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番外編
【番外編】ミサの音色*
「ご懐妊です」
女医であるレウトギが口を開くと、診察結果をボソボソと述べた。
「適度な運動と睡眠を取って、それから食事に注意してお過ごしください……」
彼女は聴診器などを革の鞄に仕舞い込みながら時計に目をやった。
「また経過を診に来ます」
そう言って立ち上がったので、ミサは新米の侍女に目線を送った。侍女は途端に目を輝かせて「玄関までご案内いたします!」と宣言した。彼女は最近雇った女の子で、成人してから半年も経っていない。働く熱意があり、7人きょうだいの長女として生まれた彼女は子守が大の得意だった。
レウトギが侍女に連れられて退室していく背中を静かに見送ったあと、ミサは微笑みを浮かべてそっとお腹を撫でた。
ミサが第一子レイラを産んでからは様々な環境に変化があった。
家財道具に子ども用が追加され、部屋の模様替えもされた。人員の配備なども見直されて、1日中邸内に居ても過ごしやすい空間づくりがなされた。
『奥様』
そして専属侍女のタヒアは奥様と呼び方を変えた。
『おめでとうございます、もうすぐ旦那様がお戻りになるお時間ですが、お知らせはすぐに……?』
石板に連なる文字を読み込んで、ミサは頷く。
『夕餉の品数を一品多くしましょう』
タヒアは料理人に言付けてくるつもりなのだろう。ミサを私室のソファベッドまで連れて行き、しっかりと寝かしつけた。
「レイラが泣いたら連れてきてね」
背中を向けようとしたタヒアに、ミサがそっと声をかける。喋れないタヒアは言葉の代わりに深いお辞儀をして見せて、それを返事とした。
ソファベッドの上で船を漕いでいると、馬の嘶きが聞こえ、馬車の車軸の音が聞こえた。そっと分厚いカーテンをよけて窓から階下を望めばそこに求めていた最愛の人の凛々しい立ち姿が見えた。
アヴァテアは家令と真剣な様子で言葉を交わしている。
ミサはベッドを降り、私室を出た。すると私室の入り口には新米の侍女が待機していて、ミサの起床を知るとにっこり笑って「旦那様のお帰りです」と教えてくれた。
「ありがとう」
そういえば、女主人としての自覚も芽生えてきたようだ、とアヴァテアの腹心であるペトロスに言われた事を思い出す。でも、侍女を見下している貴族が多いためか、こうして些細なことに礼を述べる夫人は一般的ではないらしい。
ミサがゆっくりと廊下を歩いていると、軽い足取りで階段を上がってくるアヴァテアとすぐに行き合った。
「おかえりなさい、あなた」
「ミサ、ただいま戻りました」
新米侍女が憧れいっぱいの眼差しで見つめてくる手前、ミサは精一杯お淑やかに微笑んで、アヴァテアの手を握った。
シルクのように艶やかな銀髪を襟足で束ね、略装姿の彼はえも言えぬ麗しさで、しかも今はアメジストの瞳が優しい光を湛えてミサの事だけをその瞳に映し出している。
「夕餉の前に沐浴してくる」
と不意に彼が言い、視線だけで新米侍女を沐浴の準備に向かわせたようだった。新米侍女の気配がなくなり、アヴァテアに促されるままに私室の扉を再度潜り抜ける。
ようやく二人きりになれた、とミサは安堵した。
「体調はどうですか?」
彼の気遣いが嬉しくて、ミサはにっこりと笑った。
「元気いっぱい!」
嘘は言っていない。憂う事があるとすればそれは今後、アヴァテアと夜の営みをともにできないことくらいだ。
ミサはアヴァテアと過ごす甘い夜が好きだったので、懐妊した事を切り出すには勇気が必要だった。
「ノア……」
ミサはアヴァテアを幼名で呼んだ。略装のカフスボタンを外していたアヴァテアが嬉しそうに表情を緩めてミサの額に唇を寄せた。
「なんですか?」
ミサはタイを外し、シャツの前ボタンを外してあげながら「あのね」と話を切り出す。
「子どもができたの」
次の瞬間、ミサの体は宙に浮いていた。
アヴァテアに抱き上げられ、寝室に連行されてしまう。
きょとんとしていると、ベッドの上に優しく下ろしてからアヴァテアは続き戸に鍵をかけた。その見慣れた行為に、ミサの体温が一度上がった。
彼はジャケットもシャツも脱ぎ捨ててベッドの上にあがると、まるで壊れ物を扱うようにそっと、そおっとミサのお腹に耳を当てた。
「ミサ……ありがとうございます」
「……うん」
とくん、とくん、と緩やかだった心臓の鼓動が、少しだけ変化したのはそのまま離れてしまうと思っていたアヴァテアが髪紐を解いてキスを強請ってきたから。彼はミサの真横に体を横たえると、深いキスを何度も交わした。
「どうしたの?」
と聞けば、
「したいから」
とだけ返ってくる。ミサは、
(もしかしてノアも寂しいのかな?)
