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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第409話 迷宮都市 テーブルの注文&お礼の『ピザ』と『フライドポテト』
翌日、土曜日。
きっとあれから飲んだ2人は今日も朝が遅いだろうと、朝食の準備だけして家を出る。
メニューは大量に作った豚汁と、鰤の照り焼き、法蓮草の白和えに出汁巻き。
純和風の朝ご飯だ。
豚汁は温め直して、鰤の照り焼きはレンジでチンすれば良い。
後の2つは、アイテムBOXに作り置きしてあるおかずを出しただけ。
本当に、このアイテムBOXは料理人にはもの凄く助かる機能が満載に付いている。
ちょっと怖い事にも使用出来るけどね!
あっ、旭に生き物も入る話をするの忘れてたわ……。
今日の夕食時にでも話しておこう。
奏屋で果物を卸し、チーズ・オリーブ油・バター・牛乳を購入した分の代金を相殺してもらった。
次に『肉うどん店』の裏口に回り、まだ営業中の店内で忙しそうに働いている母親達へ声を掛ける。
「おはようございます」
「オーナー! いらっしゃいませ。今日は、随分と早い時間ですね」
「仕事中にごめんなさい。今日も午後から編み物教室があるでしょう? これ差し入れの『ドーナツ』よ、皆さんで食べて下さいね」
「まぁ、ありがとうございます! また珍しいお菓子ですね~。毎回、食べるのが楽しみなので子供達も喜びますよ」
「夫人達にはお世話になっているのに、これくらいしかお礼出来ないんだけど……。また顔を出すわね」
「はい、オーナーからの気持ちもちゃんとお伝えしておきます」
私はドーナツを店用のマジックバッグ3㎥に入れて店を出た。
前回、旭にくり抜いたドーナツの丸い部分を取られてしまったので、翌日ドーナツを再び揚げる事になったんだよね~。
自分で食べる分には味は同じなので、丸い部分があれば良い。
ドーナツは、いつもお世話になっている老婦人達へのお礼の品にした。
来年は靴下と手袋を編んでプレゼントする予定だから、今から頑張ってもらわないと。
靴下には洗い替えも必要だし、腹巻ももう一枚渡してあげたい。
その前に私は兄と旭のセーターを編まないといけないんだけど、色々忙しくてまだ完成出来ていない状態だった。
クリスマス会まで、あと1ヶ月半……。
セーター、間に合うかしら?
そんな事を思いながら、ガーグ老のいる工房へ向かう。
今日はテーブルの注文をしに行くのだ。
家具工房に到着し門を開くと、何故かガーグ老以下9人の職人さん達も工房から出て出迎えてくれた。
そして全員、今日も顔がポーション塗れだ。
謎すぎる……。
家具職人の仕事って、そんなに顔を怪我するものなのかしらね?
「こんにちは~」
「おぉ、サラ……ちゃん、いらっしゃい。今日は何の注文だ?」
「テーブルを作ってほしいのです。丸椅子は完成させましたが、テーブルは私では難しいので……。大人用と子供用に、高さを変更した物は出来ますか?」
「勿論、出来るぞ! それぞれ、何台必要だ?」
子供達は160人くらい、大人は2パーティーと私達と母親達の分で20人だから……。
「6人用のテーブルで子供用が30台、大人用が4台でお願いします」
「前回作った、丸椅子の脚の高さに合わせればよいだろう」
「はい、それでよろしくお願いします。トレントを出しますね」
そう言って私は庭に枝を切り落とした5mのトレントを、マジックバッグから取り出したように見せながら30本出した。
これだけあれば足りるだろう。
「サラ……ちゃん、丸椅子を完成させたと言っていたが、どれ儂にも少し見せてもらえんかの?」
最後まで自分達の手で作りたかったのだろうか?
私は、自慢の出来だった丸椅子を1脚出してガーグ老に手渡した。
その後、この世界にネジが無い事に気付く。
しまった!
異世界には釘しかないじゃん!
精密な機械技術が必要になるネジは、どう考えても異質の物だろう。
ガーグ老は当然、丸椅子の組み立てを見るのにひっくり返してしまった。
そして使用されているのが、釘ではなくネジの頭に十字の穴が空いている物だと気が付いたのだろう。
「うん? 変わった釘だの。何故、穴が空いておるんだ?」
幸いネジの部分は、全て木材の中に入っていて見えない。
露出している部分はネジの頭だけだ。
けれど全部で8ケ所もある。
何か上手い言い訳を考えないと……。
「見えない部分もお洒落にしようと、穴を空けてみました!」
自分でも、この言い訳はどうかと思う。
ううっ、やらかしてしまった……。
椅子の裏側を見られる想定はしてなかったんだよね~。
またバレたら、兄にお説教されるかも知れない。
だから普通に注文しろと言っただろうと、怒られる未来しか浮かばないよ!
