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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第346話 椎名 香織 6 私の幸せな3度目の人生
その日の深夜――。
お姉ちゃんは公爵令嬢であるリーシャの人生に見切りをつけ、部屋にあった物を全てアイテムBOXに収納して出奔した。
序に継母と継子、執事の部屋までアイテムBOXに収納していたよ!
異世界のお金を持っていないからって、全部を持ち逃げですか!?
あ~あ、賢也お兄ちゃんに知られたら確実にお説教されると思うよ。
でも、家を出てくれて安心した。
私は別にリーシャとしての人生を歩んでほしいと思って召喚した訳じゃないからね。
頭がお花畑の貴族のボンボンであるお父様と、沙良お姉ちゃんの相性は最悪だろう。
リーシャの虐待に気付けず死なせてしまった事もあって、印象が良くない。
12歳の少女となっている事だけでも苦慮するのに、家族として生きるのは難しいと思う。
それにこのままリーシャとして過ごす事になれば、来年からは王都の魔法学校に通う事になる。
そこには2年年上の皇太子と同級生となる主人公もいるのだ。
友達が1人も居ない状況で、ストーリーに無いリーシャが入学すればどんな事が起こるか分からないから……。
最初から、乙女ゲームのキャラ達には会わない方が良い。
物語の強制力が働いたりしたら、厄介な事になりそうだし。
そうしてお姉ちゃんは冒険者になった。
私の願いは届かず、最初に召喚されたのは賢也お兄ちゃん。
次はダンジョンマスターになっていた旭さんだった。
ごめんなさい、雫ちゃんをお姉ちゃんが家から追い出してしまいました。
旭さんは妹の雫ちゃんをとても可愛がっていたので、同じ世界に居ると知ったら絶対に会いたいだろうな。
再会するのは随分先の話になりそう。
冒険者をする傍ら、お姉ちゃんは路上生活をしている子供達の支援を始めた。
私はハンフリー公爵領内に、こんなに沢山の子供達が路上生活を送っている事を全く知らなかった。
もうあの家とは縁が切れているけど、子供達を救ってくれてありがとう。
私が生きていても多分、何も出来なかったと思う。
3人が迷宮都市に拠点を変えた後、雫ちゃんと再会する機会があったのに、お姉ちゃんはサリナの事を嫌厭して接触を回避してしまった!
あぁ、もうどうして私の声は届かないのかなぁ~。
やきもきして見ている間に、お姉ちゃんがクランを崩壊させて雫ちゃんは王都に帰っていった。
その後、ダンジョンマスターが雫ちゃんじゃないかと疑ったお姉ちゃんが地下30階を独りで攻略に行き、魔物を倒してLv35になった。
これで2人召喚出来る!
私は『手紙の人』に、夢の中で語り掛ける事が出来るように毎日お願いした。
そしてついに、お姉ちゃんが私の夢を見てくれたんだよ。
夢の内容を選ぶ事は出来ないけど、見続けている間に私がこの世界で転生した事が分かるだろう。
既に死んでいる事も知ったら、私が何を望んでいるかきっと理解してくれる筈。
今の所、両親を召喚する事になっているので私の願いはあと少しで叶う!
お姉ちゃんの体の中で意識だけがある状態が長く続いたけど、それも後僅かだ。
一緒に冒険者をしているみたいで、楽しかったなぁ~。
私の、お祖母ちゃんにも会う事が出来たしね!
サヨさん、生まれてきたら可愛がってくれるかしら……。
後、賢也お兄ちゃんと旭さんの仲をお姉ちゃんが盛大に勘違いしていて不憫だった。
2人は単なる親友同士だと思う。
旭さんは、賢也お兄ちゃんじゃなくて沙良お姉ちゃんの事が好きなんじゃないかな?
お姉ちゃんは思い込みが激しいから、そうじゃないと分かってもらう事は至難の業だ。
2人をくっつけようとしているみたいだし……。
大丈夫かな?
