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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第406話 迷宮都市 地下14階 テイム魔法Lv5
月曜日。
今日から5日間またダンジョン攻略。
階段へ一直線に、地下1階から地下11階まで駆け抜ける。
兄とフォレストを置いて、私と旭は再び地下11階から地下14階まで駆け抜けた。
安全地帯に着いてマジックテントを設置後、休憩したら攻略開始。
アマンダさん・ダンクさんと挨拶を交わしながら、子供達の話を併せ伝えていく。
各家の玄関にガーゴイルを設置してあげた事を話すと、2人とも笑って「そりゃいい! 家に押し入ろうとする人間はいなくなるだろう」と賛同してくれた。
うん、番犬代わりにもってこいの魔物よね~。
あぁそうだ!
子供達と沢山さつまいもを掘ってきたから、2パーティーにもお裾分けしよう。
「これは、じゃが芋とは違うみたいだね。芋の中も紫色をしているのかい?」
アマンダさんが、さつま芋を手に取って興味深そうに見ている。
「『さつま芋』という品種で、じゃが芋とは違い加熱するととても甘い味がするんです。あっ、お芋の中身は紫色ではありません」
「へえ~、そりゃまた珍しい野菜だな。『フライドポテト』みたいに、油で揚げて食べても旨いのか?」
『フライドポテト』好きのダンクさんが、料理方法について確認をしてくる。
別に『大学芋』にする必要はないだろう。
素揚げでも問題ないから頷いておいた。
「はい、またちょっと違う味ですが美味しいと思います。それと、2週間程寝かして置くと甘みが増すので、食べるのは少し待ってからの方がいいですよ」
「じゃあ、2週間後に食べるとするか。甘い芋なんて初めてだから楽しみだ!」
その味に、是非驚いてほしい。
じゃが芋しか食べた事がないので、甘い事に感動すると思いますよ。
その後、シルバーの背に乗り安全地帯を出てトレントの森付近まで行く。
地下13階のハニーを迎えにいき、果物採取と薬草採取の時間だ。
出現している2匹の迷宮タイガーをマッピングで見付けて瞬殺し、アイテムBOXに収納。
キウイフルーツも短時間で収穫が終わる。
ハニーが見付けてくれる魔力草を採取しながら、私は癒し草をひたすら探す事に専念。
その間、近付いてくる魔物はシルバーが魔法で倒してくれていた。
ハニーのお陰かキングビーは寄ってこないので、注意する魔物はキラープラントとフォレストウサギのみでよい。
フォレストウサギを狩ったシルバーが、倒した獲物を咥えて持ってきてくれる度に頭を撫でて褒めてあげる。
シルバーは本当に賢くて可愛い従魔だね~。
そういうと、尻尾をビュンビュン振って喜んでくれる。
ハニーが魔力草を見付けてくれた時も、同じように褒めて撫でてあげると翅を震わせ喜んでいた。
謎のテイム魔法は魔物との親密度に依って上がるかもしれないので、チャンスがあれば積極的にコミュニケーションを取っている。
ダンジョンを一緒に攻略するようになり、3週間は経過したからそろそろテイム魔法に変化はあったかしら?
私は久し振りにステータスを確認してみる事にした。
魔法 テイム魔法(テイムLv5)▼
おおっ、テイムLvが4から5に上がっている。
従魔のステータスを確認すると……。
【従魔のステータス】
●シルバー HP350/MP350 ゴールデンウルフ(雄)Lv35(消費MP140)
使用魔法 アイスボールLv4(MP消費10)
●ハニー HP310/MP310 ハニービー(雄)Lv31(消費MP130)
使用魔法 なし ※ハニービーからクインビーに進化中 現在のコロニー キラービー54匹
●フォレスト HP350/MP350 迷宮タイガー(雄)LV35(消費MP140)
使用魔法 サンダーニードルLv4(MP消費10)
ステータス表記に従魔のHPとMPの値が追加され、更に魔法使用時のMP消費量が表示されていた!
