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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第638話 迷宮都市 武術稽古 届いた騎獣 2 増えた従魔達
私は空を飛んできた赤い魔物に興味津々だ。
ただ、家具職人のガーグ老達に騎獣が必要なのかは大いに疑問だったけど……。
遠くに移動する予定でもあるのかしら?
「ガーグ老。この魔物は何という名前なんですか?」
ワクワクしながら尋ねると、先程の美しい容姿をした男性が答えてくれた。
「ガルムです」
ガルム!? 確か神話に出てくる地獄の番犬よね?
といっても、異世界ではユニコーンやバイコーンの性質が違っているから同じとは限らない。
ユニコーンは乙女好きじゃないし!
「羽もないのに、どうやって空を飛んでいるんですか?」
「風魔法を使用しているのだと思います。魔物の生態は未だ謎の部分が多く、はっきりとは申し上げられませんが……」
へぇ~、この魔物は風魔法で空を飛ぶのかぁ。
じゃあ、私も練習したら空を飛べるようになるかしら?
「沙良。風魔法が使えるからといって、お前に空は飛べない」
考えている事を先読みされ、すかさず兄から牽制された。
「わっ、分かってるよ。空を飛ぶ従魔が欲しいと思っただけだもん。え~っと、この騎獣は私でも乗れますか?」
「サラ……ちゃん。調教はされておるが、空を飛ぶ騎獣に乗るのは訓練が必要だでな。騎乗するのは、止めた方が良い」
なんだ乗れないのか……残念。
「その、ここにいる従魔達は誰がテイムされたのですか?」
同じテイマーとして、従魔が気になったのか男性に質問された。
「私と、彼女です」
そう言って、雫ちゃんのお母さんを紹介した。
「私の従魔は5匹ですね。シルバー、フォレスト、泰雅、黄金、山吹」
名前を呼ぶと皆が私の前に整列する。
「あら、じゃあ私の従魔も紹介するわ。アレク・源五郎・マリー」
雫ちゃんのお母さんに名前を呼ばれ、フォレストウサギ3匹がピョンピョン飛び跳ね向かってきた。
それを見た男性の顔が僅かに引き攣ってみえるのは、騎獣として適さない魔物だからだろうな。
「どれも皆、良く調教されているようですね」
調教? した覚えはないけど、うちの従魔達は芸達者だし良い機会だから披露してあげよう。
アイテムBOXからフリスビーを5個取り出し次々に投げると、シルバーを先頭に全員がジャンプし口に咥え戻ってくる。
次に1mの土の壁を幾つか出し飛び越えるよう指示すると、5匹は壁に激突する事なく華麗なジャンプをしてくれた。
私は、どうだと言わんばかりに胸を張ってみせる。
「いや……あの、そういった意味ではなく……」
彼は少し困ったように、ガーグ老へ顔を向けた。
「おぉ! サラ……ちゃんの従魔達は皆賢いようだわ!」
でしょ~? ガーグ老から褒められた私は、にっこり笑顔になる。
「ガルム達に名前は付いているんですか?」
「いえ。この子達は繁殖した魔物ですから、名付けはしておりません」
「名前がないなんて可哀想……。ガルちゃんも名前が欲しいよね~」
そう何気に呟くとガルム達が一斉に尻尾を振るから、嫌な予感がしてステータスを確認すると……。
10匹のガルムがテイムされたと分かる表示があった。
魅了を使用した訳じゃないのに何で~!?
そして同じ名前は付けらないのか、自動的に番号が割り振られている。
こんな所だけシステマチックな仕様らしい。
あぁ、『ちゃん』まで名前になってるよ……。
【従魔のステータス】
●ガルちゃん 1号リーダー Lv55(消費MP550)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
●ガルちゃん 2号 Lv55(消費MP0)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
・
・
・
そして風魔法ではなく、飛翔魔法で飛んでいるようだ。
1号と付いているのがリーダーで、2号以下は消費MPが0だった。
ハニーのコロニーみたいなものかな? って感心している場合じゃない!
テイムを解除したら狂暴な魔物に戻るのか、元の主人へ権限が戻るのか……。
博打すぎて試せない!
「あのっ、繁殖した魔物ならテイムはされていないんでしょうか?」
「騎獣用に調教してありますが、MPが沢山必要になりますから直接テイムはしておりません。」
「それなら、どうやって言う事を聞かせているんですか?」
「調教用の笛の音を組み合わせて、指示を出すのです」
なるほど……、ならガーグ老の笛に従ってもらえば当面は問題なさそうね。
私はテイムしたのを悟られないよう、念話でガルちゃん達にガーグ老の笛の指示通り行動してくれるようお願いした。
10匹が首を上下に動かしたから伝わっただろう。
あ~もう、心臓に悪い! ここは早く食事を作って、気を紛らわせよう!
色々と教えてくれた男性にお礼を伝え、私はこれから昼食を作るのでと言いそそくさとその場から逃げ出した。
私のテイム方法は特殊すぎないかしら? 名前を呼んだだけでテイムされるとは……。
今後はテイムされていない魔物に対し、迂闊に名前を呼ばない方がいいかも知れない。
母や雫ちゃんのお母さんの従魔は、2人が名付けた名前を呼んでいたから大丈夫だったのかなぁ。
思わぬ出来事に動悸しながら、無心で料理を作り始めた。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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ただ、家具職人のガーグ老達に騎獣が必要なのかは大いに疑問だったけど……。
遠くに移動する予定でもあるのかしら?
