291 / 758
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第429話 迷宮都市 地下14階 増えた魔物&魔力酔い
しおりを挟む
「はい、金貨10枚・銀貨10枚(1千10万円)で販売が開始になりました。迷宮都市だけの限定品ですけど、数に限りがあるのでダンジョンで直接販売する許可も頂いてます」
「そりゃ凄いじゃないか! キングビーの猛毒が消せるポーションなんて聞いた事がない! あぁ、お礼を先に言うべきだった。リリーを治してくれてありがとう。販売許可が下りてるなら、まだ在庫はあるだろうか? 出来れば人数分、購入しておきたいんだが……」
「勿論ありますよ。先程の分と併せて7本、金貨70枚・銀貨70枚(7千70万円)お願いします」
ダンクさんからお金を受け取り、『毒消しポーション6本』を渡す。
「これがあれば俺達冒険者はとても助かる。エリクサーは、貴族じゃないと購入出来ないからな。お兄ちゃんに頼んで作ってもらったのか?」
「はい、浄化の魔法が必要だったみたいです。内緒にしておいて下さいね!」
私が人差し指を立てながら口元に持っていき秘密の仕草をすると、そこにいたメンバー全員が同じ仕草で返してくれる。
本当にダンクさんとアマンダさんのパーティーは、色々融通が利くので助かるなぁ。
「そう言えば、今日は1人人数が少ないですね。魔法士の方は、どうされたんですか?」
「あぁ、地下14階までくるのにやたら魔物が多くてな。途中でハイエーテルを飲んだんだが、どうも腹を壊したみたいだ」
「えっ! 消費期限切れのハイエーテルを飲んじゃったんですか?」
私はポーションを使用した経験はあるけど、魔力が減る事が殆どないのでエーテルは飲んだ事がない。
アイテムBOXに入っているので、消費期限とか考えなかったし……。
「いや、単なる魔力酔いだな。魔力酔いの症状は人によって違うから、頭痛が起きたり眩暈がしたりするみたいだぞ? 今回は少し回復量が多かったらしい……。テントで1日休めば症状は治るから心配しなくても大丈夫だ」
魔力酔いの症状があるなんて知らなかったなぁ~。
私達3人は、今まで大丈夫だったのかしら?
そう言えば、リースナーの町で金曜日になると兄がよくお腹を壊していたっけ……。
でもエーテルは飲んだ事がないから、魔力酔いとはまた違うかも?
「そうなんですか、安心しました。じゃあ、私はもう行きますね」
「おおっ、『毒消しポーション』ありがとな!」
ダンクさん達から少し離れた場所で、ハニーの所へ移転する。
少し時間が早いけど、ちょっと気になる情報を聞いたのでアマンダさん達が心配になり、一度安全地帯に戻る事にした。
ハニーを地下13階に送り届け、序に兄も回収し一緒に地下14階の安全地帯に戻る。
ダンクさんが言っていた、魔物の数が増えてるのが引っかかるのだ。
アマンダさん達のテント前には彼女以外のメンバーが揃っている。
アマンダさんはどうしたのか尋ねると、やはり魔物の数が多く魔力を使用し過ぎたため、ハイエーテルを飲んだものの魔力酔いの状態で寝込んでいるそうだ。
私は兄と顔を見合わせる。
ここに来るまでにダンクさんのメンバーである魔法士の件も伝えていたから、不審に思ったのだ。
私達はマッピングでなるべく魔物を避けながら、最短距離で走って駆け抜けるから普段と違う様子に気が付かなかったのかな?
魔物が増えるといえば、スタンピードを思い出すけど……。
この世界では、ダンジョンから魔物が出る事はないと言われている。
そもそも出現階層を跨いだりもしないしね~。
他国の亡くなった諜報員と、ダンジョンの魔物が増える事には関係があるのだろうか?
