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42. 1月11日 ペニーパーク
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ヘンリーと一緒に暮らす予定の新居を確認したのが昨日のこと。人生初の修羅場を経験した。あんな経験はもうたくさんだ。
わたしはいつもの散歩から家に戻るところだった。
ペニーパークの溜池の前を歩いていると、赤毛のグラマスな美女がこちらに近づいてくるのが目に入った。あれは昨日、新居に乗り込んできた人だわ。
驚きのあまり、わたしが立ちすくんでいると、彼女の口元がにやりと歪んだ。わたしは思わずあとずさったが、あいにく後ろは壁で逃げ場がなかった。
「あなたはたしか、ヘンリーの新しいおうちにいた女の子でしょう?」
わたしはむっとして答えた。
「クラーク家の女主人になるので、当然そこに住みますわ」
「ふうん」
自分から話しかけてきたくせにろくに聞く気がないような言い方に、肩透かしを食らった気分だ。
見事な首飾りの位置を指で調整するのに神経を使っているらしく、いやでもそれが目に入る。豊満さがよくわかるデザインの服装の上に鎮座する、燃えるような赤い首飾りは彼女に似合っていた。
それにしてもなぜ日中に派手な宝石なんてしているのだろう?
わたしの視線にたった今気がついたと言わんばかりに、「ああ、これ?」と機嫌よく言った。
「立派な宝石でしょう?ピジョンブラッドっていうのよ」
わたしは完全に戸惑ってしまった。この人、何がしたいのかしら?
「ヘンリーにもらったのよ。あたしの首につけてくれたの」
わたしはあたかも冷静なふりを続けたけど、冬だって言うのに手に汗をかきはじめている。
「あの人の趣味じゃないわね。彼はもっと上品よ」
よし、上手く切り返せただろう。
実際ヘンリーがどういう宝石が好みかなんて知らないけど。服装や屋敷のインテリアからすると、ヘンリーはこれ見よがしなものは好まないような気がする。まあ、この人に合わせて派手なデザインにしたって可能性もあるけど。
「あたしの見た目に合わせてくれたんでしょ。この首飾り、ゴージャスだもの」
そう言って、わたしを値踏みするように全身を見た。
わたしは必死に背筋を伸ばして、不躾な視線に耐えた。
「そうだ。あなた、今夜あたしのパーティーに来ない?」
面白いことを思いついたとでも言うように、突然わたしを誘う。
「へ?」
わたしは間抜けな声を発した。
「あたしのお友達が、あたしのためにパーティーを開いてくれるんですって。素敵だと思わない?」
断ろうと口を開いたそのとき、わたしは思わず自分の耳を疑った。
「彼も来るわよ」
「え?誰?」
「だからヘンリーも来るって言ったの。あなたもお友達を連れてきてもいいわよ」
ヘンリー?昨日もうパーティーなんて行きたくないなんて言っていたくせに。わたしは昨日の怒りが静かに再燃した。
「気が向いたら行くわ」
わたしはそう宣言すると、踵を返してさっさとこの場を離れた。つい家とは反対の方向に歩きだしてしまった。これだと帰るのに遠回りだわ。
わたしはそのままペニーパークを突っ切ると、その勢いのままカミラの住むキャンベル家のタウンハウスまで向かった。
カミラの辛辣さが、まさに今夜のわたしが必要とすることだ。彼女の歯に着せぬ言い方を参考にしよう。家にいるといいんだけど。
「アリーじゃない、めずらしいわね。どうなさったの?」
カミラはわたしを招き入れた。
相変わらず豪奢なカミラの実家は、先祖代々の肖像画や何世紀も昔の巨匠が書いた絵画が、いたるところに飾られている。
「いきなりご迷惑じゃなかったかしら?近くまで来たものだから、あなたの顔を見たくなったの」
