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本編
馴れ初め編1
※リバを試みる描写がありますがリバはありません
◆◆◆
「なあ、思ったんだが、別に俺がこっち側じゃなくてもよくないか?」
ーー来た。
突然発せられた修一の言葉に具体的な単語はなかったが、それでも陽介はその質問の意図を瞬時に察した。
だがそのせいで程よく酔わせた修一を今日も自宅の寝室に連れ込み、ベッドに押し倒していざことに及ぼうとした寸前で陽介はその問いかけに出鼻を挫かれる羽目になった。
「こっち側って?」
察しているにも関わらず敢えて分からないふりをして問いかけに質問で返す。何故ならば態勢を整える為に時間が必要だったからだ。爆発しそうな性欲のせいで失われつつある冷静な思考回路を取り戻し、修一をやり込め……説得する、そのための時間が。
「分かるだろ。……ネコ? それともウケって言うのか? …………とにかく、入れられる側ってことだよ」
何をとは言わず修一は気恥ずかしそうに、珍しく彼らしからぬ歯切れの悪さでボソボソとそう言った。その理由についても陽介には分かっている。修一は下ネタや淫語が嫌いである。女性経験こそ多いが育ちの良い彼は基本的にそういう単語を好まない。陽介も好き好んで言うたちではないが、以前にセックスの最中、何となく修一に言わせようとして怒られたことを思い出した。
そんな修一が頑張って業界のいかがわしい用語を使っている。それだけ、伝えたい気持ちが勝ったのだろう。
稼いだ時間の分、少し冷静さを取り戻した脳みそで陽介は臨戦態勢を整えた。
「それは、修が俺に入れたいってこと?」
「そういう訳でもないんだが……」
ううん、と唸る修一は悩んでいるようだった。無理もない。彼は本当に陽介に挿入したい、抱きたいというわけでもないのだろうと陽介は思った。
修一は元々、女性のみに恋愛感情、性的感情を抱く生粋のヘテロセクシャルである。それを陽介が彼のΩというバース性と、酒に酔って油断した状況につけ込んで半ば騙し打ちのような姑息な手段を用いて体から落としたのだ。ヘテロセクシャルの彼が男を抱くこと、抱かれることに抵抗を覚えるのも仕方がないと思う。
修一が悩んでいる間、陽介は二人が出会った頃の記憶を思い出していた。
陽介と修一は半年前に知り合った。陽介は大学病院で研修医として二ヶ月間の消化器内科のローテーションをこなしている最中だった。そこにある日、虫垂炎の保存的治療目的で入院してきた修一に出会ったのだ。
陽介は生まれて初めて一目惚れをした。
始めは彼の表面的な魅力に惚れた。美しい顔立ちに、清潔感と艶のある整えられた黒髪。背の高い素晴らしく均整のとれた体。低めの穏やかな声は人を安心させるが、どこか落ち着かない気持ちにもさせる。もし神様が存在するのなら、そいつがまるで自分の為にあつらえてくれたみたいに理想そのものだった。
そんな修一が、あまりの緊張で注射針を持つ手を震わせる陽介に言ったのだ。虫垂炎による腹痛を堪えているせいで険しくなった表情を緩ませて「先生、頑張れ」と。初対面の陽介のために笑顔まで向けてくれた。見習い医師に震える手で針を刺される彼の方が余程恐怖で震えたいだろうに、不信感などおくびにも出さず接してくれたのだ。外見だけでなく中身まで好み過ぎると内心思った陽介が、今度は顔を真っ赤にさせたので、修一はその時苦笑していた記憶がある。
どうにか注射を終えると二人は思わずホッとしたように目を合わせて笑い合ったものだ。
修一は、初めの印象とは違って意外にもよく笑う人だった。顔立ちが整っているので、痛みを堪えて険しい顔をしていたり無表情でいると怖いイメージが勝るのだが、実際はとても優しい。
絶食として補液と、細菌による虫垂の炎症を抗生剤で散らすだけの修一の入院は一週間もなかった。だから陽介は研修の合間をぬい、早々に退院してしまう予定の修一の病室を不必要に訪れては彼と親交を深めた。そして言葉を交わすたびに修一は心を許してくれた。それはあくまで友人としてのものだったが、陽介はどうにか退院までに修一の連絡先を手に入れて、退院後に会う約束を取り付けることが出来た。
