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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第338話 迷宮都市 五目あんかけうどん
突然の母子の再会があり就業員が1人居なくなってしまったけど、今居る9人に編んでもらったセーターを手渡していく。
事前にサイズを測っておいたので、着る事に問題は無いだろう。
「オーナー。手編みのセーターって……、ここに居る御婦人たちが編んでくれたんですよね?」
「ええ、そうよ。皆さんお礼を言って下さいね。色も希望通りにしてもらったし、編み物上級者の作品だからサイズもぴったりだと思うわ。良かったら、一度着た所を見せてくれるかしら?」
「あぁ、やっぱりそうなんだ……。皆さん、私達のために編んで下さりありがとうございます。大切に着させてもらいます」
「ありがとうございます!」
リーダーのバスクさんがそう言うと、全員が一斉にお礼を言って頭を下げた。
その後、私の希望通りセーターを着て見せてくれた。
うんうん、とても素敵だわ。
皆、似合ってる。
老婦人達も、自分の作品を実際に着てもらった姿を見て嬉しそうだ。
人数が多くお礼の『五目あんかけうどん』は、1階の店舗では全員が食べる事が出来ない。
一旦、従業員達には部屋に戻ってもらう事にした。
老婦人達と従業員達の分は今朝製麺した物を使用するので、『五目あんかけうどん』に必要な材料を刻んでいく。
オーク肉・マジックキノコ・人参・白菜・玉ねぎを一口大にカット。
麺つゆを3倍に薄めた物に、カットした材料を入れ沸騰させる。
火が入ったら水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、茹で上がっているうどんに掛ければ完成。
非常に熱いので、取り皿に分けて食べて下さいと注意をしておいた。
初めて食べるあんかけは、知らないと火傷しそうだからね。
老婦人達は『肉うどん』を食べた事があるようで、何と全員がお箸を使用していて驚いた。
まぁ『うどん』はフォークじゃ食べ辛いだろう。
私的には『七味』を入れたい所だけど、香辛料系はOUTの気がするので出すのは止めておいた。
「まぁ、とっても優しい味がするのね。それに体が温まるわ。このとろっとした所も良いし」
老婦人達は主婦目線で、とろみの材料を推測しているようだ。
商売人の奥方をしているだけあって、直接私に聞くのはタブーだと知っているのか質問はされなかったけど……。
「この『五目あんかけうどん』は、お店では出さないのかしら?」
「冬季限定で『ミートパスタ』の代わりに販売しようと思っています」
新しいメニューの感想を貰いたかったんだよね~。
そうすればお礼も兼ねて、一石二鳥だし!
「それはいいわね! 販売されたら、是非食べに行きたいわ」
「私も食べに行きます。さっぱりして食べ易いし、何度でも食べたくなる味ね」
と嬉しい事を言ってもらえた。
よし!
手応えは充分だ。
本当は生姜の入った具無し『あんかけうどん』も『かき玉あんかけうどん』も良いと思うけど、生姜はまだ異世界で見付けてないし、卵は1個200円と高価な材料になってしまうからね。
卵だけ別で追加注文出来るようにした方が良いかな?
利益も考えると追加料金は1個500円くらいが妥当か……。
稼いでいる冒険者は追加注文してくれるだろう。
生姜も欲しいなぁ~。
「私達、本当に編み物教室を開いてもらって感謝してるんですよ。これからもお邪魔して良いかしら?」
「ええ、勿論です。うちの従業員に編み物を教えて下さって、こちらこそありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
「ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいわ。皆さん暇を持て余している人ばかりですから、同じ趣味の人達と交流する場が出来て本当に助かっています。オーナーさんが作ってくれる、お菓子も楽しみにしてるんですよ」
おっと、私が作ったお菓子は人気らしい。
食べ終わった老婦人達にお礼を言い、店の外まで見送る。
今回は本当に助かった。
私と母親達だけでは、冬支度は間に合わなかったと思う。
来年は手袋と靴下をプレゼントする予定だから、またサヨさん達にお願いしないと……。
5本指の物は、腹巻を編むより手間がかかるからね。
私は羽毛布団のために、コカトリスを狩りまくらなきゃ!
さて、先程の親子はどうしているかしら?