「? 釘に飾りを入れたのか? 女子は変わった事をするの……。ふむ、しっかり座面に固定されておるようだ」
私の言い分に一応納得したのか、ガーグ老は丸椅子の組み立てが問題ない事を確認すると返してくれた。
証拠隠滅のために速攻で収納する。
ふぅ~、焦った~。
取り敢えず、ネジについてはバレなかったようだ。
時々やらかしてしまう自分が恨めしい……。
「さて、皆の者。サラ……ちゃんからの注文だ、今から作業を開始するぞ!」
「はっ!」
本当に暇なのか、これから作ってくれるらしい。
顔中をポーション塗れにしていた作業は終わっているのかしら?
私は、今日もお礼の料理を作ろう。
家具職人10人が一斉に作業を始める中、メニューを考える。
今からテーブルを作るとなると、少し時間が掛かる料理でも大丈夫よね。
何にしようかな~。
前回は『バーベキュー』をしたので、違う料理が良いだろう。
大人10人で量も必要か……。
こういう時、ご飯が使えると丼ぶり物が作れて簡単なんだけど……。
お米はまだ発見していないから使用出来ない。
この世界はパン食が基本だ。
うん、今日は『ピザ』と『フライドポテト』にしよう!
『ピザ』は3種類のLサイズを各3枚焼けば量は充分。
味は『照り焼きチキン』・『ツナマヨポテト』・『ミートソース』に決定。
簡易テーブルを出し、空いた時間にせっせと作り置きしていた材料を並べる。
既にあるのはピザ生地・ツナマヨポテト・ミートソースだ。
まずはじゃが芋の準備。
皮付きのままくし切りにしたら水にさらしておく。
次にコカトリスキングの肉を出して細かく切り、『照り焼きチキン』を作る。
ピザ生地を大きく広げて、それぞれの材料を乗せたら上に刻んだチーズをたっぷりと掛けておく。
焼く直前に取り出せばいいので、一旦アイテムBOXに収納した。
じゃが芋の水分を布で拭き取り、カラッと揚がるようにラードとオリーブ油を準備する。
職人さん達の作業状況を確認してみると、既に木材は魔法で切られ今は全員が釘打ちで組み立て作業をしている所だった。
相変わらず、この人達の作業は早い!
まぁ、木材加工に必要な時間が魔法で短縮されるからね~。
しかも、長さを測る事すらしないんだよ?
それだけ魔法に堪能な証拠でもあるんだけど、驚きの使用方法だ。
私は、まだそこまでの域に達していない。
暫くして、全てのテーブルが完成する。
「サラ……ちゃん、待たせたな。注文の品が完成したぞ」
「ありがとうございます! 今日も、お礼に料理を作るので楽しみにして下さいね」
「おぉそうかの、それはありがたい! 皆の者、テーブルと椅子の準備をせよ。そして、酒を忘れるな!」
今日も飲む心算らしい……。
午後からの仕事はないのかな?
私はフライパン3枚を使用して、ピザを同時に焼いていく。
料理には、ファイヤーボールが大活躍だ。
魔法は便利だなぁ~。
焼けたピザを6等分して皿に載せテーブルまで運ぼうとしたら、職人さんの1人が慌てた様子でやってきて代わりに運んでくれた。
その際「私が致します」と、やけに丁寧な言葉を掛けられる。
元騎士団の人は、言葉遣いが上の者に対する敬語になるんだろうか?
私より高齢者の人に、敬語で話されると少し戸惑ってしまう。
落ち着かない気分で残り6枚も焼き、最後に『フライドポテト』を揚げていく。
綺麗なキツネ色になったら、油から上げ塩を振って大皿に盛り付けた。
これも、すぐさま先程の人がテーブルに運んでくれる。
私も同じテーブルに座ると、先に食べていいですよと言っておいたのに待ってくれていたようだ。
ただし、グラスには並々とお酒が入っていたけどね。
「お待たせしてすみません。今日の料理は、3種類の『ピザ』とじゃが芋を油で揚げた『フライドポテト』です。『ピザ』はそれぞれ味が違うので、3種類共食べ比べてみて下さいね! それでは、頂きましょう」
「頂きます!」
???
全員が、私の後に続いて復唱したので驚いた。
この世界の人達は、食事前に「頂きます」と挨拶をしないと思っていたんだけど……。
するのは、私が教えた子供達と従業員に一緒に食べた事がある冒険者達の筈。
全員、元日本人?
いや、それはないか……。
「これが……の仰っていた『ピザ』と『フライドポテト』ですか……」
ガーグ老が、食事をしながら涙ぐんでいる。
えええっ!?
