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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第604話 迷宮都市 武術稽古 お礼の『焼売』と『焼きそば』&新しい魔物のテイム
ガーグ老の合図で稽古が終了すると、私と母は昼食の準備を始める。
父と奏伯父さんは、ガーグ老と一緒に工房へ入っていった。
武人同士、気が合ったのだろう。
現在の姿は40代後半だけど、実際の年齢はそう変わらない。
今日の昼食メニューは、『焼売』と『焼きそば』。
炒飯が作りたかったけど、まだお米が見付からないんだよね~。
ハイオーク肉を雫ちゃんへ渡し、ミンサーで挽肉にお願いする。
その間、玉ねぎをみじん切りにしておく。
挽肉に醤油・酒・砂糖・ごま油・塩を入れよく練り合わせ、玉ねぎのみじん切りと片栗粉を加え混ぜ合わせたら種が完成。
後は、焼売の皮に包んで蒸すだけだ。
1人10個もあれば足りるだろう。
餃子と違い包むのは簡単なので、雫ちゃんとお母さんに手伝ってもらった。
私は焼きそばの材料を刻み、2台のバーベキュー台を出し大量の『焼きそば』を焼き始める。
焼売は蒸しあがりを熱々の状態で食べてほしい。
出来上がった料理とショートブレッドを、妖精さんへお供えに木の下へ持っていこうとすると、雫ちゃんのお母さんがバスケット持参で付いてくる。
思わず雫ちゃんの方を見ると、やはり首を横に振り肩を落としていた。
あぁ、妖精さん。
ごめんなさい……。
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『焼きそば』と『焼売』です。『焼売』は蒸すのに時間が掛かるので、先に『焼きそば』を食べて下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
最初に蒸しあがった分の『焼売』をガーグ老へ渡し、食べてもらった。
「サラ……ちゃん。これは姫様が話しておったギョーザとは、また違う食べ物かの? ギョーザはエールと合うそうだが……」
「『餃子』は、中に入れる野菜も形も違いますね~。ニラがあれば作れるんですけど……」
「そうか、でもこれも旨いのぉ」
満面の笑みを浮かべながら食べるガーグ老に、雫ちゃんのお母さんが稽古のお礼だと言い、とある料理を取り出した。
「おお、気を使わせて悪いな。では、ありがたく頂こう」
「あっ!」
その場にいたパーティーメンバー全員が、小さく悲鳴を上げる。
ガーグ老は気付かず、その料理を一口で食べてしまった。
そして口の中の味を中和させようと、雫ちゃんのお母さんが準備した苦い紅茶を飲んでしまう。
辛うじて、紅茶を吹き出す事はなかったけど……。
「……何事も修行が必要だ。ユカさん、儂の分は用意せんでいいから妖精達にあげて下され」
ガーグ老の言葉を聞いた妖精さん達は、抗議のためか木の枝を大きくバサバサと揺らしていた。
全員に焼売が行き渡り食事を済ませ再び木の下へいくと、お礼の手紙が2通置かれている。
『サラ様。今日も美味しい料理を、ありがとうございます。ショートブレッドは、お腹が空いた時に食べさせて頂きます。また次回も、よろしくお願い致します。』
『ユカ様。私達はダンジョン産の果物が大好物です。どうか果物だけ、お願いします。』
……。
「妖精さんは果物が大好きのようですよ?」
「まぁ、甘い物が好きなのね? じゃあ、次回は『善哉』にしようかしら?」
兄達が食べたしょっぱい善哉か……。
ひとつで、ご飯1杯必要なくらい塩辛い卵焼きよりはましだろう。
ガーグ老へ稽古のお礼を言い、ショートブレッドを渡し私達は工房を後にした。
奏伯父さんが明日からパーティーに追加されると、騎獣の従魔が足りないな。
母の従魔であるボブは、妊娠中の母を気遣い傍を離れないと思う。
泰雅へ一緒に騎乗するのも、体格の良い2人では大変かも?
