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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第371話 迷宮都市 地下14階 『串カツ』&ソース解禁
夕食の準備も終わったのでマジックテント内に移動し、そのままマッピングを使い迷宮タイガーを狩って収納。
本当にマッピング+アイテムBOXが有能すぎて怖いな……。
先日、実験したら生き物も入る事が分かったので私は最強かも知れない!
旭もアイテムBOXの能力があるけど、生き物が入る事を知っているだろうか?
彼は、その発想すら思いつかないかもね~。
いざという時の為に、教えておいた方が良いのか少し悩んでしまう。
能力は最大限、活かせるようにした方がいいか……。
特に旭は光魔法が使えるから、重傷患者の輸送に役立つだろう。
この能力は秘密にするより、夕食後に教えておこうと決めた。
マッピングの有効範囲内で魔法が使える事は内緒だけどね~。
私は秘密が多い女です!
兄と旭が戻ってきたので、自宅に移動しトイレ休憩。
テントの外に出ると夕食の準備をしているダンクさんとアマンダさんに、今日のメイン料理は私が作る事を伝えておいた。
それを聞いた料理担当のリリーさんとケンさんが、スープと『フレンチトースト』にメニューを変更している。
私は3人分の『シチュー』の材料を切り、火が通るまでの間に『ナン』を焼いておく。
さてメインの『串カツ』を揚げていこう!
数が多いので、リリーさんとケンさんの3人で225本を揚げる必要がある。
2人に手伝ってもらい、次々と揚げ立てを食べて頂く事にした。
その際に秘伝の『ソース』の宣伝もちゃっかりしておく。
これも『焼肉のタレ』と同じで、銀貨3枚(3万円)でお買い上げしてもらいました。
ぼったくりじゃないのよ~。
秘伝だと言っているから値段設定を安く出来ないだけなの!
ダンクさんとアマンダさんが、小皿に『ソース』を少し入れてメンバーに渡している。
異世界では塩と胡椒しか調味料がないので、相変わらず私から購入した物は大切に扱ってくれているようだ。
付け合わせのキャベツのざく切りは、『串カツ』の串に刺して食べるのが作法ですと伝えるのも忘れない。
初めて『串カツ』をソースに付けて食べたダンクさんから、「エールが飲みて~」と声が上がる。
アマンダさんも「ダンジョン攻略中に、酒が飲みたくなるとは……」と嘆いていた。
「サラちゃん、いつも美味しい料理を教えてくれてありがとう! この『ソース』は、揚げ物によく合うわね~」
リリーさんが料理担当者として感想を述べる。
「ええ、『迷宮サーモンのフライ』にもオーク肉の『豚カツ』にも合いますよ~」
私もいい加減、フライ物は『ソース』をつけて食べたかった。
トマトソースも美味しいけど、『豚カツ』にはソースでしょう?
欲を言えば『味噌カツ』の方が好きだけどね~。
今回も『串カツ』を、どて煮の中に入れられず残念だった。
『どて串カツ』も大好きなんだけど、流石に味噌はまだ解禁出来ない。
いつかカレーと一緒に味噌も解禁する心算でいるんだけど……。
『肉うどん店』でメニューとして出せるのは、まだ先の話になるだろうなぁ~。
「サラちゃん、この『ソース』なんだがもう1壺分けてくれないか? 『串カツ』は親父が気に入りそうだ」
「いいですよ~。後で、リリーさんに渡しておきますね!」
ダンクさんに言われて、ジョンさんのパーティー分も追加になった。
本日の売上、銀貨9枚(9万円)。
なんてぼろい商売だ!
中身のソースの値段より、陶器の壺の方が高いとは……。
「それにしても、サラちゃんはいつ夕食の準備をしていたんだい?」
アマンダさんが不思議そうに尋ねてくる。
確かに今回は自宅で『串カツ』の下準備を225本分もしていたから、ダンジョン内では料理を作っていない。
適当に言い訳をしておこう。
「暇だったから、マジックテント内で準備してました」
「あんたは自由だね~。ダンジョンに薬草採取と料理をしに来てるのかい? まぁ、あたしらは美味い料理が食べられるからそれでもいいんだけどねぇ」
「魔物は兄達が沢山狩ってくるので、私は好きに過ごしてます」
そう言うと、アマンダさんとダンクさんが「こりゃまいった」と大声で笑う。
つられてパーティーメンバーも大爆笑だ。
私は何か笑われる事を言っただろうか? と思いながら、自分達の『串カツ』を揚げて皿に盛る。
材料に火が入った鍋に『牛乳』と『シチュールー』を入れたら、スープは完成。
『シチュールー』もホワイトだけじゃなく、ブラウンも解禁して良いかしら?
