318 / 757
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第457話 迷宮都市 兄のマンションをホームに設定 1
しおりを挟む
土曜日。
2匹の間に挟まり寝てしまった私は、昨夜兄達を迎えに行っていない事に気付き飛び起きた。
あぁ、でもこんな時のために車と一緒に店へ送り届けているので、昨日はどこかのホテルに泊まり既に帰宅済みだろうか?
兄達の部屋をマッピングで覗いてみると、2人の姿はない。
昨日送った店からの帰路を上空から俯瞰すると、店から程近い距離を走行している車が見えた。
あぁ良かった。
ちゃんと家に戻ってきているようだ。
私は少しでも怒られないように朝食の準備を始める事にしよう。
地下28階で獲れた鮑を使用して、昨日飲んでいる兄達のために中華粥を作る。
蟹身と貝柱の焼売も作っておこう。
朝から帆立のバター焼きは、飲んだ次の日には重いかも知れないしね。
後は搾菜をピリ辛に炒めて箸休めにすれば大丈夫かな?
1時間後、2人が帰ってきた。
私は速攻で忘れていた事を謝り、早く機嫌を直してもらおうとテーブル席に促す。
前回とは違い歩きではなく車で帰ってこれたので、兄に心配している程不機嫌な様子はない。
まぁ今日は念願のマンションをホームに設定出来るとあって、店に置き去りにされた事はそこまで気にしてないのかも?
旭は何とも思っていないらしく、朝から鮑入りの中華粥をお代わりしていたよ。
兄も蟹焼売を美味しそうに食べてくれていた。
上にちょこんと乗っているだけの、なんちゃって蟹焼売ではなく100%蟹身を使用した贅沢な焼売だ。
貝柱の方も同様に作ったので、こっちも美味しいよ?
こういう時、料理家電を使用出来るのは本当に助かる。
しんじょを作るのは意外と手間が掛かるからね。
昔の人は、すり鉢を使用してたんだろうなぁ。
「沙良ちゃん、焼売が絶品だね~。こんな料理を毎日食べる事が出来て、幸せだなぁ~」
旭は本当に美味しそうに食べてくれるので、料理人としては非常に嬉しい。
ただ兄は料理が出来ないから、今後作るのは本人になるだろうけど……。
結婚したら、生活は別にした方が良いかしら?
私も兄のマンションに引っ越す心算だけどね。
拠点が2か所あると、いちいち送り届けるのが面倒だし……。
本音は、私も高級マンションで生活してみたいのよ。
部屋数は沢山あるから、一番広い(値段の高い)部屋に住むのだ!
大抵、上階の方が部屋数が少なくなっている筈。
その分、室内も広いだろう。
本日の予定を確認し、先に私だけ奏屋にいき果物を卸す。
兄達を連れ薬師ギルドで『毒消しポーション』を納品した後、いよいよ兄のマンションへ移動。
ちらりと兄の横顔を盗み見ると、期待を隠せないのか口角が上がっている。
待ちに待った瞬間だ。
異世界に私が召喚してから約8年近くが過ぎている。
兄もこんなに長くかかるとは思ってなかったに違いない。
漸く自分のマンションに戻れるとあって、今は早く自室の状態を確認したくて堪らないだろう。
お父さん、お母さん、信じてるよ!
行方不明になった兄の生存を諦めたりしてないよね?
さっさと死亡届を出して、家を売却していない事を願います。
「お兄ちゃん。心の準備は出来た?」
「あぁ、いつでもいいぞ」
両親に失踪届を出されているかも知れない事は、きっと考えもしないんだろうな。
自分の家が残っていると信じているようだ。
「じゃあするね。ホームに設定!」
すると目前にある高層マンションの外壁が劇的に変わる。
築何年かは不明だけど、原状回復が行われたのだろう。
今まで入れなかったマンションの敷地内に兄が足を踏み入れる。
そして、真っ先に駐車場へと駆け出していった。
その後を旭が追い駆けていく。
もし兄の車が駐車場にあれば、間違いなくマンションも無事だろう。
旭の方は葬式も済んでいるから、可能性としてはかなり低い。
私は、ゆっくり歩いて駐車場へ向かった。
そして、愛車にすがりついている兄の姿を見付ける。
どうやら両親は、まだマンションを売却していなかったらしい。
これで召喚しても親子喧嘩が勃発する事態は避けられた。
再会した途端、兄の恨み節が炸裂するかと思い心配だったので一安心だ。
所で、いつまで車に抱き着いているのかしら?