かと言って、雫ちゃんのお母さんと源五郎に乗るのも無理がありそう……。
「お兄ちゃん。奏伯父さんの騎獣をテイムした方が良いかな?」
「沙良、Lvは上がってるか?」
「うん、32になったよ!」
「それなら問題ない。父さんと一緒に、テイムしてきていいぞ」
兄が許可をくれたので皆をホーム内に送り届けた後、父と奏伯父さんと一緒にダンジョンへ向かう。
念のため奏伯父さんの冒険者カードを確認すると、オリハルコン製のSS級だった。
雫ちゃんのお母さんが私と同じ20歳なのに、40代でSS級冒険者?
「伯父さん。Lv120まで、どうやって上げたの?」
「俺は伯爵家の三男で後継ぎじゃなかったから、15歳から30年近くは冒険者の活動をしていたのさ」
うん?
計算が合わない。
「え? じゃあ今は何歳?」
「70歳を超えてるな」
高Lvだと、老化が遅くなるのを忘れていた!
「じゃあ、摩天楼のダンジョンを潜っていたりする?」
「あぁ、そこで当時のフィンレイ伯爵に見初められてな。娘の結婚相手にと、頭を下げられたんだよ」
そうだったのか……。
伯父さんには冒険者の方が合ってそうだけど、色々あったのかも知れない。
「それより、俺は従魔にするなら空を飛べる魔物がいいな」
「う~ん。迷宮都市のダンジョンは、地下1階~地下10までは迷路状になってるから天井が低いんだよね。鳥系の魔物は、移動が難しいと思う」
私の言葉にガッカリした伯父さんは、じゃあ何でもいいと言い肩をすくめた。
いきはシルバーへ一緒に乗り、地下10階のシルバーウルフをテイムする。
子供達の捜索に大活躍したから、嗅覚が鋭い魔物にしたのだ。
シルバーも同じ種族の方が嬉しいだろう。
残念ながら、テイム出来るのは雄だけのため番にはならないけど……。
私のモフモフパラダイスの夢は、いつ叶うんだろう。
「貴方の名前は、黄金よ! これからよろしくね」
名付けを済ませてステータスを確認。
私の現在Lvは55だ。
●黄金 Lv55(消費MP160)HP550/MP550 シルバーウルフ(雄)
使用魔法 アイスボールLv5(MP消費15)
シルバーと同じLvだけど、種族が違うから消費MPが少ない。
今回はゴールデンウルフに進化するのを踏まえ、最初から進化後の名前にした。
シルバーウルフがテイムされた状況を見た奏伯父さんが、後ろで絶叫している。
「何だ、そのテイム方法は!?」
私は魅了を使用してテイムするんです。
この世界のテイム魔法が、どんなものかは知りません。
父が彼の肩を叩き、諦めろと言っているような気がする。
私達とパーティーを組むと、これから沢山驚く事になりますよ?
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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父と奏伯父さんは、ガーグ老と一緒に工房へ入っていった。
武人同士、気が合ったのだろう。
現在の姿は40代後半だけど、実際の年齢はそう変わらない。
今日の昼食メニューは、『焼売』と『焼きそば』。
炒飯が作りたかったけど、まだお米が見付からないんだよね~。
ハイオーク肉を雫ちゃんへ渡し、ミンサーで挽肉にお願いする。
その間、玉ねぎをみじん切りにしておく。
挽肉に醤油・酒・砂糖・ごま油・塩を入れよく練り合わせ、玉ねぎのみじん切りと片栗粉を加え混ぜ合わせたら種が完成。
後は、焼売の皮に包んで蒸すだけだ。
1人10個もあれば足りるだろう。
餃子と違い包むのは簡単なので、雫ちゃんとお母さんに手伝ってもらった。
私は焼きそばの材料を刻み、2台のバーベキュー台を出し大量の『焼きそば』を焼き始める。
焼売は蒸しあがりを熱々の状態で食べてほしい。
出来上がった料理とショートブレッドを、妖精さんへお供えに木の下へ持っていこうとすると、雫ちゃんのお母さんがバスケット持参で付いてくる。
思わず雫ちゃんの方を見ると、やはり首を横に振り肩を落としていた。
あぁ、妖精さん。
ごめんなさい……。
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『焼きそば』と『焼売』です。『焼売』は蒸すのに時間が掛かるので、先に『焼きそば』を食べて下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
最初に蒸しあがった分の『焼売』をガーグ老へ渡し、食べてもらった。
