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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第339話 迷宮都市 製麺店の従業員達
先に老婦人に席で待っていてもらい、息子の方には他の従業員達を呼んできてくれるように頼んだ。
その間に『うどん』を人数分茹でて五目あんを掛ける。
合計14人分が出来上がる頃には、従業員全員が着席していた。
先程と同じく火傷しないように注意をして、取り皿に分けて食べる事を勧める。
来年は『カレーうどん』が出せないかしら?
まだ早いかなぁ~。
1年後――。
両親を召喚した後、私達は順調に行けば地下18階を拠点としているので、迷宮都市の冒険者としてはトップに近い状態になっているだろう。
スキップ制度を利用して、B級冒険者にもなった事だし大丈夫かしら?
「おうっ、熱っ!」
誰かが忠告を忘れて、そのまま食べてしまったらしい。
元冒険者の男性は早食いする人が多そうだ。
これは口の中を火傷したな?
私は、ちゃんと取り皿に入れて冷ましてから食べますよ。
既に火傷は何回も経験済みだ。
兄と旭もあんかけうどんの危険性? を知っているので、素直に取り皿に取って食べている。
店の従業員達は最近主食をパンからうどんに変更したらしい。
基本的にはスープに入れて食べているそうだ。
まぁうどん県の人達は、毎日うどんを食べても平気みたいなのでパン食から変更しても大丈夫なのかな?
それに自分達の作ったうどんの味見も兼ねているのかも知れないし。
もう全員が立派な麺職人だ。
本当はもっと沢山、美味しいうどんの食べ方を教えてあげたいな~。
きっと男性はカツカレーうどんに嵌りそう。
食事を終えた後で最後の1人となった息子に、セーターのプレゼントをして着て見せてもらった。
深緑色のセーターは、複雑な模様が描かれてとても素敵だった。
「オーナー、俺達のためにありがとうございます」
「お礼を言うのは編んで下さったご婦人達よ。皆さん足りない時間で頑張ってもらったもの」
「そのセーターは、私が編んだ物よ。貴方が着てくれる事になって嬉しいわ。休みの日に顔を見せに来て頂戴ね。お父さんも貴方の事をずっと心配していたの」
自分が今着ているセーターを母親が編んだと知った息子は「何だ、母ちゃんのやつか」と憎まれ口を聞いていたけど、その目にはうっすらと涙が見える。
きっと照れ隠しで素直にお礼が言えないんだろうな。
老婦人は、もう一度息子を抱き締めてから店を後にした。
さて、これはちょっと問題ね。
「皆さん、今日はお休みの日に店を開けてくれてありがとうございます。この中で、親御さんに連絡を取っていない方は手を上げてもらえますか?」
私がそう言うと数人が手を挙げた。
理由は何となく分かる。
きっと体が不自由になり、路上生活者になった事を知られたくなかったんだろう。
でも今は、生活も安定してるから連絡を入れられる筈だ。
迷宮都市は他領から冒険者が多く集まるから、親が迷宮都市に住んでいない人の方が多いだろう。
「分かりました。冒険者ギルドの早馬に依頼して、親御さんに手紙を出して下さい。依頼料はこちらで負担します」
早馬の料金は距離に依って変化するけど、従業員の給料から出すには高額だ。
ここはポーションと同じで福利厚生とするべきだろう。
母親達にも来週、言っておかないと。
「オーナー、ご心配頂きありがとうございます。では私の方で取り纏めて、冒険者ギルドに依頼を出しておきましょう」
そうバスクさんが言ってくれたので、金貨を少し多めに渡しておく。
お金が足りなくて、手紙を出せない人が居ると大変だからね。
最後にスヌードとイヤーマフと腹巻を全員に配ると、兄達が使い方を教えてあげていた。
ワイルドウルフの皮を使用した物だと伝えると、皆が金額を計算して恐縮してしまったので自分達で狩ってきた皮で注文したから実質無料だと言っておいた。
少し早いクリスマスプレゼントに喜んでくれたようで、従業員達は渡した防寒具を身に付けて嬉しそうな表情を見せる。
年配の男性がイヤーマフを付けている姿には、少し笑ってしまったけど……。
異世界では誰も変に思う人は居ないだろう。
『肉うどん店』と『製麺店』の従業員は、本当に良く働いてくれるので12月はボーナスを支給しないと。
臨時収入があれば、今まで節約して購入出来なかった物も買えると思う。
2ケ月分あれば、少し贅沢が出来るかな?
