225 / 781
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第351話 冒険者ギルドマスター オリビア・ハーレイ 5 従魔登録 2
私は会議室に入る前に大きく深呼吸をする。
今からお会いするサラ様はハイエルフの王族だけど、現在お忍びで冒険者として活動していらっしゃる。
お忍びが成功しているかどうかは、この際置いておくとして……。
私が不自然な態度を取って、サラ様達がお忍びで冒険者をしている事がバレるのは非常にまずい。
なるべく普段通りに接しないと、副ギルドマスターのウォーリーと秘書のオリーが不審がるだろう。
っていうか2人とも名前が似すぎて、ややこしいのよ!
全然関係ない事を思いながら会議室の扉を2回ノックした後、室内にオリーと入った。
既にウォーリーが端に座っていたので、私は真ん中の席に座る。
テーブルを挟んで正面はサラ様だった。
私は初めてお会いするハイエルフの王族のお姿を、こんな近くで見る事が出来て密かに感動していた。
これは後で父に自慢してやろう。
サラ様は本当にヒルダ様と似ていらっしゃる。
あの特徴的な紫の瞳は姿変えの魔道具で変えているのかしら?
それにしても普通は王族がお忍びで人族の国に来られる時は、治癒術師2人のように人族の姿に変化する物だけど……。
サラ様は何故か容姿はそのままで、年齢と体型を変えられたようだ。
身長が12歳くらいの人族の平均しかない。
ステータスには18歳とあったけれど、あれから1年経過して19歳に表記上はなっている筈。
態々お小さい姿を取られるのは、人族に侮ってほしいためなのかしら?
治癒術師の1人は完全な人族に変化しているが、サラ様の身長に合わせてかステータス表記の平均年齢身長よりこちらも低かった。
人族にしては可愛らしい容姿をしている。
この方は男性冒険者に人気だろうな。
最後の兄と名乗る治癒術師は190cmくらいだろうか?
こちらは容姿も整っているので、一瞬ハーフエルフに見えるかも知れない。
以前調査した時は、殆ど話す事は無い寡黙な青年と報告書に書かれていた。
多分、本来の身分や年齢から人族と会話するのは、お嫌だったのではないかと思われる。
存在を秘匿されたサラ様の侍医を任せられる程の高名な御方だ、王宮の序列は第2位だろう。
私では対等に口を利く事も許されない。
緊張感で一杯の私は、最初に秘書のオリーが口にした言葉に唖然となる。
こいつ!
あれほど無礼な態度は取らないようにと忠告したのに、挨拶もせずいきなり用件を話し出すとは何事だ!
調査報告書ではサラ様は非常に温厚なタイプであると書かれていたけど、オリーの非礼に顔付きが変わった。
その瞬間、まさに羊の皮を被った狼が姿を現す。
はっきりと年長者である事を理解させられた。
口調が変化し穏やかな雰囲気は消え、命令し慣れた物言いになった。
その余りに怒気を孕んだ声を聞いて、私はゾッとする。
今にも影衆の当主が王族に無礼を働いた罪で、オリーの首を一閃する姿を想像してしまったからだ。
幸いと言っていいものかオリーの首は無事で、サラ様のおっしゃった事に腹を立て部屋を出ていってしまったが……。
王族の前での殺生を避けたのか、早晩あの男は消されるだろう。
解雇しようと思っていた所だから、理由として丁度良い。
迷宮都市でトップの稼ぎを誇るパーティーリーダーを怒らせたのだから、従業員規則違反で懲戒解雇だ。
オリーが部屋を出た後で、上司の私が連帯責任を取らされるかも知れないと身構えたけれど、サラ様は不問にして下さるようだ。
その後オリーの態度を謝罪してテイムした方を尋ねると、なんとテイムされたのはサラ様ご本人だった!?