どうやら従魔はLv×10の値になるみたいだ。
そしてLv30だったハニーはLvが31に上がり、コロニーの数も48匹から54匹に増えている。
これはコロニーの数が増える事で、Lvが上がるとみてよいかも知れないな。
魔法の消費量は、普通に私達が使用する分と同じだった。
私は周囲から魔法に必要なイメージを持って使用するので、実質消費MPはゼロに近い。
だが魔物は知識がないので、MPを消費して魔法を使用するのだろう。
シルバーはMP350で、消費MP10のアイスボールLv4が使える。
使用回数は35回だ。
ギリギリまで使用すると、どうなるんだろう?
MPがゼロになるまで使用した経験がないので分からないんだよね。
私から受け取っているMP140から補充するんだろうか?
「シルバー、自分のMPがゼロになったらどうなるの?」
私からの言葉はシルバーに通じるので聞いてみると、シルバーが少し首を傾げてから横になり、こてんと転がった。
あら可愛い!
じゃなくて、これは昏倒するって意味だよね?
「眠っちゃうの?」
シルバーが、横になったまま首を上下に振って教えてくれる。
MPがゼロになると強制的に眠りに就く事になるらしい。
そもそも魔物は、自分のステータスを見る事が出来るんだろうか?
「シルバー、ステータスって分かる?」
これにも、首を上下に振って教えてくれた。
じゃあ、魔物もMP残量を見ながら魔法を使用しているのかな。
転がっている姿は可愛いけど、このままの状態は可哀想なので「もういいよ」と声を掛けて起こしてあげた。
テイムLv5になり、少しずつ従魔の事を分かるようになってきた。
ただ、Lvを上げる方法だけは未だ不明のままなんだけど……。
再び薬草採取に戻り、時間になるまで魔力草と癒し草を沢山採取する。
今日も楽しいな~。
ハニーを地下13階に送り届け、兄と旭を回収してホームの自宅に戻ってくる。
昼食は、兄からのリクエストがあったのでカツ丼にした。
野菜サラダに、豆腐とネギの味噌汁&緑茶と一緒に頂きます。
紅生姜と七味はお好みでかけて下さいな。
食後のデザートにマンゴーを食べたいと言われたので、2個切って3人で食べる。
マンゴー好きな兄には1個分丸々渡してあげた。
私と旭は1個を半分ずつだ。
それでも種が入っていない分、量は充分ある。
ダンジョンの夕食時には奏屋で売っている値段が高すぎて、冒険者達が遠慮してしまうから出せないんだよね~。
卸で銀貨30枚(30万円)なら、輸送費と利益を上乗せして王都の本店では幾らで販売されているんだろう?
お腹一杯になった所で、兄を地下13階に送り届け私と旭は地下14階のテント内に移動する。
テントから出ると、怪我人が待機していた。
今回はキラープラントに巻きつかれ、腕の皮膚が削られてしまった冒険者のようだ。
キラープラントの蔓は、やすり状になっているので巻きつかれると厄介な事になるらしい。
早く切り落とさないとどんどん皮膚を削られてしまい、酷い状態になると骨まで見えてしまう事もあるという。
B級冒険者達は高い鎧を身に着けているけど、接近戦をする人は腕の可動域を確保するために肩までの物を好む。
するとどうしても、鎧でカバー出来ない部分は怪我をしやすいのだろう。
旭が服を切って露出した怪我の状態を確認し、素早く水で洗い流す。
巻きつかれていた時間が長かったのか、筋肉まで損傷していた。
うぅ、痛そう……。
ヒールを掛けると、数秒で元の状態に戻っていく。
本当にいつ見ても不思議な魔法だなぁ。
これは細胞が増殖しているのか、時間の経過を巻き戻しているのか……。
怪我をした冒険者が、お礼を言って旭の事を抱き締めていた。
今回は女性冒険者だったので、旭も嫌がったりはしていない。
残念ながら、この世界の女性冒険者は皆背が高いので、旭の方が低くなってしまう事は仕方ないだろう。
治療費を受け取り旭が私の方を振り返ると、何故か慌てたように両手を振っている。
そのジェスチャーは、これは違うんだと浮気がバレた時によくするものだよね?
「大丈夫! 見なかった事にしてあげるから!」
だから、兄には内緒にすればいいんでしょ?
