113 / 781
<外伝> 椎名 賢也
椎名 賢也 49 ダンジョン 地下8階 最終攻略組の冒険者達
午後9時。
地下8階の安全地帯のテントから出ると、昨日とは違いまだテントの外にいる人達の姿が見えた。
地下8階に新しい冒険者が来るのが珍しいのか、若い2人組パーティーである事が珍しいのか……。
テントから出た瞬間、全員から視線を感じる。
当然、沙良に視線が集まるかと思っていたが、何故だか俺の方にも一定数の人間の視線を感じる。
とにかく俺達は注目を浴びているようだ。
そんな中、物怖じしない沙良が1歩前に進んで挨拶をする。
「初めまして皆様。今日からここでお世話になります、沙良と申します」
「賢也です」
俺も続いて挨拶をした。
年齢的に言うと俺からの方が良かった気もするが、女性の方が無駄な警戒心を抱かせないだろう。
一応礼儀として、先輩冒険者にきっちり頭を下げておく。
こういう事は最初が肝心だ。
ここにいる冒険者達は、30代~40代のベテラン勢だからな。
リースナーのダンジョン最終攻略組でもある。
俺達は人生の先輩ではあるが、冒険者としてはまだC級のひよっこだ。
B級冒険者の皆ように不快な思いをさせてはいけない。
「ああ、よろしくな。ちょっと待っててくれ、他のメンバー呼んで来るから」
「はい、お待ちしております」
沙良の挨拶を受けて、1人の冒険者が地下8階を攻略してる冒険者達を呼び集めてくれた。
総勢30名。
女性の比率が多い事に笑ってしまうが、その女性達も皆背が高い。
並ぶと大人と子供程の身長の差がある。
また沙良のコンプレックスを刺激しそうだ。
「あ~いきなり全員を紹介しても覚えられないだろうから、各リーダーだけ挨拶させて貰うわ。まずは俺から、ゼルダだ」
「アーサーだ」
「リンダよ」
「マリアよ」
「イブよ」
冒険者のリーダーが挨拶をして、名前を名乗ってくれたが……非常に覚え易い名前だった。
ゼルダ・アーサー・マリア・リンダ・イブって、きっと沙良も同じ事を思ったに違いない。
「いや~、朝起きたら知らないテントがあって驚いた」
「すげ~噂になってた、超大型ルーキーの2人組だよな」
「いつか来るとは思ってたけど、意外と早く来たわね」
「それにしても、まだ子供じゃん」
口々に言われて、沙良が目を回している。
「まずは、ご挨拶代わりにお納め下さい」
そう言って沙良が、日本製のタオルを全員に配っていく。
「何これ? ふわふわなんですけど~」
女性達には、その感触が受けたみたいで大成功だ。
男性陣は良さが分からなかったのか、少し戸惑っているように見える。
「私達は夜9時~朝5時が活動時間なので、皆様とお会いする機会が余り無いかも知れませんが、よろしくお願いします」
「女性冒険者あるあるだね。全く、男どもも何考えてるんだか」
「まっ、仲良くやっていこうや」
「はい、それでは私達は探索に行きます」
「いってらっしゃい~」
地下8階の冒険者達に見送られ、この日の攻略を開始した。
初顔合わせが無事に済んで肩の力が抜ける。
俺も少し緊張していたのかも知れない。
沙良の方を見ると、既に心はオリハルコンゴーレムを狩る事で一杯の様子だ。
お前は単純でいいよな。
苦労するのは兄だから仕方ないとは言え、少しは理解して欲しい。
もし地下8階の冒険者達が、不審な動きを見せたらと警戒していたんだぞ?
