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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第625話 迷宮都市 樹おじさんの召喚 1 新しい魔物のテイムと従魔登録
薬師ギルドを出てから、従魔に騎乗しダンジョンへ向かう。
旭のリクエストはシルバーウルフだったので、地下10階へ移動。
魅了を掛けたらテイムは完了。
尻尾を振り寄ってくる従魔を旭が撫でていた。
「貴方の名前は、山吹よ! これからよろしくね」
名付けを済ませてステータスを確認。
●山吹 Lv55(消費MP160)HP550/MP550 シルバーウルフ(雄)
使用魔法 アイスボールLv5(MP消費15)
ゴールデンウルフに進化する事を踏まえた名前にした。
「あぁ! 山吹色のお菓子かぁ~」
新しい従魔の名前の理由に気付いた旭が、一歩遅れて反応する。
ポンっと手を打ち納得している様子だ。
兄は直ぐに分かったのか、隣で苦笑していた。
山吹に旭を乗せてくれるようお願いし、地下1階へ移動後ダンジョンを出て冒険者ギルドへ。
新しい従魔を連れ受付嬢の前にいくと、申請する前から「従魔登録ですね」と言われ会議室へ案内される。
黄金を登録したばかりなのに、山吹との違いが分かったのかな?
会議室で待つ事数分。
オリビアさんが疲れた表情で入ってくる。
「サラさん。どれだけテイムされるんですか……。あぁ、今回は誰にすれば……」
「パーティーメンバーが増えたら、また従魔登録すると思いますよ?」
この後、樹おじさんとセイさんが増える予定だ。
まぁ樹おじさんの従魔は、雫ちゃんのお母さんがテイムするとは思うけど……。
またフォレストウサギかな?
「……では登録用紙に記入をお願いします」
オリビアさんから渡された首輪を山吹に着け、用紙を記入し返却した。
会議室を出る際、オリビアさんの「ギルドマスターを辞めたい」と言う小さな呟きが聞こえたような……。
独立採算制の都市である冒険者ギルドマスターの仕事は激務なんだろうか?
家まで従魔で移動し、庭からホームへ戻ってくる。
フォレストと黄金に山吹を紹介し、旭の実家へいった。
雫ちゃんのお母さんが、8年振りに会う夫のために張り切り料理を作っているらしい。
こればっかりは母と私が手を出す訳にもいかず、召喚後は家族団らんを邪魔しないよう帰る心算だ。
夕方5時。
パーティーメンバーが揃った所で、いよいよ樹おじさんの召喚。
雫ちゃんとお母さんが手を取り合い、父親と夫の再会を待ち望んでいた。
「召喚! 旭 樹!」
目の前が眩しく光り、光の粒子が徐々に消え樹おじさんの姿が……。
うん? やけに肌色が多いな。
完全に光が消えた後、見えた姿に全員が固まった。
召喚のタイミングが非常に悪かったらしい。
樹おじさんは風呂椅子に座り、目を瞑り頭を洗っている所だった。
しかも大股を開いていたから大事な部分が丸見えだ!
しっかりと見てしまったよ!
既に36歳若返った体は、見事に腹筋が割れていた。
ええっと、ご立派ですね……。
シャンプーを済ませシャワーの取っ手を掴もうと手が空振りしている所まで見ると、すかさず兄が私の目を両手で塞ぐ。
「あ~、雫? 俺は目隠ししなくてもいいんだよ?」
何故か、旭は雫ちゃんから目隠しされたようだ。
「……樹、お前は残念すぎる。取り敢えず、これで下を隠しておけ」
「あれ? この声は……。あ~、響! どこにいってたんだよ! しかも若くなってる!」
父が何かを手渡し、隠れた状態になったのか兄が手を外してくれた。
樹おじさんが、目の前にいる父を見て声を上げる。
お風呂場から別の場所にいるのには、まだ気付いていないのか……。
少しして、何かおかしいと思ったのか周囲を見渡し真正面にいる私と目が合った。
その瞬間、驚きに目が見開かれる。
お風呂に入っていたら、知らない人間ばかりいる場所に突然変わったのだ。
そりゃ驚き心臓が止まっても不思議じゃない。
78歳のままじゃなくて良かったかも……。
樹おじさんは、父が渡したタオルを腰に置いただけの状態で勢いよく立ち上がり私の方へ向かってくる。
ああぁぁ~。
せっかく隠したタオルが落ちたよ!