入院した先で思わぬ友人ができて嬉しい。また会うのを楽しみにしていると退院する直前に修一が言った。それはもしかすると社交辞令だったのかもしれないが、陽介は社交辞令で終わらせる気はなく彼が退院してすぐに連絡を取った。「連絡してくるのが早すぎないか」と修一は笑っていたが嫌がっているようではなかったからホッとしたのを覚えている。あの時ほど、勇気を出したことはなかったように思う。
連絡する直前、何度もスマートフォンの画面を見つめては悩んだ。いつでも連絡していいとは言っていたものの、本当に今電話をしていいのか。メッセージの方がいいのではないか。出てくれなかったら、拒否をされたらどうしよう。社交辞令を間に受けたバカだと笑われたらどうしよう。だがそれでも陽介は修一に電話をかけた。チャンスはこれしかないのだ。今掴まなくてどうする。そう決心して電話をしたのに修一は3コール程であっさりと出てくれて先の発言をしたのだった。
『出てくれてありがとう。社交辞令だったらどうしようかと思った』
震えそうになる声を必死で堪えて修一にそう伝えた。すると彼は、
『そんなこと言わないよ。それで、いつ飲みに行く?』
退院したばかりだというのに酒を飲みたいという修一のことを陽介は叱った。まだ酒は駄目だが、食事ではどうだろう。酒を抜きに彼が陽介に会ってくれるかどうか不安だったが修一は快諾した。
『ああ、いいな。じゃあ酒はこの次ってことで』
そうして彼と初めて二人で食事に出かけ、想像していた以上に楽しい時間を過ごした陽介は益々修一に惚れていった。彼はヘテロセクシャルだと分かっていた。視線も態度も仕草も彼の性的嗜好は女性に向けられている。二人で居酒屋で飲んでいる最中、女性に声をかけられた事もあった。修一は「じゃあ、みんなで飲もう」と陽介に断って誘いを受けることもあったが、実は陽介が乗り気ではないとわかると誘いを断ってくれるようになった。チャンスを逃す修一には悪いと思ったが、嬉しかった。だが同時に、現実を見せつけられ絶望もした。自分では彼の友人にはなれても、恋愛対象にはなり得ないのだと。
そんなある日、勤務先の大学病院で退院した修一の電子カルテページを見返していると、驚愕の事実が目に入った。
『……あ? はぁッ!? ええええ!?』
深夜にも関わらず思わず大声を上げた陽介に「うるさいぞ井領」と指導医から叱責の言葉が飛んできたが、その時の陽介には聞こえていなかった。指導医の言葉よりも、はるかに大事な事実が目の前にあったからだ。
『バース性:Ω』画面の端の方にそう書かれているのを何度も何度も陽介は見直した。何度見たって見間違いじゃない。開いているページだって彼の電子カルテだ。驚きのあまり目を見開いて確認するがやはり修一はΩだと記載されている。
陽介は修一がΩだとまるで気が付かなかった。フェロモンの匂いがしないどころか、修一がΩかもしれないという発想すらなくてバース性欄を注視していなかったのだ。
その後、陽介は本人にも直接確認した。電子カルテへの誤記載という線も僅かながら可能性があったからだ。修一が実際に肯定するまではぬか喜びは禁物だ、そう自分に言い聞かせて期待しそうになる自分を何とか押さえ込み、あくる日祈るような気持ちで修一に直接問うた。他人のバース性を訊ねることは失礼に値すると分かってはいたが確認せずにはいられなかった。すると言い辛そうにはしていたが修一は教えてくれた。
結果、修一がΩであることに間違いはなかった。そして陽介は自分にはチャンスがあると、そう思った。同時に、彼が手に入るならば何を捨ててでも構わないと、自分が持つ全てを捧げてもいいとも思ったのだった。それ位、陽介にとって修一は外見や性格、考えや性別、声すらも全てが理想だった。理想が服を着て自分に笑顔を振りまいている、そんな奇跡のような存在だったのだ。