ちょっと、その言葉すっごく気になるんですけど~!
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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きっとあれから飲んだ2人は今日も朝が遅いだろうと、朝食の準備だけして家を出る。
メニューは大量に作った豚汁と、鰤の照り焼き、法蓮草の白和えに出汁巻き。
純和風の朝ご飯だ。
豚汁は温め直して、鰤の照り焼きはレンジでチンすれば良い。
後の2つは、アイテムBOXに作り置きしてあるおかずを出しただけ。
本当に、このアイテムBOXは料理人にはもの凄く助かる機能が満載に付いている。
ちょっと怖い事にも使用出来るけどね!
あっ、旭に生き物も入る話をするの忘れてたわ……。
今日の夕食時にでも話しておこう。
奏屋で果物を卸し、チーズ・オリーブ油・バター・牛乳を購入した分の代金を相殺してもらった。
次に『肉うどん店』の裏口に回り、まだ営業中の店内で忙しそうに働いている母親達へ声を掛ける。
「おはようございます」
「オーナー! いらっしゃいませ。今日は、随分と早い時間ですね」
「仕事中にごめんなさい。今日も午後から編み物教室があるでしょう? これ差し入れの『ドーナツ』よ、皆さんで食べて下さいね」
「まぁ、ありがとうございます! また珍しいお菓子ですね~。毎回、食べるのが楽しみなので子供達も喜びますよ」
「夫人達にはお世話になっているのに、これくらいしかお礼出来ないんだけど……。また顔を出すわね」
「はい、オーナーからの気持ちもちゃんとお伝えしておきます」
私はドーナツを店用のマジックバッグ3㎥に入れて店を出た。
前回、旭にくり抜いたドーナツの丸い部分を取られてしまったので、翌日ドーナツを再び揚げる事になったんだよね~。
自分で食べる分には味は同じなので、丸い部分があれば良い。
ドーナツは、いつもお世話になっている老婦人達へのお礼の品にした。
来年は靴下と手袋を編んでプレゼントする予定だから、今から頑張ってもらわないと。
靴下には洗い替えも必要だし、腹巻ももう一枚渡してあげたい。
その前に私は兄と旭のセーターを編まないといけないんだけど、色々忙しくてまだ完成出来ていない状態だった。
クリスマス会まで、あと1ヶ月半……。
セーター、間に合うかしら?
そんな事を思いながら、ガーグ老のいる工房へ向かう。
今日はテーブルの注文をしに行くのだ。
家具工房に到着し門を開くと、何故かガーグ老以下9人の職人さん達も工房から出て出迎えてくれた。
そして全員、今日も顔がポーション塗れだ。
謎すぎる……。
家具職人の仕事って、そんなに顔を怪我するものなのかしらね?
「こんにちは~」
「おぉ、サラ……ちゃん、いらっしゃい。今日は何の注文だ?」
「テーブルを作ってほしいのです。丸椅子は完成させましたが、テーブルは私では難しいので……。大人用と子供用に、高さを変更した物は出来ますか?」
「勿論、出来るぞ! それぞれ、何台必要だ?」
子供達は160人くらい、大人は2パーティーと私達と母親達の分で20人だから……。
「6人用のテーブルで子供用が30台、大人用が4台でお願いします」
「前回作った、丸椅子の脚の高さに合わせればよいだろう」
「はい、それでよろしくお願いします。トレントを出しますね」
そう言って私は庭に枝を切り落とした5mのトレントを、マジックバッグから取り出したように見せながら30本出した。
これだけあれば足りるだろう。
「サラ……ちゃん、丸椅子を完成させたと言っていたが、どれ儂にも少し見せてもらえんかの?」
最後まで自分達の手で作りたかったのだろうか?
私は、自慢の出来だった丸椅子を1脚出してガーグ老に手渡した。
その後、この世界にネジが無い事に気付く。
しまった!
異世界には釘しかないじゃん!
精密な機械技術が必要になるネジは、どう考えても異質の物だろう。
ガーグ老は当然、丸椅子の組み立てを見るのにひっくり返してしまった。
そして使用されているのが、釘ではなくネジの頭に十字の穴が空いている物だと気が付いたのだろう。
「うん? 変わった釘だの。何故、穴が空いておるんだ?」
幸いネジの部分は、全て木材の中に入っていて見えない。
露出している部分はネジの頭だけだ。
けれど全部で8ケ所もある。
何か上手い言い訳を考えないと……。
「見えない部分もお洒落にしようと、穴を空けてみました!」
自分でも、この言い訳はどうかと思う。
ううっ、やらかしてしまった……。
椅子の裏側を見られる想定はしてなかったんだよね~。
またバレたら、兄にお説教されるかも知れない。
だから普通に注文しろと言っただろうと、怒られる未来しか浮かばないよ!