あ~それは、色々とまずいです。
従魔登録の書類は、本書を王都にある冒険者ギルト統括本部に送る必要がある。
そこに2匹の種類の違う魔物をテイムした事を記載すれば、サラ様は注目されてしまうだろう。
案の定、副ギルドマスターのウォーリーが声を荒らげた。
「一体どうやったら2匹同時にテイム出来るんだ!?」
いや本当に私も聞きたい。
ハイエルフの王族でも、ここまで規格外の能力を持った方を知らないんですが……。
これが同じ日でなければ、また違ったのだけど……。
「勿論、企業秘密です」
サラ様は、にっこり笑顔で躱された。
まぁ話せる事ではないし、冒険者は自分の能力を秘密にする。
ウォーリーも、それ以上の追及はしなかった。
「ギルマス、早いとこ従魔登録してやってくれ。さっきから2匹の魔物が俺を睨んでくるんだ。そいつらは相当Lvの高い魔物だな。良くテイムもされているし、問題無いだろう?」
言われて2匹の魔物を見ると、牙を剥いている。
先程、主人であるサラ様がオリーに対し怒りを露わにしたから、私達は敵認定されてしまったらしい。
サラ様が後ろを振り返り様子を見ようとした時には、2匹の魔物が牙をしまい尻尾を揺らしていた。
これは相当テイム魔法Lvが高いな。
私は従魔登録に必要な首輪と書類をサラ様に手渡した。
少し手が震えてしまっているのは、お目こぼし下さるだろう。
そして返却された書類に記載されている魔物の種類を二度見する。
今まで王族の前で緊張していた所為で気付けなかったけど、確かにシルバーウルフの毛が金色だった。
え?
ゴールデンウルフなんて、迷宮都市のダンジョンにいませんが?
一体どこの大陸の魔物ですかね?
カルドサリ王国内には生息していませんよ……。
サラ様?
私にいない魔物の従魔登録をしろとおっしゃる?
それは良きに計らえという事でしょうか……。
暗に書類の改ざんを指示されて、私は泣きたくなった。
精霊信仰を主としているエルフは嘘を嫌う。
それは守護精霊が嘘を吐くと加護をくれなくなるからだ。
ハーフエルフの私にも、ちゃんとステータスに守護精霊の加護が表記されている。
この場合、王族に指示をされたんだから大目に見てもらえるわよね?
きっとサラ様の守護精霊には世界樹の精霊王が付いている筈だから、後で執り成して下さると信じてますよ!
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
今からお会いするサラ様はハイエルフの王族だけど、現在お忍びで冒険者として活動していらっしゃる。
お忍びが成功しているかどうかは、この際置いておくとして……。
私が不自然な態度を取って、サラ様達がお忍びで冒険者をしている事がバレるのは非常にまずい。
なるべく普段通りに接しないと、副ギルドマスターのウォーリーと秘書のオリーが不審がるだろう。
っていうか2人とも名前が似すぎて、ややこしいのよ!
全然関係ない事を思いながら会議室の扉を2回ノックした後、室内にオリーと入った。
既にウォーリーが端に座っていたので、私は真ん中の席に座る。
テーブルを挟んで正面はサラ様だった。
私は初めてお会いするハイエルフの王族のお姿を、こんな近くで見る事が出来て密かに感動していた。
これは後で父に自慢してやろう。
サラ様は本当にヒルダ様と似ていらっしゃる。
あの特徴的な紫の瞳は姿変えの魔道具で変えているのかしら?
それにしても普通は王族がお忍びで人族の国に来られる時は、治癒術師2人のように人族の姿に変化する物だけど……。
サラ様は何故か容姿はそのままで、年齢と体型を変えられたようだ。
身長が12歳くらいの人族の平均しかない。
ステータスには18歳とあったけれど、あれから1年経過して19歳に表記上はなっている筈。
態々お小さい姿を取られるのは、人族に侮ってほしいためなのかしら?
治癒術師の1人は完全な人族に変化しているが、サラ様の身長に合わせてかステータス表記の平均年齢身長よりこちらも低かった。
人族にしては可愛らしい容姿をしている。
この方は男性冒険者に人気だろうな。
最後の兄と名乗る治癒術師は190cmくらいだろうか?
こちらは容姿も整っているので、一瞬ハーフエルフに見えるかも知れない。
以前調査した時は、殆ど話す事は無い寡黙な青年と報告書に書かれていた。
多分、本来の身分や年齢から人族と会話するのは、お嫌だったのではないかと思われる。
存在を秘匿されたサラ様の侍医を任せられる程の高名な御方だ、王宮の序列は第2位だろう。
私では対等に口を利く事も許されない。
緊張感で一杯の私は、最初に秘書のオリーが口にした言葉に唖然となる。
こいつ!