と少しだけ期待を込めてアメジストのような瞳を真っ直ぐに見つめた。今抱いているこの思いを言葉にするには、少し、勇気がいった。
「私も……したい。ノア、仕事で疲れてる?」
「……」
「あのね。今日レウトギ先生が言ってたよ。“適度な運動をして”って。だから……特別に……ダメかな?」
「………」
「この前ちょっとしただけだったでしょ? ねぇ、ノア……なにか言ってよ」
アヴァテアの答えは抱擁だった。ぎゅうっと肩を、腰を掴まれて抱きしめられた。そして脚に固いしこりを押し付けられてミサは嬉しくなって彼の背中を抱きしめ返した。
「あっ、あぁぁ……!」
一糸纏わぬ姿でベッドの天蓋を支える支柱に縋りついたまま手を離さないミサは、お尻を突き出した恥ずかしい格好で震える足をどうにか立たせ、快感に喘いでいた。
お尻の丸みを掴んだ大きな掌。大きく割り開かれた股の間には膝をついたアヴァテアがいる。彼は震える花芯に尖らせた舌先でこそぐようにして刺激を送りながら、上唇で陰唇を割り、滴り落ちてくる溶液を啜った。鼻頭をも媚肉の間に押し付けて、貪るようにしてミサの性器を舐めまわした。
「ゃあ………!」
ヒク、ヒクンッ! と膣口が震えた。すると今度は花豆にきつく吸いついてくる感覚があり、そうして何度も何度も強く吸い付かれるものだからミサは自力で立っているのがむずかしくなって、腰を落としたらもっとアヴァテアの顔に秘所を押し付ける結果となった。
ぢぅー! と吸い上げられるたびに感度が増していくようだった。
「ヒィ、ううう!」
「ミサのお豆さん、恥ずかしそうに隠れていましたが、今は真っ赤になって頭を出していますよ」
アヴァテアの舌先がチロチロと、赤く熟れた豆をくすぐる。
「ああっ、ああっん! いいっ……きもち、ぃ……!」
ミサのくびれた腰が跳ねるようにして震えた。腰がいやらしく動き、ヒクつく陰部をアヴァテアの顔面に擦り付ける。アヴァテアはミサの期待に答えるようにして、舌を蠕動を繰り返す膣口内に潜り込ませた。
「ああんッ、もっと! もっとほしいっ」
「んっ」
「のあっ、足りないの!」
絶え間なく溢れ出る愛液を啜りながら、アヴァテアは右手をミサのお尻から離した。それまで腕で支えていたミサの体重が容赦なく彼の顔面にのしかかる。
「ンムムっ」
アヴァテアは苦しげに呻いたあと、赤く熟れた花芯を摘んだ。
「ひゃ………っ」
グニグニと絞るように刺激され、ただでさえ弱く敏感なソコを触られて嬉しいのに、感じないはずがなかった。支柱にもたれ掛かりながらミサは達した。
とろとろの花蜜が溢れ出し、滴るそれを指先に絡め取ったアヴァテアは、舌を抜いたところに右手の指先を2本同時にゆっくりと差し入れ、浅いところを出し入れした。その後、恥骨部分に引っ掛けるようにして折り曲げた指で刺激すると、ミサは呆気なく潮を吹いた。
「ぁ……っ……!」
官能的にヒクつく身体をどうにもできず、天蓋の支柱に縋り付くミサを支えるのは、アヴァテアの右手だけになった。彼はミサが恍惚と呆けている間に立ち上がると、左手だけでベルトを外し、下着ごと下衣を足元に落とした。そうしてミサの背中にキスを落とし、左手で胸をいじった。右手元からは、はしたない水音が響き渡る。
「アッ、うっ! んーんんーっ! あっ、あっ、だめ! もっ、あっ!」
意識が戻ってきたミサが紡ぐ音色は淫猥で美しく、いつまでも耳を澄まして聴いていたくなる。だからアヴァテアは、楽器を操る演奏者であるが如く振る舞う。己が持つエラを張った長大な竿は、ミサをさらに美しく磨きをかけて啼かせる最高で最強な相棒だった。