アマンダさんのパーティーメンバーは、リーダーが心配で今日は攻略を休むそうだ。
でもマジックテントが1つしかないので、外で待機していたらしい。
確かに、具合が悪い時は1人にしてあげた方がいいだろう。
私は以前アマンダさんのパーティーに組み立ててもらった普通のテントを、そのままの状態でアイテムBOXから出し提供してあげた。
皆に笑われてしまったけど、私達がテントを組み立てるのは無理だから仕方ない。
私はケンさんに、体調を崩しているアマンダさんへ桃を食べさせてあげて下さいと2個渡しておいた。
自分達のテントに入り、兄をホームの自宅に送り届け次は旭を回収しにいく。
「サラちゃん、ちょっと早くない? 何かあったの?」
いつもは3時間後、安全地帯のテント内で待っている所を迎えにいくので旭が不思議そうな顔をする。
「うん、家で話すね」
そう言って旭と一緒に安全地帯まで走り、ホームの自宅へと戻った。
本日のお弁当は、エビマヨ・ニラ玉・春巻き・搾菜炒め。
卵スープ&ウーロン茶と一緒に頂きます。
「今日は魔物の数がいつもより多かったみたいで、ダンクさんのパーティーメンバーの魔法士とアマンダさんが、魔力を使用し過ぎてハイエーテルで回復したんだけど魔力酔いになったらしいの」
「魔力酔いって何?」
「う~んと、一気に減った魔力を回復する時に起きる症状みたい」
「へぇ~、魔力がゼロになると昏倒するのは体験済みだけど、魔力酔いにはなった事がないな~」
「きっと私達が、エーテルを飲んだ事がないからだと思う。考えたら不思議な物だよね? 魔力を回復させるって、どんな仕組みなんだろうなぁ」
「エーテルの回復量も分からないしな。割合なのか、一定の数量なのか……。それより俺は、魔物の数が増えている方が気になる」
「私も気になったから、攻略を早く引き上げたんだよ。また、誰かが魔物寄せを使用したのかな?」
「もしそうなら、狙いがある筈だ。同じ種類の魔物が集まってくるんじゃないのか?」
「聞いた感じでは、同じ種類ってわけじゃなさそうだったよ」
「俺達も注意しておこう。他国の諜報員といい、嫌な感じがする」
「了解! 今は別々で行動しているから、何かあれば通信の魔道具で連絡するね!」
「あぁ、もし危険だと感じたら沙良、お前は移転して逃げるんだ」
真剣な表情で忠告する兄を安心させるように、私は力強く頷いた。
「分かってる。能力は極力隠しておきたいけど、命あっての物種だから!」
兄は胡乱げな視線を私に向けた後で溜息を吐いた。
どうやら信用されていないみたいだ。
心配性の兄が、いつかハゲませんように……。
「ガーグ老の息子さん達3人が、来週稽古に加わるらしいよ~」
こういう時は話題転換しよう。
「えっ! ガーグ老の息子さんなら現役の人達じゃない?」
旭の顔が真っ青になる。
きっと自分の指導役が増える事を懸念したんだろう。
多分それは正解だと思う。
「少しは役に立つと言っていたから、武術を極めた人達だと思う」
「何で俺ばっかり……。昨日も、お手柔らかにってお願いしておいたのに、全然手加減してくれなかったよ!」
「その分、将棋でえげつない勝ち方してたがな」
どうやら3人のお爺さんを、将棋で叩きのめしたらしい……。
「私怨があった事は認めるけど……。あれはもう稽古じゃなく、本格的な実戦に近いものだった! あのお爺さん達は何者なの!?」
「王族の警護をしていたくらいだ、腕も実力も相当なものがないと出来ないだろうが」
「俺は一体、何と戦う事を想定されているんだろうか……」
がっくりと項垂れてしまった旭を慰めるかと思いきや、兄は食欲の方が勝るのか黙々とお弁当を食べ続けていた。
うん、2人は体育会系男子だったわ。
兄はサッカー、旭はバスケ。
扱きは当然の部活に入っていたので、下手な慰めは不要らしい。
「リリーさんがキングビーの毒針で刺されたから、『毒消しポーション』を飲んでもらったの。ちゃんと効果があって、治療出来たよ。後、人数分を販売しておきました」
「そうか、俺達が自分で試すのもどうかと思っていたから効果が分かって良かったな。使用したのはLv2だが、毒性によっては治療出来ない可能性がある。薬師ギルドは、キングビーの毒消し専用と謳ってくれると思うが一応伝えておけ」