お礼を言う従業員におやすみの挨拶をして店を出た。
ああぁぁぁ~!!
迷宮都市の子供達に、私の一押し品を紹介するのを忘れてたわ。
大分時間が過ぎてしまったから、きっともう皆寝ているわよね?
「お兄ちゃん、迷宮都市の子供達の家に今からガーゴイルを設置してくるよ!」
そう言って、移転しようとした私の肩を兄が後ろからがっしりと掴む。
「おい待て! 何の説明もなく、そんな物騒な物が玄関に置かれていたら、子供達が驚いて何かの嫌がらせだと思われるぞ?」
「そうかな? きっと格好良いと思ってくれると思うけど……」
「沙良ちゃん。ここは賢也の言う事を聞いて、ガーゴイルの設置は来週に行こう」
「え~、今日一番の目玉だったのに~」
「ほら、遅くなったから俺達も帰るぞ」
兄に拘束されて、仕方なくホームの自宅へと移転した。
今日も予定が盛沢山だったなぁ~。
子供達にとっても良い1日となった事だろう。
プレゼントした防寒着&防寒具も喜んでもらえて良かった。
来年の冬は、手袋と靴下と毛布と羽毛布団をプレゼントしてあげたい。
コカトリスを乱獲する必要があるな。
旭の剣舞が、お仕置きにならなかった事だけが残念だ。
無駄にファンを増やしてしまった事は済まないと思うけどね。
疲れていたのか私はパジャマに着替えると、そのままお風呂にも入らずに寝落ちしてしまったのだった。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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その間に『うどん』を人数分茹でて五目あんを掛ける。
合計14人分が出来上がる頃には、従業員全員が着席していた。
先程と同じく火傷しないように注意をして、取り皿に分けて食べる事を勧める。
来年は『カレーうどん』が出せないかしら?
まだ早いかなぁ~。
1年後――。
両親を召喚した後、私達は順調に行けば地下18階を拠点としているので、迷宮都市の冒険者としてはトップに近い状態になっているだろう。
スキップ制度を利用して、B級冒険者にもなった事だし大丈夫かしら?
「おうっ、熱っ!」
誰かが忠告を忘れて、そのまま食べてしまったらしい。
元冒険者の男性は早食いする人が多そうだ。
これは口の中を火傷したな?
私は、ちゃんと取り皿に入れて冷ましてから食べますよ。
既に火傷は何回も経験済みだ。
兄と旭もあんかけうどんの危険性? を知っているので、素直に取り皿に取って食べている。
店の従業員達は最近主食をパンからうどんに変更したらしい。
基本的にはスープに入れて食べているそうだ。
まぁうどん県の人達は、毎日うどんを食べても平気みたいなのでパン食から変更しても大丈夫なのかな?
