205 / 781
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第331話 迷宮都市 『うさぎと亀』の演劇
全員揃った所でまずは、アマンダさんパーティーの『うさぎと亀』の上演開始。
亀役はアマンダさん他4人。
うさぎ役はケンさんだ。
教会の庭の隅に着替え用のテントを2つ設置したので、男女に分かれて衣装に着替えてもらう。
アマンダさんは最後まで亀の着ぐるみパジャマを着る事を渋っていたけど、主人公の衣装なのでと言って強引に着せた。
うっ、似合わない!
笑いそうになるのを必死で堪え、本日のサプライズであるタートル4匹を見えないように設置した。
タートルの後ろには、亀役の4人がスタンバイしている。
今回披露するのは、私達がよく知っている内容のものではない方の『うさぎと亀』だ。
亀の着ぐるみパジャマを着たアマンダさんが出ていくと、普段のギャップからか冒険者全員が呆気に取られて見ている。
アマンダさんは開き直ったのか、堂々とした態度でうさぎ役のケンさんに明日かけっこの勝負をしようと持ち掛ける。
但しうさぎが走る道ではなく、その隣の藪の中を走ると言う。
うさぎは足の遅い亀に負ける訳はないと勝負を受けた。
翌日。
スタート地点では亀が待っている。
その亀に今回は、本物の魔物である体長3mのタートルを設置したので子供達は大興奮だ。
実はこの亀は勝負を持ちかけた亀ではなく、亀の家族だった。
勝負を持ちかけた亀役のアマンダさんは既にゴール地点に居て待機している。
うさぎに勝つために、家族にお願いして要所要所に隠れてもらっているのだ。
そして、うさぎに声を掛けられたら返事をしておくように指示を出す。
見分けがつかないうさぎは、スタート地点にいる亀が昨日勝負を持ちかけてきた亀だと思っていた。
スタートと同時にうさぎが走りだす。
亀は藪の中を走る設定なので、マジックバッグにしまってもらった。
暫く走ると、うさぎが亀に声をかける。
「亀さん、どんな具合だ?」
「汗水垂らして走っているよ」
亀役の男性が答える。
再びうさぎは走り出し、また亀に声をかける。
「亀さん、どんな具合だ?」
「汗水垂らして走っているよ」
そんな事が2度3度と続き最初は先行していると喜んでいたうさぎだったが、どれだけ走っても亀を引き離せない事にいら立つ。
そしてついにゴール!
うさぎが勝ったと思ったら、そこには既に亀役のアマンダさんが待ち構えて待っていた。
「勝負は私の勝ちだね!」
計略を用いて、うさぎを騙すという話だ。
子供達は最初から亀役が複数居る事が分かっているので、うさぎが亀に質問する度に笑っていた。
うさぎがへとへとになってゴールする場面では、腕を組んで仁王立ちしている亀に拍手が湧く。
普段足の遅さを散々馬鹿にされていた亀の、痛快な逆転劇だった。
日本では今回披露した内容の『うさぎと亀』より、うさぎがかけっこの最中油断して寝てしまいその間に亀が追い抜かしてゴールする方が有名だろう。
まさに油断大敵といった教訓が含まれている。
どちらも為になるお話だけど、子供向けには日本で有名な方が良いかも知れない。
ただ今回はアマンダさんが亀役だった事もあり、話の予想が付かなかったので最初からゴールで待機しているだけの動きが少ない方を採用させてもらった。
もし日本バージョンだったら、最初からうさぎをぶっちぎっていそうだ……。
教訓も何もあったものじゃない。
追い抜かされたケンさんがストーリーに無い展開を、どう収拾しようか涙目になっている姿が目に浮かびそう!
