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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第569話 迷宮都市 セイさんパーティー加入の相談 1
目の前でトッピングをこれでもかと追加し、嬉しそうにカレーを食べているセイさんがいる。
唐揚げ・エビフライ・豚カツ・チーズ・目玉焼きと、最早カレーが見えない状態だ。
それにコーンサラダとコーラを飲みながら、美味しいと言っていた。
私は、ご飯物と甘いジュースは一緒にしないけどね。
それにしても何故カレー……。
父に奢ってもらうから、遠慮したのかしら?
それとも、単純にずっと食べたかったのかは分からない。
豪華な昼食を期待していた私は、がっかりする。
こうもっと他に、お高い料理が沢山ホーム内では食べられますよ?
残念だった昼食を終え、これからセイさんのパーティー加入をどう説明するか相談するためにホテルのカフェまで移転。
セイさんをホーム内で囲っている状態だから、兄達に見付からないよう車での移動は控えた。
平日の夜は問題ないけど、土日はホテル内から出ないよう注意してもらう必要がある。
そういえば兄達が通っているジムは、どのホテルなんだろう?
それぞれ飲み物を注文し、父が話をしようとした瞬間。
ホテルのロビーに兄達がやってきた。
これは拙い!
私は、慌てて目の前のセイさんをアイテムBOXへ収納した。
人間をアイテムBOXに収納するのは初めてだけど、魔物は問題なく生きていたから大丈夫だろう。
セイさんの姿は、兄達からカフェの観葉植物で見えない位置だったと思う。
私達に気付いたのか、兄が声を掛けてきた。
「沙良。父さんと一緒にホテルで昼食を食べたのか?」
「うん、偶にはリッチなランチでもと思って」
「節約好きな、お前にしては珍しいな。俺達は今からジムへいってくる。それにしても、何で飲み物が3つあるんだ?」
ああぁ~!
セイさんを隠すのに気を取られ、注文した飲み物を収納するのを忘れていた!
そして相変わらず、兄は目敏い……。
「お父さんが、まだ電子メニューの使い方に不慣れで2個注文しちゃったの」
「画面を2回押したのか。コーヒーが冷めたら勿体ないし、俺が飲もう」
そう言い、兄はセイさんが座っていた席に着いてしまう。
当然、旭も隣の席に座り自分の分を注文した。
私は内心、気が気じゃない。
早くコーヒーを飲み、とっととこの場から去ってほしい気持ちで一杯だ。
なのに、旭はケーキセットを頼んでしまった。
「このホテルは結構いい店が入っているが、何を食べたんだ?」
兄に昼食のメニューを聞かれ、カレーだと答える訳にもいかず急いでホテル内の店を調べ答えたのに、
「フレンチのランチにしたよ」
「イタリアンだ」
父も返事をしたため別のお店になってしまった。
「……一緒にきて、別々の店へ入ったのか?」
兄が訝しげに見つめてくる。
「食べたい物が、お互い違っていたからね!」
旭~、早くケーキを食べて~。
隠し事が下手な私と父じゃ、その内ボロが出そうだよ!
ここは話題転換しよう!
「お兄ちゃん。来週の土曜日は、お母さんとサヨさんとスーパー銭湯へいく心算だけど一緒にくる?」
「いや……母さんも久し振りにサヨさんとゆっくりしたいだろうから、俺達は遠慮するよ」
「そう? じゃあ私達だけでいってくるね。お父さんは、セ……せっかくだから〇ーレーを運転したらいいんじゃないかな?」
「そうだな、……少し慣らし運転でもしてみるよ」
もうこれ以上、何も話さない方がいい気がしてきた。
「沙良ちゃん。今日の夕食は、海鮮カレーが食べたいなぁ。お昼に迷って、結局ラーメンにしたんだよね~」
悪気はないんだろうけど、旭がカレーのリクエストをする。
2食続けてカレーかぁ……。
「了解! 海老と帆立を入れるね」
ダンジョンのオマール海老と帆立を活用しよう。
「それは美味しそうだな。母さんと沙良の家へ食べにいこうか」
父よ、それだと食材の秘密がバレて使えなくなるじゃんか。
「作ったら、実家に持っていくよ! お兄ちゃん達も、今日は実家で夕食だからね~」
「あぁ、分かった。じゃあ、ジムが終わったら実家に寄る」
漸く旭がケーキを食べ終え、兄達は席を立った。
2人がいなくなった所で、私は大きな息を吐く。
「あ~、びっくりした~。同じホテルだとは考えもしなかったよ。セイさんを思わずアイテムBOXに入れちゃった!」
「中に入っている聖は大丈夫なのか?」
「た……多分? このホテルは、お兄ちゃん達が利用しているから場所を変えよう」
その後――。
セイさんの部屋でアイテムBOXから出すと、彼は突然場所が変わっていたのに目を白黒させ驚いた様子だった。
アイテムBOX内の記憶は、時間停止しているため本人にないらしい。
兄達がホテルのジムを利用する件をセイさんへ伝え、市内にある別のホテルへと移転する。
先程のような事態はもうないだろうけど、安心して話をするためセイさんの部屋で相談しよう。
ルームサービスの代わりなのか、部屋にも電子メニューがあった。
飲めなかったコーヒーをセイさんが注文する。
そうしてやっと、父が話を切り出した。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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唐揚げ・エビフライ・豚カツ・チーズ・目玉焼きと、最早カレーが見えない状態だ。
それにコーンサラダとコーラを飲みながら、美味しいと言っていた。
私は、ご飯物と甘いジュースは一緒にしないけどね。
それにしても何故カレー……。
父に奢ってもらうから、遠慮したのかしら?