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「なあ、思ったんだが、別に俺がこっち側じゃなくてもよくないか?」
ーー来た。
突然発せられた修一の言葉に具体的な単語はなかったが、それでも陽介はその質問の意図を瞬時に察した。
だがそのせいで程よく酔わせた修一を今日も自宅の寝室に連れ込み、ベッドに押し倒していざことに及ぼうとした寸前で陽介はその問いかけに出鼻を挫かれる羽目になった。
「こっち側って?」
察しているにも関わらず敢えて分からないふりをして問いかけに質問で返す。何故ならば態勢を整える為に時間が必要だったからだ。爆発しそうな性欲のせいで失われつつある冷静な思考回路を取り戻し、修一をやり込め……説得する、そのための時間が。
「分かるだろ。……ネコ? それともウケって言うのか? …………とにかく、入れられる側ってことだよ」
何をとは言わず修一は気恥ずかしそうに、珍しく彼らしからぬ歯切れの悪さでボソボソとそう言った。その理由についても陽介には分かっている。修一は下ネタや淫語が嫌いである。女性経験こそ多いが育ちの良い彼は基本的にそういう単語を好まない。陽介も好き好んで言うたちではないが、以前にセックスの最中、何となく修一に言わせようとして怒られたことを思い出した。
そんな修一が頑張って業界のいかがわしい用語を使っている。それだけ、伝えたい気持ちが勝ったのだろう。
稼いだ時間の分、少し冷静さを取り戻した脳みそで陽介は臨戦態勢を整えた。
「それは、修が俺に入れたいってこと?」
「そういう訳でもないんだが……」
ううん、と唸る修一は悩んでいるようだった。無理もない。彼は本当に陽介に挿入したい、抱きたいというわけでもないのだろうと陽介は思った。
修一は元々、女性のみに恋愛感情、性的感情を抱く生粋のヘテロセクシャルである。それを陽介が彼のΩというバース性と、酒に酔って油断した状況につけ込んで半ば騙し打ちのような姑息な手段を用いて体から落としたのだ。ヘテロセクシャルの彼が男を抱くこと、抱かれることに抵抗を覚えるのも仕方がないと思う。
修一が悩んでいる間、陽介は二人が出会った頃の記憶を思い出していた。
陽介と修一は半年前に知り合った。陽介は大学病院で研修医として二ヶ月間の消化器内科のローテーションをこなしている最中だった。そこにある日、虫垂炎の保存的治療目的で入院してきた修一に出会ったのだ。
陽介は生まれて初めて一目惚れをした。
始めは彼の表面的な魅力に惚れた。美しい顔立ちに、清潔感と艶のある整えられた黒髪。背の高い素晴らしく均整のとれた体。低めの穏やかな声は人を安心させるが、どこか落ち着かない気持ちにもさせる。もし神様が存在するのなら、そいつがまるで自分の為にあつらえてくれたみたいに理想そのものだった。
そんな修一が、あまりの緊張で注射針を持つ手を震わせる陽介に言ったのだ。虫垂炎による腹痛を堪えているせいで険しくなった表情を緩ませて「先生、頑張れ」と。初対面の陽介のために笑顔まで向けてくれた。見習い医師に震える手で針を刺される彼の方が余程恐怖で震えたいだろうに、不信感などおくびにも出さず接してくれたのだ。外見だけでなく中身まで好み過ぎると内心思った陽介が、今度は顔を真っ赤にさせたので、修一はその時苦笑していた記憶がある。
どうにか注射を終えると二人は思わずホッとしたように目を合わせて笑い合ったものだ。
修一は、初めの印象とは違って意外にもよく笑う人だった。顔立ちが整っているので、痛みを堪えて険しい顔をしていたり無表情でいると怖いイメージが勝るのだが、実際はとても優しい。
絶食として補液と、細菌による虫垂の炎症を抗生剤で散らすだけの修一の入院は一週間もなかった。だから陽介は研修の合間をぬい、早々に退院してしまう予定の修一の病室を不必要に訪れては彼と親交を深めた。そして言葉を交わすたびに修一は心を許してくれた。それはあくまで友人としてのものだったが、陽介はどうにか退院までに修一の連絡先を手に入れて、退院後に会う約束を取り付けることが出来た。
