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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第420話 迷宮都市 地下14階 子供達へ積み木と木琴のプレゼント
先程ダンクさんが教えてくれた、他国の諜報員が道端で亡くなっている話は心に留めておこう。
それにしても、魔道具に通信機がある事は知らなかった。
私達はスマホを各自持っている。
でもそれは、電話として機能しない物だった。
ダンジョン内は別行動をする事が多いので、あれば何かあった時に役立つだろう。
保険として持っておいた方がいいかな?
1回の使用毎に魔石が必要になるらしいけど、魔石なら魔物を狩れば幾らでも使えるからね。
デザートに、大きなみかんを配り皆で食べる。
剥いた皮はケンさんとリリーさんが回収していた。
その後も問題なく5日間の攻略は終了。
旭が換金。
ファングボアの肉5体を引き取る。
シルバーとフォレストは、冒険者ギルドを出た後でホームに連れ帰った。
肉屋にファングボアの肉3体を卸し1体を、お店用に保管してもらう。
今日は『肉うどん店』にこれから寄って、子供達の玩具を渡す心算だ。
5歳の子供が楽しめるのは何が良いかと考えて、積み木(〇ェンガ)と音が鳴る木琴にした。
店に入ると母親達は編み物をしていて、その隣では子供達が大人しく席に座り母親達の手元を熱心に見ている。
「こんばんは~」
「オーナー! いらっしゃいませ。在庫の補充にいらしたんですか?」
「今日は、子供達に玩具を持ってきたのよ」
そう言って、私は空いたテーブルの上に木で出来た積み木(〇ェンガ)と木琴を出す。
積み木(〇ェンガ)はアパートの住人さんの物で、木琴は子供の頃に両親が買ってくれた物を実家から持ってきて自宅のアイテムBOXに登録し×365をしておいた。
自分達の玩具だと聞いて、子供達がテーブルに集まってきた。
私は積み木(〇ェンガ)を組み立てて、遊び方を教えてあげる。
順番にどこからでも良いので、片手で1本取り出し上に載せていくゲームだ。
崩れてしまったら負けという単純な物なので、子供達もすぐにルールを覚える事が出来る。
これはバランス感覚を鍛える事と次の相手を倒す方法が学べるけど、まだ5歳なのでそこまで考えず単純にバランスを取りながら遊んでくれるだろう。
試しに、私と兄と旭の3人で見本を見せた。
これ、結構性格が出る遊びだよね~。
兄の後じゃなくて良かった。
やり方がえげつない!
旭は、バランスが非常に悪い積み木(〇ェンガ)を1本抜き出そうとした瞬間に倒してしまう。
兄はそれを見てニヤリと笑っている。
勝負事には、恋人でも容赦しないらしい。
まぁ頭脳戦で、旭が兄に勝つ事は一生無理だろう。
私も勝てる気がしないし……。
次は5人の子供達が挑戦。
小さな指を使い、慎重に1本の積み木を取り出して一番上に載せていた。
純粋な子供達は、次の子供が倒したりしないように綺麗に揃えてバランスを取ってあげているようだ。
これがもう少し大人になると勝負事に変わってしまう。
まぁ、それも成長のひとつだから悪い事ではないんだけどね。
初めてにしては長く続いた積み木(〇ェンガ)が終わり、次は木琴の使い方の説明をする。
楽器という物を初めて見た子供達は、目をきらきらさせて音が鳴る事に大興奮。
むしろ母親達の方が、高価な玩具に目が釘付けの様子。
私は、初心者でも簡単なキラキラ星を歌いながら演奏してあげた。
2本の棒の先に丸い形状をしている物を使用して、木琴を軽く叩いていくと音階に合わせた音が鳴る。
分かり易く単音演奏をした後に、もう少し音を足した複雑な演奏もすると聞いていた母子達が拍手をしてくれた。
ドレミを教えて、木琴にドの位置が分かるよう印を付ける。
羊皮紙に歌詞とドレミの音階両方を書いた物を母親達に渡しておけば、子供達と一緒に演奏を楽しめるだろう。
音が鳴るので「店の営業が終了した後で遊んでね!」と言うと、子供達は元気よく「は~い!」と答えてくれた。
積み木(〇ェンガ)は2組、木琴は5台プレゼントする。
親子で楽しんでくれたらいいな。
用事を済ませ私達は店を後にした。
早くも店の中から木琴を叩く音が聞こえ、私は木琴をプレゼントして正解だったなと思う。
小さな頃から音楽に触れる事で、感受性は養われていく。
もしかしたら、冒険者以外の職業に就く事も出来るかも知れない。
クリスマス会まで後1ケ月。
毎日練習すれば、キラキラ星の演奏を皆の前で発表出来るかな?