仕方がないので、兄が満足するまで待ってあげよう。
その間に、しょんぼりと肩を落とした旭が帰ってきた。
うん、車はなかったのね。
可哀想に……。
肩をポンポンと叩き慰めてあげる。
「沙良ちゃん。俺の車が、どっかいっちゃった~」
そう言って半泣きの旭が抱き着いてきた。
それを見た兄が、すかさず旭を引き剥がす。
妹に嫉妬するなんて心が狭いわ……。
「じゃあ、部屋に行こうか!」
兄のマンションが無事な事が分かったので、私はさっさと確認した後で引っ越しの準備がしたい。
マンションの入り口には、住人が入るためのセキュリティーがあるけど私のホームに設定したからか何事もなく通過出来た。
日本にいた時は部屋番号を押して、兄が解除しなければ自動ドアは開かなかったんだけどね。
そしてこのマンションには、入り口にフロントの人がいた。
当然ながら、今は誰もいない。
兄が住んでいる階層毎に分けられているエレベーターに乗り最上階へ。
そして室内に入ると、私が覚えている状態そのままだった。
異世界に転移してから兄を召喚するまで数か月の間に、買い替えた物はなかったようだ。
旭は、同じ階層にある自分の部屋を見にいくと言って出ていく。
最上階は3部屋なので、残り1部屋を私の家にしようかな。
私も、どんな家か気になるので見に行ってこよう!
わくわくしながら人様の住んでいた部屋に入ると……、住人は女性だったのだろうか?
室内の雰囲気を見て、なんとなくそう感じる。
玄関にある靴も女性物だし。
とても趣味の良いインテリアで統一された空間だった。
どれもお高そうな家具や家電に、少し尻込みしてしまう。
取り敢えず、高級食材がないか調べてみよう。
冷蔵庫を開けると、なんともいえない気分になった。
お金持ちの人は料理をしないのか……。
冷蔵庫には、ミネラルウォーターとワインしかなかったよ!
素敵な内装だけど、私の趣味には合わないのでアイテムBOXに全て収納しておいた。
ホームに設定すると時間が経過してしまうので、1階の部屋から順に次々とアイテムBOXに収納する事を繰り返していく。
後で何があるか見てみるのも楽しいだろう。
最後に、うっかり隣の部屋で悄然と項垂れている旭の事まで収納しそうになり慌てた。
時間停止しているから本人に記憶はないだろうけど……。
兄の部屋に戻ると、何故かPCの前で床に両手を突いている姿が見える。
マンションが無事だったのに、ショックを受けている様子が理解出来ない。
旭が戻ってきて兄の傍に跪き、何やら小声で会話を交わしていた。
兄はPCを指し、顔を横に振っている。
あぁ!
分かった!
PCのDATAが無くなっていたんだろう。
家電は全部、新品の状態に原状回復されちゃうからね。
私の家にあった物も、出荷時の初期化された状態になっていた。
PCのDATAが、そんなに重要だったのかしら?
お宝的な秘蔵コレクションでもあったみたい。
今度は兄が、旭に肩を叩かれ慰められていたのだった。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
2匹の間に挟まり寝てしまった私は、昨夜兄達を迎えに行っていない事に気付き飛び起きた。
あぁ、でもこんな時のために車と一緒に店へ送り届けているので、昨日はどこかのホテルに泊まり既に帰宅済みだろうか?
兄達の部屋をマッピングで覗いてみると、2人の姿はない。
昨日送った店からの帰路を上空から俯瞰すると、店から程近い距離を走行している車が見えた。
あぁ良かった。
ちゃんと家に戻ってきているようだ。
私は少しでも怒られないように朝食の準備を始める事にしよう。
地下28階で獲れた鮑を使用して、昨日飲んでいる兄達のために中華粥を作る。
蟹身と貝柱の焼売も作っておこう。
朝から帆立のバター焼きは、飲んだ次の日には重いかも知れないしね。
後は搾菜をピリ辛に炒めて箸休めにすれば大丈夫かな?
1時間後、2人が帰ってきた。
私は速攻で忘れていた事を謝り、早く機嫌を直してもらおうとテーブル席に促す。
前回とは違い歩きではなく車で帰ってこれたので、兄に心配している程不機嫌な様子はない。
まぁ今日は念願のマンションをホームに設定出来るとあって、店に置き去りにされた事はそこまで気にしてないのかも?
旭は何とも思っていないらしく、朝から鮑入りの中華粥をお代わりしていたよ。
兄も蟹焼売を美味しそうに食べてくれていた。
上にちょこんと乗っているだけの、なんちゃって蟹焼売ではなく100%蟹身を使用した贅沢な焼売だ。
貝柱の方も同様に作ったので、こっちも美味しいよ?
こういう時、料理家電を使用出来るのは本当に助かる。
しんじょを作るのは意外と手間が掛かるからね。
昔の人は、すり鉢を使用してたんだろうなぁ。
「沙良ちゃん、焼売が絶品だね~。こんな料理を毎日食べる事が出来て、幸せだなぁ~」
旭は本当に美味しそうに食べてくれるので、料理人としては非常に嬉しい。
ただ兄は料理が出来ないから、今後作るのは本人になるだろうけど……。
結婚したら、生活は別にした方が良いかしら?
私も兄のマンションに引っ越す心算だけどね。
拠点が2か所あると、いちいち送り届けるのが面倒だし……。
本音は、私も高級マンションで生活してみたいのよ。
部屋数は沢山あるから、一番広い(値段の高い)部屋に住むのだ!
