメン
「ユイリーン様の隣にイケメンが……」
「あのイケメン、誰かな……??」
「あ~ん……(恋人だったら)ショック~!!」
俺の事は直視できないみたいなのに、
リュカのことはチラチラ見てる。
てか、ひどくない?そんなにイケメンの隣にこの俺いるの、不愉快なのかな……
うぅ……
でも、そうだね、気持ちわかるよ。
一流のピカピカした、薔薇とか、椿とか、そのなかに雑草が混じってたら、そりゃ、目障りだよね……
すみません……
そそそ……って、彼らの横をちょっとずつ距離とって離れようとしたら、
「ボンジュール、いつもユイリーが、お世話になるてま~す」
って、あ、あ!!
リュカ、俺の事ぎゅって抱き寄せて、
皆に
挨拶しちゃってるよ!
あ、あ、握手までしちゃって!!
「…………(え、やっぱり、この人ユイリーン様の恋人…………ガーン)…………」
あっ……。
気絶しちゃった…………
俺とリュカの顔を交互に見て。
ごめん、こんなイケメンと血が繋がってて申し訳ありません……。
って、そうか、
リュカのイケメン度にノックアウトされてるってことか。
って、ストップ、ストップぅ……!
「ん??どうしたの?ゆいりー?」
待って、
「これ以上皆に笑顔振り向かないでってば!!!」
被害拡大しちゃうから、凄いね、握手していないはずの周りの人まで気絶してるよ、
「早く、俺の部屋移動しよ!こっち!!!」
このままだと不味いから、皆からリュカを放さないと。
無理やりリュカを引っ張って、
俺の部屋に連れて行く。
俺の部屋に入ったリュカ、結構ひろいなって感心してた。
そりゃそうだよ、役員用の部屋だもん。
俺一人じゃさみしいくらい。
リュカが来たら、丁度よくなるね!
って言ったら、
「ぐっ…………苦じぃ……」
「私、ゆいりーと、ずっと離れないよ~」
…………ぎゅうぎゅう抱き締められた。
うん。
ありがと、でも、手を放して?
そろそろ背骨折れるぅ~!!!!
あ、ちなみに。
寮の共有スペースに残された人達は、
「ユイリーン様、あの人と親しげだったよな……」
「あぁ……自分から手をつないで引っ張ってたし……」
「やっぱり、あのくらいイケメンじゃないと釣り合わないのかな…………」
「所詮、俺たちには、高嶺の花…………」
「もうこれ以上は言うな……」
と、茫然自失となっておりました。
そして、リュカはというと、
「ユイリーは誰にもあげないからね……ボソ」
「ん??リュカ、なにかいった?」
「いや??」
ゆいりーに付きそうな悪い虫を上手く追い払ったと、
心の中でニマニマ笑っていたのでした
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