「生きていたのか!?」
そう言って私を抱き締めようとした瞬間、雫ちゃんのお母さんに頭を思い切り叩かれていた。
「あなたの娘は、こっちです!」
「えっ? でも娘は……。って誰?」
混乱する樹おじさんを不憫に思ったのか、父が落ちたタオルを拾い腰に巻き付けてあげると風呂場へ連行していった。
きっと事情を説明してくれるだろう。
それにしても、召喚時は注意が必要だな。
双子達は12歳になるからいいとしても、茜は一応女性だからね。
次回召喚するのは、お昼時にしよう。
感動の再会は、どこへやら……。
母もバッチリ見ていたのか、少し頬が赤い。
雫ちゃんは父親だから見ても平然としているけど、どうして旭の目を隠したのか謎すぎる。
暫くしてシャワーを終え、服を着た樹おじさんが父と一緒に現れた。
粗方、話を聞いたのか少し恥ずかしそうに口を開く。
「ええっと、俺の奥さんは?」
「私よ!」
別人になった、かなり年下の妻を見て、
「結花が可愛くなってる! しかも若い! 俺、犯罪者にならない?」
と妙な感想を漏らし父に聞いている。
「お父さん!」
ずっと会えるのを楽しみにしていた雫ちゃんが、樹おじさんへ抱き着いていった。
「雫なのか? お前も姿が変わってるんだな」
雫ちゃんを抱き締め返し息子を探す。
「尚人は、若返っているだけか……。家族全員に生きて会えるとは思わなかった……」
やっと実感が湧いたのだろう、その目から涙が溢れている。
雫ちゃんのお母さんも傍にいき、3人でしっかりと抱き締め合っていた。
父は、どう説明したんだろう?
樹おじさんは別人になっている妻と娘を見ても、思ったより冷静な態度だった。
それに私を見て「生きていたのか」と言ったわよね?
雫ちゃんと私を間違えたにしては、両方別人の姿だから変じゃないかしら?
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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旭のリクエストはシルバーウルフだったので、地下10階へ移動。
魅了を掛けたらテイムは完了。
尻尾を振り寄ってくる従魔を旭が撫でていた。
「貴方の名前は、山吹よ! これからよろしくね」
名付けを済ませてステータスを確認。
●山吹 Lv55(消費MP160)HP550/MP550 シルバーウルフ(雄)
使用魔法 アイスボールLv5(MP消費15)
ゴールデンウルフに進化する事を踏まえた名前にした。
「あぁ! 山吹色のお菓子かぁ~」
新しい従魔の名前の理由に気付いた旭が、一歩遅れて反応する。
ポンっと手を打ち納得している様子だ。
兄は直ぐに分かったのか、隣で苦笑していた。
山吹に旭を乗せてくれるようお願いし、地下1階へ移動後ダンジョンを出て冒険者ギルドへ。
新しい従魔を連れ受付嬢の前にいくと、申請する前から「従魔登録ですね」と言われ会議室へ案内される。
黄金を登録したばかりなのに、山吹との違いが分かったのかな?
会議室で待つ事数分。
オリビアさんが疲れた表情で入ってくる。
「サラさん。どれだけテイムされるんですか……。あぁ、今回は誰にすれば……」
「パーティーメンバーが増えたら、また従魔登録すると思いますよ?」
この後、樹おじさんとセイさんが増える予定だ。
まぁ樹おじさんの従魔は、雫ちゃんのお母さんがテイムするとは思うけど……。
またフォレストウサギかな?
「……では登録用紙に記入をお願いします」
オリビアさんから渡された首輪を山吹に着け、用紙を記入し返却した。
会議室を出る際、オリビアさんの「ギルドマスターを辞めたい」と言う小さな呟きが聞こえたような……。
独立採算制の都市である冒険者ギルドマスターの仕事は激務なんだろうか?
