516 / 781
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第639話 迷宮都市 武術稽古 お礼の『酢豚』と『肉まん』&飛翔魔法
ガルムを10匹テイムしてしまい動揺する気持ちを、なんとか料理に没頭する事で抑えていたらいつの間にか出来上がっていた。
庭にはテーブルと椅子が準備され、待っている間ご老人達と男性陣が将棋を指している。
料理が完成したのに気付いた三男のキースさんが、すかさず配膳を手伝ってくれので、完成した料理を雫ちゃんのお母さんと木の下へお供えにいく。
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『酢豚』と『肉まん』です。『肉まん』は蒸し立てで熱いから注意して下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
ハイオーク肉を消費するため、豚肉を使用した料理を作った。
『肉まん』は1個じゃ足りないと思い1人2個ずつ用意。
前回焼売を作った時は蒸し器が足りず待たせてしまったから、数を増やしておいたのだ。
『酢豚』にはダンジョン産のパイナップルを入れたけど、酸味がある食べ物は大丈夫だろうか?
「おおっ! これが『肉まん』かぁ。姫様が冬になると食べたがっておったわい」
そう言って、嬉しそうにガーグ老が『肉まん』へ齧り付く。
「この白いモチモチとした部分が美味しいのぅ~。さぁ、お前も遠慮せず食べるがよい。サラ……ちゃんの料理は絶品だぞ?」
ガーグ老は隣に座った、騎獣を運んできた男性へ『肉まん』を手渡している。
「お言葉に甘えて頂きます」
彼は恐縮した様子で『肉まん』を両手で受け取り、不思議そうに眺めると口にした途端、
「美味しい!」
と声を上げ、あっという間に完食してしまう。
「姫様が食べたがっていた理由が分かりました。……良かったですね」
男性は少し目を潤ませ2個目に手を伸ばす。
泣くほど、味に感動してくれたのかしら?
そんな風に思っていると、今日もドサドサッと木から落ちる音がした。
妖精さんは、あまり見られたくないだろうと思い知らぬ振りをする。
雫ちゃんのお母さんがバスケットに何の料理を入れたのか、聞くのを忘れてしまったので分からない。
音がした方に何気なく視線を向けた樹おじさんが、落ちた妖精さんを見てあんぐりと口を開いていた。
「結花? バスケットに何を入れたんだ?」
「今日はホットドックと果物よ~」
あぁ、また激辛な物を……。
粒マスタードではなく、辛子がたっぷり入っていそうだ。
それさえ入ってなければ美味しかっただろうに……。
「そっ、そうか今朝の朝食と同じなんだな……」
同じ物を食べた樹おじさんと雫ちゃんが遠い目になる。
「『ホットドック』も、姫様から聞いた事のある食べ物ですね」
「あら、まだ残っているから食べますか?」
男性がそう口にしたのを聞き、雫ちゃんのお母さんがアイテムBOXから出そうとするのを樹おじさんが止めた。
「沙良ちゃんの料理が冷めちゃうから、彼が食べ終えてまだお腹に入るようなら出してあげなさい」
言った後、小声で男性に「妻の料理は刺激が強いから食べない方がいい」と注意する。
「妻!? ……あぁ、そうでいらしたのですか」
聞いた男性は少女に見える雫ちゃんのお母さんを見て驚き、暫くして納得したように頷いていた。
見た目年齢の差が激しい夫婦だもんね~。
食後に木の下へいくと、2通の羊皮紙が残されている。
『ユカ様。私達は刺激物が苦手なので、果物を沢山食べたいです。』
……大量の辛子入りホットドックが辛ったかのか、要望が書いてある。
ちゃんと希望が届くといいけど……。
私宛の羊皮紙には、料理のお礼と追加のショートブレッドが欲しいとあった。
冒険者にも妖精さんにも、ショートブレッドは大人気のようだ。
将棋の続きをすると言う父と奏伯父さん、シュウゲンさんと樹おじさんを残し私達はお礼を言いホームに帰った。
いつもより元気な旭が、「今日はあんまり厳しくなかったよ~」と嬉しそうに報告する。
そう言えば、なんだか息子さん達と御嫁さん2人は疲れているようだったな。
いつもより精彩を欠いているように見えた。
逆に仕事を休業すると言っていたガーグ老達は元気な様子。
近衛の仕事を休職している息子さん達は、何で疲れていたのかしら?
これから勉強する兄達を病院へ送り届け、私は通信の魔道具にセイさんへ居場所と必要な物を連絡して欲しいと書いた羊皮紙を送った。
返事がくるまで、今日の出来事を振り返る。
テイム魔法と魅了の組み合わせは、かなり危険らしい。
意図せずテイムしてしまった10匹のガルム達を、どうしたらいいのか悩んでしまう。
そしてテイムLvで見られる、従魔のステータス内容もあの男性は把握していなかった。
飛翔魔法かぁ。
ガルム達にお願いして掛けてもらえば、私も習得出来そうだけど……。
それに、新しい火魔法のファイアーウォールも覚えたい!
父達を迎えにいく時、こっそりお願いしてみよう。
あぁ、でもまた秘密にしなきゃいけない事が増えたよ。
セイさんから食べたい物のリクエストが届いたので準備をし、再びガーグ老の工房へ向かった後、ガルちゃん1号のリーダーから飛翔魔法を掛けてもらい無事習得した。
ファイアーウォールの魔法は何度お願いしても首を横に振られてしまい、火傷を心配しているのか主人に対し掛けられないようだ。
まぁ、それは仕方ないから諦めよう。
飛翔魔法を覚えただけで充分だし、後で練習しなくちゃ!