ビーフシチューを、ミノタウロスの肉で作ったら美味しそうよね~。
兄と旭に『串カツ』・『シチュー』・『ナン』を渡して、私達も夕食を食べる。
ハイオーク肉を使用しているので、本当に黒豚みたいで美味しい!
そして間に挟まったネギが最高だ!
1人15本ずつ揚げたけど、冒険者達は全員完食していた。
私には少し多かったので8本を食べ、残りはそのままアイテムBOXに収納。
兄達が晩酌する時に食べられる様、後で旭のアイテムBOXに入れ替えてもらおう。
いつも通りわいわいと騒ぎながら食事をして、デザートに梨を渡す。
ケンさんが皮を剥いている端から、果物好きなアマンダさんが食べていて笑ってしまう。
まぁ彼女がリーダーだからね、多少行儀が悪くても誰からも怒られる事はないだろう。
うちのメンバー2人は、つまみ食いしたりしない。
そんな事をしたら、躾に厳しい兄は旭に説教するだろう。
なんせ子供の頃、旭の箸の使い方が悪いと大豆100個を皿に移し替えるまで、ご飯を食べさせなかった徹底振りだ。
大豆を卒業しても、次に小豆が待っていた事に旭は涙目だったよ……。
私は食事をお預けされている旭を、可哀想な子を見る目で見ていた。
それに対し茜は、馬鹿にしてゲラゲラ笑っていたわね~。
何故か、兄の親友なのに旭に対して茜は当たりがキツかったような気がする。
空手道場で旭の事をボコボコにしてやったと自慢して帰ってきた時は、それは旭が兄の妹だから手加減してくれたんだよと思ったけれど……。
翌日、兄に泣きついている姿を見て茜の言った事が正しかったと思い直した。
優しい旭は、本気を出せなかっただけだよね?
うちの妹が狂暴なだけじゃないと思いたい。
よく考えてみると、子供の頃から兄は旭を自分好みの色に染めたかったのかも?
まるで光源氏の様に気の長い話だけど、さしずめ旭は紫上か……。
まぁ、2人に年齢差はなく同い年だけどね。
兄の企みは、成功したんじゃないかしら?
旭はちゃんと外科医になれたし、恋人になったんだから……。
いやぁ~、怖っ! と思ってしまうのは私だけだろうか?
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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先日、実験したら生き物も入る事が分かったので私は最強かも知れない!
旭もアイテムBOXの能力があるけど、生き物が入る事を知っているだろうか?
彼は、その発想すら思いつかないかもね~。
いざという時の為に、教えておいた方が良いのか少し悩んでしまう。
能力は最大限、活かせるようにした方がいいか……。
特に旭は光魔法が使えるから、重傷患者の輸送に役立つだろう。
この能力は秘密にするより、夕食後に教えておこうと決めた。
マッピングの有効範囲内で魔法が使える事は内緒だけどね~。
私は秘密が多い女です!
兄と旭が戻ってきたので、自宅に移動しトイレ休憩。
テントの外に出ると夕食の準備をしているダンクさんとアマンダさんに、今日のメイン料理は私が作る事を伝えておいた。
それを聞いた料理担当のリリーさんとケンさんが、スープと『フレンチトースト』にメニューを変更している。
私は3人分の『シチュー』の材料を切り、火が通るまでの間に『ナン』を焼いておく。
さてメインの『串カツ』を揚げていこう!
数が多いので、リリーさんとケンさんの3人で225本を揚げる必要がある。
2人に手伝ってもらい、次々と揚げ立てを食べて頂く事にした。
その際に秘伝の『ソース』の宣伝もちゃっかりしておく。
これも『焼肉のタレ』と同じで、銀貨3枚(3万円)でお買い上げしてもらいました。
ぼったくりじゃないのよ~。
秘伝だと言っているから値段設定を安く出来ないだけなの!
ダンクさんとアマンダさんが、小皿に『ソース』を少し入れてメンバーに渡している。
異世界では塩と胡椒しか調味料がないので、相変わらず私から購入した物は大切に扱ってくれているようだ。
付け合わせのキャベツのざく切りは、『串カツ』の串に刺して食べるのが作法ですと伝えるのも忘れない。
初めて『串カツ』をソースに付けて食べたダンクさんから、「エールが飲みて~」と声が上がる。
アマンダさんも「ダンジョン攻略中に、酒が飲みたくなるとは……」と嘆いていた。
「サラちゃん、いつも美味しい料理を教えてくれてありがとう! この『ソース』は、揚げ物によく合うわね~」
リリーさんが料理担当者として感想を述べる。
「ええ、『迷宮サーモンのフライ』にもオーク肉の『豚カツ』にも合いますよ~」
私もいい加減、フライ物は『ソース』をつけて食べたかった。
トマトソースも美味しいけど、『豚カツ』にはソースでしょう?
