都合よくエッチできるやつ詰め合わせ

御堂どーな

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3治験バイト

3-2★

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 ワンピース型の病院着に着替え、ベッドに腰掛ける。

 ふたりくらい余裕で眠れそうな広いベッド。
 頭側には大きな機械やボタンがあり、天井から酸素マスクがぶら下がっていたりと、精密機器が揃う特殊な病室みたいな感じだ。

 緋室さんは、コップと薬を持ってこちらにやってきた。

「それではこちらをお飲みください」
「はい」

 緊張気味に、白い錠剤を受け取る。
 ぱくっと口に入れると、無味無臭だった。
 そのまま水で流し込む。
 口を開くよう言われたのであーんと開けると、緋室さんは飲み込んだのを確認し、腕時計を見た。

「17:02、実験を開始します。横になって、楽にしていてください。隣で見ておりますので、気分が悪くなったり何かありましたら、遠慮なさらずにおっしゃってくださいね」

 緋室さんはゆっくりと頭を下げ、ガラスの向こうの部屋へ。
 防音扉のような頑丈なドアが締めると、ガチャンと音がした。
 施錠されたらしい。

 見られているというのは居心地の悪いものだが、それが仕事なので、仕方がない。
 ベッドに横たわり、薄い布団をかけ、目をつぶる。
 チラッとガラスの向こうを見ると、緋室さんは、忙しそうに何かに記入をしていた。

 暇なので、夏休みに何をしようかと考える。
 何せ、2日で8万だ。
 ちょっとした旅行にも行けるし、普通の部屋に移ったら、どこがいいか調べよう。
 もしかしたら海外もありえるかも知れない。

 そんなことを考えて、10分ほど経ったところで、体に異変が起き始めた。
 やたらに暑い。息が苦しくて、呼吸が浅くなっていく。

 緋室さんに知らせるべく起き上がろうとするも、体に力が入らない。

「ぁ……、」

 上擦った声を漏らしながら、なんとか首だけ緋室さんの方へ向ける。
 異常に気づいたらしい緋室さんは、そばにあったマイクを掴んだ。

『大丈夫ですか?』
「……、ぁ、あっ……」

 うまく口が動かせず、言葉にならない。
 緋室さんは、俺の様子を目視で確認したあと、手元のパネルを操作した。
 途端、ベッドの柵部分から出てきた輪のようなものに、手足を拘束される。

 何だ? 何をしている……?
 回らない頭でパニックになりながら、手足を動かそうとするけれど、どうにもならない。

 体はどんどん熱くなり、息切れが激しくなっている。
 長時間マラソンをしているみたいな感覚。とにかく苦しい。

「ひ、ひぅぉさ……っ」

 やっとのことで出た声に、愕然とする。
 聞いたことのないような甘ったるい声。
 自分が発したとは信じがたい……まるで、女の喘ぎ声みたいな。

「ぁ、んっ……、ん」

 必死に訴えると、緋室さんは、眉をひそめてマイクを手に取った。

『遠隔で診察します』

 頭側にあったアームが伸びて、俺のパジャマのボタンをひとつひとつ外していく。
 全てはだけたと思ったら、パンツまで脱がされた。

「んンッ」

 パンツが引っかかって気づいたが……完全に勃起している。
 空気にさらされたら、それだけでうずいた。

『苦しいかも知れませんが、なるべくゆっくり、吸って吐いてを繰り返してください』

 必死で深呼吸をする間に、別のアームが伸びてきた。
 上半身にドロっとした液体をかけられたと思ったら、ローラーのようなもので上半身のあちこちをくまなくなでられる。

「ぁ、あっ……んっ」

 コロコロと、ろっ骨の上を行き来するその感覚で、身悶える。
 お腹のやわらかいところが押されて体がこわばり、乳首の上を何度も潰すみたいに何度も往復されたら、ビクビクと体が跳ねた。

「んぁっ、あ……ッ、やら、ぁあっ」

 刺激されて、身を固くする。しかし、すぐに脱力して、動けなくなる。
 その繰り返しで徐々に気力が削がれ、正気が保てなくなってきた。

 途端、目が冴える。
 感覚が過剰なくらい研ぎ澄まされて、少しの刺激でも電流が走ったみたいに感じてしまう。

「ぁああっ、ぁ……きもちぃ……ッ、たすけてっ」

 すがる思いで緋室さんを見ると、舌なめずりをしてにんまりと笑っていた。
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