そう安心するように笑顔で言ったのに、旭は項垂れてしまったのだった……。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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今日から5日間またダンジョン攻略。
階段へ一直線に、地下1階から地下11階まで駆け抜ける。
兄とフォレストを置いて、私と旭は再び地下11階から地下14階まで駆け抜けた。
安全地帯に着いてマジックテントを設置後、休憩したら攻略開始。
アマンダさん・ダンクさんと挨拶を交わしながら、子供達の話を併せ伝えていく。
各家の玄関にガーゴイルを設置してあげた事を話すと、2人とも笑って「そりゃいい! 家に押し入ろうとする人間はいなくなるだろう」と賛同してくれた。
うん、番犬代わりにもってこいの魔物よね~。
あぁそうだ!
子供達と沢山さつまいもを掘ってきたから、2パーティーにもお裾分けしよう。
「これは、じゃが芋とは違うみたいだね。芋の中も紫色をしているのかい?」
アマンダさんが、さつま芋を手に取って興味深そうに見ている。
「『さつま芋』という品種で、じゃが芋とは違い加熱するととても甘い味がするんです。あっ、お芋の中身は紫色ではありません」
「へえ~、そりゃまた珍しい野菜だな。『フライドポテト』みたいに、油で揚げて食べても旨いのか?」
『フライドポテト』好きのダンクさんが、料理方法について確認をしてくる。
別に『大学芋』にする必要はないだろう。
素揚げでも問題ないから頷いておいた。
「はい、またちょっと違う味ですが美味しいと思います。それと、2週間程寝かして置くと甘みが増すので、食べるのは少し待ってからの方がいいですよ」
「じゃあ、2週間後に食べるとするか。甘い芋なんて初めてだから楽しみだ!」
その味に、是非驚いてほしい。
じゃが芋しか食べた事がないので、甘い事に感動すると思いますよ。
その後、シルバーの背に乗り安全地帯を出てトレントの森付近まで行く。
地下13階のハニーを迎えにいき、果物採取と薬草採取の時間だ。
出現している2匹の迷宮タイガーをマッピングで見付けて瞬殺し、アイテムBOXに収納。
キウイフルーツも短時間で収穫が終わる。
ハニーが見付けてくれる魔力草を採取しながら、私は癒し草をひたすら探す事に専念。
その間、近付いてくる魔物はシルバーが魔法で倒してくれていた。
ハニーのお陰かキングビーは寄ってこないので、注意する魔物はキラープラントとフォレストウサギのみでよい。
フォレストウサギを狩ったシルバーが、倒した獲物を咥えて持ってきてくれる度に頭を撫でて褒めてあげる。
シルバーは本当に賢くて可愛い従魔だね~。
そういうと、尻尾をビュンビュン振って喜んでくれる。
ハニーが魔力草を見付けてくれた時も、同じように褒めて撫でてあげると翅を震わせ喜んでいた。
謎のテイム魔法は魔物との親密度に依って上がるかもしれないので、チャンスがあれば積極的にコミュニケーションを取っている。
ダンジョンを一緒に攻略するようになり、3週間は経過したからそろそろテイム魔法に変化はあったかしら?
私は久し振りにステータスを確認してみる事にした。
魔法 テイム魔法(テイムLv5)▼
おおっ、テイムLvが4から5に上がっている。
従魔のステータスを確認すると……。
【従魔のステータス】
●シルバー HP350/MP350 ゴールデンウルフ(雄)Lv35(消費MP140)
使用魔法 アイスボールLv4(MP消費10)
●ハニー HP310/MP310 ハニービー(雄)Lv31(消費MP130)
使用魔法 なし ※ハニービーからクインビーに進化中 現在のコロニー キラービー54匹
●フォレスト HP350/MP350 迷宮タイガー(雄)LV35(消費MP140)
使用魔法 サンダーニードルLv4(MP消費10)
ステータス表記に従魔のHPとMPの値が追加され、更に魔法使用時のMP消費量が表示されていた!