「お兄ちゃん。私達、超大型ルーキーらしいよ。リザードマンの革鎧(銀貨10枚)と私の使用してる鋼製の槍(銀貨10枚)なんて見せたら笑われるかも?」
「俺も鋼製の盾(銀貨15枚)しかない。しかも沙良が魔法覚えてから手に持った事さえないぞ」
「まっいいか、魔法使いって事で。リッチの杖を使用したら、威力が上がったりするのかな?」
「さぁ? 俺は杖なんか持ってても、邪魔になるだけだと思うけどな」
「そっか、じゃいらないか。で、リッチって確か魔法使えなかったっけ?」
「あっ」
ホーリーで先制攻撃をしていたので、リッチの使う魔法の事はすっかり忘れてしまっていた。
「今度、会ったら受けておく」
「お願いね~」
さて、地下8階は俺の担当エリアだからサクサク魔物を狩りますか。
途中出て来たリッチの魔法を受けたが、ボール系だったので新しく覚える事はなかった。
3時間後に安全地帯に戻った時は、当然ながら誰も起きていない。
6時間後。
安全地帯に戻りテントからホームの自宅へ戻って、トイレ休憩&食事の時間。
今日のお弁当は、豚の生姜焼き・法蓮草と卵炒め・ポテトサラダ・子イカの煮付けだった。
なめこの味噌汁&抹茶入り玄米茶とともに大盛ご飯を完食する。
食事の最中、沙良からリッチの使う魔法について提案があった。
「思ったんだけどリッチってHP無くならないと、ドレイン使わないんじゃないかな?」
「おお、そうかも! ホーリーLv1くらいにしておくか」
果たして、2人共ドレインの魔法を覚える事が出来たが……。
この魔法、使い道はあるんだろうか?
HPを奪う魔法の使い道が分からない。
基本的に遠距離から1発の魔法を撃って倒してしまうので、用途が無いのだ。
回復用には俺がホーリーを使用すればよい。
まず、そんな大怪我をさせる訳ないけどな。
地下8階の魔物は俺が無双状態で瞬殺しているので、沙良に危険が及ぶ事は無い。
安全マージンは必要以上に充分取って、ダンジョン攻略をしているんだから。
でなければマンションをホームに設定して欲しい為に、3ケ月毎に階層を潜ったりしない。
手っ取り早く、地下10階に行ってLvの高い魔物を倒せば済む話だ。
多分俺達2人なら、ある程度の魔物は倒す事が出来るだろう。
いきなりドラゴンでも現れない限り……。
だが万が一を考えて、ダンジョン攻略に慣れる時間が必要だった。
沙良が俺を置き去りにして勝手に行ってしまう時があるが、常時マッピングを展開していれば魔物から先制攻撃を受ける事もないだろう。
沙良はドレインの魔法について、何やら考えているようだが嫌な予感がするのは何故だろう?
どうか穏便な方法で使用してくれよ。
この後、沙良がドレインを使いまくる事になるとは思ってもみなかった……。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
地下8階の安全地帯のテントから出ると、昨日とは違いまだテントの外にいる人達の姿が見えた。
地下8階に新しい冒険者が来るのが珍しいのか、若い2人組パーティーである事が珍しいのか……。
テントから出た瞬間、全員から視線を感じる。
当然、沙良に視線が集まるかと思っていたが、何故だか俺の方にも一定数の人間の視線を感じる。
とにかく俺達は注目を浴びているようだ。
そんな中、物怖じしない沙良が1歩前に進んで挨拶をする。
「初めまして皆様。今日からここでお世話になります、沙良と申します」
「賢也です」
俺も続いて挨拶をした。
年齢的に言うと俺からの方が良かった気もするが、女性の方が無駄な警戒心を抱かせないだろう。
一応礼儀として、先輩冒険者にきっちり頭を下げておく。
こういう事は最初が肝心だ。
ここにいる冒険者達は、30代~40代のベテラン勢だからな。
リースナーのダンジョン最終攻略組でもある。
俺達は人生の先輩ではあるが、冒険者としてはまだC級のひよっこだ。
B級冒険者の皆ように不快な思いをさせてはいけない。
「ああ、よろしくな。ちょっと待っててくれ、他のメンバー呼んで来るから」
「はい、お待ちしております」
沙良の挨拶を受けて、1人の冒険者が地下8階を攻略してる冒険者達を呼び集めてくれた。
総勢30名。
女性の比率が多い事に笑ってしまうが、その女性達も皆背が高い。
並ぶと大人と子供程の身長の差がある。
また沙良のコンプレックスを刺激しそうだ。
「あ~いきなり全員を紹介しても覚えられないだろうから、各リーダーだけ挨拶させて貰うわ。まずは俺から、ゼルダだ」
「アーサーだ」
「リンダよ」
「マリアよ」
「イブよ」
冒険者のリーダーが挨拶をして、名前を名乗ってくれたが……非常に覚え易い名前だった。
ゼルダ・アーサー・マリア・リンダ・イブって、きっと沙良も同じ事を思ったに違いない。
「いや~、朝起きたら知らないテントがあって驚いた」
「すげ~噂になってた、超大型ルーキーの2人組だよな」
「いつか来るとは思ってたけど、意外と早く来たわね」
「それにしても、まだ子供じゃん」
口々に言われて、沙良が目を回している。
「まずは、ご挨拶代わりにお納め下さい」
そう言って沙良が、日本製のタオルを全員に配っていく。
「何これ? ふわふわなんですけど~」
女性達には、その感触が受けたみたいで大成功だ。
男性陣は良さが分からなかったのか、少し戸惑っているように見える。
「私達は夜9時~朝5時が活動時間なので、皆様とお会いする機会が余り無いかも知れませんが、よろしくお願いします」
「女性冒険者あるあるだね。全く、男どもも何考えてるんだか」
「まっ、仲良くやっていこうや」
「はい、それでは私達は探索に行きます」
「いってらっしゃい~」
地下8階の冒険者達に見送られ、この日の攻略を開始した。
初顔合わせが無事に済んで肩の力が抜ける。
俺も少し緊張していたのかも知れない。
沙良の方を見ると、既に心はオリハルコンゴーレムを狩る事で一杯の様子だ。
お前は単純でいいよな。
苦労するのは兄だから仕方ないとは言え、少しは理解して欲しい。
もし地下8階の冒険者達が、不審な動きを見せたらと警戒していたんだぞ?