「ミサ………入れますね?」
それまで中を蹂躙していた右手をぬかるみから外し、そっと腰を支えた。
「早く………赤ちゃんに会いたいですね。でも、またしばらくはこうしてあなたを抱けないと思うと………つらい」
肉棒の先を媚肉に滑らせて愛液を纏わせ、ゆっくりと膣口を塞いだ。そしてじっくりと滑りを味わうようにして、一番張り出ているエラを恥骨部分に引っ掛ける。彼女の濡れそぼつ膣道は歓喜をあらわにして震えながらアヴァテアの肉棒を迎え入れた。
「のあっ、いい………きもち、いいよぉ!」
深い部分をえぐれない代わりに、丹念に膣壁を擦ってやると、想定した通りにミサは美しく啼いた。想定外だったのは視覚を刺激する、その艶やかさだ。
「みさ……みさ………っ! ミサのいやらしい音、赤ちゃんにも聞かせてあげましょう」
ギチギチに張り詰めた怒張は少し動かすだけで粘度のある水音をグチグチと鳴らした。
「アアーーー!」
ミサの声が一層高くあえやかなものになって、室内に響いたのだった。
*あとがき*
夜ご飯は、沐浴後に美味しくいただきました。
バック責め編(+何かに縋り付いて懇願しているミサ)を書きたくて書いた番外編です。
女医であるレウトギが口を開くと、診察結果をボソボソと述べた。
「適度な運動と睡眠を取って、それから食事に注意してお過ごしください……」
彼女は聴診器などを革の鞄に仕舞い込みながら時計に目をやった。
「また経過を診に来ます」
そう言って立ち上がったので、ミサは新米の侍女に目線を送った。侍女は途端に目を輝かせて「玄関までご案内いたします!」と宣言した。彼女は最近雇った女の子で、成人してから半年も経っていない。働く熱意があり、7人きょうだいの長女として生まれた彼女は子守が大の得意だった。
レウトギが侍女に連れられて退室していく背中を静かに見送ったあと、ミサは微笑みを浮かべてそっとお腹を撫でた。
ミサが第一子レイラを産んでからは様々な環境に変化があった。
家財道具に子ども用が追加され、部屋の模様替えもされた。人員の配備なども見直されて、1日中邸内に居ても過ごしやすい空間づくりがなされた。
『奥様』
そして専属侍女のタヒアは奥様と呼び方を変えた。
『おめでとうございます、もうすぐ旦那様がお戻りになるお時間ですが、お知らせはすぐに……?』
石板に連なる文字を読み込んで、ミサは頷く。
『夕餉の品数を一品多くしましょう』
タヒアは料理人に言付けてくるつもりなのだろう。ミサを私室のソファベッドまで連れて行き、しっかりと寝かしつけた。
「レイラが泣いたら連れてきてね」
背中を向けようとしたタヒアに、ミサがそっと声をかける。喋れないタヒアは言葉の代わりに深いお辞儀をして見せて、それを返事とした。
ソファベッドの上で船を漕いでいると、馬の嘶きが聞こえ、馬車の車軸の音が聞こえた。そっと分厚いカーテンをよけて窓から階下を望めばそこに求めていた最愛の人の凛々しい立ち姿が見えた。
アヴァテアは家令と真剣な様子で言葉を交わしている。
ミサはベッドを降り、私室を出た。すると私室の入り口には新米の侍女が待機していて、ミサの起床を知るとにっこり笑って「旦那様のお帰りです」と教えてくれた。
「ありがとう」
そういえば、女主人としての自覚も芽生えてきたようだ、とアヴァテアの腹心であるペトロスに言われた事を思い出す。でも、侍女を見下している貴族が多いためか、こうして些細なことに礼を述べる夫人は一般的ではないらしい。
