自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました

如月 雪名

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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略

第643話 迷宮都市 地下15階&摩天楼のダンジョン(30階) 洞窟内で鉱物の採取&竜の卵

 デザートの梨を配り皆で瑞々みずみずしい味を楽しんだ後、テント内からホームへ戻る。
 いつきおじさんへシルバー達のポシェットを渡し、MPが残っているようならマジックバッグに出来ないか聞いてみた。
 父と同じく接近戦を好んでいるおじさんは、魔法をあまり使用しないらしく5匹分のポシェットを直ぐマジックバッグにしてくれる。
 返されたポシェットをシルバー達の首に掛け、魔物を倒したら収納してねとお願いした。
 5匹の従魔達がマジックバッグを貰って嬉しいのか尻尾をフリフリさせ、一声鳴くとその場でジャンプしてみせる姿は可愛いなぁ~。

 翌日、火曜日。
 午後から摩天楼まてんろうのダンジョンへ移動し、どんな風に見付けるのか興味があり、鉱物を採掘しているシュウゲンさんにかなで伯父さんと付いていった。
 洞窟内へ入ってからは採掘中に魔物と交戦するのは危ないので、邪魔な魔物を全滅させる必要がある。
 従魔から降りると昨日渡したマジックバッグに獲物を入れるため、積極的に狩りをしたいのかシルバーと黄金こがねが走り出し魔物へ向かっていく。
 ハニー達が薬草採取するのを知り、自分達も魔物を沢山狩ってめられたいのかな?

 洞窟内は1km程の長さが続き横幅は10mくらいで天井が高く、迷路状だったダンジョン内と同じで壁が光っているから明かりは不要みたい。
 シュウゲンさんを先頭に500m進むと立ち止まる。

「この辺で探そうかの」

 そう言って、採掘用の各種道具を取り出していた。
 私にも分かるのはツルハシとハンマーかな?
 洞窟内の壁は鉱物が外に出ている状態じゃないのに、どうやって探し当てるんだろう?
 様子を見ていると、シュウゲンさんはおもむろに壁向かってツルハシを振り上げた。
 キーンと甲高い音が洞窟内で反響する。

「おっ、これは当たりじゃな!」

 嬉しそうな顔をし、今度は特大ハンマーを持ち壁に打ち付けた。
 すると壁が崩れ中から光る鉱物が出てくる。
 それは30cmくらいの緑色をした宝石のように見えた。
 外からは分からないのに、どうやって場所を探しているのか聞くとだと答えが返ってくる。
 勘って……。

 奏伯父さんはシュウゲンさんから離れた場所の壁をピックで慎重に叩き、何をしているか尋ねたら音を確認しているそうで鉱物があれば周囲と音が変わるらしい。
 その方法で探し当てるのは私じゃ難しいなぁ。
 ここは、マッピングをフル活用するか……。

 壁の中を3Dの状態で透視し中にある鉱物を探ると、しばらくして天井付近に紫色の鉱物を発見!
 魔物から魔石を取り出すように、壁から鉱物をアイテムBOXへ収納し出してみる。
 こちらも30cmくらいある大きさで、紫水晶のように綺麗な鉱物だった。
 へぇ~ダンジョンの洞窟は、こんな風に鉱物が隠されているんだ。

 採取出来た鉱物に満足し笑っているとシルバーと黄金こがねが戻り、私の前に洞窟で狩った魔物をマジックバッグから取り出し見せてくれた。
 30匹程だろうか? 山と積まれた魔物達を前に、少し得意げな表情をしているみたい。
 私は2匹の頭を交互にで、頑張ったね~とめてあげる。
 普段は騎獣として移動にしか活躍の場がない従魔達だけど、Lv55もあれば立派に狩猟としての役目を果たせるんだよね。
 2匹が狩ってくれた魔物をアイテムBOXに収納し、その後もマッピングを駆使くししながら鉱物を探した。

 3時間で採取出来たのは紫色とオレンジ色に赤色の鉱物で、数はそんなに多くないけど発見出来た時は楽しかった。
 シュウゲンさんに鑑定をお願いしたら3つとも宝石になる鉱物らしく、残念ながら武器の素材としては使用出来ないようだ。
 私の採取方法を知り、シュウゲンさんはドワーフ顔負けの能力じゃなと笑っていた。
 奏伯父さんは、そりゃ採掘じゃないと苦笑している。

 マッピングで発見するのは邪道かも知れないけど、無駄な体力を使わずに済むなら私は効率良く採取出来る方がいい。
 叩いた音を聞き分けるなんて無理!
 兄へ採取した鉱物を見せると宝石に加工してやると言われ、誕生日に貰ったペンダントとイヤリングは素敵だったから、母とおそろいに作ってほしいとお願いした。

 迷宮都市のダンジョンに戻り休憩を済ませた後、再び洞窟に入る。
 マッピングを3Dの状態で見るのは結構大変で、広範囲を一気に探せないのが難点だ。
 入口から800m程進んだ場所で壁の中に1m程の卵型を発見。
 鉱物にしては大きいサイズだし何だろう?
 アイテムBOXへ収納し外に取り出してみると、大きな卵に見える。
 表面は石化されているのか、化石のような状態だ。
 鉱物以外にも化石があるのかと思い、シュウゲンさんへ鑑定をお願いした。
 
「こりゃ竜の卵が石化された物じゃな。儂も初めて見る」

 竜の卵!?
 隣で見ていた奏伯父さんは、卵の表面をそっと触り悲し気な表情になる。
 
「両親から魔力をもらえなかったのか……」

 そう小さく呟き何度も卵に触れる伯父さんの行動を不思議に思いつつ、石化ならと考えある事を思い出す。
 もしかしたら、この卵を孵化ふか出来るかも知れない。
 人間も竜も同じ生き物だし、兄達に相談してみよう!

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