家まで従魔で移動し、庭からホームへ戻ってくる。
フォレストと黄金に山吹を紹介し、旭の実家へいった。
雫ちゃんのお母さんが、8年振りに会う夫のために張り切り料理を作っているらしい。
こればっかりは母と私が手を出す訳にもいかず、召喚後は家族団らんを邪魔しないよう帰る心算だ。
夕方5時。
パーティーメンバーが揃った所で、いよいよ樹おじさんの召喚。
雫ちゃんとお母さんが手を取り合い、父親と夫の再会を待ち望んでいた。
「召喚! 旭 樹!」
目の前が眩しく光り、光の粒子が徐々に消え樹おじさんの姿が……。
うん? やけに肌色が多いな。
完全に光が消えた後、見えた姿に全員が固まった。
召喚のタイミングが非常に悪かったらしい。
樹おじさんは風呂椅子に座り、目を瞑り頭を洗っている所だった。
しかも大股を開いていたから大事な部分が丸見えだ!
しっかりと見てしまったよ!
既に36歳若返った体は、見事に腹筋が割れていた。
ええっと、ご立派ですね……。
シャンプーを済ませシャワーの取っ手を掴もうと手が空振りしている所まで見ると、すかさず兄が私の目を両手で塞ぐ。
「あ~、雫? 俺は目隠ししなくてもいいんだよ?」
何故か、旭は雫ちゃんから目隠しされたようだ。
「……樹、お前は残念すぎる。取り敢えず、これで下を隠しておけ」
「あれ? この声は……。あ~、響! どこにいってたんだよ! しかも若くなってる!」
父が何かを手渡し、隠れた状態になったのか兄が手を外してくれた。
樹おじさんが、目の前にいる父を見て声を上げる。
お風呂場から別の場所にいるのには、まだ気付いていないのか……。
少しして、何かおかしいと思ったのか周囲を見渡し真正面にいる私と目が合った。
その瞬間、驚きに目が見開かれる。
お風呂に入っていたら、知らない人間ばかりいる場所に突然変わったのだ。
そりゃ驚き心臓が止まっても不思議じゃない。
78歳のままじゃなくて良かったかも……。
樹おじさんは、父が渡したタオルを腰に置いただけの状態で勢いよく立ち上がり私の方へ向かってくる。
ああぁぁ~。
せっかく隠したタオルが落ちたよ!
「生きていたのか!?」
そう言って私を抱き締めようとした瞬間、雫ちゃんのお母さんに頭を思い切り叩かれていた。
「あなたの娘は、こっちです!」
「えっ? でも娘は……。って誰?」
混乱する樹おじさんを不憫に思ったのか、父が落ちたタオルを拾い腰に巻き付けてあげると風呂場へ連行していった。
きっと事情を説明してくれるだろう。
それにしても、召喚時は注意が必要だな。
双子達は12歳になるからいいとしても、茜は一応女性だからね。
次回召喚するのは、お昼時にしよう。
感動の再会は、どこへやら……。
母もバッチリ見ていたのか、少し頬が赤い。
雫ちゃんは父親だから見ても平然としているけど、どうして旭の目を隠したのか謎すぎる。
暫くしてシャワーを終え、服を着た樹おじさんが父と一緒に現れた。
粗方、話を聞いたのか少し恥ずかしそうに口を開く。
「ええっと、俺の奥さんは?」
「私よ!」
別人になった、かなり年下の妻を見て、
「結花が可愛くなってる! しかも若い! 俺、犯罪者にならない?」
と妙な感想を漏らし父に聞いている。
「お父さん!」
ずっと会えるのを楽しみにしていた雫ちゃんが、樹おじさんへ抱き着いていった。
「雫なのか? お前も姿が変わってるんだな」
雫ちゃんを抱き締め返し息子を探す。
「尚人は、若返っているだけか……。家族全員に生きて会えるとは思わなかった……」
やっと実感が湧いたのだろう、その目から涙が溢れている。
雫ちゃんのお母さんも傍にいき、3人でしっかりと抱き締め合っていた。
父は、どう説明したんだろう?
樹おじさんは別人になっている妻と娘を見ても、思ったより冷静な態度だった。
それに私を見て「生きていたのか」と言ったわよね?
雫ちゃんと私を間違えたにしては、両方別人の姿だから変じゃないかしら?
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