ミサがゆっくりと廊下を歩いていると、軽い足取りで階段を上がってくるアヴァテアとすぐに行き合った。
「おかえりなさい、あなた」
「ミサ、ただいま戻りました」
新米侍女が憧れいっぱいの眼差しで見つめてくる手前、ミサは精一杯お淑やかに微笑んで、アヴァテアの手を握った。
シルクのように艶やかな銀髪を襟足で束ね、略装姿の彼はえも言えぬ麗しさで、しかも今はアメジストの瞳が優しい光を湛えてミサの事だけをその瞳に映し出している。
「夕餉の前に沐浴してくる」
と不意に彼が言い、視線だけで新米侍女を沐浴の準備に向かわせたようだった。新米侍女の気配がなくなり、アヴァテアに促されるままに私室の扉を再度潜り抜ける。
ようやく二人きりになれた、とミサは安堵した。
「体調はどうですか?」
彼の気遣いが嬉しくて、ミサはにっこりと笑った。
「元気いっぱい!」
嘘は言っていない。憂う事があるとすればそれは今後、アヴァテアと夜の営みをともにできないことくらいだ。
ミサはアヴァテアと過ごす甘い夜が好きだったので、懐妊した事を切り出すには勇気が必要だった。
「ノア……」
ミサはアヴァテアを幼名で呼んだ。略装のカフスボタンを外していたアヴァテアが嬉しそうに表情を緩めてミサの額に唇を寄せた。
「なんですか?」
ミサはタイを外し、シャツの前ボタンを外してあげながら「あのね」と話を切り出す。
「子どもができたの」
次の瞬間、ミサの体は宙に浮いていた。
アヴァテアに抱き上げられ、寝室に連行されてしまう。
きょとんとしていると、ベッドの上に優しく下ろしてからアヴァテアは続き戸に鍵をかけた。その見慣れた行為に、ミサの体温が一度上がった。
彼はジャケットもシャツも脱ぎ捨ててベッドの上にあがると、まるで壊れ物を扱うようにそっと、そおっとミサのお腹に耳を当てた。
「ミサ……ありがとうございます」
「……うん」
とくん、とくん、と緩やかだった心臓の鼓動が、少しだけ変化したのはそのまま離れてしまうと思っていたアヴァテアが髪紐を解いてキスを強請ってきたから。彼はミサの真横に体を横たえると、深いキスを何度も交わした。
「どうしたの?」
と聞けば、
「したいから」
とだけ返ってくる。ミサは、
(もしかしてノアも寂しいのかな?)
と少しだけ期待を込めてアメジストのような瞳を真っ直ぐに見つめた。今抱いているこの思いを言葉にするには、少し、勇気がいった。
「私も……したい。ノア、仕事で疲れてる?」
「……」
「あのね。今日レウトギ先生が言ってたよ。“適度な運動をして”って。だから……特別に……ダメかな?」
「………」
「この前ちょっとしただけだったでしょ? ねぇ、ノア……なにか言ってよ」
アヴァテアの答えは抱擁だった。ぎゅうっと肩を、腰を掴まれて抱きしめられた。そして脚に固いしこりを押し付けられてミサは嬉しくなって彼の背中を抱きしめ返した。
「あっ、あぁぁ……!」
一糸纏わぬ姿でベッドの天蓋を支える支柱に縋りついたまま手を離さないミサは、お尻を突き出した恥ずかしい格好で震える足をどうにか立たせ、快感に喘いでいた。
お尻の丸みを掴んだ大きな掌。大きく割り開かれた股の間には膝をついたアヴァテアがいる。彼は震える花芯に尖らせた舌先でこそぐようにして刺激を送りながら、上唇で陰唇を割り、滴り落ちてくる溶液を啜った。鼻頭をも媚肉の間に押し付けて、貪るようにしてミサの性器を舐めまわした。
「ゃあ………!」
ヒク、ヒクンッ! と膣口が震えた。すると今度は花豆にきつく吸いついてくる感覚があり、そうして何度も何度も強く吸い付かれるものだからミサは自力で立っているのがむずかしくなって、腰を落としたらもっとアヴァテアの顔に秘所を押し付ける結果となった。
