自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました

如月 雪名

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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略

第579話 迷宮都市 家具のお披露目 2&ホーム内の移動距離

 ベッドへ横になり寝てしまった2人を見て、やはり何かの効能があるんじゃないかと思う。
 まぁベッドだし、直ぐに寝れるなら悪い効果ではない。
 問題は、寝る時以外ベッドを使用出来ない事だ。

「2人共、寝ちゃったみたい。しばらく起きないと思うから、他の部屋にいこう」

 兄達が1時間くらいで目を覚ましたのを思い出し、私は両親を別室へ案内した。
 私の部屋より幾分装飾が減るけど、貴族仕様の家具が設置されている。
 母は、こちらの部屋の方が落ち着くわと言っていた。
 1時間後。
 再び自室へ戻り、2人が目覚めるのを待つ。
 程なくして彼女達の目が開いた。

「あっ、2人とも起きたみたい。やっぱり、このベッドは眠りやすいのかな? しずくちゃんもお母さんも、気分は大丈夫ですか?」

「ええっと、寝てしまったみたいでごめんなさいね。何だか複雑な夢を見ていた気がするんだけど……思い出せないわ」

「私は、どうしてか尚人兄なおとにいすごく会いたくなったんだけど……。今すぐ抱き締めてあげたい気分なの!」

 ふむ。
 兄達とは違い、嫌な夢ではなかったようだ。

「じゃあ今日は、もう家へ帰りましょうか。たまには家族で、一緒に過ごして下さい。私は兄と2人で食べますから」

「そうね。いつも雫と2人じゃ寂しいし、今夜は沢山料理を作ろうかしら?」

「おおおぉ、お母さん! 稼いでいる尚人兄なおとにいおごってもらおうよ!」 
 
 お母さんの料理を沢山作る発言を聞き、雫ちゃんがあわてて外食の提案をする。
 旭はどうやら、高い物を奢らされそうだ。
 4人を連れてホームに戻る。
 両親を実家に送り、私は兄達がジムから戻るまでガーグ老達のおやつを作ろうかな?

 泣くほど味に感動していたから、沢山作った方が喜ばれるだろう。
 摩天楼まてんろうのダンジョンで10種類のナッツが採れたから、1種類ずつ入れた物とドライフルーツはアプリコットとレーズンの2種類でいいか。
 私は黙々とショートブレッドを作り、オーブンで焼く作業を繰り返す。
 部屋中に甘い匂いが立ち込め、お腹が空いたから1本だけ食べよう。

 夕方5時頃、兄達が戻ってきた。
 旭へ家族で夕食を食べてねと送り出す。
 兄と2人だけなので私達も外食にしよう。

「お兄ちゃん。今日は外食にしてもいい?」

「いいぞ。何が食べたいんだ?」

「フレンチがいいなぁ」

 私は昨日食べそこねた、豪華な料理を兄に奢ってもらう心算つもりだ。

「了解。沙良、ホーム内は俺のマンションから半径30kmも移動可能なのか?」

 うん?
 それは気付かなかった。
 アパートがホームに設定されていたから、追加したホームからもLv分移動出来るか確認してない。

「あ~、ちょっと調べてみるね」

 マッピングを展開し確認すると、兄のマンションからも半径50・・km移動可能になっている。
 という事は実家からも?
 私のアパートから実家までは2kmくらいしか離れていないため、あまり距離は延びないけど……。

「このマンションからも、ホームの移動距離が延びてたよ~」

「それなら、いける店が増えたな」

 兄が嬉しそうに言い、車を出すからとマンションの駐車場へ連れていかれる。
 愛車のスポーツカーを運転したいらしい。
 でもきっと帰りは、お酒を飲むから私がタクシーになるんだろう。
 今までいけなかった兄のマンションから先へ車を走らせ、お店に到着。
 1人1万円のフルコースを注文し、兄は白ワインを追加で頼む。

 お薦めの店だけあって、どの料理も美味しい。
 肉と魚の両方が出たから、私には少し量が多いくらいだ。
 豪華な夕食に大変満足ですよ~。
 兄は、ちゃんと《タイミング》を選んでくれたしね。
 全ての料理が熱々の状態で出てくる。
 食べ終わった皿だけは、人がいないため下げてもらえないけど……。
 私達が店を出たら、テーブルの上からなくなるのかしら?

 デザートと紅茶を飲んだ後、車をアイテムBOXに収納しマンションへ移動。
 シルバー・フォレスト・泰雅たいがを呼び、3匹のブラッシングを兄として部屋に戻る。
 ホーム内の移動距離が知らない間に増えていたのは驚いた。
 私のアパートからマンションまで、直線距離で50km+30km+50km。
 130kmが移動可能となるのか……。
 でも次にホームへ設定する予定の病院は兄のマンションから近く、旭の実家は私の家の近所だ。
 あまりメリットはないな。

 Lvが増えた分、移動距離も長くなる。
 兄達には、半径30km以上移動しないよう注意する必要がありそう。
 進めないから気を付けて運転すると思うけど……。
 父にも言っておかないと、うっかり口を滑らせるかも知れない。
 摩天楼まてんろうのダンジョンを攻略して、父はLvが40になった。
 私はLv50になり、目標のLv100まで半分の所。
 まだまだ先は長いなぁ~。

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