「ガーグ老。この魔物は何という名前なんですか?」
ワクワクしながら尋ねると、先程の美しい容姿をした男性が答えてくれた。
「ガルムです」
ガルム!? 確か神話に出てくる地獄の番犬よね?
といっても、異世界ではユニコーンやバイコーンの性質が違っているから同じとは限らない。
ユニコーンは乙女好きじゃないし!
「羽もないのに、どうやって空を飛んでいるんですか?」
「風魔法を使用しているのだと思います。魔物の生態は未だ謎の部分が多く、はっきりとは申し上げられませんが……」
へぇ~、この魔物は風魔法で空を飛ぶのかぁ。
じゃあ、私も練習したら空を飛べるようになるかしら?
「沙良。風魔法が使えるからといって、お前に空は飛べない」
考えている事を先読みされ、すかさず兄から牽制された。
「わっ、分かってるよ。空を飛ぶ従魔が欲しいと思っただけだもん。え~っと、この騎獣は私でも乗れますか?」
「サラ……ちゃん。調教はされておるが、空を飛ぶ騎獣に乗るのは訓練が必要だでな。騎乗するのは、止めた方が良い」
なんだ乗れないのか……残念。
「その、ここにいる従魔達は誰がテイムされたのですか?」
同じテイマーとして、従魔が気になったのか男性に質問された。
「私と、彼女です」
そう言って、雫ちゃんのお母さんを紹介した。
「私の従魔は5匹ですね。シルバー、フォレスト、泰雅、黄金、山吹」
名前を呼ぶと皆が私の前に整列する。
「あら、じゃあ私の従魔も紹介するわ。アレク・源五郎・マリー」
雫ちゃんのお母さんに名前を呼ばれ、フォレストウサギ3匹がピョンピョン飛び跳ね向かってきた。
それを見た男性の顔が僅かに引き攣ってみえるのは、騎獣として適さない魔物だからだろうな。
「どれも皆、良く調教されているようですね」
調教? した覚えはないけど、うちの従魔達は芸達者だし良い機会だから披露してあげよう。
アイテムBOXからフリスビーを5個取り出し次々に投げると、シルバーを先頭に全員がジャンプし口に咥え戻ってくる。
次に1mの土の壁を幾つか出し飛び越えるよう指示すると、5匹は壁に激突する事なく華麗なジャンプをしてくれた。
私は、どうだと言わんばかりに胸を張ってみせる。
「いや……あの、そういった意味ではなく……」
彼は少し困ったように、ガーグ老へ顔を向けた。
「おぉ! サラ……ちゃんの従魔達は皆賢いようだわ!」
でしょ~? ガーグ老から褒められた私は、にっこり笑顔になる。
「ガルム達に名前は付いているんですか?」
「いえ。この子達は繁殖した魔物ですから、名付けはしておりません」
「名前がないなんて可哀想……。ガルちゃんも名前が欲しいよね~」
そう何気に呟くとガルム達が一斉に尻尾を振るから、嫌な予感がしてステータスを確認すると……。
10匹のガルムがテイムされたと分かる表示があった。
魅了を使用した訳じゃないのに何で~!?
そして同じ名前は付けらないのか、自動的に番号が割り振られている。
こんな所だけシステマチックな仕様らしい。
あぁ、『ちゃん』まで名前になってるよ……。
【従魔のステータス】
●ガルちゃん 1号リーダー Lv55(消費MP550)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
●ガルちゃん 2号 Lv55(消費MP0)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
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そして風魔法ではなく、飛翔魔法で飛んでいるようだ。
1号と付いているのがリーダーで、2号以下は消費MPが0だった。
ハニーのコロニーみたいなものかな? って感心している場合じゃない!
テイムを解除したら狂暴な魔物に戻るのか、元の主人へ権限が戻るのか……。
博打すぎて試せない!
「あのっ、繁殖した魔物ならテイムはされていないんでしょうか?」
「騎獣用に調教してありますが、MPが沢山必要になりますから直接テイムはしておりません。」
「それなら、どうやって言う事を聞かせているんですか?」
「調教用の笛の音を組み合わせて、指示を出すのです」
なるほど……、ならガーグ老の笛に従ってもらえば当面は問題なさそうね。
私はテイムしたのを悟られないよう、念話でガルちゃん達にガーグ老の笛の指示通り行動してくれるようお願いした。
10匹が首を上下に動かしたから伝わっただろう。
あ~もう、心臓に悪い! ここは早く食事を作って、気を紛らわせよう!
色々と教えてくれた男性にお礼を伝え、私はこれから昼食を作るのでと言いそそくさとその場から逃げ出した。
私のテイム方法は特殊すぎないかしら? 名前を呼んだだけでテイムされるとは……。
今後はテイムされていない魔物に対し、迂闊に名前を呼ばない方がいいかも知れない。
母や雫ちゃんのお母さんの従魔は、2人が名付けた名前を呼んでいたから大丈夫だったのかなぁ。
思わぬ出来事に動悸しながら、無心で料理を作り始めた。
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