このまま、結婚させられちゃうんじゃないかしら?
お姉ちゃんは私の夢を見ながらとても心配してくれていた。
でも、もう私は亡くなっているからその心配は的外れなものなんだよね~。
早く両親を召喚して、お父さんに迷宮ウナギを沢山食べさせてあげて下さい!
きっとお父さんは鰻が大好きな筈だから!
お母さん、ちょっと高齢出産になっちゃうけど子供を産みたいと思ってほしい。
もう一度子育てするのは大変だと思うけど、私は手の掛からない良い子だから大丈夫。
私は夢で見てもらえるように、必死にウナギが食べたいアピールをしておいた。
それから色々あって(沢山あり過ぎだよ!)、私は無事にお母さんのお腹の中でお姉ちゃんが話してくれるドラゴンの話を聞いていた。
余程ドラゴンが好きらしい。
まだ私も見た事が無いから、家族と一緒に見てみたいなぁ~。
でもシルバーとハニーとフォレストは、ドラゴンにはならないと思うんだけど……。
無茶振りされてる3匹の魔物が、ちょっと可哀想。
皆、待っててね!
今度は無事に生まれてくるから。
10ケ月後――。
家族全員が『香織』と名前を決めてくれた事が、凄く嬉しかったよ!
大切な私の名前だもん。
やっと、香織ちゃんと呼んでもらえた……。
異世界で3度目の人生が始まった私は、『手紙の人』にお願いするのをすっかり忘れていた事に気付いた。
記憶が戻るのは、もっと後でいいですと……。
赤ちゃんから始めるのか……。
おむつプレイは望んでませんよ~!!
でも、私の我儘な願いを叶えてくれてありがとう。
これから家族と過ごせるのなら、赤ちゃんのフリなんて簡単だよ。
日本から異世界に召喚する事で沢山迷惑を掛けてしまってごめんなさい。
ただいま、これからよろしくお願いします。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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お姉ちゃんは公爵令嬢であるリーシャの人生に見切りをつけ、部屋にあった物を全てアイテムBOXに収納して出奔した。
序に継母と継子、執事の部屋までアイテムBOXに収納していたよ!
異世界のお金を持っていないからって、全部を持ち逃げですか!?
あ~あ、賢也お兄ちゃんに知られたら確実にお説教されると思うよ。
でも、家を出てくれて安心した。
私は別にリーシャとしての人生を歩んでほしいと思って召喚した訳じゃないからね。
頭がお花畑の貴族のボンボンであるお父様と、沙良お姉ちゃんの相性は最悪だろう。
リーシャの虐待に気付けず死なせてしまった事もあって、印象が良くない。
12歳の少女となっている事だけでも苦慮するのに、家族として生きるのは難しいと思う。
それにこのままリーシャとして過ごす事になれば、来年からは王都の魔法学校に通う事になる。
そこには2年年上の皇太子と同級生となる主人公もいるのだ。
友達が1人も居ない状況で、ストーリーに無いリーシャが入学すればどんな事が起こるか分からないから……。
最初から、乙女ゲームのキャラ達には会わない方が良い。
物語の強制力が働いたりしたら、厄介な事になりそうだし。
そうしてお姉ちゃんは冒険者になった。
私の願いは届かず、最初に召喚されたのは賢也お兄ちゃん。
次はダンジョンマスターになっていた旭さんだった。
ごめんなさい、雫ちゃんをお姉ちゃんが家から追い出してしまいました。
旭さんは妹の雫ちゃんをとても可愛がっていたので、同じ世界に居ると知ったら絶対に会いたいだろうな。
再会するのは随分先の話になりそう。
冒険者をする傍ら、お姉ちゃんは路上生活をしている子供達の支援を始めた。
私はハンフリー公爵領内に、こんなに沢山の子供達が路上生活を送っている事を全く知らなかった。
もうあの家とは縁が切れているけど、子供達を救ってくれてありがとう。
私が生きていても多分、何も出来なかったと思う。
3人が迷宮都市に拠点を変えた後、雫ちゃんと再会する機会があったのに、お姉ちゃんはサリナの事を嫌厭して接触を回避してしまった!