それとも、単純にずっと食べたかったのかは分からない。
豪華な昼食を期待していた私は、がっかりする。
こうもっと他に、お高い料理が沢山ホーム内では食べられますよ?
残念だった昼食を終え、これからセイさんのパーティー加入をどう説明するか相談するためにホテルのカフェまで移転。
セイさんをホーム内で囲っている状態だから、兄達に見付からないよう車での移動は控えた。
平日の夜は問題ないけど、土日はホテル内から出ないよう注意してもらう必要がある。
そういえば兄達が通っているジムは、どのホテルなんだろう?
それぞれ飲み物を注文し、父が話をしようとした瞬間。
ホテルのロビーに兄達がやってきた。
これは拙い!
私は、慌てて目の前のセイさんをアイテムBOXへ収納した。
人間をアイテムBOXに収納するのは初めてだけど、魔物は問題なく生きていたから大丈夫だろう。
セイさんの姿は、兄達からカフェの観葉植物で見えない位置だったと思う。
私達に気付いたのか、兄が声を掛けてきた。
「沙良。父さんと一緒にホテルで昼食を食べたのか?」
「うん、偶にはリッチなランチでもと思って」
「節約好きな、お前にしては珍しいな。俺達は今からジムへいってくる。それにしても、何で飲み物が3つあるんだ?」
ああぁ~!
セイさんを隠すのに気を取られ、注文した飲み物を収納するのを忘れていた!
そして相変わらず、兄は目敏い……。
「お父さんが、まだ電子メニューの使い方に不慣れで2個注文しちゃったの」
「画面を2回押したのか。コーヒーが冷めたら勿体ないし、俺が飲もう」
そう言い、兄はセイさんが座っていた席に着いてしまう。
当然、旭も隣の席に座り自分の分を注文した。
私は内心、気が気じゃない。
早くコーヒーを飲み、とっととこの場から去ってほしい気持ちで一杯だ。
なのに、旭はケーキセットを頼んでしまった。
「このホテルは結構いい店が入っているが、何を食べたんだ?」
兄に昼食のメニューを聞かれ、カレーだと答える訳にもいかず急いでホテル内の店を調べ答えたのに、
「フレンチのランチにしたよ」
「イタリアンだ」
父も返事をしたため別のお店になってしまった。
「……一緒にきて、別々の店へ入ったのか?」
兄が訝しげに見つめてくる。
「食べたい物が、お互い違っていたからね!」
旭~、早くケーキを食べて~。
隠し事が下手な私と父じゃ、その内ボロが出そうだよ!
ここは話題転換しよう!
「お兄ちゃん。来週の土曜日は、お母さんとサヨさんとスーパー銭湯へいく心算だけど一緒にくる?」
「いや……母さんも久し振りにサヨさんとゆっくりしたいだろうから、俺達は遠慮するよ」
「そう? じゃあ私達だけでいってくるね。お父さんは、セ……せっかくだから〇ーレーを運転したらいいんじゃないかな?」
「そうだな、……少し慣らし運転でもしてみるよ」
もうこれ以上、何も話さない方がいい気がしてきた。
「沙良ちゃん。今日の夕食は、海鮮カレーが食べたいなぁ。お昼に迷って、結局ラーメンにしたんだよね~」
悪気はないんだろうけど、旭がカレーのリクエストをする。
2食続けてカレーかぁ……。
「了解! 海老と帆立を入れるね」
ダンジョンのオマール海老と帆立を活用しよう。
「それは美味しそうだな。母さんと沙良の家へ食べにいこうか」
父よ、それだと食材の秘密がバレて使えなくなるじゃんか。
「作ったら、実家に持っていくよ! お兄ちゃん達も、今日は実家で夕食だからね~」
「あぁ、分かった。じゃあ、ジムが終わったら実家に寄る」
漸く旭がケーキを食べ終え、兄達は席を立った。
2人がいなくなった所で、私は大きな息を吐く。
「あ~、びっくりした~。同じホテルだとは考えもしなかったよ。セイさんを思わずアイテムBOXに入れちゃった!」
「中に入っている聖は大丈夫なのか?」
「た……多分? このホテルは、お兄ちゃん達が利用しているから場所を変えよう」
その後――。
セイさんの部屋でアイテムBOXから出すと、彼は突然場所が変わっていたのに目を白黒させ驚いた様子だった。
アイテムBOX内の記憶は、時間停止しているため本人にないらしい。
兄達がホテルのジムを利用する件をセイさんへ伝え、市内にある別のホテルへと移転する。
先程のような事態はもうないだろうけど、安心して話をするためセイさんの部屋で相談しよう。
ルームサービスの代わりなのか、部屋にも電子メニューがあった。
飲めなかったコーヒーをセイさんが注文する。
そうしてやっと、父が話を切り出した。
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