店舗の外の庭を覗いてみると、連れ出された従業員は母親に抱き締められている所だった。
息子から何年も連絡が無いままで、母親は随分心配していた筈だ。
片腕が無くなってしまった事を知って、胸が潰れる思いをした事だろう。
無くなってしまった方の肩を何度も触って涙を零している。
従業員はそんな母親を見て、何も言えないでいた。
息子が50歳を過ぎていても、親にとっては幾つになっても子供なのだ……。
日も落ち少し寒くなってきたから、私は店の中に入ってもらおうと声を掛けた。
「すみません。お礼に『五目あんかけうどん』を食べて欲しいので、お店の中に戻りませんか?」
「あぁ、ごめんなさい。心配していた息子に会えたので、失礼な態度を取ってしまって……。ほら、行くわよ」
今度は無事な方の手を握って、老婦人は息子と一緒に店内に戻っていく。
うちの従業員は、私達に見られて少し恥ずかしそうだった。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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事前にサイズを測っておいたので、着る事に問題は無いだろう。
「オーナー。手編みのセーターって……、ここに居る御婦人たちが編んでくれたんですよね?」
「ええ、そうよ。皆さんお礼を言って下さいね。色も希望通りにしてもらったし、編み物上級者の作品だからサイズもぴったりだと思うわ。良かったら、一度着た所を見せてくれるかしら?」
「あぁ、やっぱりそうなんだ……。皆さん、私達のために編んで下さりありがとうございます。大切に着させてもらいます」
「ありがとうございます!」
リーダーのバスクさんがそう言うと、全員が一斉にお礼を言って頭を下げた。
その後、私の希望通りセーターを着て見せてくれた。
うんうん、とても素敵だわ。
皆、似合ってる。
老婦人達も、自分の作品を実際に着てもらった姿を見て嬉しそうだ。
人数が多くお礼の『五目あんかけうどん』は、1階の店舗では全員が食べる事が出来ない。
一旦、従業員達には部屋に戻ってもらう事にした。
老婦人達と従業員達の分は今朝製麺した物を使用するので、『五目あんかけうどん』に必要な材料を刻んでいく。
オーク肉・マジックキノコ・人参・白菜・玉ねぎを一口大にカット。
麺つゆを3倍に薄めた物に、カットした材料を入れ沸騰させる。
火が入ったら水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、茹で上がっているうどんに掛ければ完成。
非常に熱いので、取り皿に分けて食べて下さいと注意をしておいた。
初めて食べるあんかけは、知らないと火傷しそうだからね。
老婦人達は『肉うどん』を食べた事があるようで、何と全員がお箸を使用していて驚いた。
まぁ『うどん』はフォークじゃ食べ辛いだろう。
私的には『七味』を入れたい所だけど、香辛料系はOUTの気がするので出すのは止めておいた。
「まぁ、とっても優しい味がするのね。それに体が温まるわ。このとろっとした所も良いし」
老婦人達は主婦目線で、とろみの材料を推測しているようだ。
商売人の奥方をしているだけあって、直接私に聞くのはタブーだと知っているのか質問はされなかったけど……。
「この『五目あんかけうどん』は、お店では出さないのかしら?」
「冬季限定で『ミートパスタ』の代わりに販売しようと思っています」
新しいメニューの感想を貰いたかったんだよね~。
そうすればお礼も兼ねて、一石二鳥だし!
「それはいいわね! 販売されたら、是非食べに行きたいわ」
「私も食べに行きます。さっぱりして食べ易いし、何度でも食べたくなる味ね」
と嬉しい事を言ってもらえた。
よし!
手応えは充分だ。
本当は生姜の入った具無し『あんかけうどん』も『かき玉あんかけうどん』も良いと思うけど、生姜はまだ異世界で見付けてないし、卵は1個200円と高価な材料になってしまうからね。
卵だけ別で追加注文出来るようにした方が良いかな?
利益も考えると追加料金は1個500円くらいが妥当か……。
稼いでいる冒険者は追加注文してくれるだろう。
生姜も欲しいなぁ~。
「私達、本当に編み物教室を開いてもらって感謝してるんですよ。これからもお邪魔して良いかしら?」
「ええ、勿論です。うちの従業員に編み物を教えて下さって、こちらこそありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
「ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいわ。皆さん暇を持て余している人ばかりですから、同じ趣味の人達と交流する場が出来て本当に助かっています。オーナーさんが作ってくれる、お菓子も楽しみにしてるんですよ」
おっと、私が作ったお菓子は人気らしい。
食べ終わった老婦人達にお礼を言い、店の外まで見送る。
今回は本当に助かった。
私と母親達だけでは、冬支度は間に合わなかったと思う。
来年は手袋と靴下をプレゼントする予定だから、またサヨさん達にお願いしないと……。
5本指の物は、腹巻を編むより手間がかかるからね。
私は羽毛布団のために、コカトリスを狩りまくらなきゃ!
さて、先程の親子はどうしているかしら?
店舗の外の庭を覗いてみると、連れ出された従業員は母親に抱き締められている所だった。
息子から何年も連絡が無いままで、母親は随分心配していた筈だ。
片腕が無くなってしまった事を知って、胸が潰れる思いをした事だろう。
無くなってしまった方の肩を何度も触って涙を零している。
従業員はそんな母親を見て、何も言えないでいた。
息子が50歳を過ぎていても、親にとっては幾つになっても子供なのだ……。
日も落ち少し寒くなってきたから、私は店の中に入ってもらおうと声を掛けた。
「すみません。お礼に『五目あんかけうどん』を食べて欲しいので、お店の中に戻りませんか?」
「あぁ、ごめんなさい。心配していた息子に会えたので、失礼な態度を取ってしまって……。ほら、行くわよ」
今度は無事な方の手を握って、老婦人は息子と一緒に店内に戻っていく。
うちの従業員は、私達に見られて少し恥ずかしそうだった。
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