「その場合は、浄化Lvに依るのかポーションのランクに依存するのか不明な点が多いよね。ゼリアさんは鑑定結果を言わなかったけど……」
「薬師ギルドでは隠したい事もあるんだろう。俺達は完全な部外者だからな」
「まぁ、そうだよね~。ポーションを作れるようになるには3年掛かかるって言ってたし、秘匿事項が多そうなギルドだから当たり前かぁ」
「旭、食べないんだったら俺が代わりに食べてやるぞ?」
兄が放心状態の旭に声をかける。
「駄目、俺の分を取らないで~!」
兄に言われた言葉を本気にした旭が、慌てて残りのお弁当を口に入れる。
ハムスターのように、両頬をパンパンにしながら食べる姿を見て兄は笑っていたのだった。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
「そりゃ凄いじゃないか! キングビーの猛毒が消せるポーションなんて聞いた事がない! あぁ、お礼を先に言うべきだった。リリーを治してくれてありがとう。販売許可が下りてるなら、まだ在庫はあるだろうか? 出来れば人数分、購入しておきたいんだが……」
「勿論ありますよ。先程の分と併せて7本、金貨70枚・銀貨70枚(7千70万円)お願いします」
ダンクさんからお金を受け取り、『毒消しポーション6本』を渡す。
「これがあれば俺達冒険者はとても助かる。エリクサーは、貴族じゃないと購入出来ないからな。お兄ちゃんに頼んで作ってもらったのか?」
「はい、浄化の魔法が必要だったみたいです。内緒にしておいて下さいね!」
私が人差し指を立てながら口元に持っていき秘密の仕草をすると、そこにいたメンバー全員が同じ仕草で返してくれる。
本当にダンクさんとアマンダさんのパーティーは、色々融通が利くので助かるなぁ。
「そう言えば、今日は1人人数が少ないですね。魔法士の方は、どうされたんですか?」
「あぁ、地下14階までくるのにやたら魔物が多くてな。途中でハイエーテルを飲んだんだが、どうも腹を壊したみたいだ」
「えっ! 消費期限切れのハイエーテルを飲んじゃったんですか?」
私はポーションを使用した経験はあるけど、魔力が減る事が殆どないのでエーテルは飲んだ事がない。
アイテムBOXに入っているので、消費期限とか考えなかったし……。
「いや、単なる魔力酔いだな。魔力酔いの症状は人によって違うから、頭痛が起きたり眩暈がしたりするみたいだぞ? 今回は少し回復量が多かったらしい……。テントで1日休めば症状は治るから心配しなくても大丈夫だ」
魔力酔いの症状があるなんて知らなかったなぁ~。
私達3人は、今まで大丈夫だったのかしら?
そう言えば、リースナーの町で金曜日になると兄がよくお腹を壊していたっけ……。
でもエーテルは飲んだ事がないから、魔力酔いとはまた違うかも?
「そうなんですか、安心しました。じゃあ、私はもう行きますね」
「おおっ、『毒消しポーション』ありがとな!」
ダンクさん達から少し離れた場所で、ハニーの所へ移転する。
少し時間が早いけど、ちょっと気になる情報を聞いたのでアマンダさん達が心配になり、一度安全地帯に戻る事にした。
ハニーを地下13階に送り届け、序に兄も回収し一緒に地下14階の安全地帯に戻る。
ダンクさんが言っていた、魔物の数が増えてるのが引っかかるのだ。
アマンダさん達のテント前には彼女以外のメンバーが揃っている。
アマンダさんはどうしたのか尋ねると、やはり魔物の数が多く魔力を使用し過ぎたため、ハイエーテルを飲んだものの魔力酔いの状態で寝込んでいるそうだ。
私は兄と顔を見合わせる。
ここに来るまでにダンクさんのメンバーである魔法士の件も伝えていたから、不審に思ったのだ。
私達はマッピングでなるべく魔物を避けながら、最短距離で走って駆け抜けるから普段と違う様子に気が付かなかったのかな?
魔物が増えるといえば、スタンピードを思い出すけど……。
この世界では、ダンジョンから魔物が出る事はないと言われている。
そもそも出現階層を跨いだりもしないしね~。
他国の亡くなった諜報員と、ダンジョンの魔物が増える事には関係があるのだろうか?