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
庭にはテーブルと椅子が準備され、待っている間ご老人達と男性陣が将棋を指している。
料理が完成したのに気付いた三男のキースさんが、すかさず配膳を手伝ってくれので、完成した料理を雫ちゃんのお母さんと木の下へお供えにいく。
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『酢豚』と『肉まん』です。『肉まん』は蒸し立てで熱いから注意して下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
ハイオーク肉を消費するため、豚肉を使用した料理を作った。
『肉まん』は1個じゃ足りないと思い1人2個ずつ用意。
前回焼売を作った時は蒸し器が足りず待たせてしまったから、数を増やしておいたのだ。
『酢豚』にはダンジョン産のパイナップルを入れたけど、酸味がある食べ物は大丈夫だろうか?
「おおっ! これが『肉まん』かぁ。姫様が冬になると食べたがっておったわい」
そう言って、嬉しそうにガーグ老が『肉まん』へ齧り付く。
「この白いモチモチとした部分が美味しいのぅ~。さぁ、お前も遠慮せず食べるがよい。サラ……ちゃんの料理は絶品だぞ?」
ガーグ老は隣に座った、騎獣を運んできた男性へ『肉まん』を手渡している。
「お言葉に甘えて頂きます」
彼は恐縮した様子で『肉まん』を両手で受け取り、不思議そうに眺めると口にした途端、
「美味しい!」
と声を上げ、あっという間に完食してしまう。
「姫様が食べたがっていた理由が分かりました。……良かったですね」
男性は少し目を潤ませ2個目に手を伸ばす。
泣くほど、味に感動してくれたのかしら?
そんな風に思っていると、今日もドサドサッと木から落ちる音がした。
妖精さんは、あまり見られたくないだろうと思い知らぬ振りをする。
雫ちゃんのお母さんがバスケットに何の料理を入れたのか、聞くのを忘れてしまったので分からない。
音がした方に何気なく視線を向けた樹おじさんが、落ちた妖精さんを見てあんぐりと口を開いていた。
「結花? バスケットに何を入れたんだ?」
「今日はホットドックと果物よ~」
あぁ、また激辛な物を……。
粒マスタードではなく、辛子がたっぷり入っていそうだ。
それさえ入ってなければ美味しかっただろうに……。
「そっ、そうか今朝の朝食と同じなんだな……」
同じ物を食べた樹おじさんと雫ちゃんが遠い目になる。
「『ホットドック』も、姫様から聞いた事のある食べ物ですね」
「あら、まだ残っているから食べますか?」
男性がそう口にしたのを聞き、雫ちゃんのお母さんがアイテムBOXから出そうとするのを樹おじさんが止めた。
「沙良ちゃんの料理が冷めちゃうから、彼が食べ終えてまだお腹に入るようなら出してあげなさい」
言った後、小声で男性に「妻の料理は刺激が強いから食べない方がいい」と注意する。
「妻!? ……あぁ、そうでいらしたのですか」
聞いた男性は少女に見える雫ちゃんのお母さんを見て驚き、暫くして納得したように頷いていた。
見た目年齢の差が激しい夫婦だもんね~。
食後に木の下へいくと、2通の羊皮紙が残されている。
『ユカ様。私達は刺激物が苦手なので、果物を沢山食べたいです。』
……大量の辛子入りホットドックが辛ったかのか、要望が書いてある。
ちゃんと希望が届くといいけど……。
私宛の羊皮紙には、料理のお礼と追加のショートブレッドが欲しいとあった。
冒険者にも妖精さんにも、ショートブレッドは大人気のようだ。
将棋の続きをすると言う父と奏伯父さん、シュウゲンさんと樹おじさんを残し私達はお礼を言いホームに帰った。
いつもより元気な旭が、「今日はあんまり厳しくなかったよ~」と嬉しそうに報告する。
そう言えば、なんだか息子さん達と御嫁さん2人は疲れているようだったな。
いつもより精彩を欠いているように見えた。
逆に仕事を休業すると言っていたガーグ老達は元気な様子。
近衛の仕事を休職している息子さん達は、何で疲れていたのかしら?
これから勉強する兄達を病院へ送り届け、私は通信の魔道具にセイさんへ居場所と必要な物を連絡して欲しいと書いた羊皮紙を送った。
返事がくるまで、今日の出来事を振り返る。
テイム魔法と魅了の組み合わせは、かなり危険らしい。
意図せずテイムしてしまった10匹のガルム達を、どうしたらいいのか悩んでしまう。
そしてテイムLvで見られる、従魔のステータス内容もあの男性は把握していなかった。
飛翔魔法かぁ。
ガルム達にお願いして掛けてもらえば、私も習得出来そうだけど……。
それに、新しい火魔法のファイアーウォールも覚えたい!
父達を迎えにいく時、こっそりお願いしてみよう。
あぁ、でもまた秘密にしなきゃいけない事が増えたよ。
セイさんから食べたい物のリクエストが届いたので準備をし、再びガーグ老の工房へ向かった後、ガルちゃん1号のリーダーから飛翔魔法を掛けてもらい無事習得した。
ファイアーウォールの魔法は何度お願いしても首を横に振られてしまい、火傷を心配しているのか主人に対し掛けられないようだ。
まぁ、それは仕方ないから諦めよう。
飛翔魔法を覚えただけで充分だし、後で練習しなくちゃ!
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
2024年5月 書籍一巻発売
2025年7月 書籍二巻発売
2025年10月 コミカライズ連載開始
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