どうやら従魔はLv×10の値になるみたいだ。
そしてLv30だったハニーはLvが31に上がり、コロニーの数も48匹から54匹に増えている。
これはコロニーの数が増える事で、Lvが上がるとみてよいかも知れないな。
魔法の消費量は、普通に私達が使用する分と同じだった。
私は周囲から魔法に必要なイメージを持って使用するので、実質消費MPはゼロに近い。
だが魔物は知識がないので、MPを消費して魔法を使用するのだろう。
シルバーはMP350で、消費MP10のアイスボールLv4が使える。
使用回数は35回だ。
ギリギリまで使用すると、どうなるんだろう?
MPがゼロになるまで使用した経験がないので分からないんだよね。
私から受け取っているMP140から補充するんだろうか?
「シルバー、自分のMPがゼロになったらどうなるの?」
私からの言葉はシルバーに通じるので聞いてみると、シルバーが少し首を傾げてから横になり、こてんと転がった。
あら可愛い!
じゃなくて、これは昏倒するって意味だよね?
「眠っちゃうの?」
シルバーが、横になったまま首を上下に振って教えてくれる。
MPがゼロになると強制的に眠りに就く事になるらしい。
そもそも魔物は、自分のステータスを見る事が出来るんだろうか?
「シルバー、ステータスって分かる?」
これにも、首を上下に振って教えてくれた。
じゃあ、魔物もMP残量を見ながら魔法を使用しているのかな。
転がっている姿は可愛いけど、このままの状態は可哀想なので「もういいよ」と声を掛けて起こしてあげた。
テイムLv5になり、少しずつ従魔の事を分かるようになってきた。
ただ、Lvを上げる方法だけは未だ不明のままなんだけど……。
再び薬草採取に戻り、時間になるまで魔力草と癒し草を沢山採取する。
今日も楽しいな~。
ハニーを地下13階に送り届け、兄と旭を回収してホームの自宅に戻ってくる。
昼食は、兄からのリクエストがあったのでカツ丼にした。
野菜サラダに、豆腐とネギの味噌汁&緑茶と一緒に頂きます。
紅生姜と七味はお好みでかけて下さいな。
食後のデザートにマンゴーを食べたいと言われたので、2個切って3人で食べる。
マンゴー好きな兄には1個分丸々渡してあげた。
私と旭は1個を半分ずつだ。
それでも種が入っていない分、量は充分ある。
ダンジョンの夕食時には奏屋で売っている値段が高すぎて、冒険者達が遠慮してしまうから出せないんだよね~。
卸で銀貨30枚(30万円)なら、輸送費と利益を上乗せして王都の本店では幾らで販売されているんだろう?
お腹一杯になった所で、兄を地下13階に送り届け私と旭は地下14階のテント内に移動する。
テントから出ると、怪我人が待機していた。
今回はキラープラントに巻きつかれ、腕の皮膚が削られてしまった冒険者のようだ。
キラープラントの蔓は、やすり状になっているので巻きつかれると厄介な事になるらしい。
早く切り落とさないとどんどん皮膚を削られてしまい、酷い状態になると骨まで見えてしまう事もあるという。
B級冒険者達は高い鎧を身に着けているけど、接近戦をする人は腕の可動域を確保するために肩までの物を好む。
するとどうしても、鎧でカバー出来ない部分は怪我をしやすいのだろう。
旭が服を切って露出した怪我の状態を確認し、素早く水で洗い流す。
巻きつかれていた時間が長かったのか、筋肉まで損傷していた。
うぅ、痛そう……。
ヒールを掛けると、数秒で元の状態に戻っていく。
本当にいつ見ても不思議な魔法だなぁ。
これは細胞が増殖しているのか、時間の経過を巻き戻しているのか……。
怪我をした冒険者が、お礼を言って旭の事を抱き締めていた。
今回は女性冒険者だったので、旭も嫌がったりはしていない。
残念ながら、この世界の女性冒険者は皆背が高いので、旭の方が低くなってしまう事は仕方ないだろう。
治療費を受け取り旭が私の方を振り返ると、何故か慌てたように両手を振っている。
そのジェスチャーは、これは違うんだと浮気がバレた時によくするものだよね?
「大丈夫! 見なかった事にしてあげるから!」
だから、兄には内緒にすればいいんでしょ?
そう安心するように笑顔で言ったのに、旭は項垂れてしまったのだった……。
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俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
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そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