「お兄ちゃん。私達、超大型ルーキーらしいよ。リザードマンの革鎧(銀貨10枚)と私の使用してる鋼製の槍(銀貨10枚)なんて見せたら笑われるかも?」
「俺も鋼製の盾(銀貨15枚)しかない。しかも沙良が魔法覚えてから手に持った事さえないぞ」
「まっいいか、魔法使いって事で。リッチの杖を使用したら、威力が上がったりするのかな?」
「さぁ? 俺は杖なんか持ってても、邪魔になるだけだと思うけどな」
「そっか、じゃいらないか。で、リッチって確か魔法使えなかったっけ?」
「あっ」
ホーリーで先制攻撃をしていたので、リッチの使う魔法の事はすっかり忘れてしまっていた。
「今度、会ったら受けておく」
「お願いね~」
さて、地下8階は俺の担当エリアだからサクサク魔物を狩りますか。
途中出て来たリッチの魔法を受けたが、ボール系だったので新しく覚える事はなかった。
3時間後に安全地帯に戻った時は、当然ながら誰も起きていない。
6時間後。
安全地帯に戻りテントからホームの自宅へ戻って、トイレ休憩&食事の時間。
今日のお弁当は、豚の生姜焼き・法蓮草と卵炒め・ポテトサラダ・子イカの煮付けだった。
なめこの味噌汁&抹茶入り玄米茶とともに大盛ご飯を完食する。
食事の最中、沙良からリッチの使う魔法について提案があった。
「思ったんだけどリッチってHP無くならないと、ドレイン使わないんじゃないかな?」
「おお、そうかも! ホーリーLv1くらいにしておくか」
果たして、2人共ドレインの魔法を覚える事が出来たが……。
この魔法、使い道はあるんだろうか?
HPを奪う魔法の使い道が分からない。
基本的に遠距離から1発の魔法を撃って倒してしまうので、用途が無いのだ。
回復用には俺がホーリーを使用すればよい。
まず、そんな大怪我をさせる訳ないけどな。
地下8階の魔物は俺が無双状態で瞬殺しているので、沙良に危険が及ぶ事は無い。
安全マージンは必要以上に充分取って、ダンジョン攻略をしているんだから。
でなければマンションをホームに設定して欲しい為に、3ケ月毎に階層を潜ったりしない。
手っ取り早く、地下10階に行ってLvの高い魔物を倒せば済む話だ。
多分俺達2人なら、ある程度の魔物は倒す事が出来るだろう。
いきなりドラゴンでも現れない限り……。
だが万が一を考えて、ダンジョン攻略に慣れる時間が必要だった。
沙良が俺を置き去りにして勝手に行ってしまう時があるが、常時マッピングを展開していれば魔物から先制攻撃を受ける事もないだろう。
沙良はドレインの魔法について、何やら考えているようだが嫌な予感がするのは何故だろう?
どうか穏便な方法で使用してくれよ。
この後、沙良がドレインを使いまくる事になるとは思ってもみなかった……。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
2024年5月 書籍一巻発売
2025年7月 書籍二巻発売
2025年10月 コミカライズ連載開始
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