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1章
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どのくらい眠っていたのだろうか。時計を確認すると午前4時54分を指している。
窓の外を眺めるとまだ雲の上を飛行し、うっすらと太陽が顔を出し始めていた。フリーライターとして活動を始めて早7年、大学を卒業し会社員として2年働いた後夢であったライターの世界に足を踏み入れた佐川明日香(サガワアスカ)は夢であったライターという仕事に追い込まれていた。やりたい仕事が出来る喜びを感じていたのは初めの数ヶ月に過ぎなかった。生活をするためには仕事を選ぶ事が出来なかったのだ。こんなはずじゃなかった、そう思う事が日に日に増え、精神的に追い込まれ逃げるように長期休暇を取り飛行機に飛び乗った。
目的地などどこでもよかった。よく言えば自分探し、わかりやすく言えば現実逃避。だから場所なんて…。と思っていた明日香だったが、どうしても1度訪れてみたい場所があった。【真実が眠る島】そう言われる島がある。真実と言われる何かを見ると幸せになれるという言い伝えがある島だ。日本から飛行機で19時間。そして船に揺られる事4時間。その道程を乗り越えた明日香の目前にその島が見えてきた。時刻は午前10時を回っている。うっすらと見えていた太陽はすでに南の空に昇りその光を海に反射させ輝いていた。
港など無い島の海岸沿いに船をつけ、明日香は船を降りる。足首より少し深いくらいの海に足を浸すと冷たさを感じる。日本は冬。南半球にあるこの島の季節は反対の夏。海の冷たさが気持ちよくもあった。
『ありがとう!』
ここまで送ってくれた船員に手を振り別れを告げる。フリーライターを目指すにあたり勉強し続けた英語がここで活きる。日常会話に始まり、生活する上で問題が無い程度の語力が明日香にはあった。
海岸にたどり着くと靴に履き替えた。ここから歩いて2時間ほど先にあるこの島唯一の村まで歩かなくてはならなかった。辺りは森に包まれている。強い日差しを遮るにはちょうど良いと思いながら明日香はその村へと向かった。
『うわぁ!…もう何度目?やめてよ…』
明日香は虫が苦手だ。そしてここは南の島、そして夏。見た事の無い虫があらゆる所から現れる。日差しが遮られ海岸よりは涼しいと思っていた森の中だが思惑が外れた。湿度が高くより暑く感じる。明日香の額には汗が流れる。
元々綺麗な顔立ちの明日香の化粧も汗で流れる。しかし、ここでそんなものが必要ない事に気付きタオルで顔の汗を拭き取り先を目指す。
そして2時間後、村が見えてきた。
窓の外を眺めるとまだ雲の上を飛行し、うっすらと太陽が顔を出し始めていた。フリーライターとして活動を始めて早7年、大学を卒業し会社員として2年働いた後夢であったライターの世界に足を踏み入れた佐川明日香(サガワアスカ)は夢であったライターという仕事に追い込まれていた。やりたい仕事が出来る喜びを感じていたのは初めの数ヶ月に過ぎなかった。生活をするためには仕事を選ぶ事が出来なかったのだ。こんなはずじゃなかった、そう思う事が日に日に増え、精神的に追い込まれ逃げるように長期休暇を取り飛行機に飛び乗った。
目的地などどこでもよかった。よく言えば自分探し、わかりやすく言えば現実逃避。だから場所なんて…。と思っていた明日香だったが、どうしても1度訪れてみたい場所があった。【真実が眠る島】そう言われる島がある。真実と言われる何かを見ると幸せになれるという言い伝えがある島だ。日本から飛行機で19時間。そして船に揺られる事4時間。その道程を乗り越えた明日香の目前にその島が見えてきた。時刻は午前10時を回っている。うっすらと見えていた太陽はすでに南の空に昇りその光を海に反射させ輝いていた。
港など無い島の海岸沿いに船をつけ、明日香は船を降りる。足首より少し深いくらいの海に足を浸すと冷たさを感じる。日本は冬。南半球にあるこの島の季節は反対の夏。海の冷たさが気持ちよくもあった。
『ありがとう!』
ここまで送ってくれた船員に手を振り別れを告げる。フリーライターを目指すにあたり勉強し続けた英語がここで活きる。日常会話に始まり、生活する上で問題が無い程度の語力が明日香にはあった。
海岸にたどり着くと靴に履き替えた。ここから歩いて2時間ほど先にあるこの島唯一の村まで歩かなくてはならなかった。辺りは森に包まれている。強い日差しを遮るにはちょうど良いと思いながら明日香はその村へと向かった。
『うわぁ!…もう何度目?やめてよ…』
明日香は虫が苦手だ。そしてここは南の島、そして夏。見た事の無い虫があらゆる所から現れる。日差しが遮られ海岸よりは涼しいと思っていた森の中だが思惑が外れた。湿度が高くより暑く感じる。明日香の額には汗が流れる。
元々綺麗な顔立ちの明日香の化粧も汗で流れる。しかし、ここでそんなものが必要ない事に気付きタオルで顔の汗を拭き取り先を目指す。
そして2時間後、村が見えてきた。
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