ぢぅー! と吸い上げられるたびに感度が増していくようだった。
「ヒィ、ううう!」
「ミサのお豆さん、恥ずかしそうに隠れていましたが、今は真っ赤になって頭を出していますよ」
アヴァテアの舌先がチロチロと、赤く熟れた豆をくすぐる。
「ああっ、ああっん! いいっ……きもち、ぃ……!」
ミサのくびれた腰が跳ねるようにして震えた。腰がいやらしく動き、ヒクつく陰部をアヴァテアの顔面に擦り付ける。アヴァテアはミサの期待に答えるようにして、舌を蠕動を繰り返す膣口内に潜り込ませた。
「ああんッ、もっと! もっとほしいっ」
「んっ」
「のあっ、足りないの!」
絶え間なく溢れ出る愛液を啜りながら、アヴァテアは右手をミサのお尻から離した。それまで腕で支えていたミサの体重が容赦なく彼の顔面にのしかかる。
「ンムムっ」
アヴァテアは苦しげに呻いたあと、赤く熟れた花芯を摘んだ。
「ひゃ………っ」
グニグニと絞るように刺激され、ただでさえ弱く敏感なソコを触られて嬉しいのに、感じないはずがなかった。支柱にもたれ掛かりながらミサは達した。
とろとろの花蜜が溢れ出し、滴るそれを指先に絡め取ったアヴァテアは、舌を抜いたところに右手の指先を2本同時にゆっくりと差し入れ、浅いところを出し入れした。その後、恥骨部分に引っ掛けるようにして折り曲げた指で刺激すると、ミサは呆気なく潮を吹いた。
「ぁ……っ……!」
官能的にヒクつく身体をどうにもできず、天蓋の支柱に縋り付くミサを支えるのは、アヴァテアの右手だけになった。彼はミサが恍惚と呆けている間に立ち上がると、左手だけでベルトを外し、下着ごと下衣を足元に落とした。そうしてミサの背中にキスを落とし、左手で胸をいじった。右手元からは、はしたない水音が響き渡る。
「アッ、うっ! んーんんーっ! あっ、あっ、だめ! もっ、あっ!」
意識が戻ってきたミサが紡ぐ音色は淫猥で美しく、いつまでも耳を澄まして聴いていたくなる。だからアヴァテアは、楽器を操る演奏者であるが如く振る舞う。己が持つエラを張った長大な竿は、ミサをさらに美しく磨きをかけて啼かせる最高で最強な相棒だった。
「ミサ………入れますね?」
それまで中を蹂躙していた右手をぬかるみから外し、そっと腰を支えた。
「早く………赤ちゃんに会いたいですね。でも、またしばらくはこうしてあなたを抱けないと思うと………つらい」
肉棒の先を媚肉に滑らせて愛液を纏わせ、ゆっくりと膣口を塞いだ。そしてじっくりと滑りを味わうようにして、一番張り出ているエラを恥骨部分に引っ掛ける。彼女の濡れそぼつ膣道は歓喜をあらわにして震えながらアヴァテアの肉棒を迎え入れた。
「のあっ、いい………きもち、いいよぉ!」
深い部分をえぐれない代わりに、丹念に膣壁を擦ってやると、想定した通りにミサは美しく啼いた。想定外だったのは視覚を刺激する、その艶やかさだ。
「みさ……みさ………っ! ミサのいやらしい音、赤ちゃんにも聞かせてあげましょう」
ギチギチに張り詰めた怒張は少し動かすだけで粘度のある水音をグチグチと鳴らした。
「アアーーー!」
ミサの声が一層高くあえやかなものになって、室内に響いたのだった。
*あとがき*
夜ご飯は、沐浴後に美味しくいただきました。
バック責め編(+何かに縋り付いて懇願しているミサ)を書きたくて書いた番外編です。
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