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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第316話 迷宮都市 地下14階 再び狙われた沙良 1
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月曜日。
今日から5日間またダンジョン攻略。
階段へ一直線に、地下1階から地下11階まで駆け抜ける。
兄とフォレストを置いて、私と旭は再び地下11階から地下14階まで駆け抜けた。
安全地帯に着いてマジックテントを設置後、休憩したら攻略開始。
アマンダさん・ダンクさんと挨拶を交わしながら、子供達の話を併せ伝えていく。
シルバーの背中に乗ってトレントの森へ向かい、地下13階にいるハニーを迎えに行こう。
さぁ、キウイフルーツの収穫だ!
先週直接アイテムBOXに収納出来ると分かったので、1,000個の収穫もあっと言う間に終わる。
なんなら安全地帯のテント内に籠ってマッピングで見れば、直接相対せず半径35km以内ならどんな魔物も魔法で瞬殺して収納出来る。
ただずっとテント内に居るのは、かなり不自然なのでやらないけど……。
周囲のトレントも遠距離から安全に倒して収納。
2匹いる迷宮タイガーも独占させてもらおう。
さて、時間が大分余ってしまった。
兄は地下11階から果物の採取だし、旭は迷宮ウナギの討伐を毎回楽しそうにしている。
この地下14階は攻略している冒険者も多いので、私が魔物を全滅させてしまったら迷惑だろう。
3時間後に安全地帯に戻れば良いので、パワーレベリングの下見の為に地下29階を攻略に行こうかな?
いや、1人で地下29階に行った事がバレたら兄に確実に怒られる。
もうちょっと穏便な時間の使い方を考えよう。
今週土曜日は、ミリオネの町とリースナーの町の子供達に防寒具をプレゼントしに行く予定だ。
皆、私との約束を守って生活してくれているので、ご褒美の料理を作るから自宅に帰って材料の準備をしておこうかな?
きっと今夜も劇の練習で夜遅くなりそうだからね。
そう決めて、ハニーを地下13階に送り届けた。
ホームで自宅に戻ると、子供達に作る料理をどれにしようと考える。
コカトリスクイーンの卵を使用した『キッシュ』・迷宮サーモンの『フィッシュバーガー』・『フライドポテト』・『シチュー』・デザートにダンジョン産の桃でいいか。
ハンフリー公爵領は海に面していないので、子供達は魚を食べた事が無い。
何より揚げ物料理を知らないので、その味に驚くだろう。
フライドポテトは子供達の好きな食べ物だ。
フィッシュバーガーに使用するナンも、この世界のパンと比べると格段に美味しい。
喜んでくれそうだなと思いながら、先ずはナン種を大量に作る。
2つの町の子供達は合わせて150人。
1日で2つの町を回るので、料理する時間はなるべく短い方が良い。
キッシュ用の玉ねぎ・マジックキノコ・人参・チーズをスライスして収納。
シチュー用の玉ねぎ・人参・じゃが芋・オーク肉を切って収納。
フライドポテト用のじゃが芋を切って収納。
おっともう3時間が経過してしまった。
再びシルバーと一緒にトレントの森付近にホームで移動。
シルバーの背中に乗って安全地帯に戻ろうとした所で、シルバーがピタリと立ち止まった。
うん?
これは……、先週の事を思い出して嫌な予感がする。
マッピングで周囲を確認すると、トレントの森に向かって6人組の冒険者がキングビーの集団を引き連れてきている。
まさか保険を掛けて2組の冒険者に依頼を出していたの?
私の事をどれだけ恨んでいたのか……。
しかもまた同じ手口を使ってくるとは、浅はかとしか言いようがない。
この呆れた方法は、オリーさんの指示なんだろう。
冒険者達は、見合うリスクに伴う金銭を受け取っているのかな~。
一体どれほどの依頼料を提示されたら、こんな馬鹿な真似が出来るのかしら?
普通は集団でいるキングビーに対応するだけでも危険が伴うため、クインビーの蜜袋は高額になる。
滅多に冒険者が狩ってこないからだ。
キングビーに刺されたら、エクスポーションでは治療出来ないので無茶な討伐はリーダーがさせないものだけど。
6人しか居ないのに、自分達より多いキングビーの集団と交戦するだけの能力があって初めてこの方法は有効になる。
常に8匹でクインビーを守っているキングビーに、魔物寄せを使用したら16匹になって襲われるのだ。
私の事をダンジョン内で始末したいのは分かるけど、自分達を巻き込んで危険な行動をするのは頭が悪すぎる。
それともオリーさんの提示した条件を呑んだ冒険者は、余程お金に困っていたのか……。
まぁ悪事に手を染める人間が碌でもない事は確かだ。
同情の余地は無い。
私は巻き込まれないためにマッピングで旭の下へ移動した。
助ける必要性を全く感じないからね。
ふう~。
彼らはきっと、キングビーに刺される事になるだろう。
そして安全地帯に戻ったら治療を依頼される可能性が高い。
自業自得の結果に、私達が付き合わされるのは納得できないよ!
