頭が堅くて何が悪いっ

御堂どーな

文字の大きさ
5 / 69
2ダメなのに

2-1

しおりを挟む
 学校ではいつも通り委員会活動に精を出し、佑哉も、勉強に仕事に忙しい。
 でも、夜になったらふたりきりの時間だ。
 元々ベタベタしたがる佑哉だから、もう、それはそれは甘ったるいものになる。

「先輩、キス慣れないですね。すぐ真っ赤になる。可愛い」
「分かってやってるなら、もうちょっと……」
「もうちょっと、何?」
「そ、の……、こんな、ひざに乗っかってとか、恥ずかしくて」
「だってこの方が抱きしめやすいんだもん」

 佑哉は言いながら、僕のTシャツの背中側にするりと手を入れた。

「ひゃっ」

 最近、この手のイタズラが多い。
 びっくり半分、ドキドキ半分。
 でも、僕だって普通に健康な男だから、そういう系の刺激には、ちょっと反応してしまう。

 それに、そんなに流されやすい性格だったかと自分であきれるほど、日に日に好きになっている自覚もあるし――もちろん、直接『好き』とかは言ったことがないけれど。

 Tシャツの中の手が、ゆっくりじんわり、背中のあちこちを這いだす。

「……、ん」
「そんな悩ましげな声出さないでくださいよ」
「じゃあそれやめて」
「嫌です」

 手がお腹側に来て、さりげなくTシャツがめくられる。
 僕の体をまじまじと見た佑哉は、目を伏せて軽くため息をついた。

「小柄で可愛い顔した先輩。しかもおいしそうなんて」
「え、え? 何?」
「痛いこととか嫌なこととか絶対にしないんで、先輩のこと気持ちよくしてもいいですか?」

 驚きのあまり、目を見開く。
 こくこくとうなずいてはみたものの、一体何が起きるのか。
 佑哉は僕をベッドに寝かせ、Tシャツをめくって、上半身のあちこちにキスしてきた。

「ん、くすぐったい」
「くすぐったいところは性感帯ですよ」

 直接的な言葉で言われて、ぶわっと恥ずかしくなる。

 佑哉は……徐々に、期待する場所の近くを中心に唇をくっつけていき、俺のことをちょこっと上目遣いで見た。

「ここ、なめてみてもいいですか?」

 乳首のすぐ近くに、唇を寄せる。
 あの日見た妄想を思い出し、緊張気味にうなずく。
 佑哉は舌を出して、ほんの先っぽで、チロッとなめた。
 体が自然に、ぴくっと跳ねる。

「ん……っ」
「気持ちいい?」

 チロチロとなめながら、空いた片手で反対側をいじる。
 免疫のない僕は、それだけでかなり興奮してしまった。
 呼吸が荒いのが、自分でも分かる。

「は、ぁ……、変な声出ちゃう、んんっ」
「頑張って抑えて」
「……ん、んっ、……ん」

 ちゅうちゅうと吸われて、下は勃起している――佑哉は気づいているだろうか。

「先輩、こっちも触っていいですか?」

 ハーフパンツの上から、太もものあたりを、やわやわとなでる。
 僕はもどかしくて、か細い声で「触って」とお願いしてしまった。

 下着ごとずり下ろされる。
 ブルンと飛び出したものを見て、佑哉が生つばを飲み込んだのが分かった。

 ここを見せてしまったらいよいよ、これはただのじゃれあいじゃなくて、性行為だなと思った。
 佑哉と、淫らなこと……。

「先輩、我慢汁でてきた」
「そういうの、言わなくていいから……っ」
「なんで? うれしいですよ、期待してくれてるんだなあって」

 佑哉は愛しそうな顔つきで、僕のものをそっと握った。

「俺ばっかり好きなんじゃないか、押し付けてるんじゃないかって、不安だったりするんですよ。これでも」
「あ……ぁ、」

 何か言いたいのに、感触で言葉が飛んでしまう。
 人にしごかれると、こんなに気持ちいいのか。
 かろうじて冷静な自分が時計を見ると、まもなく21:40というところ。
 まだみんな、廊下を普通にうろついている時間だ。
 ダメなのに。

「ん、はぁっ、や、……声でちゃ、ぅ」
「じゃあふさいであげます」
「んぅ」

 キス、というより、人工呼吸に近いようなふさぎ方で、声がくぐもる。
 すぐイッてしまいそうで、泣きたくなった。

「ん、んぐ……」

 僕の状況を知ってか知らずか、佑哉はさらにしっかり僕の口をふさぎ、下を攻めた。
 体がびくびくと跳ねて、自分のものじゃないみたいだ。
 イキたくて、脚に力が入る。

「もうイキたい?」

 かすれ声で聞かれて、僕は泣きそうになりながらうなずいた。

「可愛くイッてください」

 かわいくってなんだ……と思う暇もなく、熱が下腹部に集まる。

「ん、ゃだ、……っ、ん、んッ」
「大丈夫」
「……ッ、ん、イク、ん……っ、はぁっ、はあっ……、ッ……!……!」

 長い長い絶頂の中、佑哉の手にも、僕のお腹にも、熱い精液が飛んだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!

中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。 無表情・無駄のない所作・隙のない資料―― 完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。 けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。 イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。 毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、 凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。 「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」 戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。 けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、 どこか“計算”を感じ始めていて……? 狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ 業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!

【完結】取り柄は顔が良い事だけです

pino
BL
昔から顔だけは良い夏川伊吹は、高級デートクラブでバイトをするフリーター。25歳で美しい顔だけを頼りに様々な女性と仕事でデートを繰り返して何とか生計を立てている伊吹はたまに同性からもデートを申し込まれていた。お小遣い欲しさにいつも年上だけを相手にしていたけど、たまには若い子と触れ合って、ターゲット層を広げようと20歳の大学生とデートをする事に。 そこで出会った男に気に入られ、高額なプレゼントをされていい気になる伊吹だったが、相手は年下だしまだ学生だしと罪悪感を抱く。 そんな中もう一人の20歳の大学生の男からもデートを申し込まれ、更に同業でただの同僚だと思っていた23歳の男からも言い寄られて? ノンケの伊吹と伊吹を落とそうと奮闘する三人の若者が巻き起こすラブコメディ! BLです。 性的表現有り。 伊吹視点のお話になります。 題名に※が付いてるお話は他の登場人物の視点になります。 表紙は伊吹です。

はじまりの朝

さくら乃
BL
子どもの頃は仲が良かった幼なじみ。 ある出来事をきっかけに離れてしまう。 中学は別の学校へ、そして、高校で再会するが、あの頃の彼とはいろいろ違いすぎて……。 これから始まる恋物語の、それは、“はじまりの朝”。 ✳『番外編〜はじまりの裏側で』  『はじまりの朝』はナナ目線。しかし、その裏側では他キャラもいろいろ思っているはず。そんな彼ら目線のエピソード。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。

きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。 自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。 食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。

処理中です...