入院した先で思わぬ友人ができて嬉しい。また会うのを楽しみにしていると退院する直前に修一が言った。それはもしかすると社交辞令だったのかもしれないが、陽介は社交辞令で終わらせる気はなく彼が退院してすぐに連絡を取った。「連絡してくるのが早すぎないか」と修一は笑っていたが嫌がっているようではなかったからホッとしたのを覚えている。あの時ほど、勇気を出したことはなかったように思う。
連絡する直前、何度もスマートフォンの画面を見つめては悩んだ。いつでも連絡していいとは言っていたものの、本当に今電話をしていいのか。メッセージの方がいいのではないか。出てくれなかったら、拒否をされたらどうしよう。社交辞令を間に受けたバカだと笑われたらどうしよう。だがそれでも陽介は修一に電話をかけた。チャンスはこれしかないのだ。今掴まなくてどうする。そう決心して電話をしたのに修一は3コール程であっさりと出てくれて先の発言をしたのだった。
『出てくれてありがとう。社交辞令だったらどうしようかと思った』
震えそうになる声を必死で堪えて修一にそう伝えた。すると彼は、
『そんなこと言わないよ。それで、いつ飲みに行く?』
退院したばかりだというのに酒を飲みたいという修一のことを陽介は叱った。まだ酒は駄目だが、食事ではどうだろう。酒を抜きに彼が陽介に会ってくれるかどうか不安だったが修一は快諾した。
『ああ、いいな。じゃあ酒はこの次ってことで』
そうして彼と初めて二人で食事に出かけ、想像していた以上に楽しい時間を過ごした陽介は益々修一に惚れていった。彼はヘテロセクシャルだと分かっていた。視線も態度も仕草も彼の性的嗜好は女性に向けられている。二人で居酒屋で飲んでいる最中、女性に声をかけられた事もあった。修一は「じゃあ、みんなで飲もう」と陽介に断って誘いを受けることもあったが、実は陽介が乗り気ではないとわかると誘いを断ってくれるようになった。チャンスを逃す修一には悪いと思ったが、嬉しかった。だが同時に、現実を見せつけられ絶望もした。自分では彼の友人にはなれても、恋愛対象にはなり得ないのだと。
そんなある日、勤務先の大学病院で退院した修一の電子カルテページを見返していると、驚愕の事実が目に入った。
『……あ? はぁッ!? ええええ!?』
深夜にも関わらず思わず大声を上げた陽介に「うるさいぞ井領」と指導医から叱責の言葉が飛んできたが、その時の陽介には聞こえていなかった。指導医の言葉よりも、はるかに大事な事実が目の前にあったからだ。
『バース性:Ω』画面の端の方にそう書かれているのを何度も何度も陽介は見直した。何度見たって見間違いじゃない。開いているページだって彼の電子カルテだ。驚きのあまり目を見開いて確認するがやはり修一はΩだと記載されている。
陽介は修一がΩだとまるで気が付かなかった。フェロモンの匂いがしないどころか、修一がΩかもしれないという発想すらなくてバース性欄を注視していなかったのだ。
その後、陽介は本人にも直接確認した。電子カルテへの誤記載という線も僅かながら可能性があったからだ。修一が実際に肯定するまではぬか喜びは禁物だ、そう自分に言い聞かせて期待しそうになる自分を何とか押さえ込み、あくる日祈るような気持ちで修一に直接問うた。他人のバース性を訊ねることは失礼に値すると分かってはいたが確認せずにはいられなかった。すると言い辛そうにはしていたが修一は教えてくれた。
結果、修一がΩであることに間違いはなかった。そして陽介は自分にはチャンスがあると、そう思った。同時に、彼が手に入るならば何を捨ててでも構わないと、自分が持つ全てを捧げてもいいとも思ったのだった。それ位、陽介にとって修一は外見や性格、考えや性別、声すらも全てが理想だった。理想が服を着て自分に笑顔を振りまいている、そんな奇跡のような存在だったのだ。
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