その後、先輩冒険者として剣術と槍術の基礎となる剣舞と槍舞をアマンダさんのパーティーメンバーが披露。
サヨさんと作成した御揃いの衣装を着て、華麗に舞う剣舞や素早い動作の槍舞にこれから冒険者になる子供達は目が釘付けだ。
流石に冒険者歴が長いB級だ。
その洗練された動作には、目を見張るものがある。
同じパーティーだけあって、息もぴったり合い動きも揃っている。
そして袖無しの衣装から出た腕に、私は視線を奪われた。
いや~眼福だわ。
今日は兄から目隠しをされる事も無いので、たっぷり堪能させて頂きます!
隣で見ていた旭は、空手の型に通じる物があるのか動きを真似している。
体術として教えてあげたらいいんじゃないかしら?
いまいち旭は冒険者から強いと思われていないみたいなので、名誉挽回にも丁度良い。
アマンダさんなんか、旭は優秀な治癒術師としてしか見てなかったし。
童顔で異世界では背が低い旭は男性冒険者に人気だ。
またテントに連れ込まれないように、強さをアピールしておいた方が良いだろう。
舞の披露が終わるとパーティーメンバーは、観客全員から拍手喝采を浴びた。
今回は原作に忠実な劇だったし、本物の亀も使用したので子供達も楽しかっただろう。
最後は、剣舞と槍舞のおまけ付きで剣術や槍術の勉強にもなった筈だ。
アマンダさんは魔法士なので演舞に参加しなかったけど、メンバー達を真剣な表情で見ていた。
その動きが生死を分ける事になるからだ。
パーティーリーダーの責任は重い。
ダンジョンから全員を帰還させる事に注意を払う必要がある。
ましてやクランリーダーで、100人以上のメンバーを抱えていれば視線が鋭くなるのも仕方ない。
さて、ついに《お好みで》の貸しを旭に返してもらう時が来たようね!
そもそも今回リリーさんと一緒に披露する事になった扇舞だって、旭の不用意な一言が原因だ。
偶には突然窮地に立たされる気分を味わってほしい。
実は旭が剣舞も出来る事を知っているので、是非皆の前で披露してもらいましょ!
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
亀役はアマンダさん他4人。
うさぎ役はケンさんだ。
教会の庭の隅に着替え用のテントを2つ設置したので、男女に分かれて衣装に着替えてもらう。
アマンダさんは最後まで亀の着ぐるみパジャマを着る事を渋っていたけど、主人公の衣装なのでと言って強引に着せた。
うっ、似合わない!
笑いそうになるのを必死で堪え、本日のサプライズであるタートル4匹を見えないように設置した。
タートルの後ろには、亀役の4人がスタンバイしている。
今回披露するのは、私達がよく知っている内容のものではない方の『うさぎと亀』だ。
亀の着ぐるみパジャマを着たアマンダさんが出ていくと、普段のギャップからか冒険者全員が呆気に取られて見ている。
アマンダさんは開き直ったのか、堂々とした態度でうさぎ役のケンさんに明日かけっこの勝負をしようと持ち掛ける。
但しうさぎが走る道ではなく、その隣の藪の中を走ると言う。
うさぎは足の遅い亀に負ける訳はないと勝負を受けた。
翌日。
スタート地点では亀が待っている。
その亀に今回は、本物の魔物である体長3mのタートルを設置したので子供達は大興奮だ。
実はこの亀は勝負を持ちかけた亀ではなく、亀の家族だった。
勝負を持ちかけた亀役のアマンダさんは既にゴール地点に居て待機している。
うさぎに勝つために、家族にお願いして要所要所に隠れてもらっているのだ。
そして、うさぎに声を掛けられたら返事をしておくように指示を出す。
見分けがつかないうさぎは、スタート地点にいる亀が昨日勝負を持ちかけてきた亀だと思っていた。
スタートと同時にうさぎが走りだす。
亀は藪の中を走る設定なので、マジックバッグにしまってもらった。
暫く走ると、うさぎが亀に声をかける。
「亀さん、どんな具合だ?」
「汗水垂らして走っているよ」
亀役の男性が答える。
再びうさぎは走り出し、また亀に声をかける。
「亀さん、どんな具合だ?」
「汗水垂らして走っているよ」
そんな事が2度3度と続き最初は先行していると喜んでいたうさぎだったが、どれだけ走っても亀を引き離せない事にいら立つ。
そしてついにゴール!
