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出会い
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明日香がふと空を見上げると狼煙のような煙が目に入った。
『やっと着いた…久々だわ、こんな歩いたの。普段部屋でパソコンとにらめっこだもんね…あ、ダメダメ。そんな生活から逃げてきたんだから』
明日香は棒になりかけた足に鞭を打つように歩を進めた。
その時目の前に1人の男の子供が走るのを見た。上半身は裸、下半身にはターザンパンツに似たような物を履いている、足下は裸足。
『ねぇ、君!』
明日香はつい気になって声をかけてしまった。男の子は足を止め振り返る。明日香の事をジッと見つめると顔を戻し走り出した。
『え?ちょ、待って』
明日香は男の子の背中を追った。先ほど見えた狼煙のような煙がすぐそこまで来ている。そして村の入口が見えた。男の子の足は速く、運動不足の都会に住む明日香はどんどん離され見失ってしまった。息は切れて汗と疲れが明日香を襲っているが目的地には着いた。明日香は足を止める事なく村へ入っていった。
『すみません!、すみません!!どなたかいらっしゃいますか?』
明日香は今出せる最大の声で叫んだ。すると20代半ばくらいに見える男性が近づいてくる。明日香はホッとした。英語が通じる人間がいた事に。英語圏内とはいえ、船で4時間かかる島だ。万が一の可能性で英語が通じない事も考えられた。先程の男の子も英語がわからなく逃げてしまったのではないかと思っていたのもある。
『どちら様ですか?こんな辺鄙な場所に何か用事でも?』
男性は明日香を見ても動じていない。明日香は不審がられる事を想像していたため呆気にとられてしまった。
『あ、あの、私、日本から来たものです。見たら幸せになれるとの言い伝えを聞きまして…』
『やはりそうですか。たまにいらっしゃられるんです、そういった方が。まずは村長のところに案内しましょう、どうぞ』
男性はニコッと笑うと村の奥へと歩き出した。明日香も男性についていった。
『やっと着いた…久々だわ、こんな歩いたの。普段部屋でパソコンとにらめっこだもんね…あ、ダメダメ。そんな生活から逃げてきたんだから』
明日香は棒になりかけた足に鞭を打つように歩を進めた。
その時目の前に1人の男の子供が走るのを見た。上半身は裸、下半身にはターザンパンツに似たような物を履いている、足下は裸足。
『ねぇ、君!』
明日香はつい気になって声をかけてしまった。男の子は足を止め振り返る。明日香の事をジッと見つめると顔を戻し走り出した。
『え?ちょ、待って』
明日香は男の子の背中を追った。先ほど見えた狼煙のような煙がすぐそこまで来ている。そして村の入口が見えた。男の子の足は速く、運動不足の都会に住む明日香はどんどん離され見失ってしまった。息は切れて汗と疲れが明日香を襲っているが目的地には着いた。明日香は足を止める事なく村へ入っていった。
『すみません!、すみません!!どなたかいらっしゃいますか?』
明日香は今出せる最大の声で叫んだ。すると20代半ばくらいに見える男性が近づいてくる。明日香はホッとした。英語が通じる人間がいた事に。英語圏内とはいえ、船で4時間かかる島だ。万が一の可能性で英語が通じない事も考えられた。先程の男の子も英語がわからなく逃げてしまったのではないかと思っていたのもある。
『どちら様ですか?こんな辺鄙な場所に何か用事でも?』
男性は明日香を見ても動じていない。明日香は不審がられる事を想像していたため呆気にとられてしまった。
『あ、あの、私、日本から来たものです。見たら幸せになれるとの言い伝えを聞きまして…』
『やはりそうですか。たまにいらっしゃられるんです、そういった方が。まずは村長のところに案内しましょう、どうぞ』
男性はニコッと笑うと村の奥へと歩き出した。明日香も男性についていった。
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