あぁ、もうどうして私の声は届かないのかなぁ~。
やきもきして見ている間に、お姉ちゃんがクランを崩壊させて雫ちゃんは王都に帰っていった。
その後、ダンジョンマスターが雫ちゃんじゃないかと疑ったお姉ちゃんが地下30階を独りで攻略に行き、魔物を倒してLv35になった。
これで2人召喚出来る!
私は『手紙の人』に、夢の中で語り掛ける事が出来るように毎日お願いした。
そしてついに、お姉ちゃんが私の夢を見てくれたんだよ。
夢の内容を選ぶ事は出来ないけど、見続けている間に私がこの世界で転生した事が分かるだろう。
既に死んでいる事も知ったら、私が何を望んでいるかきっと理解してくれる筈。
今の所、両親を召喚する事になっているので私の願いはあと少しで叶う!
お姉ちゃんの体の中で意識だけがある状態が長く続いたけど、それも後僅かだ。
一緒に冒険者をしているみたいで、楽しかったなぁ~。
私の、お祖母ちゃんにも会う事が出来たしね!
サヨさん、生まれてきたら可愛がってくれるかしら……。
後、賢也お兄ちゃんと旭さんの仲をお姉ちゃんが盛大に勘違いしていて不憫だった。
2人は単なる親友同士だと思う。
旭さんは、賢也お兄ちゃんじゃなくて沙良お姉ちゃんの事が好きなんじゃないかな?
お姉ちゃんは思い込みが激しいから、そうじゃないと分かってもらう事は至難の業だ。
2人をくっつけようとしているみたいだし……。
大丈夫かな?
このまま、結婚させられちゃうんじゃないかしら?
お姉ちゃんは私の夢を見ながらとても心配してくれていた。
でも、もう私は亡くなっているからその心配は的外れなものなんだよね~。
早く両親を召喚して、お父さんに迷宮ウナギを沢山食べさせてあげて下さい!
きっとお父さんは鰻が大好きな筈だから!
お母さん、ちょっと高齢出産になっちゃうけど子供を産みたいと思ってほしい。
もう一度子育てするのは大変だと思うけど、私は手の掛からない良い子だから大丈夫。
私は夢で見てもらえるように、必死にウナギが食べたいアピールをしておいた。
それから色々あって(沢山あり過ぎだよ!)、私は無事にお母さんのお腹の中でお姉ちゃんが話してくれるドラゴンの話を聞いていた。
余程ドラゴンが好きらしい。
まだ私も見た事が無いから、家族と一緒に見てみたいなぁ~。
でもシルバーとハニーとフォレストは、ドラゴンにはならないと思うんだけど……。
無茶振りされてる3匹の魔物が、ちょっと可哀想。
皆、待っててね!
今度は無事に生まれてくるから。
10ケ月後――。
家族全員が『香織』と名前を決めてくれた事が、凄く嬉しかったよ!
大切な私の名前だもん。
やっと、香織ちゃんと呼んでもらえた……。
異世界で3度目の人生が始まった私は、『手紙の人』にお願いするのをすっかり忘れていた事に気付いた。
記憶が戻るのは、もっと後でいいですと……。
赤ちゃんから始めるのか……。
おむつプレイは望んでませんよ~!!
でも、私の我儘な願いを叶えてくれてありがとう。
これから家族と過ごせるのなら、赤ちゃんのフリなんて簡単だよ。
日本から異世界に召喚する事で沢山迷惑を掛けてしまってごめんなさい。
ただいま、これからよろしくお願いします。
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これからもよろしくお願い致します。
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