欲を言えば『味噌カツ』の方が好きだけどね~。
今回も『串カツ』を、どて煮の中に入れられず残念だった。
『どて串カツ』も大好きなんだけど、流石に味噌はまだ解禁出来ない。
いつかカレーと一緒に味噌も解禁する心算でいるんだけど……。
『肉うどん店』でメニューとして出せるのは、まだ先の話になるだろうなぁ~。
「サラちゃん、この『ソース』なんだがもう1壺分けてくれないか? 『串カツ』は親父が気に入りそうだ」
「いいですよ~。後で、リリーさんに渡しておきますね!」
ダンクさんに言われて、ジョンさんのパーティー分も追加になった。
本日の売上、銀貨9枚(9万円)。
なんてぼろい商売だ!
中身のソースの値段より、陶器の壺の方が高いとは……。
「それにしても、サラちゃんはいつ夕食の準備をしていたんだい?」
アマンダさんが不思議そうに尋ねてくる。
確かに今回は自宅で『串カツ』の下準備を225本分もしていたから、ダンジョン内では料理を作っていない。
適当に言い訳をしておこう。
「暇だったから、マジックテント内で準備してました」
「あんたは自由だね~。ダンジョンに薬草採取と料理をしに来てるのかい? まぁ、あたしらは美味い料理が食べられるからそれでもいいんだけどねぇ」
「魔物は兄達が沢山狩ってくるので、私は好きに過ごしてます」
そう言うと、アマンダさんとダンクさんが「こりゃまいった」と大声で笑う。
つられてパーティーメンバーも大爆笑だ。
私は何か笑われる事を言っただろうか? と思いながら、自分達の『串カツ』を揚げて皿に盛る。
材料に火が入った鍋に『牛乳』と『シチュールー』を入れたら、スープは完成。
『シチュールー』もホワイトだけじゃなく、ブラウンも解禁して良いかしら?
ビーフシチューを、ミノタウロスの肉で作ったら美味しそうよね~。
兄と旭に『串カツ』・『シチュー』・『ナン』を渡して、私達も夕食を食べる。
ハイオーク肉を使用しているので、本当に黒豚みたいで美味しい!
そして間に挟まったネギが最高だ!
1人15本ずつ揚げたけど、冒険者達は全員完食していた。
私には少し多かったので8本を食べ、残りはそのままアイテムBOXに収納。
兄達が晩酌する時に食べられる様、後で旭のアイテムBOXに入れ替えてもらおう。
いつも通りわいわいと騒ぎながら食事をして、デザートに梨を渡す。
ケンさんが皮を剥いている端から、果物好きなアマンダさんが食べていて笑ってしまう。
まぁ彼女がリーダーだからね、多少行儀が悪くても誰からも怒られる事はないだろう。
うちのメンバー2人は、つまみ食いしたりしない。
そんな事をしたら、躾に厳しい兄は旭に説教するだろう。
なんせ子供の頃、旭の箸の使い方が悪いと大豆100個を皿に移し替えるまで、ご飯を食べさせなかった徹底振りだ。
大豆を卒業しても、次に小豆が待っていた事に旭は涙目だったよ……。
私は食事をお預けされている旭を、可哀想な子を見る目で見ていた。
それに対し茜は、馬鹿にしてゲラゲラ笑っていたわね~。
何故か、兄の親友なのに旭に対して茜は当たりがキツかったような気がする。
空手道場で旭の事をボコボコにしてやったと自慢して帰ってきた時は、それは旭が兄の妹だから手加減してくれたんだよと思ったけれど……。
翌日、兄に泣きついている姿を見て茜の言った事が正しかったと思い直した。
優しい旭は、本気を出せなかっただけだよね?
うちの妹が狂暴なだけじゃないと思いたい。
よく考えてみると、子供の頃から兄は旭を自分好みの色に染めたかったのかも?
まるで光源氏の様に気の長い話だけど、さしずめ旭は紫上か……。
まぁ、2人に年齢差はなく同い年だけどね。
兄の企みは、成功したんじゃないかしら?
旭はちゃんと外科医になれたし、恋人になったんだから……。
いやぁ~、怖っ! と思ってしまうのは私だけだろうか?
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