「ちょうどいいタイミングだわ。ルーシーも来てるのよ」
「アリーじゃない。思いつめた顔をしてるけど、どうかしたの?話してみなさいよ」
ルーシーは挨拶もそこそこに、獲物を見つけたような目をした。
いつもならゴシップを自らばら撒くようなことはしない。だけど、今はそんなことまで気にしていられなかった。元ルームメイト二人に相談すると、面白そうだと言って乗り気になっている。自分より高慢ちきな女がいることが許せないのだろう。
「売られた喧嘩は買わないなんてだめよ」
カミラは赤い唇をにいっと広げた。
「カミラも私も今夜は予定がないから、あなたと一緒に行けるわ」
ルーシーも売られた喧嘩を買う気満々だ。売られたのはわたし一人なのに。
「二人とも来てくれるの?」
パーティーに付いてくる気かと聞きそうになったが、角が立たない言い方をすることができたようだ。
「友達も連れてきていいと言われたんでしょう?ルーシーとわたくしで、ざまあみせてさしあげるわ」
カミラはそう宣言すると、今夜のドレスに相応しいものがあるからといって、自室に取りに行ってしまった。
ルーシーと紅茶を飲みながらお菓子をつまんでいると、両手にドレスを抱えた複数のメイドを従えたカミラが戻ってきた。
「そのドレスはどうしたの?」
わたしはカミラに尋ねた。
「決まっているでしょう?今夜わたくしたち三人が着ていくドレスを選ぶのよ」
鼻息荒くカミラが答えた。ドレスというより戦闘服を選ぶような雰囲気だ。
「私はこのドレスがいい。カミラ、試着してもいい?」
ルーシーはドレスの山の中からお眼鏡にかなうものを見つけたようだ。
「もちろんよ。それはあなたにと考えて持ってきたんですもの」
ルーシーが選んだドレスは彼女の黒い髪と白い肌がさらに美しく輝くダークブルー色で、上半身にぴったりと沿う生地はなめらかだ。
「想像以上に似合ってるわ」
カミラが満足そうに頷く。
「うわあ、素敵ね」
わたしも賞賛する。
「早く二人も着て見せてよ」
ルーシーはカミラに早く着替えるように催促する。
カミラが選んだドレスはチョコレート色で、彼女のダークブロンドに映える。縫い付けられたビーズがカミラの動きに合わせて上品にきらめきを放つ。
「すごくいいじゃない。社交界の華ね」
ルーシーが感想を述べる。
「息を飲むほど素敵だわ」
わたしはため息をつく。
カミラはにっこりとほほ笑んだ。
すんなり決まった二人と違って、わたしのドレス選びは難航した。何着もドレスを試着して、やっと二人が納得したころには出発の時間になっていた。
さあ、勝負のはじまりだ。ヘンリー、覚悟しなさいよ。
わたしはいつもの散歩から家に戻るところだった。
ペニーパークの溜池の前を歩いていると、赤毛のグラマスな美女がこちらに近づいてくるのが目に入った。あれは昨日、新居に乗り込んできた人だわ。
驚きのあまり、わたしが立ちすくんでいると、彼女の口元がにやりと歪んだ。わたしは思わずあとずさったが、あいにく後ろは壁で逃げ場がなかった。
「あなたはたしか、ヘンリーの新しいおうちにいた女の子でしょう?」
わたしはむっとして答えた。
「クラーク家の女主人になるので、当然そこに住みますわ」
「ふうん」
自分から話しかけてきたくせにろくに聞く気がないような言い方に、肩透かしを食らった気分だ。
見事な首飾りの位置を指で調整するのに神経を使っているらしく、いやでもそれが目に入る。豊満さがよくわかるデザインの服装の上に鎮座する、燃えるような赤い首飾りは彼女に似合っていた。
それにしてもなぜ日中に派手な宝石なんてしているのだろう?
わたしの視線にたった今気がついたと言わんばかりに、「ああ、これ?」と機嫌よく言った。
「立派な宝石でしょう?ピジョンブラッドっていうのよ」
わたしは完全に戸惑ってしまった。この人、何がしたいのかしら?