アマンダさんのパーティーメンバーは、リーダーが心配で今日は攻略を休むそうだ。
でもマジックテントが1つしかないので、外で待機していたらしい。
確かに、具合が悪い時は1人にしてあげた方がいいだろう。
私は以前アマンダさんのパーティーに組み立ててもらった普通のテントを、そのままの状態でアイテムBOXから出し提供してあげた。
皆に笑われてしまったけど、私達がテントを組み立てるのは無理だから仕方ない。
私はケンさんに、体調を崩しているアマンダさんへ桃を食べさせてあげて下さいと2個渡しておいた。
自分達のテントに入り、兄をホームの自宅に送り届け次は旭を回収しにいく。
「サラちゃん、ちょっと早くない? 何かあったの?」
いつもは3時間後、安全地帯のテント内で待っている所を迎えにいくので旭が不思議そうな顔をする。
「うん、家で話すね」
そう言って旭と一緒に安全地帯まで走り、ホームの自宅へと戻った。
本日のお弁当は、エビマヨ・ニラ玉・春巻き・搾菜炒め。
卵スープ&ウーロン茶と一緒に頂きます。
「今日は魔物の数がいつもより多かったみたいで、ダンクさんのパーティーメンバーの魔法士とアマンダさんが、魔力を使用し過ぎてハイエーテルで回復したんだけど魔力酔いになったらしいの」
「魔力酔いって何?」
「う~んと、一気に減った魔力を回復する時に起きる症状みたい」
「へぇ~、魔力がゼロになると昏倒するのは体験済みだけど、魔力酔いにはなった事がないな~」
「きっと私達が、エーテルを飲んだ事がないからだと思う。考えたら不思議な物だよね? 魔力を回復させるって、どんな仕組みなんだろうなぁ」
「エーテルの回復量も分からないしな。割合なのか、一定の数量なのか……。それより俺は、魔物の数が増えている方が気になる」
「私も気になったから、攻略を早く引き上げたんだよ。また、誰かが魔物寄せを使用したのかな?」
「もしそうなら、狙いがある筈だ。同じ種類の魔物が集まってくるんじゃないのか?」
「聞いた感じでは、同じ種類ってわけじゃなさそうだったよ」
「俺達も注意しておこう。他国の諜報員といい、嫌な感じがする」
「了解! 今は別々で行動しているから、何かあれば通信の魔道具で連絡するね!」
「あぁ、もし危険だと感じたら沙良、お前は移転して逃げるんだ」
真剣な表情で忠告する兄を安心させるように、私は力強く頷いた。
「分かってる。能力は極力隠しておきたいけど、命あっての物種だから!」
兄は胡乱げな視線を私に向けた後で溜息を吐いた。
どうやら信用されていないみたいだ。
心配性の兄が、いつかハゲませんように……。
「ガーグ老の息子さん達3人が、来週稽古に加わるらしいよ~」
こういう時は話題転換しよう。
「えっ! ガーグ老の息子さんなら現役の人達じゃない?」
旭の顔が真っ青になる。
きっと自分の指導役が増える事を懸念したんだろう。
多分それは正解だと思う。
「少しは役に立つと言っていたから、武術を極めた人達だと思う」
「何で俺ばっかり……。昨日も、お手柔らかにってお願いしておいたのに、全然手加減してくれなかったよ!」
「その分、将棋でえげつない勝ち方してたがな」
どうやら3人のお爺さんを、将棋で叩きのめしたらしい……。
「私怨があった事は認めるけど……。あれはもう稽古じゃなく、本格的な実戦に近いものだった! あのお爺さん達は何者なの!?」
「王族の警護をしていたくらいだ、腕も実力も相当なものがないと出来ないだろうが」
「俺は一体、何と戦う事を想定されているんだろうか……」
がっくりと項垂れてしまった旭を慰めるかと思いきや、兄は食欲の方が勝るのか黙々とお弁当を食べ続けていた。
うん、2人は体育会系男子だったわ。
兄はサッカー、旭はバスケ。
扱きは当然の部活に入っていたので、下手な慰めは不要らしい。
「リリーさんがキングビーの毒針で刺されたから、『毒消しポーション』を飲んでもらったの。ちゃんと効果があって、治療出来たよ。後、人数分を販売しておきました」
「そうか、俺達が自分で試すのもどうかと思っていたから効果が分かって良かったな。使用したのはLv2だが、毒性によっては治療出来ない可能性がある。薬師ギルドは、キングビーの毒消し専用と謳ってくれると思うが一応伝えておけ」
「その場合は、浄化Lvに依るのかポーションのランクに依存するのか不明な点が多いよね。ゼリアさんは鑑定結果を言わなかったけど……」
「薬師ギルドでは隠したい事もあるんだろう。俺達は完全な部外者だからな」
「まぁ、そうだよね~。ポーションを作れるようになるには3年掛かかるって言ってたし、秘匿事項が多そうなギルドだから当たり前かぁ」
「旭、食べないんだったら俺が代わりに食べてやるぞ?」
兄が放心状態の旭に声をかける。
「駄目、俺の分を取らないで~!」
兄に言われた言葉を本気にした旭が、慌てて残りのお弁当を口に入れる。
ハムスターのように、両頬をパンパンにしながら食べる姿を見て兄は笑っていたのだった。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
841
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。