兄達を車と一緒に希望する居酒屋に送り届け、私はシルバーとフォレストを連れてお散歩に出かける。
子供達に玩具をプレゼントした話をしている途中で、魔物は音楽が分からないかも知れないと思い尋ねてみた。
「シルバー、フォレスト、音楽って分かる?」
すると2匹が同時に、首を上下させ尻尾をフリフリしてくれる。
教会で子供達と歌いながら踊っている姿を見ているので、なんとなく理解はしているようだ。
それならと、私はそのまま実家に移動して2匹にピアノを弾いてあげた。
これは、サヨさんが母に20歳の時買ってあげた物らしい。
先週実家に行った時、懐かしそうに思い出を語ってくれた。
当時ピアノはとても高い物だったので、母は家にピアノが届いた事に大喜びしていたそうだ。
その後、ピアノ教室の先生になった事を話すとサヨさんは涙ぐんでいた。
結婚後も大切にしていてくれた事を知り、嬉しかったのだろう。
そっと、新品の状態になったピアノを撫でていた。
母を召喚したら、2人で連弾をしている姿をサヨさんに見せてあげたいな。
私は2匹に子犬のワルツを弾いてあげる。
シルバーもフォレストも、音楽に合わせ体を揺らして楽しんでいた。
どうやら従魔にも音楽の良さが伝わるらしい。
最後は子供達に教えた、キラキラ星変奏曲バージョンを弾いてホームの自宅に戻る。
今日も冷蔵庫に貼られたホワイトボードを見て兄達を迎えに行った。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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それにしても、魔道具に通信機がある事は知らなかった。
私達はスマホを各自持っている。
でもそれは、電話として機能しない物だった。
ダンジョン内は別行動をする事が多いので、あれば何かあった時に役立つだろう。
保険として持っておいた方がいいかな?
1回の使用毎に魔石が必要になるらしいけど、魔石なら魔物を狩れば幾らでも使えるからね。
デザートに、大きなみかんを配り皆で食べる。
剥いた皮はケンさんとリリーさんが回収していた。
その後も問題なく5日間の攻略は終了。
旭が換金。
ファングボアの肉5体を引き取る。
シルバーとフォレストは、冒険者ギルドを出た後でホームに連れ帰った。
肉屋にファングボアの肉3体を卸し1体を、お店用に保管してもらう。
今日は『肉うどん店』にこれから寄って、子供達の玩具を渡す心算だ。
5歳の子供が楽しめるのは何が良いかと考えて、積み木(〇ェンガ)と音が鳴る木琴にした。
店に入ると母親達は編み物をしていて、その隣では子供達が大人しく席に座り母親達の手元を熱心に見ている。
「こんばんは~」
「オーナー! いらっしゃいませ。在庫の補充にいらしたんですか?」
「今日は、子供達に玩具を持ってきたのよ」
そう言って、私は空いたテーブルの上に木で出来た積み木(〇ェンガ)と木琴を出す。
積み木(〇ェンガ)はアパートの住人さんの物で、木琴は子供の頃に両親が買ってくれた物を実家から持ってきて自宅のアイテムBOXに登録し×365をしておいた。
自分達の玩具だと聞いて、子供達がテーブルに集まってきた。
私は積み木(〇ェンガ)を組み立てて、遊び方を教えてあげる。
順番にどこからでも良いので、片手で1本取り出し上に載せていくゲームだ。
崩れてしまったら負けという単純な物なので、子供達もすぐにルールを覚える事が出来る。
これはバランス感覚を鍛える事と次の相手を倒す方法が学べるけど、まだ5歳なのでそこまで考えず単純にバランスを取りながら遊んでくれるだろう。
試しに、私と兄と旭の3人で見本を見せた。
これ、結構性格が出る遊びだよね~。
兄の後じゃなくて良かった。
やり方がえげつない!