あれほど無礼な態度は取らないようにと忠告したのに、挨拶もせずいきなり用件を話し出すとは何事だ!
調査報告書ではサラ様は非常に温厚なタイプであると書かれていたけど、オリーの非礼に顔付きが変わった。
その瞬間、まさに羊の皮を被った狼が姿を現す。
はっきりと年長者である事を理解させられた。
口調が変化し穏やかな雰囲気は消え、命令し慣れた物言いになった。
その余りに怒気を孕んだ声を聞いて、私はゾッとする。
今にも影衆の当主が王族に無礼を働いた罪で、オリーの首を一閃する姿を想像してしまったからだ。
幸いと言っていいものかオリーの首は無事で、サラ様のおっしゃった事に腹を立て部屋を出ていってしまったが……。
王族の前での殺生を避けたのか、早晩あの男は消されるだろう。
解雇しようと思っていた所だから、理由として丁度良い。
迷宮都市でトップの稼ぎを誇るパーティーリーダーを怒らせたのだから、従業員規則違反で懲戒解雇だ。
オリーが部屋を出た後で、上司の私が連帯責任を取らされるかも知れないと身構えたけれど、サラ様は不問にして下さるようだ。
その後オリーの態度を謝罪してテイムした方を尋ねると、なんとテイムされたのはサラ様ご本人だった!?
あ~それは、色々とまずいです。
従魔登録の書類は、本書を王都にある冒険者ギルト統括本部に送る必要がある。
そこに2匹の種類の違う魔物をテイムした事を記載すれば、サラ様は注目されてしまうだろう。
案の定、副ギルドマスターのウォーリーが声を荒らげた。
「一体どうやったら2匹同時にテイム出来るんだ!?」
いや本当に私も聞きたい。
ハイエルフの王族でも、ここまで規格外の能力を持った方を知らないんですが……。
これが同じ日でなければ、また違ったのだけど……。
「勿論、企業秘密です」
サラ様は、にっこり笑顔で躱された。
まぁ話せる事ではないし、冒険者は自分の能力を秘密にする。
ウォーリーも、それ以上の追及はしなかった。
「ギルマス、早いとこ従魔登録してやってくれ。さっきから2匹の魔物が俺を睨んでくるんだ。そいつらは相当Lvの高い魔物だな。良くテイムもされているし、問題無いだろう?」
言われて2匹の魔物を見ると、牙を剥いている。
先程、主人であるサラ様がオリーに対し怒りを露わにしたから、私達は敵認定されてしまったらしい。
サラ様が後ろを振り返り様子を見ようとした時には、2匹の魔物が牙をしまい尻尾を揺らしていた。
これは相当テイム魔法Lvが高いな。
私は従魔登録に必要な首輪と書類をサラ様に手渡した。
少し手が震えてしまっているのは、お目こぼし下さるだろう。
そして返却された書類に記載されている魔物の種類を二度見する。
今まで王族の前で緊張していた所為で気付けなかったけど、確かにシルバーウルフの毛が金色だった。
え?
ゴールデンウルフなんて、迷宮都市のダンジョンにいませんが?
一体どこの大陸の魔物ですかね?
カルドサリ王国内には生息していませんよ……。
サラ様?
私にいない魔物の従魔登録をしろとおっしゃる?
それは良きに計らえという事でしょうか……。
暗に書類の改ざんを指示されて、私は泣きたくなった。
精霊信仰を主としているエルフは嘘を嫌う。
それは守護精霊が嘘を吐くと加護をくれなくなるからだ。
ハーフエルフの私にも、ちゃんとステータスに守護精霊の加護が表記されている。
この場合、王族に指示をされたんだから大目に見てもらえるわよね?
きっとサラ様の守護精霊には世界樹の精霊王が付いている筈だから、後で執り成して下さると信じてますよ!
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
2024年5月 書籍一巻発売
2025年7月 書籍二巻発売
2025年10月 コミカライズ連載開始
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