「サラ……ちゃん。これは姫様が話しておったギョーザとは、また違う食べ物かの? ギョーザはエールと合うそうだが……」
「『餃子』は、中に入れる野菜も形も違いますね~。ニラがあれば作れるんですけど……」
「そうか、でもこれも旨いのぉ」
満面の笑みを浮かべながら食べるガーグ老に、雫ちゃんのお母さんが稽古のお礼だと言い、とある料理を取り出した。
「おお、気を使わせて悪いな。では、ありがたく頂こう」
「あっ!」
その場にいたパーティーメンバー全員が、小さく悲鳴を上げる。
ガーグ老は気付かず、その料理を一口で食べてしまった。
そして口の中の味を中和させようと、雫ちゃんのお母さんが準備した苦い紅茶を飲んでしまう。
辛うじて、紅茶を吹き出す事はなかったけど……。
「……何事も修行が必要だ。ユカさん、儂の分は用意せんでいいから妖精達にあげて下され」
ガーグ老の言葉を聞いた妖精さん達は、抗議のためか木の枝を大きくバサバサと揺らしていた。
全員に焼売が行き渡り食事を済ませ再び木の下へいくと、お礼の手紙が2通置かれている。
『サラ様。今日も美味しい料理を、ありがとうございます。ショートブレッドは、お腹が空いた時に食べさせて頂きます。また次回も、よろしくお願い致します。』
『ユカ様。私達はダンジョン産の果物が大好物です。どうか果物だけ、お願いします。』
……。
「妖精さんは果物が大好きのようですよ?」
「まぁ、甘い物が好きなのね? じゃあ、次回は『善哉』にしようかしら?」
兄達が食べたしょっぱい善哉か……。
ひとつで、ご飯1杯必要なくらい塩辛い卵焼きよりはましだろう。
ガーグ老へ稽古のお礼を言い、ショートブレッドを渡し私達は工房を後にした。
奏伯父さんが明日からパーティーに追加されると、騎獣の従魔が足りないな。
母の従魔であるボブは、妊娠中の母を気遣い傍を離れないと思う。
泰雅へ一緒に騎乗するのも、体格の良い2人では大変かも?
かと言って、雫ちゃんのお母さんと源五郎に乗るのも無理がありそう……。
「お兄ちゃん。奏伯父さんの騎獣をテイムした方が良いかな?」
「沙良、Lvは上がってるか?」
「うん、32になったよ!」
「それなら問題ない。父さんと一緒に、テイムしてきていいぞ」
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雫ちゃんのお母さんが私と同じ20歳なのに、40代でSS級冒険者?
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「俺は伯爵家の三男で後継ぎじゃなかったから、15歳から30年近くは冒険者の活動をしていたのさ」
うん?
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「え? じゃあ今は何歳?」
「70歳を超えてるな」
高Lvだと、老化が遅くなるのを忘れていた!
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私の言葉にガッカリした伯父さんは、じゃあ何でもいいと言い肩をすくめた。
いきはシルバーへ一緒に乗り、地下10階のシルバーウルフをテイムする。
子供達の捜索に大活躍したから、嗅覚が鋭い魔物にしたのだ。
シルバーも同じ種族の方が嬉しいだろう。
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私のモフモフパラダイスの夢は、いつ叶うんだろう。
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私の現在Lvは55だ。
●黄金 Lv55(消費MP160)HP550/MP550 シルバーウルフ(雄)
使用魔法 アイスボールLv5(MP消費15)
シルバーと同じLvだけど、種族が違うから消費MPが少ない。
今回はゴールデンウルフに進化するのを踏まえ、最初から進化後の名前にした。
シルバーウルフがテイムされた状況を見た奏伯父さんが、後ろで絶叫している。
「何だ、そのテイム方法は!?」
私は魅了を使用してテイムするんです。
この世界のテイム魔法が、どんなものかは知りません。
父が彼の肩を叩き、諦めろと言っているような気がする。
私達とパーティーを組むと、これから沢山驚く事になりますよ?
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◇小説家になろうでも同時連載中です◇