それに自分達の作ったうどんの味見も兼ねているのかも知れないし。
もう全員が立派な麺職人だ。
本当はもっと沢山、美味しいうどんの食べ方を教えてあげたいな~。
きっと男性はカツカレーうどんに嵌りそう。
食事を終えた後で最後の1人となった息子に、セーターのプレゼントをして着て見せてもらった。
深緑色のセーターは、複雑な模様が描かれてとても素敵だった。
「オーナー、俺達のためにありがとうございます」
「お礼を言うのは編んで下さったご婦人達よ。皆さん足りない時間で頑張ってもらったもの」
「そのセーターは、私が編んだ物よ。貴方が着てくれる事になって嬉しいわ。休みの日に顔を見せに来て頂戴ね。お父さんも貴方の事をずっと心配していたの」
自分が今着ているセーターを母親が編んだと知った息子は「何だ、母ちゃんのやつか」と憎まれ口を聞いていたけど、その目にはうっすらと涙が見える。
きっと照れ隠しで素直にお礼が言えないんだろうな。
老婦人は、もう一度息子を抱き締めてから店を後にした。
さて、これはちょっと問題ね。
「皆さん、今日はお休みの日に店を開けてくれてありがとうございます。この中で、親御さんに連絡を取っていない方は手を上げてもらえますか?」
私がそう言うと数人が手を挙げた。
理由は何となく分かる。
きっと体が不自由になり、路上生活者になった事を知られたくなかったんだろう。
でも今は、生活も安定してるから連絡を入れられる筈だ。
迷宮都市は他領から冒険者が多く集まるから、親が迷宮都市に住んでいない人の方が多いだろう。
「分かりました。冒険者ギルドの早馬に依頼して、親御さんに手紙を出して下さい。依頼料はこちらで負担します」
早馬の料金は距離に依って変化するけど、従業員の給料から出すには高額だ。
ここはポーションと同じで福利厚生とするべきだろう。
母親達にも来週、言っておかないと。
「オーナー、ご心配頂きありがとうございます。では私の方で取り纏めて、冒険者ギルドに依頼を出しておきましょう」
そうバスクさんが言ってくれたので、金貨を少し多めに渡しておく。
お金が足りなくて、手紙を出せない人が居ると大変だからね。
最後にスヌードとイヤーマフと腹巻を全員に配ると、兄達が使い方を教えてあげていた。
ワイルドウルフの皮を使用した物だと伝えると、皆が金額を計算して恐縮してしまったので自分達で狩ってきた皮で注文したから実質無料だと言っておいた。
少し早いクリスマスプレゼントに喜んでくれたようで、従業員達は渡した防寒具を身に付けて嬉しそうな表情を見せる。
年配の男性がイヤーマフを付けている姿には、少し笑ってしまったけど……。
異世界では誰も変に思う人は居ないだろう。
『肉うどん店』と『製麺店』の従業員は、本当に良く働いてくれるので12月はボーナスを支給しないと。
臨時収入があれば、今まで節約して購入出来なかった物も買えると思う。
2ケ月分あれば、少し贅沢が出来るかな?
お礼を言う従業員におやすみの挨拶をして店を出た。
ああぁぁぁ~!!
迷宮都市の子供達に、私の一押し品を紹介するのを忘れてたわ。
大分時間が過ぎてしまったから、きっともう皆寝ているわよね?
「お兄ちゃん、迷宮都市の子供達の家に今からガーゴイルを設置してくるよ!」
そう言って、移転しようとした私の肩を兄が後ろからがっしりと掴む。
「おい待て! 何の説明もなく、そんな物騒な物が玄関に置かれていたら、子供達が驚いて何かの嫌がらせだと思われるぞ?」
「そうかな? きっと格好良いと思ってくれると思うけど……」
「沙良ちゃん。ここは賢也の言う事を聞いて、ガーゴイルの設置は来週に行こう」
「え~、今日一番の目玉だったのに~」
「ほら、遅くなったから俺達も帰るぞ」
兄に拘束されて、仕方なくホームの自宅へと移転した。
今日も予定が盛沢山だったなぁ~。
子供達にとっても良い1日となった事だろう。
プレゼントした防寒着&防寒具も喜んでもらえて良かった。
来年の冬は、手袋と靴下と毛布と羽毛布団をプレゼントしてあげたい。
コカトリスを乱獲する必要があるな。
旭の剣舞が、お仕置きにならなかった事だけが残念だ。
無駄にファンを増やしてしまった事は済まないと思うけどね。
疲れていたのか私はパジャマに着替えると、そのままお風呂にも入らずに寝落ちしてしまったのだった。
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