「? 釘に飾りを入れたのか? 女子は変わった事をするの……。ふむ、しっかり座面に固定されておるようだ」
私の言い分に一応納得したのか、ガーグ老は丸椅子の組み立てが問題ない事を確認すると返してくれた。
証拠隠滅のために速攻で収納する。
ふぅ~、焦った~。
取り敢えず、ネジについてはバレなかったようだ。
時々やらかしてしまう自分が恨めしい……。
「さて、皆の者。サラ……ちゃんからの注文だ、今から作業を開始するぞ!」
「はっ!」
本当に暇なのか、これから作ってくれるらしい。
顔中をポーション塗れにしていた作業は終わっているのかしら?
私は、今日もお礼の料理を作ろう。
家具職人10人が一斉に作業を始める中、メニューを考える。
今からテーブルを作るとなると、少し時間が掛かる料理でも大丈夫よね。
何にしようかな~。
前回は『バーベキュー』をしたので、違う料理が良いだろう。
大人10人で量も必要か……。
こういう時、ご飯が使えると丼ぶり物が作れて簡単なんだけど……。
お米はまだ発見していないから使用出来ない。
この世界はパン食が基本だ。
うん、今日は『ピザ』と『フライドポテト』にしよう!
『ピザ』は3種類のLサイズを各3枚焼けば量は充分。
味は『照り焼きチキン』・『ツナマヨポテト』・『ミートソース』に決定。
簡易テーブルを出し、空いた時間にせっせと作り置きしていた材料を並べる。
既にあるのはピザ生地・ツナマヨポテト・ミートソースだ。
まずはじゃが芋の準備。
皮付きのままくし切りにしたら水にさらしておく。
次にコカトリスキングの肉を出して細かく切り、『照り焼きチキン』を作る。
ピザ生地を大きく広げて、それぞれの材料を乗せたら上に刻んだチーズをたっぷりと掛けておく。
焼く直前に取り出せばいいので、一旦アイテムBOXに収納した。
じゃが芋の水分を布で拭き取り、カラッと揚がるようにラードとオリーブ油を準備する。
職人さん達の作業状況を確認してみると、既に木材は魔法で切られ今は全員が釘打ちで組み立て作業をしている所だった。
相変わらず、この人達の作業は早い!
まぁ、木材加工に必要な時間が魔法で短縮されるからね~。
しかも、長さを測る事すらしないんだよ?
それだけ魔法に堪能な証拠でもあるんだけど、驚きの使用方法だ。
私は、まだそこまでの域に達していない。
暫くして、全てのテーブルが完成する。
「サラ……ちゃん、待たせたな。注文の品が完成したぞ」
「ありがとうございます! 今日も、お礼に料理を作るので楽しみにして下さいね」
「おぉそうかの、それはありがたい! 皆の者、テーブルと椅子の準備をせよ。そして、酒を忘れるな!」
今日も飲む心算らしい……。
午後からの仕事はないのかな?
私はフライパン3枚を使用して、ピザを同時に焼いていく。
料理には、ファイヤーボールが大活躍だ。
魔法は便利だなぁ~。
焼けたピザを6等分して皿に載せテーブルまで運ぼうとしたら、職人さんの1人が慌てた様子でやってきて代わりに運んでくれた。
その際「私が致します」と、やけに丁寧な言葉を掛けられる。
元騎士団の人は、言葉遣いが上の者に対する敬語になるんだろうか?
私より高齢者の人に、敬語で話されると少し戸惑ってしまう。
落ち着かない気分で残り6枚も焼き、最後に『フライドポテト』を揚げていく。
綺麗なキツネ色になったら、油から上げ塩を振って大皿に盛り付けた。
これも、すぐさま先程の人がテーブルに運んでくれる。
私も同じテーブルに座ると、先に食べていいですよと言っておいたのに待ってくれていたようだ。
ただし、グラスには並々とお酒が入っていたけどね。
「お待たせしてすみません。今日の料理は、3種類の『ピザ』とじゃが芋を油で揚げた『フライドポテト』です。『ピザ』はそれぞれ味が違うので、3種類共食べ比べてみて下さいね! それでは、頂きましょう」
「頂きます!」
???
全員が、私の後に続いて復唱したので驚いた。
この世界の人達は、食事前に「頂きます」と挨拶をしないと思っていたんだけど……。
するのは、私が教えた子供達と従業員に一緒に食べた事がある冒険者達の筈。
全員、元日本人?
いや、それはないか……。
「これが……の仰っていた『ピザ』と『フライドポテト』ですか……」
ガーグ老が、食事をしながら涙ぐんでいる。
えええっ!?
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「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