うさぎが勝ったと思ったら、そこには既に亀役のアマンダさんが待ち構えて待っていた。
「勝負は私の勝ちだね!」
計略を用いて、うさぎを騙すという話だ。
子供達は最初から亀役が複数居る事が分かっているので、うさぎが亀に質問する度に笑っていた。
うさぎがへとへとになってゴールする場面では、腕を組んで仁王立ちしている亀に拍手が湧く。
普段足の遅さを散々馬鹿にされていた亀の、痛快な逆転劇だった。
日本では今回披露した内容の『うさぎと亀』より、うさぎがかけっこの最中油断して寝てしまいその間に亀が追い抜かしてゴールする方が有名だろう。
まさに油断大敵といった教訓が含まれている。
どちらも為になるお話だけど、子供向けには日本で有名な方が良いかも知れない。
ただ今回はアマンダさんが亀役だった事もあり、話の予想が付かなかったので最初からゴールで待機しているだけの動きが少ない方を採用させてもらった。
もし日本バージョンだったら、最初からうさぎをぶっちぎっていそうだ……。
教訓も何もあったものじゃない。
追い抜かされたケンさんがストーリーに無い展開を、どう収拾しようか涙目になっている姿が目に浮かびそう!
その後、先輩冒険者として剣術と槍術の基礎となる剣舞と槍舞をアマンダさんのパーティーメンバーが披露。
サヨさんと作成した御揃いの衣装を着て、華麗に舞う剣舞や素早い動作の槍舞にこれから冒険者になる子供達は目が釘付けだ。
流石に冒険者歴が長いB級だ。
その洗練された動作には、目を見張るものがある。
同じパーティーだけあって、息もぴったり合い動きも揃っている。
そして袖無しの衣装から出た腕に、私は視線を奪われた。
いや~眼福だわ。
今日は兄から目隠しをされる事も無いので、たっぷり堪能させて頂きます!
隣で見ていた旭は、空手の型に通じる物があるのか動きを真似している。
体術として教えてあげたらいいんじゃないかしら?
いまいち旭は冒険者から強いと思われていないみたいなので、名誉挽回にも丁度良い。
アマンダさんなんか、旭は優秀な治癒術師としてしか見てなかったし。
童顔で異世界では背が低い旭は男性冒険者に人気だ。
またテントに連れ込まれないように、強さをアピールしておいた方が良いだろう。
舞の披露が終わるとパーティーメンバーは、観客全員から拍手喝采を浴びた。
今回は原作に忠実な劇だったし、本物の亀も使用したので子供達も楽しかっただろう。
最後は、剣舞と槍舞のおまけ付きで剣術や槍術の勉強にもなった筈だ。
アマンダさんは魔法士なので演舞に参加しなかったけど、メンバー達を真剣な表情で見ていた。
その動きが生死を分ける事になるからだ。
パーティーリーダーの責任は重い。
ダンジョンから全員を帰還させる事に注意を払う必要がある。
ましてやクランリーダーで、100人以上のメンバーを抱えていれば視線が鋭くなるのも仕方ない。
さて、ついに《お好みで》の貸しを旭に返してもらう時が来たようね!
そもそも今回リリーさんと一緒に披露する事になった扇舞だって、旭の不用意な一言が原因だ。
偶には突然窮地に立たされる気分を味わってほしい。
実は旭が剣舞も出来る事を知っているので、是非皆の前で披露してもらいましょ!
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
2024年5月 書籍一巻発売
2025年7月 書籍二巻発売
2025年10月 コミカライズ連載開始
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