大抵、上階の方が部屋数が少なくなっている筈。
その分、室内も広いだろう。
本日の予定を確認し、先に私だけ奏屋にいき果物を卸す。
兄達を連れ薬師ギルドで『毒消しポーション』を納品した後、いよいよ兄のマンションへ移動。
ちらりと兄の横顔を盗み見ると、期待を隠せないのか口角が上がっている。
待ちに待った瞬間だ。
異世界に私が召喚してから約8年近くが過ぎている。
兄もこんなに長くかかるとは思ってなかったに違いない。
漸く自分のマンションに戻れるとあって、今は早く自室の状態を確認したくて堪らないだろう。
お父さん、お母さん、信じてるよ!
行方不明になった兄の生存を諦めたりしてないよね?
さっさと死亡届を出して、家を売却していない事を願います。
「お兄ちゃん。心の準備は出来た?」
「あぁ、いつでもいいぞ」
両親に失踪届を出されているかも知れない事は、きっと考えもしないんだろうな。
自分の家が残っていると信じているようだ。
「じゃあするね。ホームに設定!」
すると目前にある高層マンションの外壁が劇的に変わる。
築何年かは不明だけど、原状回復が行われたのだろう。
今まで入れなかったマンションの敷地内に兄が足を踏み入れる。
そして、真っ先に駐車場へと駆け出していった。
その後を旭が追い駆けていく。
もし兄の車が駐車場にあれば、間違いなくマンションも無事だろう。
旭の方は葬式も済んでいるから、可能性としてはかなり低い。
私は、ゆっくり歩いて駐車場へ向かった。
そして、愛車にすがりついている兄の姿を見付ける。
どうやら両親は、まだマンションを売却していなかったらしい。
これで召喚しても親子喧嘩が勃発する事態は避けられた。
再会した途端、兄の恨み節が炸裂するかと思い心配だったので一安心だ。
所で、いつまで車に抱き着いているのかしら?
仕方がないので、兄が満足するまで待ってあげよう。
その間に、しょんぼりと肩を落とした旭が帰ってきた。
うん、車はなかったのね。
可哀想に……。
肩をポンポンと叩き慰めてあげる。
「沙良ちゃん。俺の車が、どっかいっちゃった~」
そう言って半泣きの旭が抱き着いてきた。
それを見た兄が、すかさず旭を引き剥がす。
妹に嫉妬するなんて心が狭いわ……。
「じゃあ、部屋に行こうか!」
兄のマンションが無事な事が分かったので、私はさっさと確認した後で引っ越しの準備がしたい。
マンションの入り口には、住人が入るためのセキュリティーがあるけど私のホームに設定したからか何事もなく通過出来た。
日本にいた時は部屋番号を押して、兄が解除しなければ自動ドアは開かなかったんだけどね。
そしてこのマンションには、入り口にフロントの人がいた。
当然ながら、今は誰もいない。
兄が住んでいる階層毎に分けられているエレベーターに乗り最上階へ。
そして室内に入ると、私が覚えている状態そのままだった。
異世界に転移してから兄を召喚するまで数か月の間に、買い替えた物はなかったようだ。
旭は、同じ階層にある自分の部屋を見にいくと言って出ていく。
最上階は3部屋なので、残り1部屋を私の家にしようかな。
私も、どんな家か気になるので見に行ってこよう!
わくわくしながら人様の住んでいた部屋に入ると……、住人は女性だったのだろうか?
室内の雰囲気を見て、なんとなくそう感じる。
玄関にある靴も女性物だし。
とても趣味の良いインテリアで統一された空間だった。
どれもお高そうな家具や家電に、少し尻込みしてしまう。
取り敢えず、高級食材がないか調べてみよう。
冷蔵庫を開けると、なんともいえない気分になった。
お金持ちの人は料理をしないのか……。
冷蔵庫には、ミネラルウォーターとワインしかなかったよ!
素敵な内装だけど、私の趣味には合わないのでアイテムBOXに全て収納しておいた。
ホームに設定すると時間が経過してしまうので、1階の部屋から順に次々とアイテムBOXに収納する事を繰り返していく。
後で何があるか見てみるのも楽しいだろう。
最後に、うっかり隣の部屋で悄然と項垂れている旭の事まで収納しそうになり慌てた。
時間停止しているから本人に記憶はないだろうけど……。
兄の部屋に戻ると、何故かPCの前で床に両手を突いている姿が見える。
マンションが無事だったのに、ショックを受けている様子が理解出来ない。
旭が戻ってきて兄の傍に跪き、何やら小声で会話を交わしていた。
兄はPCを指し、顔を横に振っている。
あぁ!
分かった!
PCのDATAが無くなっていたんだろう。
家電は全部、新品の状態に原状回復されちゃうからね。
私の家にあった物も、出荷時の初期化された状態になっていた。
PCのDATAが、そんなに重要だったのかしら?
お宝的な秘蔵コレクションでもあったみたい。
今度は兄が、旭に肩を叩かれ慰められていたのだった。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
862
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。