旭は、バランスが非常に悪い積み木(〇ェンガ)を1本抜き出そうとした瞬間に倒してしまう。
兄はそれを見てニヤリと笑っている。
勝負事には、恋人でも容赦しないらしい。
まぁ頭脳戦で、旭が兄に勝つ事は一生無理だろう。
私も勝てる気がしないし……。
次は5人の子供達が挑戦。
小さな指を使い、慎重に1本の積み木を取り出して一番上に載せていた。
純粋な子供達は、次の子供が倒したりしないように綺麗に揃えてバランスを取ってあげているようだ。
これがもう少し大人になると勝負事に変わってしまう。
まぁ、それも成長のひとつだから悪い事ではないんだけどね。
初めてにしては長く続いた積み木(〇ェンガ)が終わり、次は木琴の使い方の説明をする。
楽器という物を初めて見た子供達は、目をきらきらさせて音が鳴る事に大興奮。
むしろ母親達の方が、高価な玩具に目が釘付けの様子。
私は、初心者でも簡単なキラキラ星を歌いながら演奏してあげた。
2本の棒の先に丸い形状をしている物を使用して、木琴を軽く叩いていくと音階に合わせた音が鳴る。
分かり易く単音演奏をした後に、もう少し音を足した複雑な演奏もすると聞いていた母子達が拍手をしてくれた。
ドレミを教えて、木琴にドの位置が分かるよう印を付ける。
羊皮紙に歌詞とドレミの音階両方を書いた物を母親達に渡しておけば、子供達と一緒に演奏を楽しめるだろう。
音が鳴るので「店の営業が終了した後で遊んでね!」と言うと、子供達は元気よく「は~い!」と答えてくれた。
積み木(〇ェンガ)は2組、木琴は5台プレゼントする。
親子で楽しんでくれたらいいな。
用事を済ませ私達は店を後にした。
早くも店の中から木琴を叩く音が聞こえ、私は木琴をプレゼントして正解だったなと思う。
小さな頃から音楽に触れる事で、感受性は養われていく。
もしかしたら、冒険者以外の職業に就く事も出来るかも知れない。
クリスマス会まで後1ケ月。
毎日練習すれば、キラキラ星の演奏を皆の前で発表出来るかな?
兄達を車と一緒に希望する居酒屋に送り届け、私はシルバーとフォレストを連れてお散歩に出かける。
子供達に玩具をプレゼントした話をしている途中で、魔物は音楽が分からないかも知れないと思い尋ねてみた。
「シルバー、フォレスト、音楽って分かる?」
すると2匹が同時に、首を上下させ尻尾をフリフリしてくれる。
教会で子供達と歌いながら踊っている姿を見ているので、なんとなく理解はしているようだ。
それならと、私はそのまま実家に移動して2匹にピアノを弾いてあげた。
これは、サヨさんが母に20歳の時買ってあげた物らしい。
先週実家に行った時、懐かしそうに思い出を語ってくれた。
当時ピアノはとても高い物だったので、母は家にピアノが届いた事に大喜びしていたそうだ。
その後、ピアノ教室の先生になった事を話すとサヨさんは涙ぐんでいた。
結婚後も大切にしていてくれた事を知り、嬉しかったのだろう。
そっと、新品の状態になったピアノを撫でていた。
母を召喚したら、2人で連弾をしている姿をサヨさんに見せてあげたいな。
私は2匹に子犬のワルツを弾いてあげる。
シルバーもフォレストも、音楽に合わせ体を揺らして楽しんでいた。
どうやら従魔にも音楽の良さが伝わるらしい。
最後は子供達に教えた、キラキラ星変奏曲バージョンを弾いてホームの自宅に戻る。
今日も冷蔵庫に貼られたホワイトボードを見て兄達を迎えに行った。
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