「ヘンリーにもらったのよ。あたしの首につけてくれたの」
わたしはあたかも冷静なふりを続けたけど、冬だって言うのに手に汗をかきはじめている。
「あの人の趣味じゃないわね。彼はもっと上品よ」
よし、上手く切り返せただろう。
実際ヘンリーがどういう宝石が好みかなんて知らないけど。服装や屋敷のインテリアからすると、ヘンリーはこれ見よがしなものは好まないような気がする。まあ、この人に合わせて派手なデザインにしたって可能性もあるけど。
「あたしの見た目に合わせてくれたんでしょ。この首飾り、ゴージャスだもの」
そう言って、わたしを値踏みするように全身を見た。
わたしは必死に背筋を伸ばして、不躾な視線に耐えた。
「そうだ。あなた、今夜あたしのパーティーに来ない?」
面白いことを思いついたとでも言うように、突然わたしを誘う。
「へ?」
わたしは間抜けな声を発した。
「あたしのお友達が、あたしのためにパーティーを開いてくれるんですって。素敵だと思わない?」
断ろうと口を開いたそのとき、わたしは思わず自分の耳を疑った。
「彼も来るわよ」
「え?誰?」
「だからヘンリーも来るって言ったの。あなたもお友達を連れてきてもいいわよ」
ヘンリー?昨日もうパーティーなんて行きたくないなんて言っていたくせに。わたしは昨日の怒りが静かに再燃した。
「気が向いたら行くわ」
わたしはそう宣言すると、踵を返してさっさとこの場を離れた。つい家とは反対の方向に歩きだしてしまった。これだと帰るのに遠回りだわ。
わたしはそのままペニーパークを突っ切ると、その勢いのままカミラの住むキャンベル家のタウンハウスまで向かった。
カミラの辛辣さが、まさに今夜のわたしが必要とすることだ。彼女の歯に着せぬ言い方を参考にしよう。家にいるといいんだけど。
「アリーじゃない、めずらしいわね。どうなさったの?」
カミラはわたしを招き入れた。
相変わらず豪奢なカミラの実家は、先祖代々の肖像画や何世紀も昔の巨匠が書いた絵画が、いたるところに飾られている。
「いきなりご迷惑じゃなかったかしら?近くまで来たものだから、あなたの顔を見たくなったの」
「ちょうどいいタイミングだわ。ルーシーも来てるのよ」
「アリーじゃない。思いつめた顔をしてるけど、どうかしたの?話してみなさいよ」
ルーシーは挨拶もそこそこに、獲物を見つけたような目をした。
いつもならゴシップを自らばら撒くようなことはしない。だけど、今はそんなことまで気にしていられなかった。元ルームメイト二人に相談すると、面白そうだと言って乗り気になっている。自分より高慢ちきな女がいることが許せないのだろう。
「売られた喧嘩は買わないなんてだめよ」
カミラは赤い唇をにいっと広げた。
「カミラも私も今夜は予定がないから、あなたと一緒に行けるわ」
ルーシーも売られた喧嘩を買う気満々だ。売られたのはわたし一人なのに。
「二人とも来てくれるの?」
パーティーに付いてくる気かと聞きそうになったが、角が立たない言い方をすることができたようだ。
「友達も連れてきていいと言われたんでしょう?ルーシーとわたくしで、ざまあみせてさしあげるわ」
カミラはそう宣言すると、今夜のドレスに相応しいものがあるからといって、自室に取りに行ってしまった。
ルーシーと紅茶を飲みながらお菓子をつまんでいると、両手にドレスを抱えた複数のメイドを従えたカミラが戻ってきた。
「そのドレスはどうしたの?」
わたしはカミラに尋ねた。
「決まっているでしょう?今夜わたくしたち三人が着ていくドレスを選ぶのよ」
鼻息荒くカミラが答えた。ドレスというより戦闘服を選ぶような雰囲気だ。
「私はこのドレスがいい。カミラ、試着してもいい?」
ルーシーはドレスの山の中からお眼鏡にかなうものを見つけたようだ。
「もちろんよ。それはあなたにと考えて持ってきたんですもの」
ルーシーが選んだドレスは彼女の黒い髪と白い肌がさらに美しく輝くダークブルー色で、上半身にぴったりと沿う生地はなめらかだ。
「想像以上に似合ってるわ」
カミラが満足そうに頷く。
「うわあ、素敵ね」
わたしも賞賛する。
「早く二人も着て見せてよ」
ルーシーはカミラに早く着替えるように催促する。
カミラが選んだドレスはチョコレート色で、彼女のダークブロンドに映える。縫い付けられたビーズがカミラの動きに合わせて上品にきらめきを放つ。
「すごくいいじゃない。社交界の華ね」
ルーシーが感想を述べる。
「息を飲むほど素敵だわ」
わたしはため息をつく。
カミラはにっこりとほほ笑んだ。
すんなり決まった二人と違って、わたしのドレス選びは難航した。何着もドレスを試着して、やっと二人が納得したころには出発の時間になっていた。
さあ、勝負のはじまりだ。ヘンリー、覚悟しなさいよ。
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