旭が治療させられるのは嫌だなぁ~。
先週アノ日を使っちゃたから別の方法を考えないと……。
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読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
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これからもよろしくお願い致します。
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安全地帯に着いてマジックテントを設置後、休憩したら攻略開始。
アマンダさん・ダンクさんと挨拶を交わしながら、子供達の話を併せ伝えていく。
シルバーの背中に乗ってトレントの森へ向かい、地下13階にいるハニーを迎えに行こう。
さぁ、キウイフルーツの収穫だ!
先週直接アイテムBOXに収納出来ると分かったので、1,000個の収穫もあっと言う間に終わる。
なんなら安全地帯のテント内に籠ってマッピングで見れば、直接相対せず半径35km以内ならどんな魔物も魔法で瞬殺して収納出来る。
ただずっとテント内に居るのは、かなり不自然なのでやらないけど……。
周囲のトレントも遠距離から安全に倒して収納。
2匹いる迷宮タイガーも独占させてもらおう。
さて、時間が大分余ってしまった。
兄は地下11階から果物の採取だし、旭は迷宮ウナギの討伐を毎回楽しそうにしている。
この地下14階は攻略している冒険者も多いので、私が魔物を全滅させてしまったら迷惑だろう。
3時間後に安全地帯に戻れば良いので、パワーレベリングの下見の為に地下29階を攻略に行こうかな?
いや、1人で地下29階に行った事がバレたら兄に確実に怒られる。
もうちょっと穏便な時間の使い方を考えよう。
今週土曜日は、ミリオネの町とリースナーの町の子供達に防寒具をプレゼントしに行く予定だ。
皆、私との約束を守って生活してくれているので、ご褒美の料理を作るから自宅に帰って材料の準備をしておこうかな?
きっと今夜も劇の練習で夜遅くなりそうだからね。
そう決めて、ハニーを地下13階に送り届けた。
ホームで自宅に戻ると、子供達に作る料理をどれにしようと考える。
コカトリスクイーンの卵を使用した『キッシュ』・迷宮サーモンの『フィッシュバーガー』・『フライドポテト』・『シチュー』・デザートにダンジョン産の桃でいいか。
ハンフリー公爵領は海に面していないので、子供達は魚を食べた事が無い。
何より揚げ物料理を知らないので、その味に驚くだろう。
フライドポテトは子供達の好きな食べ物だ。
フィッシュバーガーに使用するナンも、この世界のパンと比べると格段に美味しい。
喜んでくれそうだなと思いながら、先ずはナン種を大量に作る。
2つの町の子供達は合わせて150人。
1日で2つの町を回るので、料理する時間はなるべく短い方が良い。
キッシュ用の玉ねぎ・マジックキノコ・人参・チーズをスライスして収納。
シチュー用の玉ねぎ・人参・じゃが芋・オーク肉を切って収納。
フライドポテト用のじゃが芋を切って収納。
おっともう3時間が経過してしまった。
再びシルバーと一緒にトレントの森付近にホームで移動。
シルバーの背中に乗って安全地帯に戻ろうとした所で、シルバーがピタリと立ち止まった。
うん?
これは……、先週の事を思い出して嫌な予感がする。
マッピングで周囲を確認すると、トレントの森に向かって6人組の冒険者がキングビーの集団を引き連れてきている。
まさか保険を掛けて2組の冒険者に依頼を出していたの?
私の事をどれだけ恨んでいたのか……。
しかもまた同じ手口を使ってくるとは、浅はかとしか言いようがない。
この呆れた方法は、オリーさんの指示なんだろう。
冒険者達は、見合うリスクに伴う金銭を受け取っているのかな~。
一体どれほどの依頼料を提示されたら、こんな馬鹿な真似が出来るのかしら?
普通は集団でいるキングビーに対応するだけでも危険が伴うため、クインビーの蜜袋は高額になる。
滅多に冒険者が狩ってこないからだ。
キングビーに刺されたら、エクスポーションでは治療出来ないので無茶な討伐はリーダーがさせないものだけど。
6人しか居ないのに、自分達より多いキングビーの集団と交戦するだけの能力があって初めてこの方法は有効になる。
常に8匹でクインビーを守っているキングビーに、魔物寄せを使用したら16匹になって襲われるのだ。
私の事をダンジョン内で始末したいのは分かるけど、自分達を巻き込んで危険な行動をするのは頭が悪すぎる。
それともオリーさんの提示した条件を呑んだ冒険者は、余程お金に困っていたのか……。
まぁ悪事に手を染める人間が碌でもない事は確かだ。
同情の余地は無い。
私は巻き込まれないためにマッピングで旭の下へ移動した。
助ける必要性を全く感じないからね。
ふう~。
彼らはきっと、キングビーに刺される事になるだろう。
そして安全地帯に戻ったら治療を依頼される可能性が高い。
自業自得の結果に、私達が付き合わされるのは納得できないよ!
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